いまのしゅんかん -8ページ目

2年


 

のんきにスキー旅行だった。。。

まさかここまで長引くとは。

ウクライナ苦戦しててどうなるか。。

 

フィンランドの例をあげてウクライナが譲歩するべきだったという意見もみたが、まさか北方領土問題を抱える日本からそれを聞くとは。

これからも力に屈するべきというのだろうか。

オフグリッド山小屋泊(3)

 

ファシリティがどんなものか分からず、荷物を最小限にしたかったので、夕飯はお湯を注ぐだけで食べられるハイキング食を持参していたが、スキーから帰ってきた途端キッチンからいい匂いがしてきて、羨ましくなった。

ノルウェー人の若い男の子がフライパンで炒め物をし、グラッシュのようなものを作っていたのだった。

その子は視界が悪いのに、私たちが登ろうとしていた山に頂上までクロカンで登ったらしい。当然景色は何も見えなかったという。一面銀世界でよく方向を間違えずに下りてこられたものだと感心した。テレマーク地方に住んでいて、地元だけによく知っているようではあったが。

ちょくちょくこういう旅行をするらしく、何もかも手際がよかった。井戸やトイレの場所を教えてくれたのも彼だった。

かっこいいーーこういう生活力のある人いいなぁと思う。

 

とはいえ、山でしか食べないインスタントフードでも、蝋燭をともしながら食べるのはヒュゲリだった。

コーヒーもインスタントだけど何故か美味しいと思える不思議。。。

食べ終わってからは、部屋でイワシ缶をつまみに日本酒を飲む。至福の時。。。

ここぞとばかり、持参してきた統計の本を読み耽る。

 

 
しかし、問題はこの後だった。
最初は酒が入っていたこともあり、スムーズに睡眠に入ったのだが、数時間で起きてしまい、それからなかなか眠れなかった。
私はシュラフカバーに直接入って、山小屋の掛け布団をかけて寝ていたのだが、このカバーはゴアテックス製だけあって保温機能が高すぎて暑く、しかもゴムのような感触が不快でしょうがなかった。
だけどお風呂に入ってなく特に足元は汚れているから直接掛け布団に触れるわけにはいかない。掛け布団をどかしたりして何とか改善を試みるも全然眠れず、何時間も我慢した挙句に彼を叩き起こしてシュラフを出してもらい、掛け布団と枕は上の段のベッドに移動させ、ゴアテックスのカバーは使わずにシュラフだけで寝ることにした。
シュラフも暑いので、全開状態だけど、足先だけはシュラフに入ってマットレスには触れないように気をつけた。
これだけでもだいぶマシになり、やっと寝入ることができたのだった。それでも数時間しか寝られなかったが。
次回は綿のシーツと布団カバーを持参しようかと思ったけど、やはり重いし嵩張るので、彼と同じようにシルクの敷物を使うべきではと言われた。
 
長い夜が明け、月曜日は快晴だった。
朝食を食べ、パッキングし、スキーで駐車場に移動したが、絶景を眺めながらの移動は楽しく、若干下り気味だったので行きよりもずっとあっという間に駐車場に着いた。
 
こんな天気だったら、山の上まで行きたかった。。。
 
本当に最高の山小屋泊で、名残惜しかったしデンマークに帰るのが悲しかった。
あまりに異世界すぎて、考えさせられもした。
不便だからこそ、エネルギーや水などの資源が有り難いと感じるし、動かないことには何も得られないので怠惰に生きられない。
トイレに行くだけで、スキーブーツをはき(バックルをはめ)、戻ってくるときにはまずブラシで雪を取り除いてから中に入りブーツを脱ぐ、というプロセスを踏まなければならない。まぁこれは流石に面倒くさかったので、登山靴かクロカンブーツを持参するべきだったね、という話にもなったが。
今、世界一幸せな国と言われるデンマークでさえ若者のメンタルの不調が問題になっているけど、逆に何もかも便利すぎる社会で動かなくなり、心を病むリスクが増したのでは?と思ってしまった。それに、頭を使わなくても、いくらでも時間を潰せる術が増えたのも良くないのでは、と思ったりも。
 
あまりにもよかったので、近々再訪する予定。その場合は自炊もしようと思っている。

オフグリッド山小屋泊(2)

 

