簿記検定の勉強はただ、表面をなぞっているだけという話を講義でしました | 社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

自ら苦労した公認会計士試験等の勉強で、合格を果たし、その後の実務経験により得た知識と経験、そして、大手専門学校での15年以上に及ぶ講師経験も併せて、このブログにおいて「働きながらスキルアップ」を目指す社会人受験生向けに情報を配信していきたいと思います。

社会人受験生を応援するブログです。 
はじめまして
簿記が苦手な人向け記事について 
公認会計士突破法について 
税理士簿財突破法について 
ビジネスゲームM-Cassについて
Facebook(受験生向けに情報配信)
ホームページ(株式会社M-Cass)

 

 

決算書を読める・活かせる・作れる!

という経営数字に強い人材を育成し、

世界に羽ばたくビジネスパーソンを

輩出したいという想いで事業をやっ

います。

 

このブログでは、長年の講師経験と

公認会計士業務での実務経験、そして

経営者としての視点も踏まえて、

社会人受験生に向けた情報をご提供

しております!

 

★★ビジネスゲームM-Cass★★

 

 

 

ビジネスゲームを使った

社員研修及びセミナーの模様は

こちらからご覧になれます。

 

 

【経営塾体験はこちら】

 

 

 

今日の内容

 

こんばんは。

 

いよいよゴールデンウィークが終わって

しまいましたね。

 

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、公認会計士短答式受験の方は、

今が追い込みの時期かと思います。

 

短答式突破後は論文もあるため、

なかなか手を抜けない時期かとは

思いますが、もうここまで来たら、

ゴールに向けて突っ走るしかない

ので、とにかく頑張ってください!!

 

このブログにおいて、そのための有用な

記事を書いてますので、参考にして

いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

さて、今回の内容ですが、

 

私が、公認会計士講座の財務会計論

を教えているときに、受講生の方から

言われたというか、相談されたことが

あります。

 

それが何かというと・・・

 

「財務会計論で自分の周りの人と

会計理論について話したいのに

話せる人がいない!」

 

というものです。

 

これって、結構、会計士受験生あるある

じゃないでしょうか?

 

公認会計士試験では、財務会計論の科目

は理論と計算の融合問題などが出るので

ちゃんと「計算+理論」という形で

学んでいる人が多いのですが、

 

日商簿記検定1級受験生などは、

「計算」or「理論」みたいな感じで

別個で学んでいる人が多く、

 

なかなか、会計理論の部分を体系立てて

話し合える人というのがいないですよね。

 

出題形式が理論と計算が別々になって

いたり、日商3級や2級、税理士簿記論

などのように理論が全く問われない科目

の場合、仕方ないことですが、

 

それでも、「せっかく学んだ会計理論

について話し合いたい!議論したい!」

という会計士受験生は、私が教えていた

ときには結構、いました。

 

この点、あなたはいかがでしょうか?

 

さて、この話において、前回の記事で

ご紹介した、

 

当社が請け負っている公立のビジネス

専門学校があるのですが、

 

 

image

 

そこの商業簿記の授業において、

 

「いま、皆さんが学んでいる商業簿記の

仕訳や計算の方法は、財務会計という

分野において、表面の薄皮の部分だけ

勉強しているんですよ。」

 

とお伝えしております。

 

なぜ、こんなことを話すのかというと、

 

多くの「簿記学習者」が「簿記=

商業簿記=財務会計」を誤解して

学んでいると感じているからです。

 

まぁ、簡単にいうと、

 

仕訳をとにかく覚えて、

計算方法を覚えて

帳簿の記帳方法を覚えて

電卓をガンガン叩いて答えを出す

 

というものが簿記の勉強だと

思っている、ということです。

 

公認会計士試験の受験生であれば、

「財務会計論」がそんな薄いもの

ではないことはお分かりですよね。

 

下記の図ににあるように

 

 

上位概念である会計公準や

会計観から、会計基準や実務指針

へと体系立ててられており、

かつ、IFRSや米国GAAPなどとも

連携する国際的な学問です。

 

でも、商業高校とか専門学校レベル

で教えられる簿記の授業ではそんな

ことは微塵も感じられないし、教え

られていないんです。

 

だから、生徒さんもとにかくつならなさ

そうにひたすら問題集を解いているだけ

であり、

 

それが簿記の勉強だと思っているんです。

 

でも、ちゃんと会計処理の裏にある

理論があることを知ったらどうでしょうか?

 

全員じゃないにしても、先の「語り合いたい!」

という公認会計士受験生のようにもう少し

興味を持つ人も出るのではないでしょうか?

