股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。






内容紹介

筋力も体力も関係ない。老いも若きも「末端」の感覚を高めれば身体は甦る! 身体に元々備わっている回復力こそが心身の健康の決め手。各部の骨格ポジションを整えて末端の感覚を磨き、全身がつながりを取り戻すことで、回復力の高い身体を手に入れる方法。


NEW えにし治療院サイト

えにし治療院は、『機能回復』専門の治療院です。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけています。症状や気になることをできる限りお知らせください。

代表 中村考宏

 

6月に入り真夏日が続いたり、大雨が降ったりと、天候が安定しない。一日中、施術に集中していることが多かったので、山歩きに行けていない。身体が鈍ってしまうような感覚があるので、運動不足解消のため、夜涼しくなったころに蛍を観がてらウォーキングするのが日課になっている。
 
さて、奥歯の痛みと股関節痛で来院された方があった。右の奥歯が痛いので歯科医院に行ったが、歯科医は歯に問題がないといわれたそうで、それに加え、右の股関節が痛いので、気が晴れない様子。股関節の動きの検査、顎関節の動きの検査をすると、左右差が確認できる。身体を調整してから、姿勢を正すと、奥歯も股関節も痛みがない。実際に、おにぎりと羊羹を食べてもらったが、痛みはなかった。本人は症状が出ているところに意識が向いているが、実際には症状とは別の離れた箇所が問題をつくっていることが多い。
 

日常生活では、無意識に自分が動きやすい範囲内で動作をしている。おそらく、身体の使い方に左右差、歪み、捻じれを感じている人は多い。それらの感覚は身体のサインであり、症状の出ている箇所が、別の箇所の補正に働いてことが多い。しかし、専門家でなければ、どのように修正すればよいのかが分らない。
 
 
自分でできることは、身体が回復しやすい状態に整えること。規則正しい生活を心がけること。良質な睡眠、運動、食事の習慣が、身体が回復しやすい状態に整える。また、身体の使い方の左右差、歪み、捻じれを予防するのに様々な方法があるが、私は牧神の蹄と骨盤おこしを来院された方に指導している。
 
 
身体の捻じれは、利き手・足、古傷、身体の使い方、気持ち、など様々な背景が重なり現状の状態をつくりだしている。自分では、思いもよらないことが関係していることも少なくない。例えば、自分でも忘れていた、子供の頃に転んで怪我をした箇所が、身体の捻じれのループの中にあることがある。身体の捻じれのループを探ることは、複雑なことなので、まずは回復しやすい身体つくりをすることと、今以上の身体の捻じれをつくらないよう予防しておくことが大切だ。
 
 

 

夏日の夜は、涼しい風にあたりながら川沿いを散歩する。夜は街灯に集まる虫を観察するのが楽しみ。しかし、餌を目当てにマムシがいることがあるので気を付けないといけない。
 
 
蛍が飛んできた!
 
 
暗闇にぽわーんと、優しい明り。
 
 
 
そして、初クワガタはノコギリクワガタ君。次はミヤマクワガタを確認したい!
 
 
 

身体の左右差について、肩の高さ、骨盤の開き具合、関節可動域、脚の長さなど、気にしている人は少なくない。人の手足の使い方には、右利きと左利きがあり、その上で作業動作、スポーツ動作、日常動作などで、自身が力を発揮しやすい使い方をする。

 

おそらく、健康に見える人でもほとんどの人に左右差があると思うので、日常生活に支障がなければ、あまり気にしない方がよいと思う。しかし、身体に不調がある場合や怪我が治りにくい場合などは、左右差が影響している確率が高いので適切な処置、治療が必要だ。

 

スポーツ競技によっては、極端に身体の左右差が大きい選手も少なくない。私も柔道の選手時代は、右利き、右組み、右半身の怪我がほとんどで、右股関節が硬かった。現役を引退してからは、猫背、ストレートネック、複数の怪我の後遺症で慢性痛が日常的だった。日常生活が快適に遅れるようになるまでには、ずいぶん時間がかかったが、当時ではわからなかった自分の身体の左右差や捻じれに驚かされたものだった。

 

長年にわたり身体に染みついた左右差は、その時の怪我の痛みがおさまったとしても、再発に影響し、慢性痛となる確率が高い。私の場合は、ギックリ腰を繰り返し、頭痛、肩痛、股関節痛など身体中を慢性痛が移動しあちこち常に痛みを伴っていた。これは、身体の左右差が影響し、身体の動きを維持するための感覚、深部感覚が鈍くなってしまったことで、筋肉、関節、神経などが上手く連携して働くことができず、運動と感覚の循環が崩れ、それが負担となり再発すると考えられる。左右差をすべてなくす必要はないと思うが、上手く働かない筋肉、関節、神経などは改善し、深部感覚を良好に保ちたい。

 

 

スポーツ選手の場合は、力を発揮できる状態にするため腹圧を整えておくことが大切だ。

 

▲解剖学アトラス 越智淳三=訳

 

股割り動作は、身体の左右差を自覚することができる。私の場合は、左に比べ右股関節の外旋が苦手だ。苦手な関節運動を上手くおこなえるようにするためには、骨格位置を保持し、関節運動の正しい方向に動かせるように、筋肉の起始停止部を整えなければならない。このときに、骨格位置を保持するため重要なカギとなるのが腹圧だ。逆に腹圧が抜けた状態では、苦手な関節運動が苦手なまま。腹圧と股関節の関係がわかるということは、深部感覚が良好な状態だといえる。そして、就寝するときは腹圧を整え身体を休めることがベスト。