ランボー2 怒りの脱出 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『ランボー2 怒りの脱出』

 

 

 

 

 

1985年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ジョージ・P・コスマトス

 

脚本 ジェームズ・キャメロン/シルベスター・スタローン

 

撮影 ジャック・カーディフ

 

音楽 ジェリー・ゴールドスミス

 

 

 

出演 シルベスター・スタローン/リチャード・クレンナ/チャールズ・ネイピア/マーティン・コーブ/スティーブン・バーコフ/ジュリア・ニクソン/マーティン・コーヴ/アンディ・ウッド/ジョージ・チェン/ウィリアム・ジェント/ダナ・リー/ボージョ・ゴーリク/スティーブ・ウィリアムス

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

壮大な謎の彼方に、2500名の戦士が消えた!

 

前作の大ヒットを受けて製作されたシルベスター・スタローン脚本&主演の大ヒットアクションシリーズ第2弾、前作の病めるヒーロー像は既に無く、MIA(戦闘時行方不明者)救出を描く

 

獄中の身であったランボーは特命を受け、いまだにベトナム戦争で行方不明となっている兵士の調査のためカンボジアへ飛ぶ、スタローンと共同脚本はジェームズ・キャメロン

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

有罪となったジョン・ランボーは刑務所に送られ肉体労働に従事させられていた、そんなある日にベトナム時代の上官であるトラウトマン大佐が面会に訪れた

 

ランボーを刑務所から出す為に極秘任務の話しを持ってきた、その任務は戦争中にランボーが脱走したベトナムの捕虜収容所間近に潜入し、今なお囚われている捕虜の証拠写真を撮って帰る

 

今もなお2500人のアメリカ兵が東南アジアで行方不明、多くは死んでるが家族にとっては感情に訴える問題だとCIAのマードック司令官は言う

 

 

任務を受けたランボーはタイのアメリカ基地から飛行機でベトナムへ飛び目的地点での落下でアクシデントがあり、カメラなどの装備を失うも地上に降り立った、現地の協力者であるコー・バオと合流して収容所へ向かう

 

 

収容所で捕虜たちの劣悪な惨状を見てランボーは任務外の救出活動を開始、1人の捕虜を連れて脱出地点を目指す、目的地に到着した彼らの頭上に救助用ヘリが現れたが捕虜を連れている事からマードックは作戦中止を命じてヘリは帰還

 

 

ランボーたちは置き去りにされてベトナム軍に捕らえられる、拷問を受けるランボーの前にベトナム軍を支援するソ連軍のポドフスキー中佐が現れ、ランボーにアメリカ軍基地に連絡を入れるように強要

 

 

ランボーが基地に連絡し、裏切ったマードックに復讐すると言った、その直後に娼婦に扮して収容所に潜り込んだバオが銃を乱射、ランボーを救出して脱出

 

バオは自分をアメリカに連れて行って欲しいと願いランボーも了承、次の場所に移動しようとした瞬間にベトナム兵の攻撃を受けて、バオはランボーの腕の中で息を引き取り、ランボーはバオの仇と捕虜の救出を決意して反撃を開始する

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

前作の「ランボー」はベトナム戦争の後を引きずっているベトナム帰還兵の差別や偏見を描いていたのですが、本作はそういう物は無くしてド派手なアクション大作となりました

 

 

まさに80年代を象徴するようなアクション映画でシルベスター・スタローンは「ロッキー」シリーズに続いてのハマり役となりました、前作では1人だけしか殺してませんが本作はまるでマシーンのように殺します

 

特にベトナム兵とソ連兵をジャングルの中で泥にまみれて罠を仕掛けての殺しはカッコ良くて見どころです、まさに特殊部隊で殺しのエキスパートやスペシャリストって感じです

 

オープニングからランボーは刑務所で岩を削り出すような強制労働をさせられていて、以前より肉体がムキムキになってます、前作ではかなり絞っていたのにね

 

 

写真を撮ってくる任務なのですが飛行機からの潜入でアクシデントが発生、飛行機に引っかかってしまって装備を捨てて飛び降りるんです、ここは何してんのって感じ

 

現地で協力者のコー・バオと合流するんです、演じるのがジュリア・ニクソンで、彼女はイギリス人の父と中国人の母の間に生まれ、テレビドラマに出演後に本作で映画デビュー

 

 

ランボーはバオを殺したベトナム兵の顔を憶えていてそいつだけは爆薬付きの弓矢で吹っ飛ばしてしまいます、これはランボーの怒りが爆発した瞬間でした

 

 

そしてシリーズには欠かせないトラウトマン大佐を演じるのはリチャード・クレンナ、ソ連のポドフスキー中佐を演じるのは「ビバリーヒルズ・コップ」 のスティーブン・バーコフでめっちゃ嫌な奴でした

 

脚本は若き日のジェームズ・キャメロンで全体的なプロットが「ターミネーター」と似ていたが、監督のコスマトスとスタローンは方向性が違って途中からはタッチしていないそうです

 

 

前作は世界中でコケたようですが日本だけで大ヒット、本作が作られてスタローンはタイトルにランボーの文字を入れて本作は全世界で大ヒットとなり日本の配給会社に謝礼状を贈ったそうです

 

 

アメリカでは1億5千万ドルの大ヒットとなりましたがラジー賞で4部門を受賞しています、スタローンの脚本や演技はどれも似通ってはいるようには思えますけどね、ランボーの戦争は終わらず「ランボー3」 へと続きます

 

 

 

 

 

 

いま全米が熱い予感に揺れている、嵐の拍手を呼んでついに登場! それが『ランボー 怒りの脱出』です。

 

 

 

 

 

この辺りからスタローンはマネーメイキングスターと呼ばれるようになったと思います、大ヒット連発でしたもん。