EQファミリーの皆さま
いよいよEQ商品開発が始まります。
しかしながら、世界で提唱されたEQ理論と日本で理解されているEQには大きな違いがあったのです。
前回までのあらすじはこちら↓
私とEQ Vol.15 EQ商品開発ストーリー | 高山直の「左の振り子」 (ameblo.jp)
「EQは人間の根幹となる能力?」
ダニエル・ゴールマン著「EQ心の知能指数」を読む中で、EQを大きく捉えると「人間力」と思えてきます。実際に「高い人間性、人徳、人間的魅力を支えるEQ」と思わせる記述が多く、EQは人間力?と、日本ではEQは美しく、大切な考え方として広まっていきます。EQ理論では「EQはテクニカルスキルである」と言っていますが、日本ではテクニックではなく、「心の能力」として捉えられ、日本人がとても大切にしてきた考え方であり、「心」の言葉に共感をされてた方も多く、(かつ誰も否定できない能力)日本では一気に広まります。
「EQ=人間力」ではありませんが、人間力のある方はEQを上手く使っていることに間違いはありません。
人間力を定義することは困難です。が、こと感情に関してはEQが高いと思われます。
日本でEQが美しく広まることを否定しませんでした。
当時「EQはテクニックである」と発信したら、瞬く間にマニュアル本が出版され、EQはただのブームに終わると感じたからです。EQ理論提唱者との初対面で言った言葉「ノーベル平和賞を取らせます!」(なんと無責任な一言:汗)
これを実現するには一過性のブームにしてはいけない。彼ら(=EQ)が世界で認められるにはEQが社会に定着し、世界に広がり、究極は戦争がなくなること。私、真剣にそう思いまして…当時は若かった(笑)
まずは日本でEQが大切な能力として理解され、広まり、EQはいい!を入り口にし、「テクニカルスキル」は定着後に発信することにしました。
「EQって測れるの?」
こうなるんですよねー。心の能力を測る?テクニカルな能力であれば、テクニカル=技術なので測定(可視化)可能ですが、「心」という見えない特性をどうやって測るの?大学の先生方にことごとく断わられ、さあどうする?で、またこの難問に向かい合います。
日米の教授陣、今思うと超贅沢な教授陣の皆さまと議論を積み重ねました。
様々な測定方法があることを知りましたが、結論は出ません。というより心理学の世界(流派?も違う…)に、どっぷりはまるとビジネス寄りの商品開発は難しいと思いました。
「ビジネス=お客様からお金をいただくとなると、費用対効果が見える商品が必要です」
人間力は測れない…議論は続き…
「私は人間力は持ち得ていませんが、人間力のある人の行動は真似できます、多分(笑)
EQ理論「感情は行動に重大な影響を与える」のであれば、行動に影響を与えると感情にも影響するのでは?
私に人間力はありませんが、人間力のある人の行動を真似すれば、その人の感情能力に近づけるのでは?
それを継続すれば、私もいつか人間力が身に付く、、かもしれません(笑)」
言いたかったのは、見えない心、感情を直接測るのではなく、行動を測る、その行動から感情の使い方を測定できないか、
測定後の行動変化、行動変容が費用対効果として、予算化の検討を可能にする、です。
「その考え方はあります。EQは開発可能な能力であり、開発前後を行動で測定できれば開発結果も確認できます」
I先生の言葉からEQ検査開発が始まります。
今回はここまででーす。
EQ検査が開発できれば、次はEQ開発ですよね。
次回をお楽しみに♪
高山直
高山直のオフィシャルサイト (takayama-nao.com)