自分の脳に響く暗示とは:大義名分の重要性
プラス暗示とは積極的で前向きなメッセージを自己暗示する手法ですが、だからといって自己暗示が自分の脳に組み込まれることはほとんどありません。
逆にプラスの自己暗示を無理に自分に入れようとすると、自分のマイナス部分が炙り出されて、もやもやした気分で終わることも多いです。
あれだけ自分にいい言葉を念を込めて言い聞かせたのに、実際に自分の脳は変化しないし、感情や感覚に響きません。
自己暗示とは、普段の精神状態で単に肯定的な言葉を繰り返すだけでは意味がありません。
まずは自分なりの大義名分を付加することが重要です。
大義名分とは、その行動や思考に正当性や価値を見出す理由で、自分の中で納得できるものでなくてはならないわけです。
例えば、戦争のような極端な状況では、異なる勢力がそれぞれの「正義」の名のもとに行動します。
大義名分があるから、通常ではありえない悲惨なこともやれてしまいます。
もしそれが大義のない戦いならば、すぐ厭戦気分が高まります。
これを個人に置き換えても同じことが言えます。
自分の中での心から納得できる大義名分や正義があるからこそ、永続的に自分に暗示をかけて頑張れるのです。
無目的にプラス暗示やアファメーションを行っても、自分の脳にも心にも響きません。
むしろ「できない自分」「思い込めない自分」「あれだけエネルギーを費やしても変化しない自分」に気づいてしまうだけです。
大義名分を持つプラス暗示の力
プラス暗示の言葉が個人の信念や価値観と連携している場合、より強力に心に響き、効果を発揮します。
自分にとっての大義名分や正当性を持ったプラス暗示は、個人の価値観や信念、目標に基づいています。
たとえば、普段は面倒くさいけれど、健康のために運動を続けなければいけない人に対する暗示は、「苦痛とは無縁で健やか日常を送るため」という大義名分によって強化されます。
同じく、「成功するためには努力が必要」という類の暗示は、個人の成功に対する価値観に根ざしているため、より強く心に訴えかけるのです。
「疲れてまで成功したくないよ、トントンがいいよ」という人は、いくら成功と行動のための自己暗示をかけたところで、自分のメンタルブロックが簡単に弾いてしまいます。
ただの「ああなったらいいな、うれしいな、成功したら楽だな」という願望では、自分を決して騙せません。
成功するまでのエネルギーを自己暗示が与えてくれることはありません。
マイナス暗示がかかりやすい状況
一方で、私たちは不安、孤独、恐怖、焦燥感といったマイナスの感情が高まる時に、マイナスの暗示を受けやすくなります。
これらの感情は、心の防衛メカニズムが弱まり、心が脆弱な状態になっているためです。
不安や恐怖が高まると、心は自然とマイナスの暗示を受け入れ、それが大義名分となってしまいます。
たとえば、「どうせ失敗する」という否定的な思考は、不安や恐怖心が原因で生じやすくなります。
そして、不安や恐怖といった感情が優位のとき、人は簡単にマイナスを想像しやすく、自分で自己暗示をかけたくなくても、無意識レベルでは自己暗示に反応してしまっています。
成功のためのプラス暗示をかけようとしても、想像しにくいためピンとこないことが多いですが、マイナスの感情は簡単にイメージしやすく、特に不安と恐怖はイメージの中で実態以上に増幅するため、本当に自分を言い聞かせることは難しいわけです。
決して自分は騙せない…自己暗示とは自分の脳と感情を騙しきらなければ成立しないため、理性があり防衛本能がありブロックが心に働いている状態では、暗示は馬耳東風となりやすいのです。
プラス暗示の適切な適用
プラス暗示を適用する際には、自分の内なる価値観や目標と一致するように意識することが重要です。
自分にとって意味がある、信じられる暗示を選び、それを繰り返し唱えることで、心にポジティブな影響を与えることができます。
いきなりイメージがつかないこと、自分の中で大義名分がないラインで自己暗示をかけないことです。
暗示が実際に自分を高めてくれる実績を小さなことでいいので積み重ねていってください。
そうすると次の少しパワーアップした暗示がイメージしやすくなり、自分の感情と感覚がついてきてくれます。
また「成功するぞ!」「お金持ちになる!」という抽象的すぎる暗示は意味がありません。
成功してもいない、お金を稼いだことがない人が、ピンと来るわけがありません。
「どうせやっても…」という気分で終わるの関の山です。
成功者は短い期限を決めて、具体的に強固なイメージの自己暗示を自分でも知らず知らずかけています。
彼らも最初は成功もしていなかったわけですが、脳の使い方は「短い期限を決め、具体的な設定をかけ、結果達成から逆算して物事を組み立てる」という共通点があり、それがプラス暗示にかかりやすい脳のベースとなっています。
