『使うグラスの形状によってワインの味が変わる』
ワイン通には常識かもしれません。
猜疑心の強い私は、これを聞いた時に「思い込みの産物」としか思いませんでした。
何万円もする贈答品のワイングラスを買うことになった時に、ふとこれを思い出してどう言うワイングラスを買うべきか悩み、購入前に自分で試して見ようと思い立って代表的なグラスを3つ(写真左から、ブルゴーニュ、ボルドー、シラー(ズ)。最初の二つは地域名。シラー(ズ)はぶどうの種類。)を買い求めました。
唇が切れるかと思うほど(少々大袈裟)縁の薄いRIEDEL社製のグラスです。
当時、私は渋みのしっかりしたカベルネ・ソーヴィニヨン(ボルドー地方で採れる代表的なぶどうの種類)が好きだったので、これを3種類のグラスに注いでテイスティングをスタート。
確かに、ボルドー用のグラスが一番美味しく感じられる。
でも、まだこの時は自分がどのワインを注ぎ、どのグラスがそのワイン用だと知っているからだろうと思っていました。
そこで、グラスの形の違いなどに全く関心のない家内と子ども達に、ワインの種類も実験の意図も説明せずにとにかく飲んでみて一番美味しいと思ったものを指差すようにお願いしてみました。
すると、全員がワインの葡萄の種類と合ったグラスを指差したのです。
その感想も、グラスの説明書きに書かれているものとかなり近かったのです。
これには驚きました。
興味のある方は騙されたと思って試してみてください。
高価なグラスである必要はありません。
詳しい説明はネットのアチラコチラにありますが、こちらも参考になります👇
https://shop.riedel.co.jp/lp/howtochoose/
それ以来、ぶどうの種類によってグラスを使い分けたりしていたのですが、段々面倒になって食器棚の飾りになっていました。
最近思い出して使ってみたのですが、指や腕に力が入らず飲み込みの際は真下を向かなければ噎せてしまう私には、使い辛いことが分かりました。(特にブルゴーニュ)
ちょっと悲しいですが、使える内は意地でも使い倒そうと思います。