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イツモ健康ブログ

健康管理士コラム

糖代謝の鍵は「インスリン」

 先ほどからよく出てくる「インスリン」ですが、糖代謝の鍵を握っている重要なホルモンです。膵臓にはランゲルハンス島という細胞のかたまりがあり、インスリンはランゲルハンス島のβ細胞と呼ばれる細胞から分泌されています。ランゲルハンス島には、β細胞以外にもグルカゴンというホルモンを分泌するα細胞、インスリンやグルカゴンの分泌を抑制するソマトスタチンというホルモンを分泌するδ細胞が存在します。最近では、α細胞は、実はβ細胞の制御をうけているということが分かってきています。糖尿病患者では、β細胞の働きが低下することによって、α細胞への抑制が効きにくくなり、血糖を上昇させるα細胞の働きが亢進していることが明らかになっています。

 インスリンの1日の分泌パターンは一定ではなく、2種類に分けられます。1日を通して持続的に少しずつ分泌されている「基礎分泌」と、食事の際に食後の血糖上昇とタイミングを合わせて大量に分泌される「追加分泌」です。先述の通り、寝ている間にも血糖値が下がらないのは、基礎分泌されている少量のインスリンによって、肝臓による糖の放出と取り組みがコントロールされているからです。一方、食後には膵臓から大量のインスリンが追加分泌され、このインスリンが肝臓と筋肉に働いて「糖取り込み」を亢進させます。

 また、血糖値はさまざまなホルモンの影響を受けて調整されています。ホルモンの中には、糖代謝にアクセルをかけるものとブレーキをかけるものがあります。アクセルをかけるのは、グルカゴンやカテコールアミン、コルチゾール、成長ホルモンなどです。一方、ブレーキをかけるのはインスリンのみです。アクセルをかけるホルモンはインスリンと逆の働きをするため「インスリン拮抗ホルモン」といわれています。アクセルが強くなりすぎると血糖値は上昇し、ブレーキが強くなりすぎると血糖値は下降します。

 人の進化の過程において、現在の日本のような食物に満ち足りた環境というのはごく稀なことです。そのため、私たちの体に、飢えていても血糖が低くならないように正常に保ったり、逃走や闘いに備えて血糖を上昇させたりするホルモンの方が多く存在するというのは、当然のことなのかも知れません。


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糖代謝のしくみとは?


 健康な場合には、私たちの血糖値は、空腹時であっても食後であっても、70~120㎎/㎗程度の狭い範囲内に調整・維持されています。これには、非常に巧妙な糖代謝のしくみがあります。

 食物は、咀嚼され、食道から胃へ、さらに胃から十二指腸に運ばれ、膵液や胆汁の働きで消化吸収が促進されます。炭水化物の消化は口腔内からはじまり、唾液に含まれるβ・アミラーゼはでんぷんを麦芽糖に分解します。さらに、膵液に含まれるα・アミラーゼも、多糖類から二糖類への分解を進めます。しかし、ショ糖や麦芽糖などの二糖類は、小腸に達してもそのままでは吸収されません。二糖類は、小腸粘膜にあるβ・グルコシダーゼによって、はじめてブドウ糖などの単糖類に分解され、小腸から吸収されていくのです。そして、膵臓から分泌されたインスリンによって、体のさまざまな細胞にブドウ糖が取り込まれ、それをエネルギー源として細胞が活動します。

 このように糖質がエネルギーになるプロセスを「糖代謝」といいます。糖尿病とは、この糖代謝のプロセスやシステムが正常に作動しないために起こってくる疾患です。

 小腸から吸収されて、血液中に入ったブドウ糖は、膵臓から分泌されたインスリンと一緒に、門脈にのって肝臓に運ばれます。そして、血液中の余分なブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓に蓄えられます。肝臓は、ブドウ糖の貯蔵庫でもあり、ブドウ糖の銀行ともいえる役割を果たしているのです。食後は、門脈血中のインスリン濃度も急激に上昇するので、肝臓に取り込まれるブドウ糖が増加します。その中で、肝臓をくぐりぬけたブドウ糖の増加が、食後の血糖上昇として現れることになるのです。

 血液中の余ったブドウ糖は、インスリンの作用によって骨格筋や脂肪組織にもため込まれます。このように、肝臓や筋肉の細胞がブドウ糖を細胞内部にため込むことを「糖取り込み」といいます。食後に、細胞が猛烈な勢いで「糖取り込み」をしてくれることで、食後約3時間も経つと血糖値はほぼ食前のレベルまで戻るのです。

 逆に、私たちが長時間にわたる空腹でも低血糖にならないのは、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンが分解され、ブドウ糖として血液中に放出されるからです。このような働きを肝臓の「糖新生」といいます。

 人は睡眠中でも1時間当たり8~10gのブドウ糖を消費しています。血糖値が翌日の朝食前まで同じ値で維持されているのは、肝臓が消費量と同量のブドウ糖を絶えず血液中に放出しているからです。この消費量と産生量のバランスが崩れると、血糖値は高くなったり、低くなったりします。糖尿病では、朝食前の空腹時血糖が高くなりますが、これは何らかの原因で産生量が消費量より多くなるからです。逆に、産生量が消費量より少ない場合には、翌朝の血糖値は正常以下の低い状態、つまり低血糖になります。