マイナス暗示からの脱却
マイナスの暗示がそれまでの半生で脳に刻み込まれた人は、なぜそれが作られてしまったのか、そのルーツを分析し心に整理することが重要です。
マイナスの状態にプラスを無理やり上書きしようとしても徒労に終わるだけです。
否定的な思考パターンを打破するには、その原因と感情的な流れを客観的に冷静に把握しなければなりません。
そして、マイナス暗示がマイナスを呼び込む悪循環が薄らいでくるため、プラス暗示を入れなくても生きやすくなっていきます。
なのにプラス暗示を入れ込もうとして、マイナスだけを意識して、自分の負の内面に執着してしまうのをやっている人が、ほとんどでしょう。
「気づき」が最強の暗示 意識が究極に変容した精神領域に入る必要性
AB型。
現在、都区内、大阪市在住。
既婚者。最初の結婚のときに3人の子供が、現在は2人の子供と奥さんと暮らしている。
岩波英知先生は、10代の頃から人間の心理や脳内に興味を持つようになった。
心理系の本を読み、たまたま催眠暗示をかけた近所の人が十万人に一人の被暗示性の持ち主で、電柱に登る暗示にかかってしまった。
その衝撃と感動から、『人の脳の動かし方』『潜在意識と暗示のコントロール』を生涯のライフワークと定める。
その後は催眠暗示誘導の困難さを実感し、アルバイトで貯めたお金を費やし、日本一と言われた催眠療法士の講座を受講する。
しかし、一番有名な先生と言われる存在でさえ、サクラを用意したり、サクラ以外は誰も暗示に反応しないというレベルの低さの現実を知る。
さらに慌てふためいている施術者の姿を見て、催眠療法や心理療法に幻滅、見切りをつける。
とはいえ、人の脳と深層心理の可能性のすごさと感動は消えることなく、独自で技術を開発し極めようと決心。
その誘導技術を世界一の誰も敵わないレベルにまで高め続けようと研究と実践を執念を持ってやり続けることになる。
様々な仕事をし、そちらでお金を稼ぎながら、誘導技術の開発に邁進する。
このときの社会経験も波乱万丈に飛んだもので、ただの「誘導技術マニア」に終わらない社会性や経験値の高さを獲得していった。
20代の頃には、通っていた学校の校長先生も岩波英知の誘導術の口座に通うほどであったが、まだまだ技術的には粗削りで、試行錯誤を続けた。
デパート屋上の催眠ショーを開催したとき、ぶっつけ本番で大勢の前で催眠をかけるも、まったく相手が反応せず冷や汗をかいたことも。
しかし、このときの修羅場のような経験が、さらに岩波にどんな場面でも動じないタフさを与えている。
岩波は純粋な技術開発以外にも、人間心理、特に自分の意志や理性では対処しきれない心の動きに興味を持たざるを得ない事情があった。
それは、父親から受け続けた抑圧による心と体のバランス崩壊であった。
父親と縁を切っても、父親から刷り込まれた抑圧の負のエネルギーは消しようがなく、様々な治療法に取り組むも全く出口が見えなかった。
顕在意識の力、知恵の力、知識の力で立ち向かっても自分を変えられない。
あらゆる書籍を読み、薬、森田療法、催眠療法、自律訓練法、認知行動療法などに挑戦しても、どんな専門家の力でも根本から解決できない現実を知る。
ここでも、岩波は 「俺が解決法を考え出してやる」という決意を持ち、それこそ命と引換えの覚悟で悩む自分を完全に破壊することに成功する。
そして、ついに誰も成し遂げられなかった脳内・無意識訴求技術を独力で生み出す。
独自に研究とデータと実践を積み重ね、世界で唯一人、脳内と無意識レベルの根本にダイレクトに訴求できる脳覚醒トランス技術を開発する。
現在も、技術の質、精度を格段に向上させ続けている。
東京と大阪で交互にプログラムを開催しており、海外や日本の隅々からお客さんがプログラムを受けに来ている。
その中には多くの医師や大企業経営者、有名アーティスト、著名人などが含まれている。
年齢の割に非常に若々しく、好奇心旺盛。
対人関係の構築が非常に高く、技術のみならず、考え方や行動原理にブレがない。
覚悟と生き様を確立している。自分へ信頼性や信念も強く、結果から物事を考える逆算・逆転の発想ができる。
世界で一つしかない技術は、そんな岩波だからこそ成し遂げられたものだと、受けた人が皆、口をそろえて言っている。
人生経験が豊富で、人間の心理や脳の動きを知識だけではなく、感覚や直感で知り尽くしているとよく評されている。
あらゆる立場の人間に対して動じることはなく、逆に好まれやすい。
独学で編み出したトランス呼吸法により、顎の切開手術を麻酔無しで完遂させる。
身をもって呼吸法の凄さと効果を知ることで、さらに自信を深める。
思い込む力、チャレンジ精神、危険性をモノともしない精神力が、さらに脳覚醒誘導技術を深化させていくことになる。