腰痛と首痛の予防、骨盤おこしで脊柱起立筋を活性化する | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

今日の午前は晴れていたが、午後は予報通りの雨。夏の間は雨降りや曇りがつづくと、施術室の温度と湿度が上昇し、冷房が必要だったが、秋になって、施術室は過ごしやすい温度と湿度になった。
 
午後は、骨盤おこし運動を指導した。全身調整のための施術をし、四肢と体幹の配列が整ってから、その身体の状態に必要な運動療法をおこなう。長年、腰痛や首痛などで悩まされていた場合は、痛みが緩和されたとしても、姿勢が崩れて、脊柱起立筋が作用していないことが多い。姿勢を維持できないと、再び腰や首などに負担がかかる可能性が高い。姿勢を維持するために必要な機能を回復することが大切だ。
 
 
脊柱起立筋の起始停止部を整えるのには、骨盤と胸郭の配列を正す位置に脊柱を立てる。まずは骨盤の位置を身に付けたい。力学的に強度を備えた骨盤の位置は、恥骨結節と坐骨結節を結ぶ三角形の骨盤底面が接触する位置である。この骨盤と股関節のアーチ構造において、腰背部を安定して維持することができる。骨盤の位置を検査する場合は、後方に坐骨結節を確認する。
 
 
そして、拮抗する大腰筋の起始停止部を整えるのには、骨盤と胸郭の配列に加え、大腿及び下腿のアライメントを正しく配列することが必要だ。