ランボー3 怒りのアフガン | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『ランボー3 怒りのアフガン』

 

 

 

 

 

1988年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ピーター・マクドナルド

 

脚本 シルベスター・スタローン/シェンドン・レティック

 

撮影 ジョン・スタニアー

 

音楽 ジェリー・ゴールドスミス

 

 

 

出演 シルベスター・スタローン/リチャード・クレンナ/マルク・ド・ジョンジュ/サッソン・ギャベ/ダウディ・ショウア/スピロス・フォーカス/ランディ・レイニー/カートウッド・スミス

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

1979年12月27日、アフガニスタン侵攻作戦開始!それから9年…地獄の戦場にやつはいた!

 

アフガニスタンのソビエト軍最強師団に捕らえられた友人を助けるために戦う男ランボーを描くシリーズ第3弾、ソ連と死闘を繰り広げるランボーの姿は「怒りの脱出」の延長戦でしかないが、アクションシーンの充実度は前作に優る

 

シルベスター・スタローンは全編のほとんどを上半身裸で通す熱演、2001年にアメリカを襲った同時多発テロ事件以降、現実とずれた内容になったのは否めない

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

自由の身となったジョン・ランボーはアメリカに戻らずにタイのバンコクで仏教寺院で世話になっていた、そこで格闘技の試合で生計を立てて賞金は寺院に寄付している、その試合を見ていたベトナム時代の上官サミュエル・トラウトマン大佐

 

 

そんなある日、トラウトマン大佐がアメリカ国防省の大使館付きのロバート・グリッグスと訪れた、トラウトマン大佐の目的はアフガニスタンでソ連の侵攻で虐殺が行われている、国境から50マイルの場所でソ連軍に対抗しているイスラム系ゲリラの兵士たちを支援する為の調査

 

 

トラウトマン大佐はランボーに協力を求めるがランボーは俺の戦争は終わったと断り、トラウトマン大佐はアメリカに帰国したら連絡をくれと言って去り、調査隊を率いてアフガニスタンに向かった

 

数日後にランボーの元にグリッグスが現れてトラウトマン大佐がソ連軍に捕まったと聞かされ、トラウトマン大佐の任務は極秘の為にアメリカ政府は何もできない

 

それを聞いたランボーは自らが極秘任務でトラウトマン大佐の救出に向かうと言い、グリッグスは何があってもランボーの存在は認められないがそれでもいいならと

 

 

ランボーはアフガニスタンの国境近くのパキスタン・ペシャワールで情報屋のモーサからトラウトマン大佐が監禁されている場所を聞き、アフガニスタンに入り、ゲリラのリーダーから状況やアフガニスタンの現状を聞く

 

 

現地ゲリラの協力でソ連軍の要塞に潜入したランボー、激しい銃撃戦の末にランボーはトラウトマン大佐を救出、敵のヘリを奪って脱出するも攻撃を受けて墜落するが、岩場の洞窟でソ連軍の特殊部隊スペツナズを次々と殲滅

 

 

ソ連軍のザイセン大佐は最強部隊を投入してランボーとトラウトマン大佐の追撃を開始する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「ランボー2 怒りの脱出」の続編なのですが、演じるのは「ロッキー」シリーズ同様に「コブラ」のシルベスター・スタローンの代名詞とも言えるキャラクターです

 

 

ランボーはアメリカには帰らずそのままタイに残ったようです、タイでは自分を戒めるように格闘技の試合に出て戦い、賞金は寺院に寄付しているんです

 

もう自分の戦争は終わったのにアメリカには帰らないランボーにベトナム時代の上官のトラウトマン大佐が訪ねてくるんです、演じるのはリチャード・クレンナ

 

しかしトラウトマン大佐はアフガニスタンでソ連軍に捕まってしまうんです、アフガニスタンゲリラにミサイルを支援したのかと拷問をされて聞かれるんです

 

 

アフガニスタンにソ連軍が侵攻して、それをアメリカがアフガニスタンのゲリラに支援をするんです、それによってアフガニスタンは泥沼化してしまうんです

 

 

そのゲリラが大きくなってタリバンとなりアルカイダのウサマ・ビン・ラディンなる怪物を生んだり、アメリカ貿易センタービルを襲った同時多発テロ事件が起こり、2021年にはアメリカ軍が撤退した事でタリバン政権がアフガニスタンを制圧

 

シルベスター・スタローンは「ロッキー4」同様に政治問題を入れたかったのでしょう、でもラストにテロップでこの映画をアフガニスタンの戦士に捧ぐと入るのですが、これは結果的に逆効果ですね

 

 

1979年に起こったソ連軍とアフガニスタンの戦争でアメリカがアフガニスタンを支援、その後にソ連軍が撤退、アフガニスタンで内戦が起こってゲリラが力を持ってアメリカも困ってラディン暗殺をしようとするも失敗、アメリカは報復されて、イラク戦争が勃発

 

それに本作はとにかく人が死ぬ作品で全部で108人が死ぬ記録を持っていてギネスブックに「最も暴力的な映画」として認定されています、まさかこんなに死んでるとはね

 

 

かなり殺しますがランボーもケガをするんです、わき腹に爆発の影響で枝が刺さるんです、それを抜いて火薬を傷口に蒔いて火を点ける強烈な治療法、めっちゃ痛そうでした

 

オープニングで格闘技の試合で殴るだけでなく華麗な足技も見せてくれます、それがラスト間近の洞窟での戦いも最後に飛び後ろ回し蹴りで決めます、かっこ良く見せてますが作品はちょっとね

 

 

 

 

 

15万のソ連軍最強師団の中へ! それが『ランボー3 怒りのアフガン』です。

 

 

 

 

 

本作でシリーズも終わりかと思ったら続編が作られました、スタローンはそれが世界で一番残酷な事態が起こっているとね。