~東南アジアに住むラッパ吹きのマッピ製作と日常のブログ~ -6ページ目

JUN'Sのマウスピースが出来るまで

今年4月からの製品は多少製作プロセスが変更されています。

これまで多くの方々のカスタム製作から求められているスペックや提案したいスペックなど自分なりにまとめて市場にJRBシリーズを出してきました。

そして昨年の夏に弊社もようやくCNC旋盤という現代的な旋盤を東京の製作所(ファルコン・ルネッサンス)に導入しました。
それだけですと役不足ですので今まで作製した作品を精密にスキャン出来る測定器も併せて導入。

それらをフル活用しまして自作ベストの作品をデータ化、かつ安定して製作するテストを入念に繰り返しました。

CNC旋盤での生産、製造は世界の常識になりつつある訳ですが、テスト段階での感想をぶっちゃけてしまうと

「精度だけを頼りに作った物は面白くもなければ味気もない」

ということです。

弊社の製品に関しては賛否両論だということは承知していますが、ここはいつも通り独断と偏見で突っ切りたいと思います。


CNC旋盤で正確に削りだされた各モデルの素材に普段使っているバックボアを開けてみるわけですが・・・

非常に高性能のマウスピースではありますが人肌を感じません。

でも型を当ててみれば確かに視覚的にも自分が作った物と同じ物が出来ています・・・・

どのみち1000分の1ミリ台の精度の精度を感じ取ってしまう皮膚感覚のものですのでどんなに精度を追い求めてもバラツキの出る製品。

精度は出ていてもバラツキがでるのを逆手に取りながら1つ1つ原型は変えずに調整する独自の手法で「CNC旋盤と手作業&試奏のコラボレーション製作」を考案し非常に好結果が得られました。

奏者、楽器との相性の個体差に対応した良いバラツキのマウスピースに仕上がっております。

通常、良いマウスピースは良くてダメな物はどの楽器につけてもダメ、という常識(少なくともプロの間では)があります。

それが楽器や奏者との相性次第のバラツキの範囲内になりました。

まさに精度とハンドのコラボの成果。

熱処理の絶大効果もまさに浮き彫りです。

ただし熱処理の製品に関してはJUN'S SPACE/新宿区西早稲田のみでしか販売しておりませんのでそちらで試奏もしくはご購入下さい。

テストの仕方としては非熱処理のモデルを試されて気に入った物を選ばれてから同じタイプ、モデルの熱処理した物を2本くらい試されるといったものです。

是非騙されたと思って試されて下さい。

CNC旋盤による生産数は弊社の拘りから1時間当たり3本のみ。
日本→シンガポール→日本という物流。
モデルごとによる手作業のバックボアやシャンク調整、彫刻、磨き、調整、外注のメッキ処理がある為にやはり非常にコスト高になってしまっています。

しかし出来る事はやるしかありません。

「吹いて納得、使ってハッピー」をモットーに今後もベストを尽くしていきます。 


ではでは。

作業1

新モデルのお知らせです。

マッピ2マッピ①


ショールームのオープン前に予告するべきだったのですが、遅ればせながらコルネット用の新モデルとロータリー用のモデルを紹介致します。

先ずはコルネット用のモデル2つからです。


①CXF 

リム口径的にはX1とほぼ同じです。
マントヴァーノン時代の1番(1Cではありません)をベースにJUN'Sのオリジナルに仕上げました。
リムはセミフラットよりはフラットですがリム外側が邪魔になるほどのフラット感はありません。

②CX
Xシリーズのリム(CXFを除く)を持ちますのでXシリーズ(X1, XG/Resonan-Sutra)をお使いの方には併用しやすいと思います。
カップはCXFと同じタイプですが細かーいことをいえば当然異なります。

上記2モデルはノスタルジアシリーズでのラインナップに入ります。

外形は基本的にレゾナンス型、スロートが26番、バックボアはNYになります。

仕上げはホワイトゴールドです。銀色ですが銀メッキではありません。

ノスタルジアの価格はトランペット用コルネット用共に32000円(税込み)です。


モデル紹介はしていなかった事をスッカリ忘れていたロータリー用シリーズ「Resonan Sutra」。
根こそぎロータリートランペットの音がします!!!

