(会社)前年度の個人の成績発表の詳細 | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

前々回の記事で、今回の評価、年俸提示に関してはどうだったのかを書き忘れてしまったので_、記載したいと思います。

まず大前提として、うちの会社では(というか おそらくほとんどの会社では昇給には2種類あり、

1. Merit increase (功労昇給
前年度頑張った分を反映して、基本給を底上げされること

2. Promotion increase (昇格昇給
昇格に伴って、基本給が底上げされること


というのがあります。

なお、1.のMerit increase は、日本企業における昇給に近いものがあると思いますが、

一般的に日本企業の場合は(もちろん例外も少なからずあり、また今では改善されているのかも知れませんが)、昇給率というのは年齢・勤続年数・学歴などによってだいたい決まっており

その年のその人の業績・成績が直接昇給につながることは少ないという印象でしたが、
※少なくとも私が昔勤務していた日本の組織では、昇給率は完全に固定されていました_

アメリカ企業の場合は、その人の業績次第で昇給額が変動し、

成績によっては昇給ゼロ、ということも普通にある というところが日本企業との違いかと思います。


2.のPromotion increaseは、日本とアメリカの差異はないと思います。

役職が変わる・肩書が変わる・責任範囲が変わる、といったことで基本給が変わるということですね。


さて、私のMerit increase を自己分析してみると


おおー、毎年昇給額が少しずつながら上がっていて、しかも今年は跳ね上がっているじゃあないかーsmile
と一瞬思うじゃないですか。
しかしこれには裏?があって_

第一に、このグラフは昇給の金額単位で出されていますが、実際の評価は「昇給率何%」という形のパーセンテージによる数字で出ます。

つまり、例えば、昇給率が毎年全く同じ例えば10%だったとしても、毎年基本給が10%上がっているわけですから、前の年に上がった基本給のさらに10%が今年の昇給額になったなら、見かけ上毎年昇給額のグラフは右肩上がりに見えるわけですね。

昇給額ではなくて昇給率が同じ = 評価は同じ 、といえるかと思います。

したがって私の上記のグラフは、2019 ~ 2021 までは「評価は同じ」というように見るべきだと思います。_

進歩のなさを反省するべきですね。えーん

しかし、2022年は飛躍的に上がっているじゃあないか」ということですが、

実はこれもカラクリ?がありましてlaugh

実は本年度は特別に、全米各地で低失業率や高インフレが続いていることを受けて、CEOが Merit increaseの予算を通常のほぼ倍額とることを約束してくれたのです。

そうすることで、昇給率の高い社員のモチベーションを加速させて、他のライバル企業への転職・流出を防ごうという意図になると思います。

ちなみにそのことはグローバルニュースになっており、それなりに大きく取り上げられたので、誰でも知り得る情報です

したがって本年度のみ、ゼロでない限りは本来の評価の倍の昇給額になる、ということですね。smile

私の場合は、その「倍額」を反映しないで計算すると以下のようになります。
グレーのラインが本来のレートです

 

ダメですね。。今年も評価は変わらなかった、と読むべきだと思います。えーん

ついでに、Promotion increaseの額を緑のラインであわせてみると、残念なことが浮き彫りになります_


私は2020年(関連記事)と、2022年(関連記事)にプロモーションさせてもらうことができましたが、

2022年のシニアエンジニアへのプロモーションの方がはるかに大変だったのですが、

Promotion increaseの金額は、2020年の方が高かったのです。。_

・・感覚的には、シニアレベルになれば、給料もドンと上がる、というようなイメージを持っていたので、なんだか残念な感じが・・_

しかも高い確率で、これがこの会社での最後のプロモーションだと思われ、Promotion increaseとは今後は無縁だと思われるわけですが。。笑い泣き笑い泣き

いずれにしても、「個人の成績評価」という観点で言えばほとんど横ばいといえる状況で、

まだまだだなあ。。と思い知らされたのでした。