本日も簿記論ブログにお越し
いただき誠にありがとうございます。
昨日まで九州地方は晴れでしたが
今日から雨の日が続くようです。
皆様の地域のお天気はいかがでしょうか？
初めましての方はこちらをお読みください。
さて、
昨日の記事ではウェブを使っての
反転授業を行ったことについて
かきました。
【こちらは、その時の模様を録画したものです】
簿記検定試験などに出題される
簿記の問題って難しいですよね。
なんか、文章の言い回しも分かりにくい
し、資料も多いし、ボックスとタイム
テーブルとか書かなきゃいけないし。
しかしです。
「簿記の原理」自体は単純なんです。
簿記を苦手にされている方は、
この「簿記の原理」を理解していない
ことに原因の１つがあると思います。
私たちのビジネゲームを使った
経営数字を身につけるセミナーや
研修では、
ビジネスパーソンの方々に
決算書を読めて、活かせるように
なるために、まずは「作れる」
ようになっていただきます。
「作れる」といっても、経理担当者
になるわけではないので、
細々した会計処理を学ぶのではなく、
「決算書の作成原理」つまり、
「簿記の原理」を学んでいただき
ます。
そのことで、
経営意思決定
取引
会計処理
決算書の数字
ROAなどの分析指標
という形で、関連させて
理解することができ、
決算書にあがってきた数字が
どのような意味を有し、
ROAなどの指標にどう影響
するのかを理解できるように
しているわけです。
「う〜ん。簿記の原理って
言っても、問題集で
（借方）仕入
（貸方）買掛金
という感じで仕訳を沢山きって
いるから、ちゃんと理解している
んだけどな〜」
と思った方もいるかもしれません。
確かに、仕訳をきれるので
そう思うでしょうね。
でも、こんな思考になってません
でしたか？
（取引）
商品100円を掛けで仕入れた。
（三分法によること）
（頭の中）
商品を仕入れたときは、
三分法では「仕入勘定」を使う
んだったな・・。
ということは、
（借方）仕入100
となるな。
また、貸方は掛けの場合は
「買掛金勘定」を使うんだったな。
ということは、
（貸方）買掛金100
だな。
という感じです。
これですと、原理で考えている
のではなく、単に仕訳を覚えている
だけということになります。
なので、多くの取引と勘定科目が
勉強の範囲にでてきたときに、
仕訳を覚えきれなくなってきます。
では、どうすればいいのか？
私たちは、ビジネスゲームにおいて
超初学者の方向けに実施するときは
３枚の付箋
を使って、会計帳簿に記帳して
いただきます。
この３枚の付箋とは何か？
青色の付箋：資産の勘定
赤色の付箋：負債の勘定
オレンジ色の付箋：純資産の勘定
色ごとに、３つの勘定を表し、
取引において、この３つの勘定（付箋）
を使って、会計帳簿に貼り付けて
もらい、記帳してもらいます。
なお、この場合の簿記では
貸借対照表しか作れませんので
私たちは、これを「一式（単式）簿記」
として教えています。
なお、そのうえで、
オレンジ色の付箋：純資産の勘定
を２つにパカッと分け、
増加部分を「収益の勘定」
減少部分を「費用の勘定」
として、５枚の付箋を使って
記録する方法を
「二式（複式）簿記」
として教えています。
貸借対照表のみならず、損益計算書
も作成できるからです。
では、
具体的にどのようにして
帳簿に記帳し、決算書を作って
もらっているのか？
ビジネスゲームの中で
取引が行われたら、
その取引を、「原因」と「結果」
という観点から
この３枚の付箋のうち
最低２枚を選んでいただきます。
（例）
会社が100円の出資を受けた。
「結果」：会社のお金が増えた
「原因」：出資してもらったから
「お金」：青色の付箋：資産の勘定
「出資」：オレンジ色の付箋：純資産の勘定
会計帳簿が左右に分かれているので
「増加」か「減少」かにより
左側に貼り付けるのか、右側に貼り付ける
のかを判断
青色の付箋：資産の増加→左側
オレンジ色の付箋：純資産の増加→右側
＜会計帳簿＞
（左側）資産 （左側）純資産
あとは、その付箋に「具体的名称」
（これが勘定科目）と金額を書いて
仕訳は完成です！
＜会計帳簿＞
（左側）資産（現金100）（左側）純資産（資本金100）
ここで重要なことは、
いきなり、借方が現金で・・・
と具体的名称である勘定科目から
仕訳を考えていないということです。
勘定科目は無数にありますし
業種が違えば、その業種特有の
勘定科目があります。
しかし、簿記の原理だけは不変です。
業種も国も問いません。
なので、私が簿記検定講座や
ビジネゲームによる経営塾等で
簿記について教えるときは、このような
原理を理解していただくように
しています。
ちなみに、
ビジネスゲームにおいて
取引が行われる都度、上記のように
３枚の付箋（レベルアップして
５枚の付箋）で記帳していただいた
あとは、
その付箋を
ペリペリペリ〜と剥がして
いただきます。
そして、最後に
３種類の付箋を集めていただくと
あら不思議、決算書（貸借対照表）
の出来上がりとなるわけです。
この形式ですと、
専門学校でならっているような
難解な教え方ではないので
まったくの初学者で
簿記の「ぼ」の字も知らない方でも
２時間程度、記帳、決算書作成、
経営分析までできます。
今後は、このビジネスゲーム
を使った学習教材を小学校や
中学校などの学校教育にも
持っていきたいと考えています！
ぜひ、あなたの試験勉強の参考に
していただければと思います。
（関連記事）
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今回の内容は以上です！
ちなみに、下記では簿記の基本的な内容を
（内容）
簿記の原理を理解する（単式簿記）
（内容）
簿記の原理を理解する（複式簿記）
（内容）
帳簿組織を理解する
（内容）
決算整理前残高試算表の作成
（内容）
決算整理仕訳と財務諸表の作成
（内容）
試験対策として構造論点と
個別論点を知る
なお、前T/Bの作成から
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