学校教育や研修における不都合な真実〜「転移が起こらない」という問題 | 社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

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自ら苦労した公認会計士試験等の勉強で、合格を果たし、その後の実務経験により得た知識と経験、そして、大手専門学校での15年以上に及ぶ講師経験も併せて、このブログにおいて「働きながらスキルアップ」を目指す社会人受験生向けに情報を配信していきたいと思います。

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世界に羽ばたくビジネスパーソンを

輩出したいという想いで事業をやっ

います。

 

このブログでは、長年の講師経験と

公認会計士業務での実務経験、そして

経営者としての視点も踏まえて、

社会人受験生に向けた情報をご提供

しております!

 

★★ビジネスゲームM-Cass★★

 

 

今日の内容

 

皆さまこんばんは。

 

税理士試験の合格発表がありましたね。

 

合格された方、本当におめでとう

ございました〜!

 

今はホッとさていることでしょうね。

 

来年度に次の科目を受験される

予定の方は、そのままの勢いでドンドン

いっちゃってください!

 

また、今回、残念な結果となった方は、

ぜひ、今の時期だからこそ、様々な

ことを見直すキッカケとしていただけ

ればと思います。

 

今のこの経験が、必ず将来役に立ち

ますからね!!

 

ちなみに、今回の記事のテーマはそんな

あなたに「見直すキッカケ」になる

内容になっています。

 

 

それでは、今回の記事ですが、

 

まずは、現在、無料配布中の

 

コドモカンパニー

 

です。

 

 

スゴロク形式のボードゲームに

なっていて、お父さんお母さんと

一緒にゲームをやりながら、金銭教育

やビジネス教育ができるという

新しい学習ツールです。

 

赤ちゃんコドモカンパニーのボード

 

札束コドモカンパニー計算用紙

 

ねこクッキーコドモカンパニー在庫管理

 

私が独自開発した新しいお子様向け

ビジネス学習教材です!!

 

お子様向けの金銭教育の教材として

活用していただければと思います!

 

なお、こちらの「趣旨説明」の資料に

書いておりますが、

 

この「コドモカンパニー」の趣旨は

 

1.ゲームをとおして、学校教育の算数や

社会、理科といった勉強内容について

その大切さや、興味をより持ってもらう。

 

2.ゲームをとおして、商売やお仕事に

ついて興味を持ってもらう。

 

というものになっております!

 

 

ぜひ、お子様やお孫様と一緒に

楽しく学んでいただければと思います!

 

無料ダウンロードはこちら

(印刷してご利用ください)」

 

 

また、コドモカンパニーの

ゲームルールや学び方についての

解説は、うんピー先生がしてくれて

います。

 

楽しく分かりやすく説明して

くれていますので、ぜひ、こちらを

ご覧ください。

(動画に関してはボード内のQRコード

からもアクセスできます)

 

 

 

 

それでは、ようやく本日の内容です。

 

前回『ULTRA LEARNING 超・自習法』 

という学習方法に関する本から記事を

書きましたがその続きです。

 

学校教育や研修における不都合な真実〜

「転移が起こらない」という問題

 

100年近く教育界で認識されているにも

関わらず、教育業界や人材研修業界に携わる

人たちが見ない振りをする問題があります。

 

そう。それこそが「転移の問題」です。

 

転移の問題は、「教育における聖杯」と

まで呼ばれているそうです。

 

 

 

ここで、転移とは、何かをある状況で

学んだときに(授業を受けるなど)、

それを別の状況(普段の生活など)でも

使えるようになることを指します。

 

しかし、残念なことに、1世紀以上に

わたって熱心な研究が行われているに

もかかわらず、学校教育において転移

はほとんど実現されていないのです。

 

心理学者のロバート・ハスケルは、

学習における転移に関する論文の中で、

次のように述べています。

 

「たとえば私たちは、高校で教えられる

初歩的な心理学から、大学レベルの心理学

入門コースへと学習の転移が生まれる

だろうと期待する。

 

しかし、高校の心理学科を卒業して

大学に入学した学生と、高校で心理学を

履修しなかった学生の間に優劣が存在

しないことは、何年も前から知られている。

 

高校で心理学科に通ったのに、そうでない

人より成績が悪い学生すらいるのだ。」

 

このハスケルの言を会計系資格の勉強に

置き換えると

 

「大学で商学部の学生の方が、他の学部

(法学部や理工系の学部など)の学生より、

簿記検定や税理士試験などの資格試験で

際立って成績や合格率が高い訳ではない。」

 

