8月15日は日本ではお盆、終戦の日。
ご先祖様、そして英霊とともに、穏やかに時を過ごす日です。
皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか。
さて、毎年恒例でこの日を説明していますけれども、
この日は韓国では、日本が戦争に負けて、暗黒支配に光が戻った日、「光復節」です。
同じ趣旨で北朝鮮では「解放節」としてこの日を称えています。
北と南の違いと言えば、
北では単なる「日本がアメリカに負けて朝鮮が解放された日」、もしかすると、「独立戦争の勇士、白頭山の血統であるキム一族の功績により日本が敗戦した日」かもしれません。
南では、1945年8月15日の「解放」に加えて、1948年8月15日の「大韓民国政府の樹立の日」(アメリカ軍政統治からも独立した日)でもあります。が、たいていは日本関連で語られます。
なんとなく感情的には、「日本の災難をお祝いします」の原点の日ですかね。
利害が一致しない国同士ということで、
いい悪いの評価は別にしまして、これまでの関係性というのはどうしてもあります。
悪縁というのは、断ち切れないなら気を付けて立ち回るしかない。
一応、双方がね。
今回面白いなと思ったのが、
ユン大統領の光復節の演説が南北統一の話であり、日本には言及しなかったという点。
悪縁は双方が気を付けるべきと言いながら、日韓関係は一方的な感じでしたが、なんかここで韓国が気を使っている?
これには好奇心がわきます。なぜでしょう?
あともうひとつは、いつもの韓国の日本排除の流れと、それに若干反する流れ。
韓国のポリティカルコレクトネスの若干の変化です。
今日はこれについて書きます。
これまでは
日本は悪いことばかりした vs 植民地近代化論(いいこともあった)
この論争において、韓国のポリティカルコレクトネスは常に前者でした。「日本が200%悪い」
これが加速し、
日本の国旗、海軍旗、それが近年までは普通に問題なく掲げられていても、それが最近になって問題になる、というさらなる厳密なNO・JAPAN化がひとつ。
それとは反対に、それの何が問題か?という流れも出てきました。理由がまた、韓国の先進国の背伸びというか、日本を超えたというイキガリというかで微笑ましいんですけど。笑
一週間で会員以外は閲覧できなくなるので、コピペして最後に載せときます。
長いのでまず抜粋。コピペは最後に付けときますね。
まずはNO JAPANの件。
韓国プロ野球に所属する日本人投手が8月15日に先発登板する予定だったが、「光復節の試合に日本人投手とは何事だ」と抗議され、16日に登板することになった。
斗山ベアーズは、20年来、所属選手の母国の国旗を球場に掲げてきたが、「光復節に日の丸を掲げるだなんてとんでもない」などの抗議が殺到したため、15日午後2時ごろ、日の丸を下ろした。
日本料理店の中には、光復節に営業をしているという理由で後ろ指を差された店もある。光復節に休業している日本料理店に対しては「概念(常識)のある店」と評価する声もあった。
光復節に日本のビールを飲んだり、日本の製品を利用したりすることについて適切かどうかを巡り論争が起きた。
韓国の公営放送局KBSでは、イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』(1904年初演)を15日午前0時から放送したが、「光復節に不適切な放送だ」と批判された。
これらはいつもの流れの増幅版ですので、さもありなん。
しかし次に、新たなるポリコレの件。
ソウル市西大門区の西大門刑務所歴史館では14日と15日、日本による植民地支配時代の巡査の制服を着たスタッフたちに向かって水鉄砲を撃つ「独立軍戦闘体験」という企画が開始直前に中止になった。「子どもたちに憎悪と敵意を植え付けるつもりか」との指摘があったためだ。西大門区の関係者は「光復(日本の植民地支配から解放されたこと)ムードを体験しようという趣旨だったが、子どもの教育上、良くないということで中止した」と説明した。西大門区ではこうした催しを2010年代から実施しているという。
これはちょっと面白かった。
以前は独立軍ごっこは「子どもの教育上好ましい事」として始まったのでしょう。
2010年代から実施されていて、NO JAPANの時には絶賛されていたでしょうに、10年経ったら新たなポリコレが出てきたわけです。
ポリコレというのはたいてい、一部の声の大きい少数の主張によってマジョリティが変化を強いられるわけですけど、「こどもたちに憎悪と敵意を植え付けるつもりか」この流れは韓国にはこれまでなかった正論です。ちょっとおもしろかったな。だってこれこそがこれまでの韓国の愛国精神だったのだもの。
政治的正しさと、愛国教育的正しさと、教育的正しさについての論争が起こるとな。
しかも、予定された行事が中止されてしまう。
新しいポリコレは、韓国を変えてゆくのでしょうか?
