16日のNY外為市場、一時113.096円までドル安・円高進行
欧米主要国の株価指数が軒並み下落したことで、市場心理が一段と強気に傾く材料に欠き、低金利で投資資金の調達通貨とされる円の買い戻しにつながった。また、前日ドル円は115円大台に接近したことで、利益確定の(円)買戻しも活発になった。
指標の面では、フィラデルフィア連銀が公表した2月の製造業景気指数はプラス43.3と前月から大幅に上昇し、1984年1月以来約33年ぶりの高水準となったほか、1月の米建設許可件数(前月比)は予想を上回った、4.6%となった(前回-0.2%)。
ユーロドルは続伸した。一時2月9日以来6営業日ぶりの高値となる1.06778ドルまで上昇し、1.06738ドルで終えた。欧米株安や米金利上昇が一服したのを受け、ユーロ買い(ドル売り)の動きが強まった模様。
この日に欧州中央銀行(ECB)が公表した1月の理事会の議事要旨で、ユーロ圏の経済や物価見通しに対してやや強めの見方が出ていたことが明らかになった。追加の金融緩和への思惑が後退したこともユーロ買いにつながった。
これから発表予定主な経済指標
00:00 米国1月景気先行指数(前月比)
メルマガ登録はこちらから
http://www.easthillfx.co.jp/jp/infor_index9.asp
FX無料レポートはこちらへ
http://www.easthillfx.co.jp/jp/infor_index3.asp
東岳証券 公式Facebook
本日米国1月景気先行指数発表
時間 | 国名 | 国内/海外主要経済指標等 | 前回 | 予想 | 重要度 |
18:00 |
ユーロ圏 |
12月経常収支(億EUR) |
361 |
- |
△ |
18:30 |
英国 |
1月小売売上高(前月比) |
-1.9% |
0.0% |
△ |
19:00 |
ユーロ圏 |
12月建設支出(前月比) |
0.4% |
- | △ |
19:00 |
ユーロ圏 |
12月建設支出(前年比) |
0.0% |
- |
△ |
00:00 |
米国 |
1月景気先行指数(前月比) |
0.5% |
0.4% |
〇 |
(重要度は◎が最も高く、以下〇、△の順となっています。)
>>>結果はこちら。
ニューヨーク原油は期近が反発
金は、ドル安・原油高や米株価指数先物の下落で上昇したあと、米失業保険申請件数が予想を下回ったことで後退したが、ドル急落や米国株の反落で値を飛ばした。
ニューヨーク原油は期近が反発。終値の前営業日比は、期近2限月が0.15〜0.25ドル高、その他の限月は0.24ドル安〜0.08ドル高。序盤は改質ガソリン相場の下げやイラクの2月前半の原油輸出の増加などを背景に、期近は1週間ぶりの安値を付けたが、その後は特に目新しい支援材料は見当たらなかったものの、テクニカル主導で下値を拾われ、朝方の高値近辺まで持ち直した。
大豆の終値の前日比は17.50〜3.25セント安、中心限月3月限は17.50セント安。3月限は、強地合いを引き継いで前日高値を上回ったが、先週高値にとどかなかったことや、ブラジルの豊作観測、ブラジル産への輸入シフト観測で反落した。週間輸出成約増加やドル安加速、小麦急伸で急回復したが、戻り売りで急反落に転じた。
コーンの終値の前日比は5.25〜0.75セント安、中心限月の3月限は5.25セント安。3月限は、昨日の急伸に対する反動で安寄りしたあとも、ブラジルの豊作観測や大豆・小麦の下落で値を消した。ドル安加速や原油反発、高水準の輸出成約高、小麦急伸で年初来高値を更新したが、原油の反落による穀物急落の流れに巻き込まれた。
22:30 米国USDA・週間穀物輸出成約高発表
結果は下記の通りです。
重要度 ◎
22:30 米国USDA・週間穀物輸出成約高-大豆(万トン)
前回 53.63
予想 -
結果 89.00
22:30 米国USDA・週間穀物輸出成約高-小麦(万トン)
予想 -
結果 56.91
22:30 米国USDA・週間穀物輸出成約高-トウモロコシ(万トン)
前回 97.17
予想 -
結果 78.35
経済指標の結果により、相場が変動する可能性がございます。
(USDA、EIAは商品CFDの取引において特に重要な経済指標とされています)