ビバリーヒルズ・コップ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ビバリーヒルズ・コップ』

 

 

 

 

 

1984年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 マーティン・ブレスト

 

脚本 ダニエル・ペトリ・Jr

 

撮影 ブルース・サーティース

 

音楽 ハロルド・フォスター・メイヤー

 

 

 

出演 エディ・マーフィ/ジャッジ・ラインホルド/ジョン・アシュトン/リサ・アイルバッハー/ロニー・コックス/スティーブン・バーコフ/ジェームズ・ルッソ/ジョナサン・バンクス/スティーブン・エリオット/ギルバート・R・ヒル/アート・キンブロ/ジョエル・ベイリー/ブロンソン・ピンチョット/ポール・ライザー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

権力悪をぶっ潰し、組織人間に喝を入れるエネルギッシュなスーパー刑事!

 

スゴ腕の熱血漢だが上司からは見放されている若い刑事が麻薬組織を相手に大活躍するアクション、製作はドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマー

 

友人の殺害現場を捜査するためデトロイトからビバリーヒルズへとやって来た型破りな刑事が、地元刑事たちと協力して事件解決に奔走する姿を描いた、ポリス・アクション・コメディの大ヒット・シリーズ第1弾

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

タバコの密売現場を押さえた警察はカーチェイスの末に犯人を逮捕、しかし捕まえてみればそれはデトロイト警察の刑事アクセル・フォーリーだった、アクセルは凄腕の刑事だが、いつもおとり捜査など度を越してしまい上司のトッドから怒られている

 

 

怒られたその日の夜、カリフォルニアのビバリーヒルズで働いている幼なじみのマイキーが訪ねて来た、彼は高額な債券の束を持っており、どうやら盗品のようだがアクセルは口出ししなかった

 

バーで酒を飲んでいい気分でアクセルの部屋に戻ると、アクセルは殴られて気を失ってしまった、マイキーはマフィア風の男たちに銃で撃たれて殺された

 

幼なじみという事で捜査から外されたアクセルは休暇願を出し、マイキー殺人事件の単独捜査を開始、初めてやって来たビバリーヒルズの高級ホテルに予約なしで口から出まかせで部屋を取った

 

 

アクセルは早速、マイキーに仕事を紹介した幼なじみのジェニーが勤務する高級画廊に赴き、画廊のオーナーでもある大実業家メイトランドの事を聞きに行くがガードマンに放り出され、現れた警官に逮捕される

 

 

身分が証明されたアクセルはビバリーヒルズにいる間はタガートとローズウッドの2人の刑事に行動を見張られる事になったが、2人を上手くまいてジェニーの協力でマイキーの働いていた倉庫へ、そこで口から出まかせで調査を開始

 

 

アクセルを尾行しているタガートとローズウッドはアクセルに誘われるままにストリップバーへ、そこに怪しい2人組の男が現れる、偶然発生した強盗事件を機転を利かして鮮やかに解決したアクセル

 

 

メイトランドは高級クラブでの朝食会へ、そこに現れたアクセルは再び警察の世話になり、アクセルはボゴミル警部補に掴んでいる証拠を全て話すが、署長によってビバリーヒルズから放り出される事になった

 

 

アクセルはローズウッドに協力してもらいジェニーと共に倉庫へ、そこで大量のコカインを発見するも敵に見付かりジェニーは捕らわれ、危機一髪のところをローズウッドに助けられる

 

 

アクセルは人質となったジェニーを救出する為にメイトランドの屋敷に乗り込み銃撃戦となり、マイキーを殺した犯人を射殺するもアクセルはジェニーを立てにするメイトランドに撃たれてしまう

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

本作はエディ・マーフィの単独映画初主演作品です、本作は3億ドルを超える大ヒットとなり一躍エディ・マーフィをスターダムへとのし上げ、マネーメイキングスターとなりました

 

 

おいらはこの作品でアメリカにはビバリーヒルズって言う高級住宅街がある事を知りました、高級店が立ち並ぶロデオドライブも有名で当時のハリウッド映画ではよく登場しました

 

それにしても本作は刑事物としても十分面白いのですが、何と言ってもアクセル・フォーリーを演じるエディ・マーフィの魅力に尽きるでしょう、あのマシンガントークにあの表情

 

 

犯罪都市デトロイト警察の腕利き刑事でも過去は普通ではありません、若い頃の悪友のマイキーと再会してその夜は酒を飲んで昔話に花を咲かせるのですがマイキーは手癖が悪いのか魔が差したのか債券を盗んでアクセルに見せるんです

 

その夜にアクセルは後ろから殴られて気絶、マイキーは殺されます、アクセルの上司のトッドは相手はプロなのでアクセルは殺されなかったと、捜査をしたいアクセルは外されて休暇を取ってビバリーヒルズへ

 

 

まずビバリーヒルズに到着して最初の高級ホテルでのチェックインの仕方が大笑いです、予約もせずにローリングストーン誌の記者を装って早口でまくし立てて黒人差別まで織り込んでスイートルームをシングルの値段で泊まる事が出来るんです、それでもべらぼうな値段ですけどね

 

 

ビバリーヒルズでマイキーに仕事を紹介した幼なじみのジェニーに会いに行きます、ジェニーを演じるのはリサ・アイルバッハーで画廊で働く女性ですがアクセルやマイキーと幼なじみとはね、マイキーを演じるのは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のジェームズ・ルッソ

 

 

ビバリーヒルズの刑事のビリー・ローズウッドを演じるのは「初体験リッジモント・ハイ」 や「グレムリン」のジャッジ・ラインホルドで若さゆえにアクセルの口車に乗せられて捜査に協力し結果、アクセルの命を救い事件解決となります

 

 

同じくジョン・タガート巡査部長を演じるのはジョン・アシュトンで、本作では堅物で上司に嘘の一つも言えない男ですが、ラストにはアクセルの影響で仕事中にビールくらい良いだろうと言うくらいになります

 

彼らの上司のアンドリュー・ボゴミル警部補を演じるのはロニー・コックスで彼もタガートと同じように規則に厳しい真面目な警官なんです、でもラストにはアクセルのような口から出まかせで署長を納得させてしまいます

 

 

ヴィクター・メイトランドを演じるのは「時計じかけのオレンジ」のスティーブン・バーコフでその人相も悪い人って感じです、10年以上もアメリカで5本の指に入る画商で上流階級なのに悪い事をするんですね

 

 

そしてアクセルの上司のダグラス・トッド警部を演じるのはギルバート・R・ヒルで彼は実際にデトロイト警察殺人課に勤務する現職の警部なんです、その後の演技は避けたのですが、続編には出演しています

 

 

 

 

 

世の中、要らぬルールが多すぎる! それが『ビバリーヒルズ・コップ』です。

 

 

 

 

 

最初にオファーされたのはシルベスター・スタローンで脚本も変えられて予算オーバーで頓挫したそうです。