コブラ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『コブラ』

 

 

 

 

 

1986年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ジョージ・P・コスマトス

 

原作 ポーラ・ゴスリング

 

脚本 シルベスター・スタローン

 

撮影 リック・ウェイト

 

音楽 シルベスター・リーヴァイ

 

 

 

出演 シルベスター・スタローン/ブリジット・ニールセン/レニ・サントーニ/アンドリュー・ロビンソン/ブライアン・トンプソン/リー・ガーリントン/アート・ラフルー/ヴァル・エイヴリー/デヴィッド・ラッシュ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

悪党には死を!それが一番の薬だぜ!

 

殺人現場を目撃した美女の抹殺を企てる殺人鬼集団と闘うはみだし刑事を描いた、シルベスター・スタローン主演のバイオレンス・アクション、彼と当時の夫人ブリジット・ニールセンが共演

 

ナイトスラッシャーと呼ばれる狂信的な虐殺集団による殺人事件が続発、奴らを追うロス市警の刑事マリオン・コブレッティ、サブマシンガンを携行し、カスタムメイドされた改造車を乗り回す男はコブラと呼ばれる凄腕刑事だった

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ロサンゼルスのスーパーマーケットで凶悪事件が発生、客を人質に取り籠城する犯人に対して警察はコブラを呼んだ、黒の50年型フォード・マーキュリーで現場に現れ、中に入り犯人を射殺して事件をあっという間に解決

 

 

集まったマスコミはコブラを囲み、安易な手段で射殺した、犯人の人権はどうなる?の質問にコブラは記者に掴み掛り、それを殺された者の家族に言えと

 

 

ニュースでは残虐な殺人鬼ナイトスラッシャー率いる狂信的な集団がこの1か月で16件もの殺人を繰り返している、犯人の手掛かりは少なく野放し状態だ

 

そんなある夜、モデルのイングリット・ヌードセンがナイトスラッシャーの犯行現場を偶然通り掛かりナイトスラッシャーの顔を目撃、イングリットは走り去るがナイトスラッシャーはイングリットを狙う

 

 

コブラは相棒のトニー・ゴンザレスと殺人鬼集団の行方を追っていると、イングリットがナイトスラッシャーの集団に襲われたものの何とか逃れて無事

 

 

病院に運ばれた彼女からコブラとゴンザレスが話しを聞き、証言から似顔絵を作成、しかし病院にもナイトスラッシャーは侵入し、イングリットの病室を見付けるが逃げ出したイングリットは火災報知器を鳴らしてナイトスラッシャーは病院を去った

 

どうやらスパイがいるようだと思ったコブラはイングリットを安全な場所に移した、コブラとゴンザレス、そして女性警察官ナンシー・ストークが加わり車2台で出発

 

しかしゴンザレスの車は妨害を受けて大破、そしてナイトスラッシャーはコブラと激しいカーチェイスが始まり、銃撃戦の末にナイトスラッシャーらは引き上げた

 

 

次にコブラはイングリットを市外に避難させるがスパイだったナンシーの手引きによってナイトスラッシャーらが大勢で現れた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「ロッキー」シリーズ、「ランボー」シリーズのシルベスター・スタローンが絶頂期の時に撮影した作品で、とにかく何でもありの強烈なはみ出し刑事です

 

 

監督はスタローン主演作の「ランボー 怒りの脱出」のジョージ・P・コスマトスでスタローンが依頼したのかな、お互い手の内を知った中なので任せられたのでしょう

 

元々は「ビバリーヒルズ・コップ」の話しがスタローンにオファーされて、スタローンはその脚本をシリアスに書き替えて主人公の名前もコブレッティにしてしまって話しは頓挫してエディ・マーフィに

 

その宙に浮いた話しをスタローンが映画化してしまいました、登場からフォード・マーキュリーで爆走して、サングラスに無精髭でマッチを咥えているワイルドな印象です

 

 

とにかく犯人に対してバンバン撃ちまくります、マスコミには人権なんて言われますが人殺しに人権なんて考えちゃいません、もちろんそんな奴に人権なんてね

 

 

愛用の銃はコルトでグリップには象牙のコブラの彫刻入り、それを朝食を食べながら整備するのです、その整備道具も冷蔵庫に入っていて残り物のピザと一緒に冷やしてあります

 

ロサンゼルスではナイトスラッシャーが率いる凶悪犯罪が横行しているんです、このナイトスラッシャーは主にナイフを使って殺人をするのですがこのナイフがまた凄いんです

 

 

そして殺人現場を目撃したイングリット・ヌードセンを演じるのが「ロッキー4」のブリジット・ニールセン、当時はスタローンの奥さまで夫婦でやりたい放題です

 

 

スタローンはナイトスラッシャーに狙われるイングリットを守る、それだけの内容なのですがとにかくド迫力でフォード・マーキュリーは全壊するほどに無茶苦茶なカーチェイスで隣に乗ってるイングリットは大丈夫なのかと

 

 

途中でイングリットはコブラの名前をマリオンだと知って女の名前みたいだけど素敵だと、なんでマリオンってなった説明はないのですがそんなカワイイ弱点があったなんてね

 

 

ラストではナイトスラッシャー率いる軍団とカーチェイスの末の銃撃戦でほとんどをマシンガンで皆殺し、ナイトスラッシャーと一騎打ちとなるのです

 

 

でもナイトスラッシャーは捕まっても精神鑑定を受けて無罪だ、俺は異常なんだと豪語するナイトスラッシャーにコブラはお前は病気だ俺が薬だと息の根を止めます

 

 

いつもコブラをバカにするインテリな刑事を殴ってコブラはイングリットをバイクの後ろに乗せて去って行くんです、さすがにスタローンの絶頂期の作品です、内容なんてあってないのでとにかくスタローンが大暴れする作品でした

 

 

 

 

 

毒蛇のような執念が、悪を締め上げる! それが『コブラ』です。

 

 

 

 

 

良き時代のアクション映画で90分を切る内容でサックリと観れます。