乳がんの診断を受けてからの日々を綴っている
乳がん日記
乳がんは自分で見つけることが出来る、数少ないガンです
早期に発見すれば、
90％以上の方が治癒が期待できるガン。
そのためには、
定期的な検診と、定期的なセルフチェックが大切です
初めて流した涙の理由
遺伝性乳がん・卵巣がん症候群の遺伝子検査の結果が、
陽性であれば、乳房全摘術
陰性であれば、乳房温存術
に決めたものの
遺伝子検査の結果が出るのは入院の日＝手術の前日
全摘することを前提に、
仕事のスケジュール調整をしました
温存術の場合は3泊4日の入院なのですが、
全摘するとなると、10日間位の入院になるため、
諸々とスケジュールの調整が必要になりました。
一番悩んでいたことが…
入院の予定期間中に、講演会の予定が入っていたこと
半年以上も前から、ご依頼をいただいていた講演会でした。
とってもお世話になっている法人様で、
久しぶりに、その法人様で講演をさせて頂くことになっていて。
私自身、とても楽しみにしていた講演会なのです
一度お受けした仕事を、理由は何であれ
お断りすることの心苦しさといったら…。
申し訳ないですし、とてもとても残念過ぎます
お断りのご連絡を差し上げて、その電話を切った途端、
思わず涙があふれてしまいました。
乳がんの告知を受けても、悲しむことも、泣くこともなかったのに～
やっぱり仕事が好きなんだな～と再確認・笑
先方の心優しいお言葉に、励まされました
実は、主治医に相談していたのです
「全摘の場合、入院中に、半日くらい、外出することは出来ますか？」
と。
入院の合間に、講演会に向かおうと思っていたのです。
先生に事情を説明すると
「コロナのこともあり、外出はできないのよね。
残念だけど、そのお仕事は諦めていただいた方がよいとます…ごめんなさいね。
あとは、手術日を変更することもできますよ。
その場合、少し先になってしまうので、それでも良ければ。」
とのお返事。
確かに、確かに。
たとえ外出できたとしても、
全摘術した直後に講演会って、普通に考えて、無理よね…
１００％手術が安全なものとは言い切れないし、
何かあったらもっと先方に迷惑をかけてしまうし…。
手術日を後日に遅らせたら、もっと沢山も講演会やセミナーを
お断りしなければならないし
手術日は変更せず、講演会をお断りしよう
他のお仕事もご依頼いただいていた法人様でしたので、
そのお仕事で、
「篠原さんに、お願いして良かった」と、思っていただけるよう、
全身全霊でその仕事に取り組もう
再建するか、しないか
また、新たに選択しなければならないことが勃発
全摘した場合、再建するか、再建しないかの選択です。
※再建とは、乳房再建術のこと。
乳がんの切除により変形あるいは失われた乳房をできる限り取り戻すための手術のことです。
先生から
「全摘した場合、再建しますか？」
という問いに、
即答できず、少し迷ってから出た言葉が
「温泉に行ったときのことを考えると、、、再建しようかと思います」
少し迷っていた私に、先生は
「手術の前日に決めても大丈夫なので、
再建することを考えて、形成外科の予約を入れておきますね」と。
その1週間後に形成外科に行き、
再建術の説明を受け、寸法を測ったり、、、
再建に向けての準備をしていただきました。
ずっと迷っていました
結果を待つ＝手術日までの3週間。
色んな人の意見を伺いました。
コロナがとても蔓延していたので、
友人に会って話を聞く、ということが出来ないので、
日頃お世話になっている同僚・医療に携わっている同士に、
仲良くしている看護師長さんに、家族にも、、、。
みんななら、どちらを選択するのかな、と。
参考までに、いろんな方の意見を伺いました。
私が勤務しているフィーカレディースクリニックの
乳腺外科の先生にも色々と相談に乗っていただきました。
役得です（笑）
2週間、考えて決めました
手術の1週間前、術前の説明と同意書にサインをしに
診察を受けた時に先生にお伝えしました
全摘の場合、再建はしないことにしました
乳房が無くても、堂々と温泉に入れる世の中に！
乳がんは、治療法も比較的しっかりとしていて、
乳房を全摘して、抗がん剤等の治療を受けて、
社会でバリバリ働いている方もたくさんいらっしゃります。
ガンと共に生きる、ガンを克服して生きる
そんな素敵な女性が沢山、いらっしゃるのです
日本人女性の9人に1人が罹ると言われている乳がん。
乳房が無くても、驚くことではない社会にしたい。
乳房が無くても、堂々と温泉に入ることが出来て、
乳房が無いことも、普通のこと。
そんな世の中であって欲しい！
私は、乳房が無くても、堂々と温泉に入るぞ！！
そんな風に考えての決断でした。
あと…恥ずかしながら、面倒くさがり屋の私
乳房再建まで、ティッシュ・エキスパンダーという風船のようなものを入れて、
皮膚を徐々に拡張させてから、再入院して再建することになるそうで。
ティッシュエキスパンダーの扱いもちょっと大変そう、、、
わ～なんだか面倒くさいわ～
なんて、思ったのでした笑
裸で歩くわけでもないし、
全摘したところにパットを入れればいいよね
決断すると、スッキリ
あとは手術を待つのみです。
入院したら、上げ膳据え膳が嬉しいな～
入院して、ちょっとゆっくりしたいな～
なんて思いながら、少し多忙な8月を過ごしました
手術日は2021年8月24日（火）
