2011年5月第3週目の昨晩のNY市場動向④
18日のNY市場は上昇しました。ダウ平均は80.60ドル高の12560.18、ナスダックは
31.79ポイント高の2815.00で取引を終了した。ハイテク大手デルの決算を好感
して上昇して始まりました。また原油在庫が横ばいとなったことで、原油価格は
100ドルの節目を回復しました。その他の商品先物価格も全面的に上昇した事で、
素材やエネルギーセクターが堅調推移となりました。シカゴ日経225先物清算値
は、大証比35円高の9705円。ADRの日本株個別銘柄動向ではトヨタ<7203>、ドコモ<9437>、
三菱商事<8058>、コマツ<6301>、京セラ<6971>など、対東証比較(1ドル81.71
円換算)で全般堅調でした。
ちなみに昨日の225先物はバークレイズ・野村・JPモルガン・マネ・メリル・みずほ
が買い越し。一方で立花・大和・GS・クレディ・UBS・ドイツ・SBIが売り越し。
225先物で注目されるクレディは小口ながら225先物は相変わらず売り越し(ただし
TOPIX先物は買い越し)でした。
ご注意事項
1. 当コラムは投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。
投資の最終決定は、必ず御自身の判断でお願いいたします。
2. 当コラムの内容によって生じたいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。
Ken
2011年5月第3週目の昨晩のNY市場動向③
一昨日のニューヨーク株式市場は、ダウ工業株が12479.58(-68.79)、ナスダックは2783.21(+0.90)S&P500は1328.98(-0.49)でした。
個別銘柄動向では、パソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)が寄り付き前に予定を早めて行った決算発表で、同社が示した業績見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され同社株は寄り付きから急落しました。一方で寄り付き前の決算発表で、2─4月期決算は市場予想を上回ったものの、先行きの見通しが慎重と受け止められた小売り最大手のウォルマートが軟調な展開になりました。
一方で住宅指標の悪化で住宅建設株は軟調だったものの、増益決算を発表したホームセンター最大手のホームデポは上昇しました。また金融大手のJPモルガン・チェースは、ダイモンCEOが今後5─7年以内に4つの事業が各5億ドルずつ利益を生み出す可能性があるとの見通しを示したことが好感され上昇しました。ウェルズファーゴやシティグループなども堅調な展開でした。
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Ken
2011年5月第3週目の昨晩のNY市場動向②
16日のNY市場は下落しました。ダウ平均は47.38ドル安の12548.37、ナスダックは46.16
ポイント安の2782.31で取引を終了した。5月NY連銀製造業景気指数や5月NAHB住宅市場指数
が相次いで予想を下回ったほか、欧州信用不安への警戒感も根強く朝方から下落して始まり
ました。その後、米国債の発行上限に達したことも嫌気され、引けにかけて下げ幅を拡大す
る展開となりました。セクター別では、不動産や食品生活必需品小売りが上昇する一方で
小売りやソフトウェア・サービスが軟調でした。
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Ken
5月第3週目の昨晩のNY市場動向
5/13のニューヨーク株式市況は、ダウ工業株は12595.75(-100.17)、ナスダックは2828.47(- 34.57)、S&P500は1337.77、CME日経225先物は9590(-80)※大証比 でした。
先週末14日のNY株式市場は、欧州の財政問題の再燃で手仕舞い売り優勢となり反落しました。欧州委員会やIMFなどがギリシャの財政赤字の悪化を理由に同国国債の償還延期を支持していると報じられ、ギリシャの債務再編・デフォルト(債務不履行)に対する懸念が再燃したことで投資家のリスク回避の動きが強まりました。
個別銘柄では、インターネット検索大手のヤフーが下落。出資先である中国の電子商取引大手アリババグループ傘下の有力子会社がグループから離脱したことが嫌気されています。ソフトウェアメーカーのCA(コンピューター・アソシエーツ)は失望決算で大幅安。
JPモルガンやバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、シティグループなどの金融株が軒並み値を下げた他、エネルギーや素材株も軟調な展開。通期の利益見通しを下方修正した百貨店大手のノードストロームにも売りが膨らみました。
ダウ構成銘柄では、クラフトフーズ、ファイザー、プロクター&ギャンブルなどディフェンシブ銘柄が上昇。一方、金融セクターのトラベラーズ、バンカメ、JPモルガン、景気敏感株のキャタピラー、デュポンなどの下げが目立ちました。
本日の日本市場は、マルハニチロ、三菱電、NTN、アシックス、ケーズHD、三菱UFJ、ニチイ学館などの決算発表があります。中でも三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の決算に注目が集まりそうです。
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2011年5月第2週のマーケット~その5
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比67円(0.7%)安の9648円で取引終了です。
枝野官房長官が東電への公的資金注入について金融機関の債権放棄の必要性を言及したことで大手銀行株が下げていることが相場全体の重石となり、徐々に上げ幅縮小、そしてマイマスに転じています。12:37には下げ幅が160円を超えて9552円まで売られる場面がありましたが、節目となる9500円近辺では押し目買いが入り、引けにかけて下げ幅縮小となっています。尚、オプションSQ(特別清算指数)の推定値は9758円です。
特筆すべき個別銘柄では、三菱UFJが11円安の383円、三井住友が97円安の2452円、みずほFGが4円の130円と3メガバンクが値を下げています。枝野官房長官が記者会見で、東電の損害賠償への支援スキームに関して、金融機関が東電に対する債権を放棄しないで公的資金を注入することは国民の理解が得られることは到底ないだろうとの考えを示し、債権放棄による損失計上を警戒した売りが膨らんでいます。東電の大株主の第一生命も4900円安の12万2700円と値を下げています。
上昇銘柄では、ヤマダ電機が4日連続高、510円高の6280円と値を飛ばしています。また日産自が4日連続高、28円高の823円となり、東日本大震災前の水準3月10日終値816円を上回ってきました。011年3月期の世界販売台数は過去最高を3年ぶりに更新し、12年3月期も好調見通しです。昨日の引け後発表した11年3月期の連結決算は純利益が前期比7.5倍の3192億円と好調、12年3月期の業績見通しは6月末の株主総会前に公表します。今週は決算で明暗くっきり分かれました。
テクニカル面で考えると、昨日の予想された調整となったと言えるでしょう。これによりボリンジャーバンドの中心線(25日)を割り込み、-1σまで下げています。一目均衡表では基準線を割り込んで雲上限までの下げになりました。短期的には達成感も意識されが、ボリンジャーバンドのバンドが拡大するには、もう一段の調整が必要。一目均衡表では遅行スパンが下方転換シグナルを発生させました。目先的にはボリンジャーバンドの-2σが位置する9440円辺りを試す流れはありそうです。ただ、週足の一目均衡表では雲下限が9580円辺りとなります。遅行スパンの下方シグナルの可能性が高く、マドを空けて下げるような明確な下放れをみせてしまうと、9150円辺りまでの調整が警戒されてくるでしょう。
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Ken