 

例えば、先日おこなった授業においては、

 

「会計公準で継続企業の公準がなかったら

収益・費用・利益という概念はどうなり

ますか?

 

また、減価償却などの会計処理はどうなり

ますか?」

 

という問題提起をして考えてもらいました。

 

そもそも、収益・費用・利益という概念が

出てくるのは、「継続企業」を前提に置いて

いるからです。

 

そのため、期間を区切って業績を報告しな

ければならない。

 

このような継続企業の場合、収入・支出に

よる収支計算で家計簿的に計算して

しまうと、

 

例えば、建設業の会社さんであれば、

工事完成までずっと赤字で、

工事完成後に大黒字という感じで

チグハグな計算がされてしまいます。

 

これに対して、収益という概念を用い

れば、工事完成後の工事代金の入金

はなくとも、条件を満たせば、

収益が計上され、費用と対応計算されて

工事が進んだ分だけ利益が計算されます

(入金はまだない)。

 

また、継続企業の前提が無くなれば

会社の起こりから廃業まで一期と

見れますので、

 

期間を区切って報告する必要はなくなり、

収支計算でOKということになりますね。

(収益・費用という概念を使う必要

はない)

 

そうすると、減価償却という会計処理

も不要です。耐用年数30年で償却する

ということは、30年間は企業が続く

という大前提があるからですよね。

 

このように、上位概念である

会計公準から具体的な会計処理まで

理屈は繋がっており、財務会計を

ちゃんと理解するためには、このような

体系立てた学びが必要なんです、

 

ということを学生さんにはお伝えしました。

 

ちょっとレベルの高い話にはなって

しまいますが、

 

少なくとも、仕訳を覚えて、電卓を叩き

まくって、問題集を解きまくるのが

本当の簿記(財務会計)の勉強ではない!

ということを分かって欲しかったのです。

 

 

はい、以上が今回の内容です。

 

昨年から自動生成AIが登場し、

仕事のやり方が大きく変化してくる

時代に突入しましたが、

 

ほとんどの学校では教育のやり方は

旧態然としております。

 

まさしく、私は10年以上前から

「教育のやり方」を大きく変えなければ

ならない時代が来るとの予測のもと、

新たな教育手法のノウハウを培ってきました。

 

そして、この手法の新しい授業スタイルを

これからも全国に広めていくべく事業展開

をしていきたいと思います!

 

人づくりは国づくり」という信念のもと、

これからも、人財育成事業を展開して

いけたらと思っております!

 

 

 

 

まだまだ寒い日が続いておりますが、

ブログランキングに参加しております!

よかったら押してください。

  下矢印

にほんブログ村 受験ブログ 受験勉強法へ
にほんブログ村

 


簿記ランキング

 

 

 

告知(セミナー&教材)

 

■お知らせ1

「ビジネスゲーム」で

「経営数字と分析」を身につける

セミナーforオンライン

 

 

『ゲームで経営数字のビジネススキルを身につける』

 

本セミナーでは、「ビジネスゲーム」を使い、

会社経営を疑似体験しながら、ビジネスに

おいて必須の「経営数字・経営分析」といった

ビジネススキルを体感的に身につけていただ

きます!

 

★受講者からのご感想★

 

 

【2時間のセミナーで学べる内容】

① 決算書の数字の読み方、活かし方

② エクセルを使っての経営分析・財務分析

 

【日時】

5月26日(日曜日)

10時より2時間程度

 

【受講形態】

オンライン(zoom)

 

【受講料】

3,300円

 

■お知らせ2

◆【合格確実の秘訣を伝授!】◆

戦略的学習を可能とする!!

『学習方法から学ぶ簿記論・財務諸表論問題集』

→PDF版もしくは書籍版です。

 

簿記検定3級〜1級、税理士試験簿記論、

公認会計士試験財務会計・管理会計論の講座を

担当してきた講師が、そのすべてを集約した

 

税理士試験の簿記論・財務諸表論を苦手に

している方に向けた今までにない

問題集です!

 

問題を解きながら、計算と理論の

学習方法が身につく問題となって

います!※

(※会計人コースに寄稿した原稿に

加筆修正を加えた最新版です。

ただし、PDFデータ版もしくは

書籍版の選択となっており、

値段が異なりますのでご注意ください)

 

【収録内容】

◆自分の学習方法を自己分析してみよう

◆問題集の利用のしかた

◆問題を通して学習方法を改善する(134問)

 →計算問題+理論問題+計算と理論の融合問題

 

image

 

image

 

問題集の詳しい内容はこちら