この山小屋に泊まる目的の一つは、新しく新調したウロコスキー板に慣れることでもあった。

多少の上り坂であればウロコ状の表面が抵抗になって登ることが可能、しかし下るときにはシールほどの摩擦は起きないからスムーズに滑ることができ、小さいアップダウンを移動するのに便利な板なのである。

なのでずっと欲しかったのだが、市場は小さくてオンラインでもなかなか出てこなく、年明けにやっと注文し、今月頭に届いたが、私の山スキーについているビンディングをスライドさせて使おうとしたらなかなか外れず、新しくビンディングを買ったのだった。

そのため先週は夜な夜な彼がビンディングをつける作業に励んでくれたという。。。感謝。。

 

しかし、駐車場からいきなり上り坂で早くも上れないという問題が。

てっきりシールと同じくらい抵抗になって上れるかと思いきや、全然そんなことはなく、後ろ向きにずりずりと滑り落ちてしまうという。。で、ますます上半身が前のめりになって余計に上れなくなるという。。

彼には、ウロコ板は滑るものだから、そういうものだと割り切って、せめて姿勢は垂直に保つようにしてと言われた。む、難しい。。。

また、足だけを出すのではなく、体全体で前に出るように滑るべきだと。あ、クロカンと同じか。。2週間前の週末旅行の後、家で動画を見て、足だけで滑るのでなく、体で推進力にすることを知り、全然できていなかったことを認識したところであった。

実はクロカンとかなり共通していて、やはりクロカンをやっておいて良かったと思った。踵が固定されてないまま滑り降りるのもクロカンのおかげで慣れたので。

 

しかし、山小屋に着き、荷物を置いて山に入ろうとしてからが大変だった。

シールをつけて出発したが、しばらくは登らないだろうとシールを剥がしたらルートが間違っていることが判明、引き返して、森の中に入り、すでに押し固められたトレイルを辿って進もうとしたら、ちょっとした上り坂でも上がることができず、ならばと細かいジグザグを切っていこうにも雪は固いしスペースはあまりないしで、私は早々にギブアップ、シールをつけることに。

彼はしばらくそのままで進もうとしたが、下りでスピードがつき、しかもトレイルは狭くてブレーキがききにくく、やはりシールをつけた。

そんなこんなで体力を消耗させ、本格的な登りに入ってしばらくしてから休憩。。

 

 
休む場所を作るため、彼はあらかじめ板だけでなくツボ足で踏み固めてくれた。
しかし、この写真を撮った後、もっと全体を撮るためにツボ足で二歩下がったら、木の近くだったため、思い切り足をハマらせてしまった。雪の深さが1mほどあっただろうか。股くらいまで埋まったので、彼がシャベルを出して掘り起こそうとしてくれたが、幸い自力で這い上がれた。
そしてスキー板の上に座って、コーヒーとクッキーを食べしばらく休む。。。
しかしまた滑り始める前にトイレに行こうとツボ足で歩こうとしたらまたハマりまくり。。しかも、用を足すのが非常に難しかった。くそーーーこういう時は女であることを恨む。。あらかじめシャベルでトイレを作るべきであることを学んだ。
 
そして登りを再開させたが、登り方がわかってきて楽しかった。
姿勢を正して重心を垂直にかけながら登るというコツが、クロカンのおかげでわかり出したのである。
しかし、時間も押し気味な上、視界がイマイチだったので、雪原が広がっている上のところで引き返すことにした。
案の定、新しいビンディングにトランジションももたつく。。。
やっとやり方がわかってハイクモードからスキーモードに変え、いざ滑ろうとしたら、、、、
 
5秒で転倒。
雪が表面が固いモナカ雪だったため、ちょびっと片側の足に重心がかかっただけで板が雪に取られてしまい、転んでしまったのである。しかも体が逆さまな状態で。
まずバックパックを外し、片足だけついているスキー板を外そうとするがなかなか外れず。。。
外して起きあがろうとするが起き上がれず。。。
体が変な風に雪に固定されてしまっているので、なかなか立ち上がれないのである。
ポールを手の踏み台にしてなんとか立ち上がり、スキー板を平らに置き、ツボ足からだとはめられないので、両足を板に乗ってはめる。。
長く感じたが、彼からすると早いリカバリーだったらしい。
 