といったところになるでしょうか。

 

確かに、簿記検定試験などは商学部出身の

人以外も受験していますが、

 

「今年の合格者もそのほとんどが商学部

出身者でした!」

 

という話は聞いたことがありません。

 

公認会計士試験でも、商学部とは全然

異なる学部(経済学部とか理工系の学部)

の人が一発合格を果たしたという話しは

多く聞きますよね。

 

この問題については、他の研究者も検証

しており、次のような問題点を指摘して

います。

 

認知科学の研究者であるミシェリン・チー

「これまでほぼすべての実証研究に

おいて、例題で勉強した学生は、その例題

からわずかに逸脱した問題すら解くことが

できない場合が多いという結果が出ている」

 

これって、受験生あるあるですよね!

 

問題集の問題であれば解けるけど、

答練や本試験で問題がひねられると

途端に解けなくなりますよね。

 

まさしく、それことが

「転移の失敗」という問題だった

のです。

 

なお、このような「転移の失敗」は、

学校教育や試験勉強に限定されず、

企業研修も同じように厳しい状況

あります。

 

タイムズ・ミラー・トレーニング・

グループの前会長ジョン・H・ゼンガーは

次のように述べています。

 

「トレーニングの効果について厳密に

検証している研究者たちによれば、

トレーニング後に明らかな変化を見つけ

るのは難しい。」

 

 

実は、この「転移の研究」と同じ

くらい「転移が失敗している」という

認識には長い歴史があるようで、

 

この問題に対する最初の批判は、

心理学者のエドワード・ソーンダイクと

ロバート・ウッドワースが1901年に

発表し、大きな影響を与えた論文

 

「1つの精神機能の改善が他の機能の

効率におよぼす影響

(The Influence of Improvement

 in One Mental Function upon 

the Efficiency of Other Functions)」

によってなされています。

 

その中で彼らは、当時の支配的な

教育理論だった、いわゆる「形式陶冶論」

について言及しています。

 

形式陶冶論では、脳は筋肉に似ていて、

記憶、注意、推論の全般に使える機能を

備えており、そしてその「筋肉」を鍛え

れば、鍛え方にかかわらず、全体的な

学力の改善を実現できるとされていました。

 

人気のある「脳トレ」ゲームの多くも

この考え方を支持しており、認知的作業

に関するトレーニングは、日常的な推論

の力も向上させるという前提に立って

います。

 

論文が発表されてから100年以上経つ

というのに、「転移」という概念の魅力

によって、いまだに大勢の人々が「聖杯」

を探しているのです。

 

この教育業界における不都合な事実は、

私自身、大手専門学校で教えている

時に痛感しており、その教育業界の

旧態然とした構造に「ビジネスチャンス」

を感じ、人材育成事業を立ち上げた

動機となったのでした。

 

以上、このような「転移」の問題では、

上述したように、

 

基本問題から応用問題に移ると

途端に解けなくなる

 

ということから、

 

簿記検定の勉強をしても、

決算書をビジネスで活かせて、

ビジネスの現場で成功できる

わけではない

 

松下幸之助の経営哲学の本を

読んでも、現実世界において

松下幸之助と同じように会社経営

をできるわけではない

 

といったことを引き起こしている

わけです。

 

で、ここから身も蓋もないのですが、

 

現実社会で活かせないものを、

何故に多大なお金と労力をかけて

学ぶ必要があるのか?

 

ということに行き着くわけです。

 

では、このような今の教育や研究

が抱える根本問題についてどのような

対処法があるのでしょうか?

 

私どもは、その1つとして、

学んだことをすぐに実践で活かしてみる

ということを推奨しています。

 

語学であれば、海外に身をおき

現地の言葉で喋らないといけない

状況にするということです。

 

なお、ビジネスにおいて会社経営

では、そのような状況に身を置く

のはなかなか難しい(会社の業務は

経営とは異なりますので)」ので、

ビジネスゲームを使うということ

をやっているわけです。

 

image

 

image

 

image

 

以上が今回の内容です!

 

さぁ、この記事を読んでどのような

感想をお持ちでしょうか?

 

どおりで、問題集を練習しても本試験

における現場思考の応用問題が解けない

わけだ〜

 

と納得できる部分があったのではないで

しょうか?

 

そう。その解けない理由・・・

 

それは、全然、あなた自身が才能がない

とか能力がないとか、そういった理由では

なかったということですね。

 

では、

次回についても、この記事の続きを

書きたいと思います!!

 

 

 

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