それでは次に、ユン大統領の演説ニュースです。
光復節なのに、日本の歴史に言及しなかった。
(一人当たりGDPは日本を超えたとは言及)
今回の演説は、「先祖たちの血の涙に言及しなければならなかった」「対日メッセージが入っていなければならなかった」と、野党はもちろん、与党内からも批判されています。
では何を演説したのか?メディアで取り上げられているのは南北統一についてです。韓半島に国民が主である自由民主統一国家が作られなければならないと。
(Youtubeがはめ込みできるときとできないときがあるのですがなぜでしょう?)
佐渡金山のユネスコ登録に無条件の全面反対をしないですり合わせをしてしまうなど、やることなすこと親日だと大批判されているユン大統領です。
今回も与党からも野党からも批判される案件(光復節演説)をぶちあげたユン大統領。
ところで、日本人としてみれば、非常に法的であって現実的である。
一度条約を結んで「完全かつ最終的に解決」したなら、また、賠償がなされたなら・・・という法的。
被害者とはいえ、それが「斡旋」であったなら、自発的な就職であったなら、韓国の悪徳仲介業者による詐欺的な面があったなら、ブラック企業であったなら、当時の労働基準法が劣悪であったなら、その「被害」は現代の日本政府が補償すべきか?それを今の韓国政府がゴリ押しすべき案件か?そういう部分で法的かつ、現実的。
韓国で被害者の人権を叫び、国の蹂躙を叫ぶ人たちにとっては、我慢ならないほど「親日」であるけれども、ユン大統領としてはおそらく「法的」「現実的」なのでしょう。
言ってみれば「ユン大統領の法の概念」の上には「民族情緒法」がない。
それが韓国民としては、倫理感のない大統領と映るのです。
でもおそらくそれだけではないでしょう。日本に言及しなかった理由は。
もちろん人気取りではなく、逆に致命傷。
ということは、おそらく、韓国の国内事情が理由ではないと思います。
人気取り、政治的な駆け引き・・・・を通り越して、何があるんだろうなーー?
与党内でも批判・・・ということは、本当に政府のトップしか知り得ない情報や戦略に基づく?
言及しないのがメッセージ。(対日本)
言及するのがメッセージ。(対北)
対日本で言えば、
韓国内で批判されることに甘んじるほど、日本に自主的におべっかを使う理由も見当たりません。
韓国経済崩壊の前章であるなら別で、日本が韓国を全面的にサポートすることを期待しているなら別ですが。
まさか、南海トラフ地震を想定して、日本への攻撃を弱めてくれているのかな?
アメリカの”トモダチ作戦バージョンⅡ”を打診されているのかな?
いや、考えてみれば、日本の津波危機は、
在日アメリカ海軍基地が総崩れになる危機だもんなー。
在日米軍空軍基地も?補給はズタズタだろうな。
もし南海トラフ地震が起きたら、台湾も津波の被害を受けるだろうなー。
もしかして、グァムやハワイも?
そしたら、
台湾および、日本と在日米軍、ついでにグァムとハワイの基地の無力化を合図に、
中国が台湾に介入する絶好の機会になります。
中国の海軍にだって津波の被害はある程度あるでしょうが、日台よりも軽微でしょう。
北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊と、いくつかありますしね。ある程度被害はあっても動かせる部隊を動かせばイケルかも。
海さえ無防備になって自由に渡れれば、あとは圧倒的な人海戦術ですもん。
ついでに、北朝鮮は中国と同調して、台湾有事の際には南下することになっているはずです。在韓米軍(陸軍)の足止めのために。
そうすると、韓国が困る。
ああきっと、これが理由かな?
だから、日本を批判せず、北朝鮮に言及するんでしょう。
思うに、対北政策としては、「実務者レベルで協力しましょう」という、
一見まったく善意のポリコレ的な一言が
(当然北朝鮮当局には無視されるでしょうが)、ものすごく大きな爆弾になり得るかな、と思います。
「舌戦」で、大打撃を入れれる。
だって、韓国のドラマを回し見た中学生30人を公開処刑するほど、体制は切羽詰まっているのですもの。
北朝鮮は風船にうんことかの汚物をのっけて南に飛ばします。それが韓国の政府施設に落下してしまって「もし爆弾だったらどうするんだ?」と騒がれていますが、韓国の対北市民団体は食料やドル紙幣、韓ドラのUSBを風船にのっけて北に飛ばします。
中学生30人の処刑は北朝鮮内での人民への締め付けでありながら、対北人権団体に対しても「お前らがこんなのを送り込むから中学生が大量に死ぬのだ」という見せしめでもあると思います。
(韓国内のそういう団体はアメリカの団体の支援を受けていたりもするんです。北朝鮮の敵なのです。)
例えば北朝鮮は、大きな大会のたびに外国に美女応援団を派遣しますが、帰国後に再教育を受けさせ、バックのない一定数の団員は落ち度はなくとも今後の見せしめのために収容所に入れたり死刑したりするらしいです。
ということは、パリ五輪に出場した北朝鮮の選手らも、応援団も、少なからず資本主義の空気を吸って帰国するわけですので、帰国後は再教育の対象になるでしょう。こちらも選手団や応援団の一部は今後の見せしめのためにわざと収容所に入れられるかもしれません。
そんな状況で、「北朝鮮の実務者たち、ちょっと韓国にいらっしゃい。歓迎しますよ。話し合いましょう。十分に接待します。」なんて韓国の大統領が公言したらどうでしょう?