そこからは、直下高で滑り下りたらすんなり下までいけた。
彼曰く、非圧雪は基本的にターンをしようとせず雪に乗るような感覚で滑るのだけど、モナカ雪の場合はよほどスピードに乗らないとすぐに雪に取られるので、重心を少しでも傾けたらダメとのこと。
最後だけ気持ちよかったので、また登り返したかったけど時間切れ。山小屋に戻ることに。
しかしすぐにハイクモードに変えたら、また転んでしまい、結局シールをつけて帰ることにした。
ふートリッキーすぎる。。やはりこういうトレイルは山スキー用のクロカン板の方がずっと楽なのだろうか。
 
 
大した距離でも獲得標高でもないのに疲労が。。。
だけど、ウロコ板でのハイク、新しいビンディングでの扱い、転んだ時の対処、モナカ雪での滑り方、などなど学ぶことは多かった。
それに、やっぱり雪景色の中でのハイクは楽しかった。

オフグリッド山小屋泊(1)

 

日曜日に、テレマーク地方でオフグリッドの山小屋で一泊してきた。

本当は4週間前に泊まる予定だったところだが、予想外のバッテリートラブルで行けなくなってしまったので、リベンジすることに。土曜日に泊まりたかったのが、相部屋しかなかったので、月曜日に有給をとり、一人しか予約がなかった日曜日に泊まることにしたのである。

スタッフのいない、完全自己責任タイプの山小屋泊は初めてで、4週間前だったら知人夫妻と一緒でもっと心強かったかもしれないが、この一か月の間に荷物を運ぶためのソリとわたしの新しいウロコスキー板が用意できたので、結果的にはこのタイミングでよかった。

 

わたしたちが泊まったのはこの宿で、駐車場から2km近く離れた山小屋だった。

 

インフラは電気の照明があるほか基本的になく、ベッドと寝具はあるがリネンは持参。食料も自分たちで用意しなければならない。

なので、ふたつのバッグパックだと厳しく、4週間前だったら知人のソリに少しだけ荷物を積ませてもらうつもりだったけれど多少のアップダウンがある移動があるのでそれも心苦しく。

なのでソリを入手できてよかったが、それも初めてなので荷物は最小限、食事も調理の必要ないドライフードを持参した。またシーツと布団カバーは意外に重いしかさばるので、彼はシルクの敷物にシュラフ、わたしは掛布団を使いたかったのでシュラフカバーをシーツ替わりにもっていくことにした。それが実は大誤算だったのだが。。。わたしのシュラフも持参していたので結果的には助かったが。

 

電気は照明だけなので、パワーバンクも二つ持参した。しかし、電波が入らないので、スマホはカメラにしか使わず、それほどバッテリーを使うことにはならなかったが。

そして水もなし。氷を溶かして水を作ると聞いていたので化繊のバケツを持参。しかし、冬季は使えないはずの井戸水が使えたので、小屋の外にある井戸のポンプに水を汲みにいくだけですみ意外とラクだった。

トイレは、別小屋にあり、もちろん水洗ではない。用を足したらウッドチップをふりかける。トイレットペーパーが大量にあり、意外ときれいだったので、わりと快適に使えた。手洗いは、小屋の目の前に積もっていた新雪ですませた。ただ照明がないのでヘッドランプが必要。こういうところだと、かえって野外ですませたいけど、人が集まる小屋の周辺にするわけにもいかず。でも夏だったら、やっぱり離れたところにいっても外で、かな。。。

 

驚いたのは、キッチンの充実ぶり。

ガスがあるからコンロは普通に使え、オーブンもある。食器もたくさんある。

水道インフラがないのに、ほとんどのひとがきちんと自炊していてびっくりした。

しかし、鍋もフライパンもひとつずつしかなく、複数のグループが一緒に調理することはできない。

そして、冬はシンクからの排水はできないので、桶に水をためて洗い、その水は窓から捨てるという。。

ついつい、洗い物が少なく、フライパンを使わない料理について考えまくった。やっぱり他の人がうらやましくなって自炊したくなったので。

 

それに新しい建物のせいか断熱はしっかりしてて、薪ストーブだけで十分な暖かさだった。 

 

スターターと薪を入れて火をつけるだけで簡単につく。もちろん夜は誰も薪をくべたりしないので消えるけど、意外と寒くならない。薪は、トイレの建物にふんだんにあった。

 

