GMOインターネットグループが創部10年にして初制覇
  2区からスピードで押し切って圧勝

 

 

 旭化成、トヨタ自動車、HONDA、富士通、さらにコニカミノルタを含めて、この5チームがながく実業団駅伝の中心をなしてきた。優勝チームはこのあかのいずれかから輩出している。
 だが……
 奇しくも女子と同じく男子の場合もその勢力地図が変わりつつある。本大会はそのことを象徴するかのようであった。
 本大会、優勝争いを演じたのはGMOであり、りロジスティードであり、サンベルクスで、5強は終始優勝争いには絡んでこれなかった。
 その、底流には強豪チームもふくめて全般的に各チームとも戦力の新旧交代期にさしかかっているという現実もあるのだろう。
 圧勝したGMOは若い伸び盛りのランナーがそろっていて、かれらがいかんなく持てる実力を発揮した。
 特筆すべきは青山学院大出身のランナーが7人のうち4人を占めていることである。同学の原監督がこのチームの指導者でもあるので、さもありなんというべきだが、実業団駅伝にも原ソードが着実に浸透してきて、ここで実を結び始めたというべきだろう。従来の実業団システムではなく、新方式のチームづくりが芽を吹いたといういみでも、新しい潮流の出現を象徴するものだといえそうである。

第1区(12.3km)
 ポイントとなる第1区、昨年は旭化成の長嶋幸宝が制して旭化成に弾みをつけたが、今回はNDソフトの東海林宏一が飛び出した。1kmは2分48秒、トヨタの吉居大和や長嶋幸宝は集団の後方にいる。
 4kmすぎになると東海林と後ろの39人の集団との差はつまりはじめ、4,7kmで東海林は吸収されてしまう。
 5kmの通過は14:20……。
 6kmになると集団はタテ長になり8kmになるとサンベルクスの新山舜心、プレス工業の滋野聖也らが集団を引っ張り始める。
 トヨタ自動車の吉居大和、GMOの吉田祐也、SUBARUの三浦龍司など主力どころが前に出ていたのは9.3kmあたり、9.8kmでは吉居大和が集団をひっぱる。10kmの通貨は28:26……。吉田、三浦、それに住友電工の遠藤日向、ロジスティードの富田峻平が競り合っている。
 11kmをすぎて吉田裕祐也がペースアップ、11.6kmになると富田峻平が仕掛け、HONDAの森凪也がつづいたが、富田がトップで中継所に飛び込んだ。
 1区を終わって、トップはロジスティード、2位は1秒遅れで中国電力、3位は2秒遅れでHonda、4位は3秒遅れでヤクルト、5位は3秒遅れでコニカミノルタ、6位は4秒遅れでSUBARU、7位は5秒遅れでトヨタ自動車、8位は5秒遅れで富士通、以下、GMO、旭化成、JR東日本とつづいた。区間賞はロジスティードの富田峻平で34:23である。
た。

第2区(21.9km)
 最初の勝負所となる区間である。
 第1区はほとんど差のない状態でなだれ込んできたので、先頭集団は15チームぐらいがひとかたまりになって仕切り直しというかたちになったが、そのなかで2kmをすぎてロジスティードの平林清澄が前に出てきて積極的に引っぱり、GMOの今江勇人がピタとマークするようかたちで追走する。
 3kmをすぎると平林、今江にくわえてHondaの小山直城らがトップ集団を形成、トヨタ自動車の鈴木芽吹、旭化成の相澤晃、SuBARUの小林歩、大塚製薬の梅崎蓮らが第2集団をなして進。
 5kmになると先頭集団は7人にしぼられた。平林、今江、小山、プレス工業の橋本龍一大阪ガスの西研人、黒崎播磨の福谷颯太、中国電力の菊池駿弥である。
 後ろからはサンベルクスの吉田響がごぼう抜きで順位をあげてくる。
 6kmになると先頭集団から菊池と福谷がこぼれて5人となり、6.4kmになって、今江が仕掛けると、平林、橋本は反応したが、小山らは置き去りにされてゆく。、、
 背後では吉田響の勢いがとまらない。8km手前では5位集団をかわして19人抜きであがってきた。吉田と鈴木芽吹が小山を吸収して4位集団をなして追いはじめる。
 10kmをすぎると吉田が4位集団をひっぱり、トヨタ自動車の鈴木芽吹、トヨタ紡織の西沢侑真をひきつれて先頭集団に迫ってくる。
 吉田はさらに13kになって一気にトップ集団をとらえてトップに立った。吉田にくらいついたおは平林と今江、橋本はここで落ちこぼれていった。
 このトップ集団を割ったのは今江、20.8kmでスパートをかけた。平林は遅れ、吉田は粘っていたが振り切られ、その差が開いていった。
 2区をおわってGMOがトップ、2位は6秒遅れでサンベルクス、3位は13秒遅れで路地スティード、4位は49秒遅れでトヨタ紡織、5位は51秒遅れでトヨタ自動車、6位は1分04秒遅れでHonda、7位は1分04秒遅れで大阪ガス、8位は1分06秒遅れで旭化成となぅた。
区間賞はサンベルクスの吉田響で、1時間1分01秒の区間新、GMO・今江勇人、ロジスティード・平林清澄も従来の区間記録を更新した。

第3区(15.3km) 
 トップに立ったGMOのこの区間は鈴木塁人で、軽快にピッチをきざんでひた走り、後続を引き離しにかかる。
 追ってくるのはロジスティードの藤本珠輝とサンベルクスの越陽汰が2位集団をなしているが、4kmでは12秒差にひらいてしまう。鈴木はその後もペースが落ちない。9km手前ではその差は30秒にひろがった。
 鈴木の10km通過は27:44ときめて快調である。2位集団は10kmすぎで藤本が越をふりきり、先頭の鈴木を追い始める。
 鈴木はそのままリードを保ち、GMOはこの区間でレースの主導権をにぎった。
 3区を終わってトップはGMO、2位は35秒遅れでロジスティード、3位は47秒遅れで参ベルクス、4位は1分13秒遅れでJR東日本、5位は1分30秒遅れで大塚製薬、6位は1分22秒遅れでトヨタ紡織、7位は1分25秒遅れでトヨタ自動車、8位は1分28秒遅れで住友電工だった。区間賞は27位スタートして7人をかわして20位でタスキリレした富士通・篠原倖太朗、42分53秒は区間新である。

第4区(7.6km)
 GMOはM・テモイ、35秒もの貯金をもらって悠々トップを快走、うしろの外国人同士の順位争いを尻目にそのまま逃げ切った。
 トップのGMOはゆるがず、2位は59秒差でサンベルクス、3位は1分07秒差でJR東日本、4位は1分17秒差でロジスティード、5位は1分30秒差でトヨタ自動車、6位は1分31秒差で豊崎播磨、7位は1分34秒差でトヨタ傍証、8位は2分29秒差で三菱重工とつづき、区間賞はJR東日本のラファエル・ダパッシュで20:32は区間新である。!

第5区(15.9km)
 GMOのこの区間は新入の太田蒼生、タスキをもらうとぶっとんでいった。3km=8:16、超ハイペースである。
 5kmも14分04秒と速い。後ろは誰も追ってこない。後ろではトヨタ自動車の湯浅仁も好調で、5kmすぎではJR東日本を抜いて4位にあがってきて、8kmでは3位・ロジスティードの四釜峻佑に追いすがる。3位集団となった湯浅と四釜は3位集団で2位のサンベルクスを追ってゆく。
 9.5kmになると四釜がサンベルクスの市山翼をかわして、太田を追い始める。
 トップの太田はその後も快調で11kmの松原橋を区間記録を上回るペースで通過、市山、四釜、湯浅の2位集団との差を1分25秒にひろげてしまった。
 2位集団のなかからは四釜が12kmすぎで仕掛けて、太田を追い始めたが、その差はつまらない。
 太田は快走、46分00秒は区間新の区間賞で、GMO初制覇の道筋を盤石のものとした。同じ青学の先輩である3区の鈴木塁人がきりひらいたビクトリーロードをしっかり固めたのである。
 かくして5区を終わって、トップはGMO、2位は1分18秒遅れでロジスティード、3位は1分26秒差でサンベルクス、4位は1分31秒差でトヨタ自動車、5位は2分17秒差でJR東日本、6位は2分23秒差で黒崎播磨、7位は3分15秒差でトヨタ紡織、8位は3分29秒差で安川電機だった。