北朝鮮に対して直接言ったことではありませんが、南朝鮮のメディアの観察を担当しているような、世界のメディアを担当しているような、「思想的に信頼のおける部署員と幹部」が、これを目にし耳にするわけです。心が動きませんかね。自分が韓国に派遣されたらどうしよう?と心躍らせたりしませんかね?
また、ぶっちゃけて言ってみれば、韓国に南侵する北朝鮮の人民軍も、資本主義の空気にいやおうなしに触れちゃうんです。
どの家にも大きな冷蔵庫があり(600ℓとか普通、韓国の冷蔵庫はでかいです。しかもキムチ用冷蔵庫も完備。)、食料に溢れています。どの家にも自動車がある。ロシア兵がウクライナで略奪し放題だったように、北朝鮮人民軍も、韓国で略奪し放題、食べ放題でしょう。
軍役10年のひもじい生活の果てに、涙ちょちょきれると思いますよ。
下手な韓国軍の反撃よりも、商店や民家の豊富な食料が、侵入した民家でのテレビ視聴やオンラインのコンテンツが、北朝鮮軍を足止めするかもしれません。
逃げる韓国人だってね、スマホひとつ持って出れば全預金も投資も温存できて、どこでも買い物オーケーですから、不動産ひとつ、しばらく空き家にするだけでいいなら、さっさと逃げればいいんです。簡単なもんです。
南侵兵士イコール、逃亡兵士・・・食べ放題&コンテンツ視聴し放題とか、戻っても全員思想教育のし直しとか反抗分子になっちゃうとかだと、金正恩も、南侵した後の収拾が大変でしょうなぁ。
中国からせっつかれても、全面戦争はやりたくはないと思ってると思いますよ。
・・・・・ああだから、北朝鮮は核なんだな。
遠隔でね。
人間の派遣ナシでね。
核で焼け野原にしたところにだけ、人民軍を派遣できるかも。(それも鬼畜)
ソウルをまず焼け野原にして、放射能の瓦礫の地に人民軍を進軍させる。
食料が残っているようなあたりに、インターネットが使えそうなあたりに、進軍させない。
文明が残っているところには進軍させない。それなら思想的に安全だ。
いやいや、補給路の問題がありますね。
じゃぁ、核を落とすだけで、進軍しない。
これが北朝鮮としてはいちばん安全かもー。
韓国は核の反撃はできないから、核をもっと落とすぞーと言い続けるだけでいい。
アメリカは、北朝鮮がアメリカ本土を射程に入れるミサイルを持つ以上、韓国への核の傘はどうするか問題が議会を通過しなければなりません。
韓米同盟条約には自動介入義務がありません。米軍が韓国を支援して戦争行為をするには議会の承認を受けなければならないので、タイムロスが生じます。一応シビリアンコントロールですからね。そして、アメリカ本土が核攻撃を食らう危険があるなら、韓国を支援しないという多数決が下される可能性もあります。
ウクライナの戦況を見ているとわかるでしょう。どのEU諸国も正式な軍隊を派遣してません。
としますとやっぱり、韓国の大統領兼、韓国軍の最高司令官としては、
南海トラフ地震臨時情報が発令されている日本のこの状況におきましては、
今回の光復節演説は、こういった内容になるしかないかも。
勝手な妄想ですが、
この、日本を批判しないという「異常な光復節演説」を説明するとしたら、こういう妄想になるしかないです。
日本との関係改善のためではない。
日本のためではない。
自国のために。
自軍のために。
ひいては自分のために。
これでこの演説に対するモヤモヤはスッキリ解明します。
南海トラフ、いったん解除されて一安心、でも安心はできないわけですよね。
台風7号が首都圏に接近してから遠ざかるんですね?