ただ、スタッフがいなく、電波が届かないので、予約なしで泊まる時にトラブルの可能性がある。

実は予約していた部屋が荷物で占拠されていて、結局別の空いてるであろう部屋を使うことに。

荷物の主が小屋に戻ったのは20時よりも遅く、他に空いてる部屋はたくさんあったので、クレームを言わなかった。

会員であれば鍵でいくらでも小屋を開けることができ、タダで泊まってもバレないし、というか、電波がなくて当日決済はできないので、後日自主的にオンライン決済するしかなく、ノルウェー人の正直さに頼ってるシステムだなとつくづく思った。

だけど、そのわりにきれいで、物品は充実して誰かの厚意で常に補充されているようで、セルフでありながらうまく走っているのが逆にノルウェーらしいな、とも思った。

テレマーク地方

ノルウェー・テレマーク地方でのオフグリッド山小屋泊、最高でした。。

 

 

リゾートよりも、不便でも人里離れた小屋での滞在好きかも。。

井戸に水を汲みに行くのも、外で歯磨きするのも楽しかった。

ウロコ板での移動も楽しい。

 

というか、アルペンスキーはわたしたちだけ。。ノルウェーでのBCスキーはクロカンのことで、うちらのはランドネー(仏語)というらしい。あ、自転車部で使ってたツーリング用チャリもランドナーと言ってたわ。


 

また行きたい。。


Oslo Vinterpark


 

4週間のリベンジで山スキーを目的にノルウェーに来た。

でも土曜日は山小屋があいてなかったので、モーテルに二泊して日曜日に山小屋に行くことに。

土曜日はどうするかと考えあぐねたが、オスロが意外に雪があったので、久しぶりにゲレンデも滑りたいし、Oslo Vinterparkに行くかと。

 

4年ぶり。あのときは雨も降って悲惨だった。。

 

寒くはなかったが、雪は悪くなかった。先週大雪が降ったそうで、雪が結構あった。

昨日雨が降ったのでどうなることかと思ったが、確かに午前中はジャガイモ状だったが午後はゆるんで滑りやすくなり。

 


雪景色みれて満足。。


激混みだったのが難点ではあったが、期待してなかっただけに結構楽しかった。

ゲレンデも白馬以来で一ヶ月半ぶり。しかも白馬は最悪なコンディションだったので、余計に楽しく感じた。

 

ランチもスムーズに席とれてラッキーだった。ピザも美味しかったし。

 

夕方まで滑って大満足。

仮住まい終了

ほんの数日我が家にいた娘だが、毎日のように夕方は日本の友達とビデオチャットしていて、思ったよりも話せなかった。

しかし、他の若い子に聞いてみたら、交換留学から帰ってきて落ち込むのはありがちだという。

ギリシャ人の学生さんの妹さんは、スペインから帰ってきて2ヶ月落ちていたとか。

毎日話していたのは実は同じ男の子で、4歳年下の黒人のアメリカ人だと。恋愛関係ではなく、友達としてめちゃくちゃ仲がいいそうだ。デンマークでもこんなに仲のいい友達なんていたかな?と思うくらいで、とにかくなんらかで馬が合うのだろう。

娘もずっと外国人としてデンマークで育ってきたし、「外国人」として分かち合えるものがあるのかもしれない。

ちなみに、私と彼も初めて会った時に、外国人として過ごした年数がまぁまぁ近く(当時で私が14年、彼が18年)、最初から共感し合えるものが多かった。

 

そして今日、娘が又貸ししていた子の契約が終了し、部屋をチェックし鍵も受け取って、我が家に置いてあった荷物を彼のバンで運んだ。

 

 

これに、地下室の倉庫にもテレビやプリンター、食品などの荷物があり、結構な荷物になった。

娘のアパートの地下室は又貸ししていなかったので、そこにもかなりの荷物を置いていたけど、我が家にも結構置いていた。

まぁ、入らないから、ではなく、学生アパートの地下室はセキュリティが意外に甘いのか結構盗難が多いらしく、盗まれてもいいような荷物しか置きっぱなしにできなかったせいもあるが。

流石にiMacは我が家の地下室にも置けず、部屋の中に保管していたが。

 

結局、3人でもバンとアパートを3往復して運んだ。

さらに地下室からの荷物を運ぶのに2往復。

残りはこの週末少しずつ運びながら、部屋を整えていくという。

自転車も我が家の地下室に置いたままで今日運べなかったので、週末に取りに来るという。まぁ自転車はバンで運ぶのは固定するのにかなり手間がかかるので、電車を使って運ぶのが一番簡単なのだが。

 