基本的にガンシュタイプのカップ、23番スロート、ウィーンタイプのバックボア、ギガトーン外形というスペックです。吹かれてみたらわかりますが、スペックからは想像出来ない程吹きやすく出来ています。仕上げは時間とともに風合いの出てくるグリーンゴールドです。

口径は3G、2G、XGという3つを用意しております。

3Gは弊社の3-1のリム、2Gは2-1のリム、XGはX1のリムとなっております。

3-1、2-1、X1の順に口径は大きくなって行きます。

口径の説明を具体的な数値で説明するとまたややこしい事になるので敢えて避けさせて頂きます。
主観的な説明で許して頂きたいのですが、5Cから3Cくらいをお使いの方は3シリーズのリム、3Cから1ハーフくらいをお使いの方は2シリーズ、11/4から1Cの方はXシリーズという感じでしょうか。

11/4サイズの方はひょっとしたら2シリーズでシックリくる可能性もあります。

Resonan Sutraの価格は38400円(税込み)です。


弊社の製品は今まで通り山野楽器/ウィンドクルーでも取り扱っています。

JUN'S SPACEには熱処理(H.T.)タイプも各モデル展示販売しておりますので是非ご来場下さい。

尚、熱処理(H.T.)は4800円のオプション価格が掛かります。

熱処理をしたタイプは数に限りがございますので私個人もしくはJUN'S SPACEからお客様への直売のみとなります。何卒ご了承下さい。

在庫切れでも試奏用の展示サンプルがありますのでショールームにて試奏・発注して頂く事も出来ます。


もちろん地方からの発注にも応じる事は出来ますのでご希望の方は以下にご連絡下さい。


〒169ー0051
東京都新宿区西早稲田2-15-10 関口ビル6F
☎03-6457-6665
JUN`S SPACE / ファルコンルネッサンス株式会社
代表/担当;関口宏彦
s.hirohiko93@falcon-r.co.jp


オープンは金、土、日ということになっておりますが平日でも電話を頂ければ時間が許す限りは店を開けますので遠慮せずにご連絡下さい。


ではでは。




JUN`S SPACE

皆様


4月5、6,7日をオープン期間としてJUN‘Sのショールーム「JUN`S SPACE」を新宿区で発足致します。
既に半数近い作品のメッキが仕上がって納品されております。
まだ市場に出ていない作品各種(コルネット用やロータリー用)も展示する予定で試奏・販売に対応いたします。試奏室も本日見ましたが充分なスペースが有りまして気持ちよく選んでいただけると思います。
営業時間は11時から19時とさせていただきます。
オープン期間を過ぎましたら金、土、日曜日のみのオープンとさせていただきますがご要望があれば都合がつく限り平日でもオープンさせることは可能ですのでその際はご一報ください。

〒169ー0051
東京都新宿区西早稲田2-15-10 関口ビル6F
☎03-6457-6665
JUN`S SPACE / ファルコンルネッサンス株式会社

皆様のご来場を心よりお待ちしております!!!



池辺純

ジョン・ファディスの卵?

中古品についてのご注意

皆様

オークションにJUN'Sの製品がたまに出品されるようになって参りました。

出品されるのは各自の自由です。

製作そのものはオーダーして頂いた方にしておりますので中古品でご購入頂いた製品に関しては大変申し訳ございませんが調整等のサービスは有料にさせて頂きます。

現在出品されているものにもコメントされていますが、メッキ後には調整をしない、というよりはお勧めしない、ということです。

再調整等は具体的に何処をどのように弄るという指示が無くても感覚的に何か求める事があればそれに応えられるように再調整致します。

どのように指示を出して良いかわからない、と匙を投げずにお問い合わせ頂けたら幸いです。


以上お知らせでした。

抽出テク

僕の日常必需アイテムの1つにエスプレッソマシーンをあげることができる。

今まで使っていた赤いのは手入れをしていたつもりだが...どうも調子が良くなくなったので完全に逝かれてしまう前に1つ購入使用という事にした。

もちろんウチの財務大臣の許可を得ての話(汗)。

んで写真のモノを入手した訳ですが・・・・

エスプレッソマシーン
エスプレッソマシーン2

未だ未だ上手には淹れられないのですがもう暫くしたらコツを掴めると思います。

ってか新しいのを入手した途端に以前からあった不調だったマシンが復活(爆)。

そんなもんかしら・・・・

帰国していました。

一月末からちょこっと帰国していました。
今回は家族で帰国です。
僕は仕事(ラッパ)関連の集いが多かったのでカミさんや子供とは別行動が多かったのですが大変に実りのある滞在になりました。

真悠子ちゃんと
息子と友人の娘さんと。「危ないあぶないからぁ」と言いながらちゃんと手を繋いであげるので可愛い事この上無し。

津堅先生ご夫妻と
滞在最後の夜は津堅先生ご夫妻と国分寺の鮨屋で楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

↓ついでですが・・・
アホや~

ノスタルジアの評判が非常に良いです(良くなければシリーズ化しませんが・・・)。
安心してオーダーしてください。

ではでは~

新居

お知らせし忘れていました。

年末に住所、工房共に4年振りの引っ越しをしました。

飛べ!!!
家具を搬入する前に新居を掃除しようとしたら「魔女の宅急便」を見たばかりのバレン太は「飛べっ!!!」なーんてやってました。
なんだかんだで無事に機械、家具達の搬入も済んだので肩の荷が降りた状態で年を越せました。

