19:30~20:45という長い番組。
エメラルドグリーンの海波や鯨やイルカに癒される。
NHKならではの地味でゆったりとした進行には好感が持てた。

その昔、小笠原は捕鯨が盛んだった。
欧米では、精密機械に欠かせない良質の油を鯨の頭から取って後は捨ててしまったり、鯨肉をミンクなど毛皮に使う動物の餌にしてしまったりと粗末に扱っていたが、日本人はその全てを食べ尽くした。
そこには鯨への畏敬の念があった。
私はこの番組を見るまで小笠原諸島の歴史についてほとんど知らなかった。
アメリカやイギリスや…日本の人達が移民して、王様も税金も作らず人種も超えて仲良く暮らすユートピアだったそう。
海賊に襲われて財産を無くした事もあったらしいけれどショック!
ラスト30分で突然本題に入った汗
ペリーは日本に行く前に島に行き、船着き場を買い取った。
それにより島の価値を再認識した幕府は、船を島に送り小笠原諸島は日本の領土だと主張する。
戦争で小笠原諸島は一時アメリカ領土となり、教育の一切も英語で行われた。
そして今から43年前に日本に返還された。
ラスト30分で突然本題に入った感じはするけど汗
時代に翻弄され、アメリカ人として生きる道を選んだ者、日本人として島にとどまった者、また日本にいれば外人と言われ、外国にも居場所がない彼らは、島では「小笠原人」でいられるのでとても居心地が良いのだそう。
独自の進化を遂げた大自然と、島の歴史の紹介と、外国人達の複雑な心境ととテーマがやや散漫だった気はするが、久しぶりに気持ちがゆったりするいい番組を見た気がしたニコニコ