娘の荷物が来るということで地下室の荷物を結構処分したので、移動させて一気に荷物が減った感じ。

それでもさらに断捨離を考えているけど。

師匠のところでお稽古ができなくなり、お茶の道具も一時的に預かるようになったので、一時期は本当に荷物が多いと感じた。

娘の帰国で3つのスーツケースが居間を占拠した時には圧迫感も増した。娘の寝室には足の踏み場もないほど。結局新しくクローゼットを買ってないので、未だ娘の寝室のクローゼットに私たちの荷物が置いたままなので、ピックアップするのにちょっと面倒だった。しかしもっと長期で娘が住む場合にはクローゼット買わないと。。。というか、もっと広いところに引っ越すべきか。。

 

ともかくこれでひと段落してやれやれである。。。

スキー旅行の準備

今週はものすごくカオスである。

娘が大量の荷物とともに一時的に滞在している上、お茶があったり、今週末にまたノルウェーに行くのでその準備があったり。

居間が荷物であふれかえっている。

 

今度は、4週間前にバッテリートラブルでドタキャンせざるを得なかった山小屋に行く予定で、、、

 

駐車場から山小屋までの2km弱、荷物を運ぶためのソリを購入し、

 

わたしの新品のウロコスキーにビンディングをつける作業をしてくれている。

本当は、わたしの山スキーのビンディングをそのままスライド使用するつもりだったのだが、ビンディングの構造上取り外しするときにスキーを痛めるリスクを感知し、もっとシンプルなビンディングを新たに購入してくれたのだった。

間に合わなかったら、彼の予備のビンディングをつけるつもりだったが、運よく新品が届いた。

 

テンプレートを印刷して穴の位置を決め、、

しかし、板は微妙に平行ではないので、センターに置くのにかなり苦心したという。

 

穴をあけてねじ切りをし、ビスを埋めて、ネジでビンディングをつける。
ねじ切りも、深さ方向が表面の直角に切れるように、そのためにわざわざジグを自作したそうだ。

 

左から、わたしの山スキー板、彼の山スキー板、わたしの新しいウロコスキー板。

 
おそらく、駐車場から山小屋までの道のりはほとんど平坦で、シール(逆滑りしないスキン)をつけた山スキーでの移動は結構疲れるので、緩やかなアップダウンに適したウロコスキー板が間に合って何よりである。
 
そしてイースターの予定も決まり、今年は3日間有給をとり、連続10日間の休暇にして、前半5日間をGlittertinden、後半をGaldhøpiggenで過ごすべく、それぞれ宿を予約した。
ちょうど彼の50歳の誕生日の直後、そしてわたしの51歳の誕生日はノルウェー滞在の最中にある。
私たちらしい誕生日の祝い方ではないだろうか。
それに、Glittertindenは去年7月にハイキングしたときから山スキーしてみたいと思ってたので楽しみである。
 

茶室でのお稽古

昨日は友達と、デンマーク人夫妻のお茶室を借りてお稽古させてもらった。

師匠と二度もお稽古した長板の濃茶なのに、結構間違えて覚えていることが判明したので良かった。。。

やっぱりちゃんとした畳と、炉でお稽古できるのはいい。

 

 

友達は、昆布羊羹、私は手製の苺大福を持参した。苺大福、簡単なのにまじウマ。

なので、実は桜祭りにも苺大福を持っていこうかな、と思っており。。。

求肥にちょっとピンクっぽく色付けるかもしれないけど。

 

私が日本でテレビを見てやっと判明した「関」を壮って下さった。

 
お稽古の後、デンマーク人夫妻と一緒に掛け軸について話した。
私が知らせた後、調べて資料を集めてくれたのである。

 

 
「関」は有名な「公案」で、悟りの境地への関門を意味するという。
障壁があっても、それを超えていけば、どこにも自由に行くことができると。
 

 

問題を乗り越えていくたびに学んで心が解放されたような心持ちになるからわかるような気がするけど、壁は際限なくあったりする。昨日も今日も実験で失敗続きで、、、根本的な問題を認識して、あれこれ策に回ったのだが。

自由になるのはいつのことか。一生かもしれない。。。

 

