今回”ポンコツ・ジャパン”と言うテーマを新設した。
コロナ禍下、あまりに日本のポンコツぶりが際立って、情けなくなったためである。
個人情報がダダ漏れなのに、国民の大多数が自覚していないのが、「お人好し国家」、日本と言う国。
(地球史上、お人好しだけの種が生き残った例は無い)
コロナの初期に、ターミナル駅や繁華街の人出を比較するためにGoogleのデータが使われていたのは記憶に新しい。
流石に政府も恥ずかしく思ったのか、いつの日からかDoCoMoやAUのデータに置き換わった。
これは、米国はその気になれば日本人の動向を把握できる能力を有している、と言うことだが、それだけに留まらない。
Android携帯を使用している人の多くは、Googleアカウントに個人情報を登録している。そこに信じられないほど多くの重要情報が紐ついている。
住所・氏名・年齢・性別は勿論のこと、通話履歴、交信内容、自動入力される銀行やカードの情報、それらのID・PW、ネットショッピングのID・PW、買い物履歴、知人情報(どのくらいの頻度で連絡を取り合っているかから、その内容に至るまで)、行動情報(場所、時間、同行者、頻度など)、などなど数え上げたらきりがない。
また、画像データを含むそれらから容易に推測される情報(家族情報、嗜好、思考形態、生活スタイル、などなど)もいとも簡単にGoogleに把握されている。
丸裸状態である。
iPhoneユーザーのAppleも同様。
GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazonなどの巨大情報蓄積企業の略)は、ありとあらゆる個人情報を牛耳っていて、そこからの個人情報流出もさることながら、その気になれば、特定の国家を機能不全に陥らせる能力を有していることも含めて、何でも出来てしまう危険性が日本を除く各国で問題視されている。
それはGAFAに限らない。
LINE、Instagram、Twitter、Tik tok、Microsoft、Yahoo、楽天市場、携帯電話会社、スマホメーカー、等々、程度の差はあれ無数に存在する。
HUAWEIのスマホを使っているならスマホ内の情報やそのスマホでやり取りした情報は、中国当局が把握していると思っておいた方が良い。
Galaxyを使っているなら、同じ情報は韓国政府に。
そのスマホを使ってECサイトで買い物をしたものの中に、反中国共産党的な書物が含まれていたとしたら、中国に入国した途端にスパイ容疑で拘束される、等ということも、政情によっては有り得る。
こんな危険を犯していることを認識している日本人は殆どいない。
なのに、”マイナンバーカード”や”COCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ、COVID-19 Contact-Confirming Application)”の話になると「個人情報を管理されるのが怖い」などと言い出すのだから始末が悪い。
普段の行動の中で、どれだけ自分の個人情報がリスクに晒されているのか認識していないが故の発言である。
「これだけのリスクを背負っておきながら、今更個人情報のリスクを語るな」と言いたい。
マイナンバーで統一管理されて困るのは、不正(脱税・社会保険不正受給など)をしている人だけで、まっとうな生活をしている人には何の不利益も生じず、不正を正してくれるとてもありがたい制度なのだ。
もっと早くシステム化していれば、台湾のようなマスク販売のコントロールも出来ただろうし、コロナ関連の助成金や補助金だって、もっと手間を掛けずに早く支給されていた。
”COCOA”は、そもそも個人情報を収集していない。
普及すれば感染封じ込めに、そして何より自分自身を守るために、多大な効果があるが、普及しなければ無用の長物である。
普及に協力しない選択肢は無い。
ところが、単に面倒だからとか、使い方がわからないからと言って、やらない理由を見つけるのだけは超一流なのは政府も国民も同じ。”ポンコツ・ジャパン”の典型パターン!
確かに政府の説明不足もあるが、現状把握能力が欠如しているにもかかわらず、的はずれな危機感ばかりを煽るマスコミに大きな責任がある。
現時点では5%と言われているダウンロード率、即ち良識のある日本人が5%は存在するのが唯一の救いだが、これではCOCOAは機能しない。
東京の新規感染者が過去最多の224人に上った。
迷っている暇はない。
今すぐにダウンロードを!!
ただ、私のメインの濃厚接触者であり、重篤化の可能性が大きい高齢デイサービス利用者は、そもそもスマホを持っていないのだ。
こればかりはどうしようもない。