新しくも古くもなく | ~東南アジアに住むラッパ吹きのマッピ製作と日常のブログ~

新しくも古くもなく

去年の5月からバロックラッパで再び遊び始めた理由は現代のラッパを演奏する上で基礎的な感覚、演奏能力の向上を期待できるのではないかという理由からだった。
事実その通りでたったの30分レッスンに取り入れるだけで見事に生徒の音が変わる。
しかし古典音楽のスタイルは何故古楽器の方々とモダン楽器の人たちでこうも違うのだろう。
正誤の問題ではなく違うのは面白い。
諸説ある事はわかってはいるがバロックの時代から現代まで演奏家は弟子などを通じて音色感や音楽のスタイルを伝え続けて来たと僕は思っている。
細かいことはザックリ無視して「こういう風にできたら凄く良いのになぁ」という想いが形になって現代の楽器や音楽スタイルに変化して来ているのも事実だろう。「昔がこうだったから正しい」のか「昔はこうしたかったのに、ああいう風にしか演奏するかなかった」「昔の人だって本当はこうしたかった筈だ」という事が現代の演奏技術において可能であるならばそれはそれで1つのアプローチだろうと考えている。
懐古主義ではないが古楽器を扱い始めて何世代にも渡って少なからず失われているしまっているであろうものに気づかされる。
そこを知ると時代を越えて音と音楽の不思議な魅力にまた取り憑かれるのだ。

以上、呟きでした~