Glittertinden登山旅行(1) | いまのしゅんかん

Glittertinden登山旅行(1)

 

ノルウェーで二番目に高いGlittertindenの登山旅行に行ってきた。

4度も行ったGaldhøpiggenの麓にあるSpiterstulenと異なり、今回は国立公園の中にあるGlitterheimの宿泊で、公園の境目にある駐車場から8kmほどのグラベル道を荷物をもって自転車で移動する必要があった。

 

なので、今回は、

- 自転車の運搬

- 宿泊地まで運べる物資は限られている

- しかも経験のないグラベル道での自転車の移動

- Spitterstulenはプライベートな運営でラグジュアリーな部屋を選べたが、今回の宿はノルウェーツーリスト協会の運営なのでファシリティは限られている。

- 谷にある宿なので、電波は入らずネット環境はなし。宿は高額の衛星電波を使っているらしいが、客にそのアクセスはない。

 

などなど異なることが多く、登山そのものは平易だろうと予想していたが、ほかのことでチャレンジが求められるだろうと、それはそれで楽しみにしていたのだった。

 

まず自転車の運搬。

 

 
なんでも、彼はどうやってバンで自転車を運べるか、長いこと情報をひろいながらアイデアを温めていたらしい。
前輪を外して運ぶのがポピュラーだと、フォークを固定するジグとして、荷室の床に板をつけ、その上に幅10cmの板材に、二台のハンドルが干渉しないようフォークの角度を調整するためのねじと、フォークの穴を固定するネジ穴をつけて自転車を固定した。
さらにひもで固定してより安定させた。

 

国立公園入口の駐車場で、運ぶ荷物のパッキングと自転車の準備を。

 

 
パッキングがやはりトリッキーで、彼が自転車に取り付けられる20Lバッグを入手してくれ、45Lのバックパックに加えてだいぶキャパは増えたものの、それでもバンで無尽蔵に運ぶか、飛行機でスーツケースで運ぶよりは制限されており。
そのため、いつもよりも着る物を少なめにして、それが結果的には裏目に出てしまった。後悔した点といえば、せめてバンの中には多めに積んどいて、現地での天候から判断して運ぶ荷物を選定すればよかった、ということ、荷物を圧縮するためのスタッフバックをもっと購入しておけばよかった、ということである。
あとは、シャンプーなどの液体を小ビンに移して運んだが、クオリティが悪く漏れてた。ジップロップのおかげで事なきは得たが。
 
そしてグラベルでのサイクリング。
大学時代、自転車部ではロードでしか走ったことがなく、砂利道でどんなものかと思っていたが、やはり難しかった。
ロードでも、道の中心にたまる砂利にタイヤを滑らして落車したことが何度かあるくらいで、マウンテンバイクでも時々不安定になるし、時々大きな石があって振動もあり、大した斜度はないのに、怖かった。
特に重い荷物を背負っているので下り坂は怖くて、ブレーキをきかせながら、ものすごくゆっくり走った。
 

 
天候も良くなく、行きは登り坂気味なこともあり、8kmがやたら長く感じた。
ぜえぜえいいながら、やっと宿が見えてきた。

 

 
とはいえ、美しいところに山小屋はあり、シャワーを浴びてほっと一息つく。
共同トイレ、シャワーだけど、早めに使ったせいか、他の利用者とかちあうことはなかった。もっとも、トイレは夜混んでくるのだが。。。
 
夕飯はビュッフェ。
ギリギリの席しかないので、他の人たちと相席で。
隣の親子は、4日間のヒュッテ巡りをしていて、翌日Spitterstulenに向かうという。そう、必ずしも登山する人ばかりではなかった。獲得標高はそこそこ、20km前後の移動をしながら旅をするのも楽しそうである。

 

 
夕飯の後は、リビングでひたすらJotunheimenの本を読み漁る。
これによって知ることも多く、とても楽しかった。
 
つづく