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●avoid, escapeは「~するのを逃れる/避ける」
これからのことを避けるのにto不定詞を使わないのはなぜ?とよく聞かれます。じつは「これからのこと」ではありません。
avoid(避ける) escape(逃れる、免れる):「向こうからやってくる最中にある(~ing)ものを、さっとかわしていく」感じ。ボクシングの試合を想像してみるとよくわかります。相手がパンチを打ってくる最中にそれをよけるのが普通で、まだ打ってきてもいないのに、よけることはありません。ですから「まだ来ていない、これから来るもの(to不定詞の感覚)」を今よけることはできません。
例:We avoided
seeing him.「彼に会うのを避けた。」
●admit ~ing(~したことを認める)や、regret ~ing(~することを後悔する)は?~ingではなくhaving ~ingが使われことが多いのはなぜ?
admitが動名詞を伴う時には、「過去にやった行いを認める」という意味で使われます。
例:He admitted stealing the money.
「彼はそのお金を盗んだことを認めた。」
これは「過去に行なったことを思い出しながら」認めています。ですから「記憶=心に浮かんだ映像=何かをやっている最中の映像」という~ingの出番です。
しかし、実際にはstealingではなく、having stolenにする場合もよく見られます。
これは、admitがrememberやforgetのような「直接記憶を表す動作」ではないからだと考えられます。rememberやforgetは直接「記憶(を保持している/忘れている)」という動詞ですから、~ingが「記憶」という意味で使われます。しかし、admitは「(過去の行いを)認める」ということで、「思い出す・忘れる」といった直接記憶に関わる動作ではありません。したがって、「すでにやったことなんですよ」という意味をはっきりと表したい、という気持ちが働き、having 過去分詞にする傾向が生まれたのだと考えられます。
これはregretにも言えます。regretはto tellやto sayなどと一緒に使うと「残念ながら~と申し上げます」という意味になりますが、regret ~ingだと「~したことを後悔している」という意味になります。それはregretの語源が「泣く」であり、「悲しい気持ちである」という根っこを持っているからです。
to say, to tellなどを使えば、「これからこういうことを申し上げることにむかって、悲しい気持ちである」ということですから、「残念ながら、~と申し上げます」ということになります。
例:I regret to say that you can't join the club.
「残念ながら、君はクラブには参加できない(と、私は言う)。」
過去にやったことを思い出し、悲しい気持ちになれば「後悔する」という意味が当然出てきます。したがって、過去の「やっている最中の映像=記憶」を思い出し、悲しい気持ちになる、というのが「regret ~ing」です。しかし、regretは「悲しい」という意味の動作であり、rememberやforgetのように「記憶」を意味する動詞ではありません。したがって、~ingだけでは「過去の記憶」という感じがしにくく、having 過去分詞をつけることも多いのです。
例:I regret having told you the truth.
(I regret telling you the truth.でも可)
「私は君に真実を告げたことを後悔している。」
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時吉秀弥の英文法最終回答
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