遠藤雅大 エンマサ サッカー人語 -5ページ目

誰がにもよるが何を視ているかの力こそ・・・

重要だ。ボール競技において、ボールを保持している選手は一人であり、時に誰もいない。
ボールを如何にしてゴールの中に置いてくるか!
ボールを保持していない多くの敵・味方選手の攻守の動き方は勝敗に大きく影響するし、その時間はボールを保持している時間よりはるかに長い。
また、人と人の精神状態まで感じて観る事が出来れば、観る楽しさはプレーする楽しさへと変わる力ともなり、観戦の仕方は格段に変わると考える。スポーツの特徴にもよるが、野球のように休みがこまめにあるもの、サッカーのように休み方が野球とは違い、1回の休みまで動き続けるものとでは、何をみるかにもよるが、視方は難しくも退屈にも楽しくもなる。
しかし、その観戦者の視る力のレベルが高い国は、やはりそのスポーツのレベルにも関係し高いと思う。何を視るかとは、その国の国民性にも関係し、歴史の伝統・伝承の大切さを物語る。
私達の国、日本のサッカー界はどうであろううか!
今一度、議論するべくテーマのような気がしてならない。

ユース年代

先日、ある高校同士のゲームを観戦させて頂いた。
肉体はとても鍛えられているが、同時にサッカーのフィジカルが乏しいと感じた。
走るとはどういう力なのか!? ボール技術とはどのようなことこそがより重要となるのか!?
ここの難しさと面白さを感じてプレーしている選手は一人だけであった。寂しい限りだがこの現状から15歳までの強化の重要性を改めて考えさせられたゲームであった。
私の考えでは、高校生まではキァリアはスタート出来ないと思っている。
それまでに、やらなければいけない事と、やってはいけない事を、まず頭で理解させ、トレーニングで鍛え、実戦の場を多く踏ませて行かなければ自立は難しいと思うし、長い目で視た場合にユース年代の重要な時期に、キャリアの第一歩がスタート出来ないと考えるからである。
ここは、日本代表監督問題より重要な問題かもしれない!!!

FOOT出演

今週の13日、金曜FOOTに出演させて頂きますので皆さん観て下さい。
テーマは、なぜサウサンプトンは失点も少なく、クーマン監督になり好調を維持しているのか!?
現トッテナム監督であり、前サウサンプトンの監督時代と、選手の入れ替わり以外に何がプラスアルファーされたのか、ある点に着目してみましたのでお楽しみに!!!

日本生活の長い元外国人選手・・・

彼は現在、ある高校のユース年代の監督をしているA氏。
ゲーム前、ゲーム後と彼との話はとても楽しかったし、有意義な時間であった。
如何にユース年代までに何こそを教えるべきかについて、また、彼の母国のサッカーの歴史が伺えるポジションごとの役割の基本的な話を聞いていても感じる事が多いだけでなく、一人の指導者としては、改めて危機感と責任感を感じる。
どの世界にも言える事の一つだが、なぜ僕たちの国は、古きを大切に学び、受け継がないのであろうか。

Jスポーツから・・・

木曜FOOT!!! 
MCは倉敷さん、ゲストはおなじみのマリーニョさん。
テーマはブラジル代表チーム。
インタビュアーも、おなじみ藤原清美さん。
フィリップ・ルイス(チェルシー所属)のコメントからは、ドゥンガ監督のチームづくりがうかがえた。ドゥンガ監督の選手選考は勿論興味深いが、それ以上に選手一人一人に対して彼が求める役割と、それに関係してくるシステムに私は注目している。
なぜなら、一人の選手であっても攻撃時に期待される役割と守備時にやらなければいけない役割は違うかもしれないからだ。そして何より再建を託されたドゥンガ監督の手案が楽しみでならない。
とても印象的だったルイス選手のコメントからうかがえるドゥンガ監督の選手選考の一つの要素は、チームのために謙虚な姿勢で取り組めることが重要だということ。

これはサッカー王国と言われ続けて来たブラジルでさえも受け入れざるおえない、現代サッカーをまさしく示しているようにも感じる。