夜の図書館と『アレクサンダとぜんまいねずみ』 | 絵本島 

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大人も絵本を楽しもう!絵本の紹介と感想を発信します。
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絵本と島生活の楽しさを合わせたブログです。

 今週は利尻町の図書館が夜間開館しています。「夜の図書館」という企画です。夜8時まで開館しています。普段は5時半までです。

 天気が悪くてなかなか行けませんでしたが、最終日の今日、やっと行くことができました。


 2時間近く居座って、じっくり本を読みました。仕事が終わってからゆっくり行けるのがいいですね。何冊か目を通し、ずっと読んでいた漫画、かわぐちかいじさんの『ジパング』を最終巻まで読んでしまいました。大好きな草加拓海様に、もう会えないのね。でも、読み返せばいいわけで。


 自由に持っていっていい豆本。この写真で実物よりちょっと小さいくらいかな。


 いつもの貸し借りだけでなく、図書室でたくさん本を読みました。


 ところで‼️今日も読んでくださりありがとうございます。

 昨日の足跡の答えはカバの足跡です。

 さて、

 今日の絵本は教科書シリーズ


アレクサンダとぜんまいねずみ

レオ=レオニ 作

谷川俊太郎 訳

好学社


 教科書シリーズです。

 アレクサンダはねずみです。お家の人から「たすけて」と悲鳴を上げられたり、追いかけられたりしています。

 ある日アレクサンダは、ぜんまいねずみのウィリーに出会います。ウィリーは、ねずみはねずみでも、この家のアニーのお気に入りのおもちゃなのでちやほやされています。

 アレクサンダとウィリーは友達になって楽しい時間を過ごしました。アレクサンダはウィリーみたいにちやほや可愛がられたいと思いました。それで魔法のとかげに頼むことを思い立ちます。

とかげから「紫の小石」を持っておいで、と言われたアレクサンダは紫の小石を探しています。そんな矢先に、ウィリーが飽きられて、捨てられそうになっているのを見たのです。

 アレクサンダは紫の小石を見つけて、ぜんまいねずみになったのでしょうか?

 違いましたよね。

 アレクサンダは逆のことを魔法のとかげにお願いしました。「ウィリーをぼくみたいなねずみにかえて」とお願いしたのです。

 魔法のとかげはアレクサンダの願いを叶えてくれました。


 ウィリーもぜんまいのおもちゃじゃない生きたねずみになって、2人で喜んでいるところが幸せポイントだと思います。

 

 本物のねずみなんて、物語の最初に出てきたみたいに、

 食べ物を探さなくちゃいけないし、

 嫌われ者で、家の中ではいつも逃げ隠れしなき ゃいけない。


 それはそうなんだけど、ウィリーはゼンマイを巻いてもらえないと動けず、捨てられそうになっていたわけで、


 やっぱり大変なこともあるけれど、

 自分で自由に動ける

 自分のことは自分で決められて 捨てられたりすることはない

のがいいんだと思いました。

 

 レオ=レオニさんの絵も素晴らしい、名作です。