衣類の保管場所はどんな場所が適している
1.湿気がこもらない場所
湿気がこもるとカビや臭いが発生する原因になるため、一番注意しておきたいポイントです。屋内でもお風呂場や水回りから離れた位置を保管場所に選びましょう。天気の良い日は保管場所の扉を明け、定期的に空気の入れ替えをすることも大切です。
2.日焼けしない場所
繊維は紫外線で劣化するものです。ひどい劣化が生じた場合には黄ばみ・変色を起こしてしまうこともあります。 意外と知られていないのが蛍光灯の光も衣服には良くないということです。保管場所が常に蛍光灯の光が当たるようになっていないか確認しましょう。保管する場所には、日光に当たらない、うす暗い場所を選びましょう。
保管方法
正しい衣類の保管方法は、生地の種類によっても異なってきます。生地に合った保管方法を選択
1.吊るして保管
生地が織物の場合には型崩れしにくいため、ハンガー等で吊るして保管できますが、衣服のサイズや形に合っていないハンガーにかけてしまうと、型崩れや傷みの原因になりますハンガーの種類にも注意。
・Yシャツ・ブラウス(薄手のトップス)
厚さが太過ぎず、細すぎないハンガー
肩幅と同じ幅のハンガー
・コート・ジャケット(重めの衣服)
厚さが太いハンガー
丈夫な素材のハンガー
・パンツ・スカート
「スラックスハンガー」や「スカートハンガー」と呼ばれるクリップの付いたハンガー
3.洋服を詰め込みすぎない
洋服の間隔を詰めすぎると風通しが悪くなり、湿気がこもる原因になります。適度な間隔をあけて、保管することが大切です。
4.防虫剤、除湿剤を使う
衣類害虫は、目に見えにくいですが、衣服に気付かない間に繁殖して虫食いの穴を作ってしまうことがあります風通しに気をつかうことは大切ですが、除湿剤も併用して確実に湿気を除去しましょう。
5.たたみシワを予防する
・ロールケーキ式で丸めてたたむ
・事前にアイロンをかけておく
・除湿剤で湿気を確実に取る
コットンや麻などの天然繊維は湿気を吸うとシワになりやすいため、特に注意。
ポリエステルのような繊維は疎水性があるため、湿気の影響をうけにくい素材です。
正しい衣類の保管方法の第一歩は「保管前」にあり‼
衣替えの時期など、衣類は正しい方法で保管できていますか?
保管の方法が間違っていると、カビや虫食いが発生して、二度と着られなくなってしまうことも…。
いくら保管方法にこだわっても、保管前のお手入れが不足していれば意味がありません。
1.クリーニングや洗濯で汚れを落とす
パッと見汚れておらず、数回しか着ていない衣服でも皮脂などの汚れが付着しています。
衣類についた汚れを放置しておくと、カビや虫が発生する原因になったり、黄ばみやシミの原因となってしまうこともあります。
特に、秋や冬の汗をあまりかかない季節だと、目につく汚れや汗ジミが感じられず、 「1回着ただけだから大丈夫!」と洗濯しないまま収納や保管してしまいがちです。
保管前にはクリーニングや洗濯で汚れを確実に落としましょう。また、洗濯した後は乾燥機や天日干しで乾燥させることも大切です。水分が残ったままでは保管場所に湿気が籠ることになり、カビや臭いが発生してしまいます。
2.クリーニングに出した物はビニール袋から出して保管しましょう
クリーニングに出したからと言って安心して油断していませんか
意外と知られていませんが、クリーニング後のビニール袋カバーをつけたままはNG! ビニール袋カバーには通気性がないので、中の空気が循環しづらくなり、湿気を溜め込みやすくなります。湿気が多く溜まっていくと、カビが発生、虫の繁殖しやすい環境を作ってしまう原因になります
3.保管場所を清掃する
クリーニングや洗濯で汚れを落としても、保管場所が汚れていたら意味がありません。保管前に限らず、保管場所を清掃しておくことが大切です。
新社会人が悩む「スーツ」って毎週クリーニングに出すも?洗濯機で洗うのはNG…?
クリーニングに出すべき衣類は洗濯表示で確認!
衣類には「洗濯表示」が付いています。クリーニング店には、家庭で洗濯できない衣類を出すのが一般的です。
クリーニングの適切な頻度は?
スーツをクリーニングに出す適切な頻度は、夏は2週間に一度、冬はシーズンに一度程度といわれています。
2~3着を着回し、夏なら2週間で3周くらいした頃がクリーニングの時期です。
毎回クリーニングに出せば、その分常にきれいなスーツを保てると思いがちですが、頻繁にクリーニングに出すと生地が劣化してしまう恐れもあります。
前回のクリーニングから2週間経っていなくても、シーズン終わりに衣替えをするときはクリーニングに出すようにしましょう。
汚れが目立たないように見えても皮脂汚れがついているため、そのまましまうと衣類にカビが生えるなどのトラブルが発生する可能性があります。
冬物の衣類をしまうときの注意点
1. 汚れをきれいに落とす
冬は春夏に比べて汗をかきにくいので、服も汚れにくいと思われがちですが、実際は汗や皮脂でかなり汚れています。そのまま洗濯せずに収納すると、汚れが酸化し、黄ばみや黒ずみの原因となります。冬物衣類をしまうときは、目に見える汚れがなくても必ず洗濯し、汚れをきれいに落としてから収納しましょう。
2. しっかり乾かしてからしまう
衣類害虫は高温多湿の場所を好むため、湿気を含んだまま冬物衣類をしまうと、虫食い被害に遭いやすくなります。また、タンスやクローゼットの中が湿気でこもるとカビが発生する原因にもなりますので、洗濯後は2~3日風通しのいい所にかけてしっかり乾かしましょう。クリーニングに出した衣類も、ビニールのまま収納すると内部に湿気がこもりやすくなるので、ビニールを外してからしまうのが基本です。
3. ぎゅうぎゅうに詰めこまない
冬物の衣類は厚手のものが多いので、タンスや収納ケースにぎゅうぎゅうに詰め込んでしまいがちです。しかし、冬物の衣類は見た目よりデリケートですので、無理に詰め込むと型崩れやシワができてしまいます。タンスや衣類ケースに収納するときは、適度にゆとりをもたせ、衣類の型が崩れないように保管しましょう。
ゴールデンウィークまでに冬物をしまう
春の衣替えがなかなかはかどらず、つい後回しにしてしまいがちです。
春物は出したけれど、冬物をしまうのがおっくうになってしまい、GWが近づいてもクローゼットやタンスの中が春物と冬物でごちゃごちゃ
GWが近くになると、虫食いの原因となる衣類害虫が産卵期を迎え、衣類に卵を産み そのままの状態で衣類をしまい込むと、秋には卵がかえって幼虫となり、大事な衣類を食い荒らされてしまいます。
特に冬服はウールやカシミヤなどの動物性繊維は衣類害虫の大好物です、冬服をしまうタイミングが遅くなると虫に食われる可能性大
虫食い予防のためにも、ゴールデンウイークまでには冬服を洗い、適切な方法でしまうことをおすすめします。