それから、今後の花月をどうするべきか、東海大の茶室をお金出しても借りて行うべきか話したり、来月デンマーク人夫妻が訪れるというストックホルムの茶室の話を聞いたり。

家に帰って、早速ストックホルムに住んでいる友達に連絡し、彼女も知らなかったそうだが、4月にある花見イベントに一緒に行こうという話になり、チケットも購入した。

私は東海大の茶室にも行ったことがないし、もしかして茶室自体、学生時代に訪れた靖国神社であった東大の茶道部の茶会以来かもしれず、ものすごく楽しみである。

 

茶道は奥が深く、学びはこれからも続く。

娘の帰国

 

今朝、娘がデンマークに帰ってきた。

8時到着の予定だったので、泊まっていたマルメの友人宅には6時半には出て、私のしーたんを置こうと一旦家に戻って空港のサイトをチェックしたら30分遅れであることがわかり、シャワーを浴びたり朝食を食べるなど少しゆっくりしてから、彼のバンで空港まで行った。

ヘルシンキ経由で3つ預け荷物があったが、無事全てピックアップでき、帰宅。

羽田空港まではウーバーを使って移動したらしい。余分の預け荷物は250krだったらしいし、この時勢荷物を送るより飛行機で運ぶほうがいい。だけど、半年も日本にいて、荷物を増やさないようにするのは大変だったと思う。

 

家に帰って、早速着物の写真を見せてもらった。

 

かわゆすぎる。。。製本された1冊と、フレームに入った写真をもらったので、職場に飾ろうと思っている。
義妹ちゃんの振り袖を借りたそうで、写真館のアレンジも彼女がしてくれて感謝。
撮影当日は、娘の従兄弟である私の姪っ子が付き添ってくれたという。
姪っ子ちゃんとのツーショットも可愛かった。この子も私の弟に全然似てなくて美人。
しかも英語が流暢なので、娘とのコミュニケーションもスムーズで、娘よりも4歳近く年下なのによくお世話してくれたらしい。
 
案の定、デンマークに帰ってきて落ち込んでいるようだったので、買い物に連れ出した。

 

ちょうどファステラウンだったので、パン屋へ。

ファステラウンボウラと、ライ麦パンを購入。
 
その後電器屋に行き、スーパーでレバーペーストを買った。
ランチに必要だという。
 
家に帰ってからは私たちも疲れて昼寝したけど、娘は日本で仲良くなった子とずっとチャットで話していたらしい。
デンマークでも友達がいるし、なんで日本の方がいいの?と聞くと、日本では学生寮の地上階が共有スペースになっていて、どんなに課題とかがあっても、いつでも誰かと簡単にソーシャライズできたのが良かったと。
いつぞやは、共有スペースで夜中過ぎまで課題をやっていたら、いきなり思いつきでその辺にいた学生4人くらいでドンキに行ったそうで、そのことをものすごく楽しそうに話してくれたのだった。
デンマークでは、学生アパートでソーシャライズは皆無だし、学校と課題と仕事の合間に、友達とコンタクトを維持するのが難しく感じるという。ついつい忙殺されて友達からのメッセージを放置してしまったりとか。。
それはわかるような気がする。
というか、南欧の学生もデンマークのソーシャライズについてそう言ってたような。南欧でも、別に約束したりしなくとも、常にソーシャライズできていたから、デンマークのいちいち事前にアポを取る、というのが奇妙に感じるらしい。
 
また、留学する前から将来はデンマークから出ると言っていたけど、今日もそれをずっと言ってて、「とは言え、デンマーク以上に労働環境のいい国なんてないよ?(16時には帰れる。だけど給料は高水準)」というと、やはりそれはよくわかっているようで、現実的にはまずはデンマークで就職と考えているらしい。
日本で働くなんてもってのほかだし、かといってアメリカも、なまじものすごく仲のいい友達がアメリカ人だけに、アメリカの現実についても知らされたようで、特に今はインフレがものすごく若者にとっては酷な環境なので、アメリカは好きだけど移住はできないと思ったようだ。
こういう他国での事情を色々聞けたのは留学で得たことの一つだと思う。
 
とりあえず、バチュラーの最終セメスターでスペシャルプロジェクトがあるし、3月には修士の入学申請があるし、6月までは多忙な日々になるだろう。
そして2年間のマスターの後には就職活動があり、学生アパートを退去し、仕事を得たらアパート購入も視野に入る。今は若者は住宅ローンが単独で難しいそうなので、私も部分的に所有することになるかなぁと思ったり。
 
娘はすでに夏休みの日本滞在のことを考えているが、私としてはこれで娘のロングバケーションは終わったと思っている。