第6区(11.4km)
 GMOは嶋津雄大、軽快にトップを行く。後ろからはもう誰も追ってはこない。単独走行である。5km=14:46h区間新ペースである。
 後ろでは2位のロジスティードにトヨタ自動車とサンベルクスがその差をつめはじめて2位争いが熾烈になる。
 4.8kmになってロジスティードにサンベルクスが追いついて2位争い、後ろにはトヨタ自走者が虎視眈々とねらうという展開になる。そこから抜け出したのはロジスティードで6kmすぎではロジスティードが単独2位に浮上した。落ちてきたサンベルクスを9.4kmでトヨタ自動車がかわして3位に浮上した。
 そんな後続の激しい攻防を尻目に嶋津雄大は後続を引き離して、ゆうゆうと逃げ切った。32分27秒は堂々の区間新である。
 かくしてトップはGMOがしっかりまもり、2位は2分08秒差でロジスティード、3位は2分37秒差でトヨタ自動車、4位は3分38秒差でサンベルクス、5位は3分38秒差でJR東日本、6位は3分48秒差で黒崎播磨、7位は4分40秒差で安川電機、8位は4分43秒差で中国電力とつづき、さらに8秒差で9位トヨタ紡織。10位以下もHonda、三菱重工、旭化成、富士通が続いていた。

第7区(15.6km)
 GMO・鶴川正也は落ち着いた走りで初制覇のゴール目指してひた走る。2分をこえる貯金をもらえば、あとはタスキを運んでゆくだけのメッセンジャーである。
 はるか後ろは8位入賞争いが熾烈になってきた。昨年優勝の旭化成、かつての王者・富士通がここにいるのである。
 4kmでは9位のトヨタ紡織に、Hondaと三菱重工が接近、3チームで入賞ラインを追ってゆく。5kmをすぎて9位集団に旭化成と富士通が近づいてくる。激しい9位集団から抜け出したのは旭化成の井川龍人で6kmをすぎて、8位の安川電機を追い始めた。7kmすぎで井川は安川電機をとらえて8位に浮上するのだが、8km手前では9位集団が追い上げてきてまたまたダンゴ状態になる。
 9.2km地点ではGMOの鶴川がトップ通過、2位のスティードとは2分09秒差。3位トヨタ自動車、4位サンベルクス、5位JR東日本とつづいていた。
 8位争いは10kmをすぎて井川の旭化成とHondaの伊藤達彦の争いに絞られたが、14.9kmで伊藤がスパートして井川をなんとか振り切った。それにしても昨年、最後まではげしく優勝を争った両雄が、8位の入賞争いに鎬をけづるとはなんとも皮肉な巡り合わせというほかない。
 GMOの鶴川正也はゆううゆうと独走2位に2分27秒差をつけて初制覇のゴールにとびこんだ。4時間40分00秒は大会新記録である。区間賞はSUBARUの並木寧音で45分23秒、これも区間新である。
 GMOインターネットグループが創部10年目にして初の日本一、東日本王者のロジスティードが過去最高の2位出ゴール。優勝候補筆頭のトヨタ自動車は3位、4位JR東日本はチーム最高タイ順位。5位のサンベルクスは初入賞。6位中国電力、7位黒崎播磨、8位Hondaまでが入賞。前回Vの旭化成は9位だった。

 優勝したGMOインターネットグループは悲願の初制覇である。もともと潜在能力はきわだっえいたが、レースではじめてその真価を発揮した。
 区間賞が二つでいずれも区間新、区間2位は3つ、あとの二人も区間一ケタ順位で、圧勝というべきである。
 箱根メンバーが5人、うち青山学院大出身者が4人を占める。若くて勢いのあるランナーが新しい世界をこじ開けたというべきであろう。
 2位には関東大会を制したロジスティードがやってきて、フロックではないことを照明して見せた。
 1区の富田、2区の平林の快走で一気に流れに乗った。5位に終わったがサンベルクスを含めて、この3チームが優勝争いをしていたのをみると、先にものべたように、実業団駅伝の世界にも、新しい時代の到来したといえる。
 3位にはトヨタ自動車が最終区でようやく3位にあがってきた。
 優勝候補の筆頭の呼び声が高かったが、2区、3区の田澤簾、鈴木芽吹の駒澤大出身コンビの伸びがいまひとつで勢いがつかなかった。
 4位のJR東日本は大健闘である。3区で4位に浮上、5区では3位まで押し上げてきた。
 5区のサンベルクスも吉田響の爆走で中盤までは優勝争いに絡んでいた。着実に力をつけつつある。
 6位の中国電力、伝統のチームがひさびさに上位にやってきた。復活の兆しありというべきか。7位の黒崎播磨も安定したところをみせつけた。 
 昨年優勝を争った旭化成とHondaは入賞争いを演じるというともに低空飛行に終始したのは意外だった。ともに今回は戦力が整わなかったんだろう。
 新興チームが伝統チームを凌駕した。本大会は奇しくも主役交代のレースとなったようである。

◇ 日時 2026年 1月 1日(木=祝) 9時15分 スタート 
◇ 気象 天気:晴 気温6.9℃ 湿度44% 北西2.0m(午前9:15現在)
◇ コース:群馬県庁スタート~高崎市役所~伊勢崎市役所~太田市尾島総合支所~太田市役所~桐生市役所~JA赤堀町~群馬県庁をゴールとする7区間100km
◇旭化成(長嶋幸宝、茂木圭次郎、葛西潤、キプルト・エマニエル、大六野英敏、齋藤 椋、井川龍人)
TBS公式サイト
総合成績

 

 

城西大が関東勢として初制覇で大学2冠達成 
    最終区の山登りで大逆転

 

 大学女子駅伝はながく名城大と立命館が優勝を分け合い、シルバーコレクターといわれている大東文化大をふくめて、この3大学が主力を形成してきた。
 富士山駅伝といわれる本大会も立命館大と名城大が優勝を独占、他校の付け入るスキはまったくないままに推移してきた。
 ところが……
 今シーズンの全日本を城西大が制して、にわかに女子大学駅伝の勢力分布図に変化がきざしてきた。さらに東北福祉大も3強の一角に食い込む勢いをみせた。
 そうした新しい潮流が果たして本物なのか。それとも城西、東北福祉の台頭はフロックで一過性のものなのか。
 そういう意味では城西大、東北福祉大の両チームにとっては、本大会が真価をとわれるという意味で、きわめて興味深いものがあった。
 新勢力というべきこの2チームにくわえて、名城、立命館、大東のビッグ3に優勝争いはしぼられた観があり、全日本と同じく大激戦が予想された。
 これら上位チームの5000m平均タイムの比較では次のようになる。
 名城大学    15分42秒46
 城西大学    15分50秒67
 大東文化大学  15分54秒05
 立命館大学   15分55秒52
 東北福祉大学  16分10秒14

 各チームの潜在能力は拮抗しており、名城大がトップを占めたが、駅伝はロードだから走ってみなければ分からない。
 勢いがあって上昇度の高い城西大、東北福祉大かそれとも実績のあるビッグスリーなのか。新旧勢力の激突というわけで、興趣尽きない大会となった。
 勝負は最終区の最後の最後までもつれて、見る駅伝としては最高のレースとなった。

1区(4.1km)
 たんたんとした入りで1kmは=3:15,全日本選抜の山本滝穂、東洋大の平方杏菜、名城大の金森詩絵菜が前に出てきて、1,2km地点で平方がとびだしたが、2kmになると立命館大の佐藤ゆあ、大東文化大の相場奈菜、城西大の兼子心晴、名城大の金森が平方を吸収してしまう。
 トップ集団の3km通過は8:46……、区間賞争いはラスト勝負になったが、残り200mで佐藤ゆあスパート、集団から抜け出してそのまま中継所に飛び込んだ。
 トップは立命館大、3秒遅れで2位に全日本選抜、4秒遅れで3位は城西大、6秒遅れで4位は名城大、8秒遅れで5位は大東文化大、17秒遅れで6位は順天堂大、22秒遅れで7位は関西大、23秒遅れで8位は東北福祉大とつづいた。区間賞は立命館大の佐藤ゆあで12:47……。
 まずはビッグ3の一角・立命館大がトップに立ち、主力どころは好位をキープするという展開で幕あけた。なお大阪学院大は21位と、ここで大きく後れをとった。