以下、朝鮮日報の記事の全コピペです。
8月15日の式典をめぐり、韓国政界がひどく分裂した第79回光復節(日本の植民地支配からの解放記念日)。親日と反日をめぐり、韓国の各地でもありとあらゆるドタバタ劇が繰り広げられた。
韓国プロ野球(KBO)斗山ベアーズに所属している日本人投手・白川恵翔(23)は15日、ロッテ・ジャイアンツとの試合で先発登板する予定だった。ところが、一部の野球ファンが交流サイト(SNS)の同球団公式アカウントに「光復節の試合に日本人投手とは何事だ」と抗議し、白川は結局、16日に登板することになった。
斗山ベアーズの本拠地・蚕室野球場に掲げられた日の丸も批判を浴びて撤去された。同球団は約20年間、所属選手の母国の国旗を球場に掲げてきた。現在は韓国のほかに米国・カナダ・日本の選手がプレーしており、4カ国の国旗が掲げられていた。ところが、「光復節に日の丸を掲げるだなんてとんでもない」などの抗議が殺到したため、斗山ベアーズは15日午後2時ごろ、日の丸を下ろした。
同球団の関係者は「約20年間、日本人選手が所属していた期間は光復節でもいつも通り日の丸が掲げられてきた」と話す。野球ファンのキム・ソンチョルさん(26)は「韓国に金を稼ぎに来た20代の外国人選手がどんな悪いことをしたというのか」と言った。「国民所得でも(韓国は)日本を上回ったのに、後進国のような振る舞いはするな」などの反論もあったが、「光復節に日の丸は見たくない」という意見も少なくなかった。
ソウル市西大門区の西大門刑務所歴史館では14日と15日、日本による植民地支配時代の巡査の制服を着たスタッフたちに向かって水鉄砲を撃つ「独立軍戦闘体験」という企画が開始直前に中止になった。「子どもたちに憎悪と敵意を植え付けるつもりか」との指摘があったためだ。西大門区の関係者は「光復(日本の植民地支配から解放されたこと)ムードを体験しようという趣旨だったが、子どもの教育上、良くないということで中止した」と説明した。西大門区ではこうした催しを2010年代から実施しているという。
日本料理店の中には、光復節に営業をしているという理由で後ろ指を差された店もある。あるインターネット掲示板には「光復節にうちの町のすし屋は通常通り営業中」「経営者の認識(の低さ)は実に残念」という投稿があった。その反対に、光復節に休業している日本料理店に対しては「概念(常識)のある店」と評価する声もあった。ネット掲示板のあちこちで、光復節に日本のビールを飲んだり、日本の製品を利用したりすることについて適切かどうかを巡り論争が起きた。
韓国の公営放送局KBSでは、イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』(1904年初演)を15日午前0時から放送したが、「光復節に不適切な放送だ」と批判された。『蝶々夫人』は日本の明治時代の長崎を舞台に、日本人女性の蝶々さん(蝶々夫人)と米国人将校の関係を描いた作品だ。米国人将校は蝶々夫人を捨てて本国に戻り、米国人女性と結婚する。
『KBS中継席』という番組で放送された『蝶々夫人』は今年6月にソウル「芸術の殿堂」で上演されたものの録画だ。主人公は日本の伝統衣装である着物を着ており、結婚式の場面では日本の国歌である『君が代』が演奏される。西欧帝国主義の男性の視点を通じ、東洋(日本)を「従順な女性」として対象化した、典型的なオリエンタリズム的要素を持っているとの評価がほとんどだが、「光復節に君が代と着物とはあきれた」などの意見が視聴者掲示板に殺到した。一部の書き込みには約1万件の「同意」ボタンがタップされた。KBSは公式見解で「当初は7月末に放送する予定だったが、オリンピック中継で延期され、光復節の未明になった。放送内容が時宜にかなっているかどうか検討できなかったスタッフのミスだ」と説明した。
ところが、KBSでは同日午前の天気予報でも左右が入れ替わった太極旗のイラストを使って再び非難を浴びた。このため、「光復節に太極旗を左右逆に出すなんて」という批判が相次いだ。KBSは制作上のミスだとして「心よりおわびする」と謝罪した。
さらに、KBSが15日夜の番組『独立映画館』で李承晩(イ・スンマン)元大統領のドキュメンタリー映画『奇跡の始まり』を光復節特集として放送したことに対し、全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下のメディア労組KBS本部などは「李承晩を美化したドキュメンタリー放送を中止せよ」と主張した。これに対し、「KBSが光復節に合わせて李承晩の映画を流すことの何がいったい問題なのか」という反論もあった。
アン・ジュンヒョン記者、イ・テフン記者、ク・ドンワン記者