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はブドウ糖です


 糖尿病とは、糖の代謝が悪くなって血糖値が高くなる疾患です。「血糖」とは文字通り「血液中に溶けている糖」という意味です。糖質には、さまざまな種類がありますが、ここでいう糖とは「ブドウ糖」のみを指します。人の体は約60兆個もの細胞が集まって構成され、個々の細胞はブドウ糖をエネルギー源として生きています。細胞の内部に取り込まれたブドウ糖はATP(アデノシン3リン酸)と呼ばれる物質に変換されます。ATPは細胞にとって生命を維持するために必要不可欠なエネルギー物質で、自動車でいえばガソリンに相当するものです。従って、ATPを生み出すためのブドウ糖は、人にとって必要不可欠な栄養素なのです。

 健康診断などで検査する血糖値の単位は「mg/dl」ですが、これは「血液1dl中に何mgのブドウ糖が溶けているか」を表しています。例えば、血糖値が100mg/dlだとすると、血液1dl(100ml)中に100mg(0.1g)のブドウ糖が溶けているということになります。つまり、血液1ℓ当たりではブドウ糖が1g溶けている計算になります。成人の血液量は約5ℓですので、5ℓあたりでいえばブドウ糖が5g溶けていることになります。つまり、血糖値が100mg/dlというのは5ℓの全血液中に5gのブドウ糖が溶けているということなのです。

 では、仮にブドウ糖を100g食べたとしましょう。このブドウ糖がそっくりそのまま血液中に入ってくるとすれば、血糖値は2000mg/dlということになってしまいます。しかし、健康な人であれば、実際の血糖値は140mg/dl程度までしか上昇せず、食後約3時間ほどで100mg/dl程度に戻ってしまいます。これは一体なぜなのでしょうか。


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糖尿病は全世界で増加している

 

 糖尿病は、全世界で増加する一方です。2011年9月に国際糖尿病連合が発表した調査結果によると、世界の糖尿病人口は3億6600万人で、年間に1000万人が新たに糖尿病を発症しています。糖尿病に関連する死亡数は年間460万人で、糖尿病が原因で亡くなる人は7秒に1人、世界の糖尿病の医療費は4650億米ドル(約37兆円)に上ります。そして、このまま有効な対策を施さないと、2030年までに糖尿病人口は5億5200万人に上昇すると予測されているのです。


 2006年には、国連総会で糖尿病の全世界的脅威を認知する決議が採択され、同時に11月14日を「世界糖尿病デー」と定め、啓発キャンペーンを行うことが採択されました。特定の疾患としてはエイズに次いで2番目となり、国連がいかに糖尿病を重視しているかが分かります。

 日本においても、糖尿病は子供から高齢者まで幅広い世代で発症する疾患になっています。2011年の日本の糖尿病人口は1,067万4,320人に上り、糖尿病人口の世界ランキングは第6位です。年齢層別にみると、40~59歳では約355万人、60~79歳では約648万人と、加齢に伴う増加傾向が著しくなっています。糖尿病に関する医療費は、日本においても国をげての糖尿病対策が急務となっているのです。


 一方で、現在では糖尿病の治療は大きく進歩し、診断基準の改訂や新しい治療薬によって、早期発見・治療が可能な疾患になっています。今回のほすぴでは、糖尿病を取り上げ、正しい検査の受け方と最新対策をみていきます。



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!!東日本大震災後の福島第一原子力発電所事故により、一部の食品や水道水から放射性物質が検出されました。このため、原子力災害対策本部長(内閣総理大臣)から出荷制限や摂取制限の指示が行われている地域があります。

消費者庁では、食品などの安全と放射能に関しての疑問や不安を分かりやすく説明しています。


①放射線、放射能、放射性物質の違い

「放射線」は、物質を透過する力を持っているもので、光線に似たものです

a線、B線、y線、X線、中性子線などがあります。

この「放射線」を出す能力を「放射能」といい、この能力を持った物質のことを「放射性物質」といいます。

一般にいわれる「放射能漏れ」は「放射性物質漏れ」のことで、放射能を出す「放射性物質」が原子力施設の外部に漏れることです。


②放射線の人体への影響

人間の身体は多くの細胞からできています。健康な細胞は、細胞分裂を繰り返していますが、一度に大量の放射線を受けると、細胞が死んだり細胞分裂が遅れたりします。このため、細胞分裂が盛んな組織(造血器官、生殖腺、腸管、皮膚など)には、数週間以内に障害が起こります。

少量でも長期的に一定量の放射線を受けることで、造血器官などの細胞の中のDNAなどの遺伝物質が損傷し、修復能力が追いつかず、がんや白血病などになることもあります。病気の発症や発症時期などには個人差があります。

放射線の影響は、大人よりも細胞分裂が活発な乳幼児、子ども、妊産婦(胎児)のほうが受けやすくなります


③放射能の単位「ベクトル」と「シーベルト」の違い

「ベクトル」は、放射線を出す能力(放射線の強さや量)を表す単位で、「シーベルト」は、放射線が人体に与える影響を表す単位です。

放射性物質を電球に例えると、光の明るさ(強さ)そのものが「ベクトル」、電球からの距離で異なる明るさが「シーベルト」となります。

同じ強さの光でも、蛍光灯や白熱灯など、電球によって感じる、光の明るさが変わるように、放射性物質の種類などで影響は違います。


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