2区(6.8km)
 準エースがつどうこの第2区がまず最初の勝負どころである。
 トップを行く立命館大の太田咲雪に500m地点で早くも城西大の本間香、全日本選抜の井本彩文が追いついてしまう。
 勢いがあったのは本間香、1km手前では太田、井本を置き去りにしてしまう。後ろからは名城大の大河原萌花が2位集団に追いついてくる。
 城西の本間はとまらない。独り旅で後続をどんどんとちぎってゆく。
 3kmになると4位の大東文化大の平尾曙絵に東北福祉大の中野芽衣と日本体育大の飯田和代が差を詰めてくる。
 本間の後ろは大混戦となり、4.3kmになると、中野と飯田が平尾をひきつれて、大河原、太田に追いついて2位集団は5チームとなる。
 本間が独走するなか、5,4kmで2位集団はばらけて、大河原と太田がこぼれていった。中野と飯田のはげしい2位争いを尻目に、本間は見事な走りで城西大に勝負の流れを引き寄せた。
 2区を終わってトップは城西大、54秒遅れで2位は東北福祉大、同じく54秒遅れで3位は日本体育大学、1分01秒遅れで4位は関西大学、1分03秒遅れで5位は大東文化大、1分08秒遅れで6位は筑波大学、1分11秒遅れで7位は名城大学、同じく1分11秒遅れで8位は東洋大学とつづき、立命館大は太田がブレーキで一気に9位まで順位をおとした。区間賞は城西大の一年生・本間香で20:36、堂々の区間新である。
 城西大はここであっさりと主導権を握るかたちになった。先の全日本につづいて城西大の本間がゲームチェンジャーになった。立命館大は1区でトップに立ちながら2区のこの勝負所でエースの太田が大ブレーキになって勢いがつかなかった。城西と立命館、上り調子の勢いのあるチームと全日本からみて、いまひとつリズムアップできないチームとの差が出てしまった。それは名城大にもいえる現象である。

3区(3.3km)
 トップの城西大の本澤美桜はゆうゆうと世の津を快走する。後ろでは日体大の塩入百葉が東北福祉大の平藤楠菜をかわして2位にやってきた。
 さらに1.7kmでは大東文化大の鈴木彩花が落ちてきた平藤をかわして3位に浮上してきたが、ひとたび遅れた平藤が2.4kmでは2位の塩入を抜いて2位にあがってきた。
 はるか後ろからは9位発進の立命館大の森安桃風が追撃を開始、5人抜きで一気に4位まで押し上げてきた。
 2位以下の激しい順位争いを尻目に城西大の本澤はゆうゆうトップでタスキを渡した。
 トップは城西大、2位は1分02秒遅れで東北福祉大、3位は1分04秒遅れで大東文化大、4位は1分14秒遅れで立命館大、5位は1分16秒遅れで日本体躯代、6位は1分12秒暮れで筑波大、7位は1分30秒遅れで名城大、8位は1分30秒遅れで東洋大とつづいた。区間賞は立命館大の森安桃風で10:10だった。

4区(4.4km)
 城西大はアクシデントで当日変更で登場した澤井風月、不安をかかえながらトップを行く。
 後ろは大東文化大の森彩純と東北福祉大の早坂優が2位集団となり、後ろからは立命館大の山本釉未が追ってくるという展開……。さらに後ろから名城大の米澤奈々香がじわりと迫ってくる。
 澤井はわが道を行くという感じでたんたんとトップを行く。後ろで早坂が森を引き離して単独2位に浮上……。米澤の追い上げも急、3,5kmでは立命館大の山本の背後に迫った。
 トップの澤井は後続に差を詰められながらもなんとかトップをキープした。
 トップは城西大、2位は37秒差で東北福祉大、3位は47秒差で大東文化大、4位は1分02秒差で名城大、5位は1分04秒差で立命館大、6位は1分10秒差で日本体育大、7位は1分26秒差で筑波大、8位は1分27秒差で帝京科学大とつづいた。区間賞は名城大の米澤奈々香で14:14であった。
 連覇を狙う立命館大は、ここでも山本釉未を擁しながら3区からの上げ潮ムードにのっていけなかった。
 5区に大砲を擁する大東文化大にとってはその差47秒、絶好の展開となった。

5区(10.5km)
 トップを行く城西大のこの区間は金子陽向である。
 大東文化大のワンジルの追い上げは急で、2,3kmで東北福祉大をとらえて2位にやってきた。3,3kmでは城西との差はおよそ40mぐらいになって、トップの交代は時間も問題となる。
 後ろでは名城大の細見芽生と立命館大の土屋舞琴が4位集団をなしていたが、4kmになって細見が土屋を置き去りにしていった。
 ワンジルの追撃はその後もゆるぎがなく、4,2kmで47秒あったその差を詰めて金子をとらえてトップに立った、大東文化大陣営にしてみれば予定通りの展開だったろう。
 6kmの通過はトップが大東文化大、13秒差で城西大、25秒差で東北福祉大が追うという展開になっていた、その後ろの名城大、立命館大とは1分以上の差がついていった。
 トップはワンジルが独走、2位は7.8kmになって東北福祉大の佐々木菜月が城西大の金子をとらえて2位に浮上してくる。その差はじりじりとひろがってゆく。
 ワンジルはそのままトップで中継所に飛び込み33:29で区間賞である。
 2位は47秒遅れで東北福祉大、3位は56秒遅れで城西大、4位h1分39秒遅れで名城大、5位は2分24秒遅れで立命館大、6位は2分47秒遅れで順天堂大、7位は2分53秒遅れで福岡大、8位は2分57秒遅れで全日本選抜……
 大東文化大はこの区間、ワンジルで予定通りにトップに立ったが、47秒という2位との差は極めて微妙だった。

6区(6.0km)
 トップに立った大東文化大のこの区間は蔦野萌々香、後ろからは東北福祉大の小林日香莉、城西大の窪田舞が追ってくる。
 窪田が少しづつ差を詰めて2kmでは小林に追いついて2位集団となる。
 トップの蔦野の3kmは10:00とややソロー……。小林と窪田が競り合いながらその差をつめてくる。
 5.5kmになるとトップをゆく蔦野と2位集団との差は30秒……、さらにその差はすこしづつ詰まっていった。
 蔦野は差を詰められながらも、なんとかトップでアンカーにつないだ。
 2位は城西大で24秒差、3位は東北福祉大で26秒差、4位は1分57秒差で名城大、5位は2分56秒差で立命館大、6位は3分02秒差で福岡大、7位は3分23秒差で全日本選抜、8位は3分45秒差で順天堂大とつづいた。区間賞は城西大の窪田舞で19:24である。
 6区を終わって優勝争いは大東文化大、城西大、東北福祉大の3チームにしぼられた。
7区(8.3km)
 トップをゆく大東文化大の秋竹凛音、その差24秒では不安いっぱいだったろう。
 追う城西大の大西由菜は東北福祉大の村山愛美沙と並走状態でスタートしたが、1kmすぎで大西が村山をひきはなして2位に浮上、秋竹を追い始める。
 3kmすぎになると秋竹と大西との差はわずか5秒、さらに15秒ほどうしろに村山が粘っている。不気味に前を伺っているという展開である。
 大西はさらに追い上げてとうとう3.9kmで秋竹をとらえてトップに躍り出た。4,5kmでになると城西大と大東文化大との差は3秒、さらに10秒後ろには村山がつけていた。村山は快調で5.1kmになると2位に落ちていた秋竹をとらえて2位に浮上、さらにトップの大西を追い始めた。
 村山の勢いはとおまらず、5.7kmではトップを行く大西もとらえてしまった。村山は引き離しにかかるが大西も必死の形相でくらいつく。その差は3秒でそれ以上はひろがらない。
 大西は抜かれてから驚異的な粘りをみせた。けわしい坂道でのトップ争いは本大会でいちばんの見どころになった。
 大西は7.2kmになって、こんどは村山に追いついて逆転トップ、このとき村山にはもう追いすがる余力はなかった。その差はじりじりとひろがり、大西はそのまま初優勝、大学2冠のゴールにとびこんだ。おそるべき1年生である。この区間の区間賞は城西大の大西由菜で29:37だった。

 優勝した城西大学は関東勢として本大会初優勝、今年度大学駅伝2冠にかがやいた。
 先の全日本の勢いをそのまま持ち込んで力で押し切ったというべきである。
 特筆すべきは登場した3人の一年生の爆走ぶり。いずれも区間賞の快走である。2区の本間の爆走でトップを奪い、アンカーの大西はひとたび交わされながらも、粘りに粘って大逆転、とんでもない1年生たちである。
 流れに乗ったというよりも力でねじ伏せたという無類の強さが、今のこのチームにはある。1年生が多いだけに城西大の時代は今後もつづのだろう。
 2位の東北福祉大は大健闘というべきであろう。
 最終区でひとたびトップに立ち、あわやという瞬間もあっただけに、惜しかったともいえる。突出したランナーはいないが、ランナー全員が一ケタ順位、総合力で優勝争いにからんできた。
 3位の大東文化大はワンジルでトップに立ったが、今回もやはり一味足りなかった。ワンジルに頼るチーム構成というありかたに弱点ありとみた。
 4位の名城大はいまひとつ勢いがなかった。中盤で流れに乗れなかったのが敗因だろう。
 連覇を狙った立命館は5位に終わった。2区の勝負所でのブレーキがあっては勝負の流れには乗れない。名城と同様にチームに若さというものが感じられない。
 そんなわけで……。
 全日本のときから予感があったが、やはり大学女子駅伝はパラダイムシフトが怒っている。新しい時代に突入したことを本大会で確認した。


