誰でもできるようになる開脚足抜き!でも痛い・・ | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

大きく足を開いて床に胸をつける。そこから両足を後ろに回して合わせる。これは開脚の足抜きといわれています。股関節が硬い人にとっては憧れの開脚足抜きです。開脚足抜きができるようになりたいからストレッチに励んでいる。でも痛い。このように痛みを我慢してストレッチをされている方が意外と多いのですが。
 
なぜ、痛いのでしょうか?
 
それは、ストレッチで筋肉が伸びた状態で股関節を動かそうとしているからです。関節は筋肉が収縮することで動く仕組みです。股関節の動きで開脚足抜きの動きを行うには股関節に作用する筋肉が働かなければなりません。ストレッチをして関節が動くはずがありません。そのため筋肉のテンションが筋肉、靭帯、関節に負荷をかけて痛みを出すのです。
 
たとえ、痛みを我慢して開脚足抜きが出来るようになったとしても、そこには筋肉の収縮による股関節の動きはありません。そのため180度開脚ができても、股関節を動かせない、股関節の感覚がわからないままで、痛みの原因は解決されていません。このように悩んでいる競技者は意外と多いのです。
 
開脚足抜きは股関節の動きで行うべきです。
 
最終目標が、競技のパフォーマンスを高めること、そのために開脚足抜きをトレーニングするのであれば、解剖学、運動学、生理学に基づいて股関節の動きを鍛える必要があります。
 
股割りの足抜きは股関節の切り返しといいます。開脚で股関節の外転、外旋から屈曲をします。このとき恥骨、下腹、お臍が床を捉え、完全骨盤前傾をできるようにします。そこから足抜きは、内旋、内転、伸展に股関節を切り返す動作です。これら股関節の動きに作用する筋肉は、股関節の動きで育て、使える状態にし、使いこなせる状態にトレーニングしていくのです。
 
 

開脚で足抜きをするとき痛い!股割りの改善方法