練習納め
2013年の練習納めはバレン太と。

ファン
工房始動

年が明けて10日も経ち工房部屋も何とか作業は出来そうな雰囲気になって来ました。
なので本日は排気用にデカいファンを購入。
見習いのアン・チュン君に運ぶのを手伝って貰いました。

新しいモデル、シリーズも加わりますます忙しくなっていきます。

住む所も作業場も多少広くなり快適な2014年となればと願っております。

H.T. Boosters

ユーフォディスク

外薗さんと

外薗さんと2

今更ですが・・・

明けまして御目出度うございます。

新年早々にユーフォのビッグな方、外囿さんがシンガポールにいらっしゃられました。

ご存知の方もいらっしゃられるとは思いますが外囿さんは弊社のソニックリング/ユーフォ:Tb用を使ってくださっております。

使って頂いて2-3年経っていると思うのですが・・・なんと今回が初対面でした。

H.T.(熱処理)タイプのリング、ディスクも個性的で面白いので試して頂きました。

熱処理をしたものは非常に個性的なサウンド、演奏感覚に変貌いたします。

同じように熱処理を施しているつもりでも1つ1つで大きく異なります(試されて外囿さんも驚かれておりました)。

なので実際には幾つも試された中からベストマッチングな物を選んで頂かないと「熱処理をしていない物の方が良い」という結果になりかねません。
実際にあまり数が無い場合には熱処理無し/金メッキのタイプから選ばれた方が無難ではないかと思います。

実際に外囿さんも同様の感想を持たれたようです。

いろいろ吹いて頂いた結果、気に入った頂いた熱処理タイプのリングとディスクを見つけて頂く事が出来ました。

喜んで頂けたご様子、良かったです。

ユーフォにはリングがベストなのではないかしら? と僕も勝手に思っていたのですがディスクが予想外に良い結果が出たのでビックリ。

ご興味のある方は山野楽器ウィンドクルーもしくは私(ebejunik@mac.com)に直接お問い合わせ下さい。


ということで、今年も宜しくお願いいたします。


皆様にとって素晴らしい年になりますように!!!


ではでは~









新モデル&新シリーズ

X1その他

新モデル3つを発表致します。

P2,X1,C2

です。

「P2」は今まで出していたP1よりもホンのちょっとカップに容量があるタイプですがリムは基本的にP1と同じです。

通常のBb、C管でちょっと深めのマウスピースを使われていてバック等でいうEカップ等への以降がムツカシく感じている方やEカップだとちょっと甲高く感じてもう少しふくよかさが欲しい方にお勧めです。
いわゆるDカップとはちょっと違うかもしれません。
先入観無しで試されてみて頂けたら幸いです。

「X1」は2-1より大きい口径です。

マントヴァーノン時代の1Cを参考にして作製致しました。

が、盲目的なコピーというより良い意味で全くの別物です。

現行の1Cが如何にオリジナルよりも大きくなってしまっているかは実感出来ると思いますが、このモデルも厳密にいえばオリジナルのマントヴァーノン1Cよりはホンのちょっとだけ口径は大きめです。

現在の11/4サイズを使われている人にも違和感無く移行出来ると思いますし、1Cを御使用になられている方も安易にコンパクトで良いアーティキュレーションで演奏する事が出来ると思います。

「C2」はJRB2-1のリムを持ったレゾナンス外形で作製されたコルネッット用のマウスピースです。
オケの中でもトランペットとは違うコルネットらしい音色、かつ良いプロジェクションで演奏出来ます。ソロ、吹奏楽、マーチングバンドでも良い結果が出せます。
ただブリティッシュバンドには不向きだと思います。
(ブリティッシュバンドに傾倒されている方は市販されている本格的な専用のマウスピース使われるのがBestかと思われます。)

一部のマニアの特殊な好みを除けば正直な話かなり完成度の高い仕上がりだと思います。

新たなシリーズの発表です。

「Nostalgia」/ニューヨーク・ノスタルジア

スロート;26番
バックボア;NY2
外形素材;真鍮、レゾナンス型
仕上げ;ホワイトゴールド

マントヴァーノン時代のバックボアをベースに新たに作製した物(NY2)が非常に好結果を出しました。今までのニューヨークバックボアも非常に良かったのですが、今回のバックボアは艶っぽさが加わったのでサウンド的にも扱いやすくなりました。
良きNY時代の音の当たりや響きの価値観を現代スケールで感じることができます。
このシリーズ対象モデルは3-1、2-1、X1です。
コルネットのマウスピースは基本的に「ノスタルジア」シリーズで今後展開して行こうと思っております。

スタンダードモデル、シンフォニースタンダード、シンフォニーマスターも今まで通りに作り続けます。

今月中にご予約を頂けば2月半ば前後にはお手元に届ける事が出来ると思います。

それでは皆様からのご連絡をお待ちしております~