◇ 日時 2025年 12月30日(月) 午前10時00分 スタート
◇ コース:冨士・富士宮市
 富士山本宮浅間大社~富士総合運動公園陸上競技場 7区間 43.4㎞
◇ 天候:(午前10時)晴れ 気温:10.06℃ 湿度:62% 風:南東0.4m
◇城西大学(兼子心晴、本間香、本澤美桜、澤井風月、金子陽向、窪田舞、大西由菜)
公式サイト
結果詳細
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子は長野東が2年連続3度目
    男子は学法石川が悲願の初制覇

 

 真冬とはいえ、この日は気温が高く、終始そぼふる雨の中でのレースだった。
 水しぶきを跳ね上げ、顔や手足にうちつける雨、濡れてきらりと輝きを放つランナーの顔はいかにも若さにあふれていて、ついみとれてしまった。
 師走の京都の街をかけぬける駅伝、みぼえのある街並、わが母校のかたわらをランナーたちはすりぬけてゆく。年にいちど、若いランナーたちの道案内で郷里をともに駆け抜ける。数ある駅伝レースのなかで、毎年最も楽しみにしているレースである。
 それにしても……。
 なんともはや、高校駅伝も超高速化して、スピード勝負になってしまった。男子は大会新、女子もほぼしれに近いレベル……。
 高速駅伝を象徴するかのように、男女ともに1区でトップに立ったチームが、スピードにものをいわせて、そのままゴールを突き抜けてしまった。
 そういう意味ではテレビ観戦の駅伝ウォッチャーとしては、物足りないレースでもあった。
 女子は長野東、3区で後続をちぎり勝負は決してしまった。2年連続3度目制覇は史上4校目の快挙である。
 男子の学法石川も3区で後続に決定的な差をつけて勝負をきめた。悲願の初制覇である。

 女子ー長野東が終始レースを支配!

 長野東は前回の優勝メンバー5人のうち4人が残っていた。これは強い。優勝争いはこの長野東、薫英女学院、仙台育英の争いといわれていたが、長野東の戦力は図抜けていたというべきか。1区からいちどもトップを譲ることなく、あれよあれよと逃げ切ってしまった。終わってみれば突出していたというべきだろう。

第1区(6km)
 冷たい雨がふりしきるなか、58校のランナーたちはひとかたまりになってグラウンドを周回、五条通に飛び出していった。
 駅伝ゲートの飛び出しは1:15、五条通りに飛び出したところで、札幌創成の吉田彩心、東北の男乕結衣、仙台育英の長森結愛らが先頭に出てきて集団を引っ張り始める。長野東の川上南海、立命館宇治の芦田和佳はそのうしろ。
 1km=3:10、1~2km=3:07、2~3km=3:17……。
 3kmは9:35で通過。トップ集団は20チームぐらいがひとかたまりになっていた。4kmの通過は2:48、集団はばらけはじめ11人ぐらいになる。主力チームはそこにふくまれているが、神村学園はこぼれていった。
 4.6kmあたりからペースがあがり、長森、男乕のほか芦田が集団をひっぱりはじめる。
 4.8kmになると長森がペースアップ、川上、芦田がくらいつき、このあたりで薫英の村井和果が遅れだした。
 レースが動いたのは残り500m、ここで川上、芦田、長森が抜け出して、激しい区間賞争いになる。残り300mでは川上と芦田のマッチアップ、最後は川上がわずかに先んじで2区につないだ。
 1区を終わって、トップは長野東、2秒遅れで2位は立命館宇治、3位は3秒遅れで仙台育英、4位は10秒遅れで須磨学園、5位は15秒遅れで倉敷、6位は15秒遅れで埼玉栄、7位は16秒遅れで学法石川、8位は16秒遅れで東北おつづき薫英は21秒遅れの10位とやや後れをとった。区間賞は長野東の川上南海で19:06だった。

第2区(4.0975km)
 この区間はカーブの多い短い区間だが、そのわりに順位の変動が激しい。
 トップに立った長野東の田畑陽菜、スタートからすっとんでゆき、後続に追わせない。たちまち2位以下をひきはなした。
 1.5km地点では2位に仙台育英の黒川志帆があがり3位は立命館宇治の南村京伽がつづき、10位発進の薫英・河村璃央が追撃態勢にはいる。はるか後方では東大阪大敬愛の久保凛がすでに6人抜きで順位をあげてくる。
 河村はなおも快調で3,6kmでは2位までやってきた。だがトップの長野東・田畑は先頭をキープ、そのまま中継所にとびこんでいった。
 2区をおわってトップは長野東でゆるがす、2位は12秒遅れで薫英女学院、3位は15秒遅れで立命館宇治、4位は30秒遅れで埼玉栄、5位は42秒遅れで仙台育英、6位は46秒遅れで須磨学園、7位は1分05秒遅れで東北、8位は1分09秒遅れで札幌山の手とつづき、区間賞は薫英女学院の河村璃央で12:45だった。

第3区(3km)
 トップを行く長野東のこの区間は、昨年1区で区間賞の真柴愛里、最短距離で繋ぎの区間べきというこの3区に、なんとエースの一角を配してきたのである。
 真柴はすっとんでゆき、1kmは3:06後続を一気に引き離してしまった。中継所での2位との差は42秒、勝負はこの時点で決まったといってもいい。真柴のようなランナーを3区に配することができる長野東、選手層の分厚さは突出しているというべきか
 3区を終わってトップは長野東でゆるがず、2位は42秒差で薫英女学院3位は52秒差で仙台育英、4位は58秒差で立命館宇治、5位は1分03秒差で埼玉栄、6位は1分38秒差で須磨学園、7位は1分42秒差で東大阪大敬愛、8位は1分54秒差で札幌山の手とつづいた。区間賞は長野東の真柴愛里で9:06秒、留学生たちを退けての堂々区間新である。

第4区(3km)
 長野東のこの区間は一年生の本田結彩、後ろが見えないほどの余裕をもらって落ち着いて入った。後ろからは薫英の田谷玲が猛追してくるが、差は詰まるようでそれほど詰まらない。セイフティリードでそのまま、大会新を上回るラップでアンカーにつないだ。
 かくして4区を終わって、トップは長野東がキープ、2位は薫英女学院で34秒差、3位は仙台育英で54秒差、4位は埼玉栄で1分08秒差、5位は立命館宇治で1分11秒差、6位は倉敷で1分27秒差、7位は東大阪大敬愛で1分53秒差、8位は須磨学園で1分55秒差。区間賞は倉敷ののジャネット・ジェプコエチで8:32、区間新記録である。

第5区(5km)
 長野東の今井玲那は悠々トップをひた走る。薫英女学院の福本真生が追ってくるが、それほどの勢いもない。
 1.7kmでその差は27秒まで詰まったが、中間点ではふたたび30秒とひらき、2位の薫英と3位の仙台育英との差は25秒差、むしろ後ろから5位発進の立命館宇治の小林美友がひたひたと追ってきて、仙台育英をとらえてしまう。
 薫英の福本は追いきれず、うしろの激しい3位争いを尻目に今井は余裕をもって、そのまま連覇のゴールにタスキをはこんでいった。この区間の区間賞は立命館宇治の小林美友でタイムは15:50である。

 長野東は2年連続3度目制覇は史上4校目である。1区でトップに立って、いちどもトップを譲ることなく、スピードで押し切った。歴代2番目の記録である。区間賞は2つながら、他の3人のランナーも3位以内という安定した内容である。昨年の優勝メンバーが4人の残っており、実力は一枚抜けていた。
 2位の薫英女学院は1区の遅れでリズムを欠き、最後までそれがひびいたようである。
 3位の立命館は大健闘というべきか、1区の芦田の快走で上位につけ、中盤はやや失速したが最後は小林の区間賞で3位まで押し上げてきた。
 候補の一角・仙台育英は2区が誤算だった。そのせいで3区のミリアム・ジェリでトップに立つ目算がくずれてリズムを欠いたのが敗因だろう。


男子ー学法石川が3区で決めた!

