~東南アジアに住むラッパ吹きのマッピ製作と日常のブログ~ -9ページ目

Egger

~東南アジアに住むラッパ吹きのマッピ製作と日常のブログ~-ナチュラル

ブログ更新サボり気味ですがちょっとしたお知らせです。

バロック楽器で高名なエッガー社の製品を東南アジアのディーラーとして取り扱い始める事になりました。もちろん日本からも発注して頂けます(お支払いはシンガポールドルになります)。

去年の5月からナチュラル/バロックトランペットと再会&再開して色々な方に助言を頂きながらレッスンに取り入れたりしてきました。

古楽器を演奏するには「何が正しくて何が間違っている」という視点よりも「どのように取り組めば新旧関わらずトランペットという楽器を自然に響かせる事が出来るようになるか」という取り組みを生徒を巻き込んで半年以上してきました(20年前にティボー先生に勧められて購入したドベルネの教本が色々有る中で最も役に立ちました)。

結果的に基礎力向上に非常に効果があった事を実感しておる訳ですが、何よりも生徒が彼ら自身の上達に驚きの反応を見せてくれました。先生に褒め(励まされて?)られたから「上手になった気がしていた生徒」は多いかもしれません。本当に上手になった事を実感したことから次第に所有したいという声が多く聞こえるようになりました。レッスンだけでなく自ら進んで練習と学習をして行きたいと望んだわけです。

短期間、基礎に盛り込んでレッスンをした事から音楽的なインスピレーション、面白さを感じ取って広がり始めた事は凄い事だと思います。

上手に吹けるようになって来たら色々な事が面白くなってきます。
「本来(昔)はこういう物、スタイル(形式、様式)で演奏してたらしいがどのようなサウンドになるのか、意味合いがあるのか」ということを頭だけではなくて感覚でも理解出来るようになってきます。逆いえば多くの疑問も出て来るのですが、それも楽しさのひとつでしょう。

そこでこのような幸せな連鎖反応を迅速に起こす手伝いをしてもらえないかと思いエッガー社にコンタクトをとったところ快諾を頂きました。

東南アジアというよりもシンガポールの非常に小さい規模で始まっているバロックラッパの輪。

古楽器崇拝ではなく、音楽の本質を見いだす何かに繋がって行く事を願っております。

笑ってしまう食べ物

バレン太2歳!

2度目の正月

新しくも古くもなく

去年の5月からバロックラッパで再び遊び始めた理由は現代のラッパを演奏する上で基礎的な感覚、演奏能力の向上を期待できるのではないかという理由からだった。
事実その通りでたったの30分レッスンに取り入れるだけで見事に生徒の音が変わる。
しかし古典音楽のスタイルは何故古楽器の方々とモダン楽器の人たちでこうも違うのだろう。
正誤の問題ではなく違うのは面白い。
諸説ある事はわかってはいるがバロックの時代から現代まで演奏家は弟子などを通じて音色感や音楽のスタイルを伝え続けて来たと僕は思っている。
細かいことはザックリ無視して「こういう風にできたら凄く良いのになぁ」という想いが形になって現代の楽器や音楽スタイルに変化して来ているのも事実だろう。「昔がこうだったから正しい」のか「昔はこうしたかったのに、ああいう風にしか演奏するかなかった」「昔の人だって本当はこうしたかった筈だ」という事が現代の演奏技術において可能であるならばそれはそれで1つのアプローチだろうと考えている。
懐古主義ではないが古楽器を扱い始めて何世代にも渡って少なからず失われているしまっているであろうものに気づかされる。
そこを知ると時代を越えて音と音楽の不思議な魅力にまた取り憑かれるのだ。

以上、呟きでした~

活動開始前〜

正月早々

正月早々に大学生二人がレッスンに来ました。

僕のレッスンを受ける全く初めての生徒達でして、ちょっと緊張気味でした。

男の子の方は筋は悪くなかったのですが女の子の方が可成り頭を抱えてしまうタイプのコでして...

アンブシュアーが完璧なまでの粘膜依存型でフレーズを吹かせても音を1つ1つ一生懸命に吹いてしまう1つ吹きタイプ。

んー、ドーチヨー....と思った時のナチュラル頼み。

$~東南アジアに住むラッパ吹きのマッピ製作と日常のブログ~-正月ナチュラル


19ミリ口径のブルタイプのマウスピース、Bb管ナチュラルを二人に与え注意点を数点だけ述べて、なるべくしっくり来る感覚を探すようにしながらドベルネを15分。

ナチュラルを四苦八苦しながら吹いている時は、それはそれは惨めな気持ちだった事でしょう。

しかしそのあと普通のラッパに持ち替えるとアラ不思議!!!

どうしてどうして真人間のラッパの音しているじゃないですかぁ。

本人はビックリでしたがまぁなんといいますか、こういうシンプルな感覚の理解の仕方をしてもらえると楽ですね。

モダンのラッパを極めていく上で大事な基礎部分がわかりやすい、という利点があります。

モダンラッパが上手な人がナチュラル/バロックラッパを更に極めれば極める程モダンラッパがうまくなる、ということは無いと思います(モダンラッパが不得意な人がナチュラル/バロックラッパを極めた場合は当然イエス!)。

が、多くの閃きや感覚を開拓できるのは事実です。

何事もやってみて損をするということは無いと思っています。

ところで昨日から山野楽器ウィンドクルーに僕の作成したマウスピース達が並んでいるとか隠されているとか。

今回はシンフォニーマスターだけでなくシンフォニー・スタンダードというモデルも追加されました。

レゾナンス型外形にスロート;#26、バックボア;シンフォニータイプを開けたものです。

どのモデルも1本1本個性があって好き嫌いや相性もあるでしょうから店で試奏して選んで頂くのがベストだと思います。


ではでは~


新年

味噌か大味噌か大晦日

休暇突入