簿記は10分で理解できる?! | 社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

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自ら苦労した公認会計士試験等の勉強で、合格を果たし、その後の実務経験により得た知識と経験、そして、大手専門学校での15年以上に及ぶ講師経験も併せて、このブログにおいて「働きながらスキルアップ」を目指す社会人受験生向けに情報を配信していきたいと思います。

こんばんは。

今日も簿記論ブログにお越し
いただきありがとうございます。


【簿記の講座で講師をしている簿記講師のブログです】
講師としては、14年間講義を
受け持っていまました。今はもう教室
で、直接に受講生の方々に講義をする
ことはなく、録画による全国配信の
専任講師をしております。

わたくし自身の公認会計士試験や
税理士試験の受験経験、そして
監査や税務の経験を糧にして

ブログにて、簿記検定1級試験
や税理士試験、公認会計士試験
に合格するために有用な情報
をご提供していきたいと思ってます!!

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以前、あるセミナーに参加したとき
参加者に塾経営者の方がいました。

いろいろ話をしていたのですが、その
方が、大学生時代に簿記を勉強したこ
とがあるという話をしてきたのです。

 そして・・・。

「わたしは簿記については10分で理
解したのですよ。」


とおっしゃったのです。

さて、この話を聞いて貴方はどう思っ
たでしょうか?

簿記と一言でいっても、簿記検定3級
レベルから学習し、2級、1級レベル
と進みます。

これだけでも、普通に学習して最短で
も1年はかかる
でしょう。

ましてや、税理士試験簿記論や公認会
計士試験財務会計論となると・・。


「ちょっと待て、ちょっと待てお兄さ
ん!」

「舐めてもらっちゃ~困るよ」

「アンタ、何もわかっちゃいないな」





その人に面と向かってハッキリと
と!プンプン

言えるワケがありません・・・。得意げ


というより、


私は

「本当に理解されているな」

という印象を受けたのです。

「は?何で?こっちは苦労してるん
ですけど・・」


もしかして、そう思った方もいるかも
しれません。

ではいったい何を理解しているの
か?

10分で理解できるって?

それは、「複式簿記の原理」です。

実は、複式簿記の原理は物凄く単純
す。べーっだ!

取引があったら、この取引を5つの要
素(勘定)
に分類します。

<5枚の要素(勘定)>
①資産の勘定
②負債の勘定
③純資産の勘定
④収益の勘定
⑤費用の勘定

そして、会社の取引を記録する会計帳
簿は、一度の記帳で取引の原因と結果
を記録するため
に、真ん中から左側
(借方といいます)と右側(貸方とい
います)分かれており、

取引によって、勘定が増加(発生)も
しくは減少(消滅)したか
により、左
側の借方と右側の貸方に振り分けま
す(仕訳)。


あとは、その取引の金額を記入すれば
会計帳簿の記入はバッチリです。

なお、一度の記帳で取引の原因と結果
を記録するわけですから、左側(借方)
の金額と右側(貸方)の金額は一致

るように記入します。


簿記っていろいろパターンがあって
難しい・・・。

そう思う方がいるかと思いますが、そ
れは簿記を原理としてみていないか
らです。

つまり、5つの勘定の具体的名称であ
「勘定科目」で仕訳を覚えようとし
ているために難しく感じているのです。

ですが、上述のとおり、実は複式簿記
というのは5つの勘定の組み合わせ
しかないのです。


難しい問題ばかり解いていると難しく
感じてしまいますよね。得意げ


そういうことで、
ついつい難しく考えしまうそんな貴方


簿記は「5枚のカード」で考えてみま
しょう。

わたくしは講義でよくこのようにアド
バイスしています。

5枚のカードってどう考えるのか?

例えば、次のような取引があった
としましょう。

【取引例】
会社に現金100円を出資した。

この取引の仕訳を次の5枚の
カードで考えることできります。

<5枚のカード>
①資産のカード
②負債のカード
③純資産のカード
④収益のカード
⑤費用のカード

上記取引について、5枚のカード
のうち、どのカードをきるのかを
考えます。

このとき、「複式簿記」では
取引の原因と結果という観点
からカードを2枚(同じカードもあり)
をきると考えます。

現金⇒①資産のカード

出資⇒③純資産のカード

次に、この2枚のカードを
「借方」と「貸方」それぞれに
おきます。

どのカードを「借方」または「貸方」
に置くのかは、複式簿記のルール
で、そのカードが「増加(発生)」
「減少(消滅)」したかにより、自動的
決まっています。


現金⇒①資産のカード
 ↓
現金の増加⇒①資産の増加⇒借方

出資⇒③純資産のカード
 ↓
出資による元手の増加⇒③純資産の増加⇒貸方

ということで、次のようなカードの
きり方になります。

【借方】資産 【貸方】純資産

ただ、このような「勘定」による仕訳
では、具体的に何なのかが分かりませ
んので、これを具体的名称である「勘
定科目」に書き換え
金額を入れます。

【借方】資産 【貸方】純資産        
 ↓
                               
【借方】現金100 【貸方】資本金100

これで仕訳は完成です。にひひ

これが簿記の根本原理ですので、例え
金融商品であろうと、特殊商品売買で
あろうとも、また、リース会計であろ
うとも同じです。

簿記が苦手な方は、ぜひ、このような
複式簿記の原理」で考えるというこ
とをやってみてくださいニコニコ