 男子スタートの正午過ぎも、いぜんとして雨が降りつづき、雨中のレースとなった。
 学法石川、仙台育英、鳥取城北あたりの前評判が高かったが、第1区から主力によるスピード勝負のレースになった。
 各チームともに第1区にスピード力のあるエースを配してきて、どこが主導権を握るのか、興味はその一点にあったが、学法石川の増子陽太が抜け出して、学法石川初制覇の流れをつくった。増子の快走によって主導権をにぎると、3区の栗村凌も区間賞の快走、後続を一気にぶっちぎって独走態勢を築いてしまった。
 スピード勝負の駅伝になり、先手必勝のパターン。観戦者としてはあまり見どころのないレースに終始してしまった。そういう意味では少々物足りないレースだった。

第1区(10km)
 雨のなか、学法石川の増子陽太、西脇工業の新妻遼己、鳥取城北の本田桜二郎の3人が集団の前に出てきて引っ張った。
 1kmは2:48、1~2kmは2:48、2~3kmは2:55……。4kmを11分25秒で通過、相変わらず新妻、増子が先頭をひっぱり、後ろには仙台育英の菅野元太もつけているが、集団はすこしずつ縦長になってゆく。
 5kmは14:21と相変わらずハイペース、新妻、増子がひっぱっているが、仙台育英の菅野はここでついてゆけなくなる。
 6kmになると先頭は新妻、増子、本田の3人にしぼられて激しいせめぎあいになるが、6.6kmでペースがあがると、そのなかから本田が少しずつ離され始めた。
 7km通過は7:1とてつもなく速い! 新妻、増子の壮絶なトップ争い、区間賞はこの二人にしぼられたが、7.4kmで増子がスパートして新妻をふりきった。8kmは22:45と日本人最高記録を大幅に上回るペース、そのまま最後まで押し切った。
 かくしてトップは学法石川、20秒遅れで2位は西脇工、32秒遅れで3位は鳥取城北、34秒遅れで4位は市立船橋、39秒遅れで5位は水城、47秒遅れで6位は仙台育英、49秒遅れで7位は札幌山の手、57秒遅れで8位は倉敷とつづいた。区間賞は学法石川の増子陽太で28:20。候補の一角・仙台育英は6位とやや出遅れ、昨年優勝の佐久長聖は1分27秒遅れの19位と大きく出遅れた。

第2区(3km)
 トップに立った学法石川は一年生の若田大尚、リードをまもって烏丸通りをひたはしる 後続では札幌山の手がボイ・ビリスの快走で順位をあげ、中間点では5人抜きの2位までやってきた。さらに仙台育英も順位をあげてきたが、学法石川の若田はトップをまもりきった。
 2区を終わってトップは学法石川、15秒遅れで2位は札幌山の手、3位は22秒遅れで西脇工、4位は31秒遅れで仙台育英、5位は35秒遅れで鳥取城北、6位は40秒オレで市立船橋、7位は45秒遅れで水城、8位は45秒遅れで倉敷であった。区間賞は山梨学院のフェリックス・ムティアニで7:40だった。

第3区(8.1075km)
 3区の学法石川は、ここにもう一枚のエース栗村凌を配してきた。栗村は最初から突っ込んでトップをゆく。2kmすぎでは後ろは西脇工、札幌山の手、仙台育英が2位集団をなして33秒遅れで追っていた。そのうしろには鳥取城北という展開であった。
 栗村は快走、3.5kmでは後続との差を37秒にひろげ、4kmでは41秒とどんどんとその差をひろげてゆく。磯路は仙台育英、西脇工。鳥取城北が競っていた。
 栗村はさらに快走、7km手前では2位集団の仙台育英、鳥取城北との差を50秒にしてしまった。栗村は堂々の区間賞、一気に勝負の流れを学法石川に引き寄せた。タイムは23:13だった。
 3区を終わってトップは学法石川、2位は54秒遅れで仙台育英、3位は55秒遅れで鳥取城北、4位は1分04秒差で西脇工、5位は1分12秒差で倉敷、6位は1分50秒差で市立船橋、7位は1分54秒差で札幌山の手、8位は2分08秒差で水城だった。

第4区(8.0875km)
 学法石川の佐藤柊斗はトップを快走。だが仙台育英の近江亮が追ってくる。後半勝負の仙台育英にとってはこの区間が正念場であった。ここでどれぐらい差が詰まるかが勝負の分かれ目だといえた。
 だが佐藤は快調に逃げて、その差はつまらない。4kmでは55秒差とほとんど変わらなく推移したが後半になってその差は少しづつ詰まり始める、それでも6km手前では44秒、近江は追いきれなかった。
 かくして4区終了地点でもトップは学法石川、2位は43秒遅れで仙台育英、3位は1分17秒遅れで鳥取城北、4位は1分25秒遅れで倉敷、5位は2分01秒遅れで西脇工、6位は2分30秒遅れで東京農大二、7位は2分36秒遅れで市立船橋、8位は2分36秒遅れで八千代松陰とつづいた。区間賞は仙台育英の近江亮で23:02だった。

第5区(3km)
 勝負のポイントになる復路の4区で仙台育英の追撃をしのいだ学法石川は末田唯久海はその流れに乗った。1kmのはいりが2:45、仙台育英の追撃をしのぎ、むしろその差をひろげてタスキをつないだ。
 ここでもトップは学法石川、2位は47秒遅れで仙台育英、3位は1分27秒遅れで鳥取城北、4位は1分37秒遅れで倉敷、5位は2分14秒遅れで西脇工、6位は2分33秒遅れで八千代松陰、7位は2分44秒遅れで市立船橋、8位は2分48秒遅れで鳥栖工とつづいた、。区間賞は八千代松陰・髙澤颯と佐久長聖・斎藤晴樹でタイムは8:36である。

6区(5km)
 学法石川のこの区間は保芦摩比呂、1kmを2:45で入り、ゆるぎない走りでトップを快走する。2kmをすぎてもその差はほとんど詰まらない。中間点でもその差は46秒と膠着状態になった。
 保芦は安定した走りで先頭を守ってアンカーにつないだ。
 6区を終わってトップは学法石川、49秒遅れで2位は仙台育英、3位は1分22秒遅れで倉敷、4位は1分32秒遅れで鳥取城北、5位は2分41秒遅れで西脇工、6位は2分52秒遅れで八千代松陰、7位は2分53秒遅れで東農大二がつづいた。区間賞倉敷の北村蓮で14:09だった。

第7区(5km)
 学法石川のアンカーは一年生の美沢央佑、1kmの入りは2:43、ゆうゆうとトップをゆく。その差は詰まらず、中間点でもその差は42秒と、わずか9秒しか詰まっていない。後半に勝負をかけた仙台育英の追撃もそこまでで、美沢はそのままごーるまで駆け抜け、初優勝のテープを切った。

 優勝した学法石川、先手必勝というべきか。もちまえのスピード力を活かして、終始トップを譲らずに押し切った。1区と3区で区間賞、2枚のエースが持ち前の実力を発揮して初優勝に貢献した。
 2位の仙台育英は1区で後手を踏んだのが敗因か。後半勝負が最初からのもくろみだったが、最後までリズムに乗れなかった。
 3位の倉敷は大健闘ではないか。常にトップテンをキープ、後半の粘りはみごとだった。
 鳥取城北は4位に終わったが、中盤までは優勝争いにからんでいた。チームの戦力は昨年2位の大牟田が基盤になっており、評判通りの力を発揮したといえる。


◇ 日時 2025年 12月21日(日) 女子:午前10時20分 男子:12時30分 スタート 
◇ コース:京都市・たけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園 陸上競技場)発着 
男子:宝ヶ池国際会議場前折り返し7区間49.195Km 女子:烏丸鞍馬口折り返し5区間 21.975Km
◇ 天候:(午前10時)雨 気温:12.2度 湿度:98% 風:北東1.0m (正午)雨 気温:15.4度 湿度:85% 風:0.05m
◇ 女子:長野東(川上南海、田畑陽菜、真柴愛里、本田結彩、今井玲那)
◇ 男子:学法石川(増子陽太、若田大尚、栗村凌、佐藤柊斗、末田唯久海、保芦摩比呂、美澤央佑)
公式サイト
◇結果詳細:(男子
      (女子)
 

エデイオンが創部37年にして初制覇!
   終始レースを支配、5区で逆転して押しきる

 

 実業団女子駅伝の10年をかえりみると、JP日本郵政、積水化学、資生堂、パナソニックが優勝チームとして名をつらね、この数年は積水化学、資生堂、JP日本郵政がビッグ3の位置をしめてきた。
 今回も世界陸上出場になをつらねたランナーをもつ積水化学、JP日本郵政が覇を争うものとみられていた。
 だが、結果は、終わってみればエディオンが前半から好リズムにのってトップをひた走り、4区ではひとたび2位に後退したものの、5区で逆転、そのまま押し切った。
 前回5位からの頂点に立った。ダイイチの時代からかぞえて創部37年にして悲願の初制覇である。
 ひるがえって考えてみると、3強を形成してきた積水化学、JP日本郵政、資生堂も新旧の交代期にさしかかっており、今回はいずれもベストメンバーでレースに臨んできてはいなかった。
 結果論だが、エディオンはいまがピークというべき若い勢いのあるランナーがそろっていて、それぞれが、ほとんどベストの状態でレースにのぞんできた。最後はアンカー勝負になったが、危なげなく逃げ切ることが出来たのはチームの勢いというものだろう。
 エディオンは若いランナーが多いだけに、まだまだ発展途上、今回3強体制に楔を打ち込んだというべきで、実業団女子駅伝に新しい時代の到来をもたらした。

第1区(7.0km)
 スタートから積極的に前に出てきたのはエディオンの水本佳菜である。まんなかで堂々と集団をひっぱってゆく。後ろについたのがJP日本郵政Gの谷本七星、世界陸上5000m代表の積水化学・山本有真という錚々たる顔ぶれ……。
 1kmは3:07で、ややゆったりとした入り、水本なとは山本、谷本、三井住友の樺沢和佳奈あたりが前にいる。
 2kmになるとスターツ、東京メトロが集団からこぼれてゆき、2,2kmの上りで縦長になり3kmの通過は9:23……。3,3kmになるとと集団がばらけはじめた。エディオンの水本がひっぱり、積水化学の山本、ダイハツの西出優月、ユニクロの川口桃佳、天満屋の吉薗栞、しまむらの山ノ内みなみ、資生堂の立迫志穂らに絞られ、日本郵政の谷本は第2集団、三井住友海上の樺沢は第2集団からもこぼれていった。
 4.8kmのトンネルの付近で先頭は水本、山本、吉薗がぬけだした。5.3kmになるとトップ集団はさらにペースアップ、ここで山本は遅れていった。5.7kmになると水本は快調でさらにスピードアップ、吉薗は必死に食らいつこうとするが、じりじりと離されていった。エディオンの水本の勢いは止まらず、そのまま後続をちぎってタスキを渡した。新鋭ながら山本ほか実績のある猛者を蹴散らす堂々たる横綱相撲だった。
 かくしてトップはエディオン、16秒差で2位が天満屋、18秒差で3位が豊田自動織機、20秒差で4位がダイハツ、32秒差で5位がユニクロ、同タイムで6位がしまむら、36秒差で7位が積水化学、49秒差で8位がユニバーサル。連覇をねらう日本郵政はなんと1分差の14位と大きく出遅れてしまった。区間賞はエディオンの水本佳菜で21:30である。

第2区(04.2km)
 トップに立ったエディオンのこの区間は塚本夕藍、タスキをもらうとすっとんでいった。
 後ろからは積水化学の木村友香とユニクロの後藤夢が追い上げを開始、2.5kmで2位の天満屋・政田愛梨をとらえ2位浮上してくる。だらトップとの差はつまらない。塚本は水本にもらった勢いのままにトップで中継所にとびこんだ。
 かくして19秒差で2位が積水化学、20秒差で3位が豊田自動織機、24秒差で4位がしまむら、27秒差で5位がダイハツ、29秒差で6位が天満屋、30秒差で7位がユニクロ、48秒差で8位が資生堂。50秒差で9位がノーリツつつづき、日本郵政は56秒差の10位、1区で出遅れた三井住友海上は57秒差の11位だった。区間賞は三井住友海上の西山未奈美で13:14である。 

第3区(10.6km)
 トップをゆくのはエディオンの矢田みくに、落ち着いた走りで後続に追わせない。1kmが3:06、2kmが6:14と好スタートである。
 後ろからは3位発進の資生堂の五島莉乃、さらに後ろからは日本郵政の廣中璃梨花が追い上げてくる。
 2.7キロkm付近で資生堂の五島が2位集団に追いつき、積水化学の佐藤早也伽が五島の後ろについた。
 日本郵政の広中は3.6kmで豊田自動織機の岡本春美としまむらの山田桃愛を一気に抜き、3位にいる佐藤早也伽に迫り、4.4kmでは佐藤を抜いて3位までやってきた。
 エディオンの矢田は15分40秒で5kmを通過。2位の資生堂は32秒、3位の日本郵政とは36秒差、4位の積水化学までは43秒差。さらに後ろ、カムバックしてきた不破聖衣来は1分27秒差の11位で通過した。
 6km以降、追い上げ急の廣中と五島の差はつまらなくなったが、この二人は着実にトップの矢田との差をつめていた。
 だが、矢田のトップはゆるがず、そのまま中継所にとびいこんだ。ここでもトップはエディオン、2位の資生堂は32秒差、3位の日本郵政は36秒差、4位の積水化学は43秒差。5位は三井住友で1分2秒差、6位は天満屋で1分28秒佐、7位は岩谷産業で1分32秒差、8位はしまむらで1分34秒差だった。区間賞は資生堂の五島莉乃で区間新記録の32:54秒で6人抜き、廣中も自身の区間記録を上回る32:56秒で7人抜きを達成した。

第4区(3.6km)
 3区の廣中で上げ潮ムードにのった日本郵政のこの区間はカリバ・カロラインである。最初から突っ込んでゆき、1.4kmでエディオンの中島紗弥を抜くと、一気に突っ放した。あとはその差がひろがる一方で、後ろからは誰も追ってこない。そのまま中継所にとびこんだ。2連覇をめざす日本郵政、ここでようやくトップにたったのである。
 41秒差で2位がエディオン、1分6秒差で3位が資生堂、1分24秒差で4位が三井住友海上、1分31秒差で5位がユニクロ、1分51秒差で6位が積水化学、1分59秒差で7位が豊田自動織機、2分4秒差で8位がパナソニック。区間賞は日本郵政のカリバ・カロラインで10:38は区間新記録である。
 日本郵政はここでトップに立ったが2位のエディオンとの差は41秒、5区は長い区間だけに微妙なところ。だが、優勝争いはこの上位2チームにしぼられ、候補の一角である積水化学は圏外に去った。

第5区(10km)
 トップに立ったJP日本郵政は太田琴菜、前回6区で逆転をもたらしたヒローインである。追うエディオンは三枚目のエース・細田あいが懸命に追ってゆく。太田は快調で独走でトップをゆく。
 5km通過はトップはJP日本郵政の太田、2位の細田との差は40秒とほとんど差は詰まっていない。3位は資生堂で1分34秒差、積水化学は1分40秒差で4位とのびてこない。
 シード権争いは7位の豊田自動織機からパナソニック、天満屋、ユニバーサルエンターテインメント、しまむらまで10秒差の中に5チームがひしめいていた。
 エディオンの細田は後半になって太田との差をみるみる詰めはじめた。上り坂で一気に差を詰めてきて、9.4kmではその差はわずか5秒、そうなると逆転は時間の問題となってきた。
 そして残り300m、細田は太田に追いつくと、一気に交わして、そのままアンカーにタスキをつないだ。
 トップはエディオン、7秒差で2位が日本郵政。1分12秒差で3位が積水化学、1分29秒差で4位が資生堂、1分42秒差で5位が三井住友海上、1分56秒差で6位が天満屋、2分1秒差で7位がユニクロ、2分19秒差で8位が豊田自動織機、2分21秒差で9位がユニバーサル、2分22秒差で10位がパナソニックとつづき、優勝嗚争いだかでなく、シード権争いもはげしくなり、最終区に委ねられた。区間賞はエデイオンの細田あいで32:12だった。

第6区(06.7km)
 再びトップに立ったエディオンと追うJP日本郵政との差はわずか7秒……。エディオンは平岡美帆、追うJP日本郵政は小暮真緒、力の比較では小暮のほうがまさるだけに、熾烈な優勝争いになった。
 だが平岡は最初からトップギアで小暮を引き離しにかかった。2kmではその差が15秒とひろがってしまった。平岡の落ち着いた走りが印象的だった。
 前半勝負の平岡の作戦が功を奏し、小暮は最後まで追いきれず、平岡にそのまま歓喜の初優勝ゴールにとびこんだ。
 7秒差で追われるという緊迫したなか、しかも初優勝がかるというプレッシャーを背負って最後まで粘り切った平岡、区間2位ながら、その走りはひときわ輝いていた。
 なおこの区間の区間賞は積水化学の佐々木梨七で21:13だった。

 エディオンの優勝はみごと。1区、3区、5区の三枚看板が持てる実力をいかんなく発揮した。とくに1区の水本佳菜の走りがひときわ光るものがあった。最終的に逆転したのは5区細田あいだが、エディオン優勝の道筋をひらいたのは1区の水本だった。
 助っ人外国人選手なしでの優勝も高く評価できる。
 3人にくわえて繋ぎの区間のランナーたちも役割をきっちり果たし、堂々たる優勝だったといえる。
 連覇をねらったJP日本郵政は7秒差で2位に甘んじた。優勝したエディオンとの差はないが、今回はレースの流れがいまひとつだった。3区の廣中、4区のカロラインの激走はみごとだったが、あえていえば1区の谷本が誤算だった。
 3位には優勝候補の一角・積水化学がやってきた。優勝争いにはからめなかったが、最後はきっちりと帳尻を合わせたというべきか。前半で後れをとって後手後手にまわってしまったのが敗因といえば敗因か。
 4位の三井住友海上は予選会あがりから上位にやってきた。前半1区樺沢の遅れがなかったなら、優勝争いにからんでいただろう。
 5位の資生堂は3区の五島の快走で中盤までは優勝争いにも顔を出していた。やはり力のあるチームとしての片鱗をみせつけてくれた。
 今回もシード権争いは熾烈だったが、最後は前回3位のしまむらがアンカー鈴木杏奈の快走で8位にすべりこんだ。
 先にものべたとおり、JP日本郵政、積水化学、資生堂などの上位陣が新旧交代の時期をむかえているときだけに、エディオンの突き抜けはきわめて新鮮で、女子駅伝に新しい時代をもたらしたといえる。


◇2025年11月23日(日)午後12時15分スタート
◇ 場所:宮城県仙台市
◇ コース:松島町文化観光交流観前(スタート)→仙台陸上競技場(フィニッシュ)6区間計42.195㎞。
◇ 天気:晴れ 気温:13.0℃ 湿度:50% 風:南南東 2.2m
◇エディオン(水本佳菜、塚本夕藍、矢田みくに、中島紗弥、細田あい、平岡美帆)
詳しい結果 :
TBSサイト
 

 

駒澤大が2大会ぶり17度目の制覇!
  中盤から一気に主導権を握って押し切った

 

 5強対決といわれた今シーズンの第2戦、前半はいくらか紛れがあったが、終わってみれば駒澤、中央、青山、國學院、早稲田の5強がきわめて順当に上位を占める結果になっていた。
 駒澤か國學院か!
 メディアなどの下馬評ではそういう構図だったが、奇しくもこの両校に明暗が別れたようである。
「出雲」は顔見世興行て「全日本」はトライアル、本番は「箱根」だというのが大学駅伝のありようである。
 関東勢なかでも上位陣は、すべて箱根を視野において、大学3駅伝をとらえている。箱根のために、いま何をやらなければならないのか、という観点から練習にとりくみ、たまたま出雲と全日本がそこにあるから、レースに臨んでいるのだろうと思う。
 よっていずれの陣営も発展途上にあり、ベストでやってきていない。なにもかも箱根のためにレースで試しているというのが実情だろう。
 出雲を制した國學院大が本大会では駒澤大に完敗した。なぜそういうことになったのか。一口にいえば選手層の薄さのせいだろう。今年の國學院大は昨年位くらべて明らかに戦力ダウンしている。
 逆に駒澤大の選手層は分厚く、出雲5位から一躍躍り出てきた。
 中央大の出雲10位は悪すぎた。本大会では潜在能力を発揮、箱根に向けてやはり主力の一角であること実証して見せた。
 出雲で7位に沈んだ青山学院大は一時は2位まで浮上したが優勝争いから無縁のところを放浪していたのは不満ののころところ。このチームはおそらく箱根しかみていないのだろう。5位の早稲田もこんなものではない。
 個人的には第1区ので鮮烈なデビューを飾った志學館大・中村晃人、並みいる関東の名のあるランナーを尻目に快走、みごと区間賞を獲得した。
 5区の駒澤大の伊藤蒼唯も、区間新の快走で駒澤に勝負の流れを一気に引き寄せた。
 さらに7区の青山学院大の黒田朝日、区間新の快走で青学を5位から一気に2位まで押し上げた。
 8区の早稲田の工藤新作、日本人最高記録を更新した走り印象に残った。

第1区(09.5km)
 1kmのはいりは2:57……。初出場の志學館大の中村晃斗、順大の吉岡大翔などが集団を積極的に引っ張る。3kmの通過は8:52とややスローの展開で幕あける。みんな周囲の様子を見ている。大集団である。
 4kmになって吉岡がペースアップすると集団はタテ長になる。後ろは青山学院の椙山一颯、國學院大の尾熊迅斗……。5kmの通過は14:47……。6kmあたりからペースがあがり、集団はばらけはじめ、7km手前で中央大の本間颯がスパート、青学の椙山、順天堂の吉岡大翔がすばやく反応した。
 8kmで本間と椙山が抜け出すかにみえたが、縦長の体形はくずれず、8.5kmになると日本体育大の荻野桂輔が本間と椙山に追いすがり、9kmでトップに立ったが、そこへ創価大の石丸 惇那がやってきた。最後は叩き合いになり、志學館大の中村晃人がラストスパーで抜け出した。
 かくして1区はトップは志學館大、ほぼ同着で2位が早大、1秒差で3位が國學院大、同タイムで4位が駒大、2秒差で5位が日体大、4秒差で6位が順天堂大、5秒差で日本学連選抜、5秒差で7位が創価大、同タイムで8位が中大とつづき、青山学院大は8秒差の11位だった。区間賞は志學館大の中村晃人で27:20である。、

第2区(11.1km)
 スタートしてすぐに志學館大の齊藤莉樹に早稲田大の鈴木琉胤、駒澤大の谷中晴が追いついてトップ集団となる。1kmの入りは2:44……。
 1.4kmになると、順天堂大の井上朋哉、日体大の平島龍斗、日本学連選抜の染谷雄輝が追いつき、2kmでは創価大の小池莉希、さらに2.3kmでは中央大の吉居駿恭が追いついて、トップ集団は大集団位なる。帝京大の楠岡由浩も4.5km先頭集団に追いつてしまう。
 後方では東海大の永本脩が快走、7km過ぎで青学大を抜いて9位浮上。大東大の棟方一楽も快調で20位からごぼう抜きで順位をあげてくる。
 先頭集団がうごいたのは8.3km、ここで早大の鈴木琉胤がが前に出ると、國學院大の辻原輝、順天堂大の井上朋哉が置いて行かれた。
 8.8kmで早稲田の鈴木と創価大小池が前に出るが、駒澤大の谷中らもついてくる。國學院大の辻原はじりじりと遅れて苦しくなる。
 残り1kmで帝京大の楠岡由浩がスパートするも鈴木がくらいつき、谷中、吉居もついてくる。最後はそのなかから吉居が抜け出した。
 トップに立ったのは中央大、1秒差で2位は帝京大、3秒差で3位が駒澤大、同タイムで4位が早稲田大、15秒差で5位が創価大、同タイムで6位が日体大、31秒差で7位が國學院大、32秒差で8位が順天堂大とつづき、青山学院大は52秒差の10位と、まったく流れに乗れない。区間層は帝京大の楠岡由浩で31:01である。
01秒。

第3区(11.9km)
 トップを行くのは中央大の藤田大智、1km=2:44。だが後ろから早稲田の堀野正、帝京大の原悠太がやってきて先頭集団となる。5秒差で後ろに駒澤大の帰山侑大がつけた。後ろからは7位発進の國學院大の野中恒亨が追ってくる。
 4.2kmになると駒澤大の帰山侑大が先頭の藤田、原に追いついて3チームが先頭集団となる。早稲田の堀野が4位に後退する
 5kmは13:57で先頭集団が通過する。
 5.3kmで後方の青山学院大の宇田川瞬矢が9位に浮上、6.5kmでは東海大の花岡寿哉とともに順天堂大の山本悠を抜いて8位グループとなる。
 國學院大野中は追い上げ急で、7.6kmでは創価大・S.ムチーニ、日体大の田島駿介とともに落ちてきた早稲田の堀野をとらえて4位グループで前を追い始める
 8kmになると駒大の帰山侑大がスパート、中央大の藤田。帝京大の原を置いて行った。 先頭争いはめまぐるしくなり、9kmすぎで野中が4位集団から抜け出し、11km手前では
帝京大の原を抜いて3位に、その前で中央の藤田が息を吹き返し、トップの駒澤の帰山に追いついた。そこあkら帰山と藤田のの壮絶なトップ争いさらには野中も絡んできたが、ラスト400mで帰山がわずかに抜け出した。
 トップは駒澤大、1秒差で2位が国学院大、同タイムで3位が中央大。15秒差で4位が帝京大、18秒差で5位が日体大、同タイムで6位が創価大、1分1秒差で7位が早大、1分5秒差で8位が青山学院大とつづいた。区間賞は國學院大の野中恒亨で33:11である。

第4区(11.8km)
 スタートしてすぐに駒澤大の安原海晴、中央大の柴田大地、國學院大の高山豪起がトップ集団となる。後ろも帝京大。日本体育大、創価大が4位グループになっていた。
 先頭集団位異変が生じたのは5km手前だった。駒澤の安原が脱落、じりじりと後退してゆく。
 7kmでは落ちてきた駒澤の安原を帝京大の谷口颯太、創価大の織橋巧が追い始める。そして8.5kmになると谷口が安原を交わした。
 トップ争いは國學院大の高山豪起、中央大の柴田大地でほとんど並走、牽制しているせいで3位の帝京大の谷口颯太が追い上げてくる。
 残り600m当たりで國學院大の高山がスパートしかし最後は中央の柴田が仕掛けてトップでタスキリレー。
 トップは中央大、2秒差で2位が國學院大、22秒差で3位が帝京大、35秒差で4位が駒澤大、36秒差で5位が創価大。1分45秒差で6位が早大、1分56秒差で7位が青学大、1分57秒差で8位が日体大。区間賞は中央大の柴田大地で33:52秒だった。

第5区(12.4km)
 中央大の三宅悠斗と國學院大の飯國新太が」並走で1km=2:55で通過。後ろからは4位発進の駒澤大の伊藤蒼唯が猛然と追ってくる。1.4kmで帝京大をかわして3位に浮上すると2.2kmでは先頭との差は20秒になる。
 さらに4.9kmではその差5秒となり、5.3kmでは牽制しあっている中央と國學院に追いついてしまう。
 6kmになると三宅がトップ集団からこぼれ、7.3kmになると伊藤が飯國を振り切り、ここで駒澤大がトップに立った。
 駒澤・伊藤の勢いはとまらない。そのまま後続の國學院大との差をじりじりと広げていった。かくして伊藤の快走で駒澤大がトップ、52秒差で2位が国学院大、57秒差で3位が中大。1分41秒差で4位が帝京大、1分42秒差で5位が創価大、2分52秒差で6位が早大、2分54秒差で7位が青学大、3分12秒差で8位が日体大。区間賞は駒澤大の伊藤蒼唯で35:01。吉田響(創価大)が2023年に出した区間記録(35分18秒)を大きく更新した。
 青山学院大は勢いがつかず、トップからおよそ3分もおいてゆかれ、優種争いの圏外に去った。

第6区(12.8km)
 トップに立った駒澤大のこの区間は村上響、最初の入りが2:40とぶっとばした。後ろでは國學院大の浅野結太に中央大の佐藤大介が追いついて2位グループとなり、駒澤を追ってゆく。
 村上は落ち着いた走りでトップをひた走る。6.3kmでは2位集団の國學院大、中大とは56秒差。4位は帝京大、創価大で2:08差、6位は早大、青学大が併走しながらつづいていた。 駒澤大の村上は独走で首位を守って7区の大エース、佐藤圭汰につないだ。1分4秒差で2位が中央大、1分5秒差で3位が国学院大。2分15秒差で4位が帝京大、2分52秒差で5位が青山学院大、2分56秒差で6位が創価大、3分26秒差で7位が早大、4分2秒差で8位が順天堂大順大。区間賞は青山学院大の飯田翔大で37分20秒だった。

第7区(17.6km)
 トップの駒澤大:佐藤圭汰は最初の1kmを2分42秒で入り、以降も安定したたペースで、まったくゆるぎのない走り、崩れる気配は微塵もない。
 駒大・佐藤圭汰の5km通過は14分04秒……。まったくの独走である。
 後ろから追い上げ急だったのは5位発進。青山学院大の黒田朝日である。7.6kmでは帝京大の島田晃希に迫り、8kmではこれを交して4位に浮上、10.0kmでは3位の國學院大の青木瑠郁との差を37秒にした。その差はぐんぐんと詰まり、13.6kmではわずか5秒、そして13.9kmではとうとう黒田は青木を抜き去り、2位の中央大を追い始めたのである。
 そして15.5km、黒田はとうとう2位を行く中央大の岡田開成を抜いて2位まで浮上したのである。
 だが、トップの駒澤大・佐藤は最後の力をふりしぼり、首位をキープしてアンカーの山川にタスキをつないだ。1分55秒差で2位は青山学院大、中大が2分21秒差で3位、國學院大が2分48秒差で4位、帝京大が3分4秒差で5位、早大が3分55秒差で6位。創価大が4分31秒差で7位、日体大が6分24秒差で8位とつづいた。区間賞は49分32秒で区間新で、チームを1分55秒差の2位まで引き上げた青山学院大の黒田朝日である。

第8区(19.7km)
 2分近い貯金をもらってスタートした首位をゆく駒澤大の山川拓馬の意識のなかにあるのは渡辺康幸の日本人最高記録(56分59秒)であった。事実3km通過は8分24秒と日本人最高タイムを上回るペースで進んでいた。
 後ろから追っていたのは3位発進中央大の溜池一太で、前を行く青山学院大の小河原陽琉との差をじりじりと詰め、4.6kmでは早くも2位に浮上してきた。
 山川の5kmの通過は14分13秒……。
 山川と溜池の後ろでは4位発進の國學院大の上原琉翔が落ちてきた青山学院大の小河原を追い始める。
 さらに後ろでは、早稲田の工藤慎作追撃を開始、11.7kmで帝京大を抜いて5位に浮上してきた。
 11.8kmの渡会橋ではトップが駒澤の山川拓馬、2位中央大との差は1分34秒。3位青山学院大とは1分57秒、4位國學院大は青学に10秒差に迫っていた。その後ろは早稲田大学、帝京大、創価大とつづいていた。
 國學院大の上原は青学の小河原を追い上げ、とうとう13.3kmでつかまえて3位に浮上してきた。
 トップの山川はしっかりとした足取り、昨年と同じペースで15.7kmからの上り坂をのぼっていった。
 後ろではちょっとした異変!
 ひとたび4位に落ちた青山学院大の小河原陽琉が16kmをすぎて粘りに粘って、前を行く國學院大の上原琉翔を追い始め、16.4kmで再逆転して3位に浮上した。そのあと上原は脇腹を押さえて苦しい走りになる。
 16.7km、坂を上りきった山川拓馬は下りに入ってペースアップ、そのまま2年ぶり17回目のゴールにとびこんでいった。大会記録にあと6秒と迫る5時間6分53秒だった。
 中央大は過去最高タイの2位でゴール、青山学院大は意地を見せて3位。前回優種の國學院大は4位、早大が5位に入った。アンカー・工藤新作は56分54秒の日本人区間最高記録をマークした。6位帝京大、7位創価大、8位順大で、ここまでが来年度のシード権獲得。以下、城西大、日大、日体大という順だった。

 優勝した駒澤大は2大会ぶり17度目の制覇、やはり全日本大会は強かった。
 中盤の5区・伊藤蒼唯が区間新の快走、レースの流れを一気に引き寄せて、そのまま逃げ切った。みごとなレースぶりだった。
 区間賞はひとつだが、8人のメンバーはいずれも区間5位以内ときわめて安定していた。群雄割拠の時代に入ったといわれるが、このチームの選手層の厚さはずばぬけているとみた。本大会をみるかぎり。5強といわれるなかでも、駒澤が頭ひとつぬけており、箱根はこの駒澤大をめぐる攻防になるとみた。
 2位の中央大は出雲10位から建て直してきた。潜在能力の高いチームといわれているが、それを実証して見せた。終始3位から落ちることなく、各選手の走力は安定している。本大会の優勝を争いを演じたのは駒澤とこの中央であった。
 3位の青山学院大は、なんとか面目を保ったという感じである。区間賞が2つ、黒田朝日の区間新記録が光っている。各ランナーの動きがなんとなく鈍く見えるのは、箱根を想定した取り組みに終始しているからかもしれない。出雲や全日本は捨ててかかっているとみれば、このレースぶりは納得できないこともないが、果たして真相はどうなのだろう。
 4位におわった國學院大學、連覇を狙っていたようだが、ちぐはぐでいまひとつ流れに乗れなった。野中のように今シーズン台頭したランナーもいるが、昨年にくらべると、いまひとつ爆発力が欠ける。
 5位の早稲田大、ベストメンバーではなかったとはいえ、最後はきっちり帳尻を合わせてきた。このチームも距離の伸びるとさらに力を発揮するであろう。
 5位の帝京大、つねに2位から5位をキープするという堅実さが光る。着実に地力強化がすすんでいるとみた。
 大学3駅伝、あとは箱根をのこすのみとなったが、やはり今回の上位5チームが軸になるだろう。そのなかでも駒澤大が頭一つぬけた存在、これを中央大と青山学院大、國學院大が追い、ダークヒースぶりを発揮するとすれば早稲田大とみておこう。

◇ 日時 2025年 11月2日(日)午前8時10分スタート 
◇ コース:熱田神宮西門前(名古屋市熱田区神宮)→ 伊勢神宮内宮宇治橋前(伊勢市宇治館町) 8区間 106.8 km 
◇ 天候:くもり  気温12.4℃ 湿度93% 風:北北東:0.2m(名古屋 8:00am) 
◇ 駒澤大学(小山翔也、谷中晴、帰山侑大、安原海晴、伊藤蒼唯、村上響、佐藤圭汰、山川拓馬)
総合成績
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