今日も簿記論ブログにお越し
いただきありがとうございます。
【簿記の講座で講師をしている簿記講師のブログです】
講師としては、14年間講義を
受け持っていまました。今はもう教室
で、直接に受講生の方々に講義をする
ことはなく、録画による全国配信の
専任講師をしております。
わたくし自身の公認会計士試験や
税理士試験の受験経験、そして
監査や税務の経験を糧にして
ブログにて、簿記検定1級試験
や税理士試験、公認会計士試験
に合格するために有用な情報
をご提供していきたいと思ってます!!
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以前、あるセミナーに参加したとき
参加者に塾経営者の方がいました。
いろいろ話をしていたのですが、その
方が、大学生時代に簿記を勉強したこ
とがあるという話をしてきたのです。
そして・・・。
「わたしは簿記については10分で理
解したのですよ。」
とおっしゃったのです。
さて、この話を聞いて貴方はどう思っ
たでしょうか?
簿記と一言でいっても、簿記検定3級
レベルから学習し、2級、1級レベル
と進みます。
これだけでも、普通に学習して最短で
も1年はかかるでしょう。
ましてや、税理士試験簿記論や公認会
計士試験財務会計論となると・・。
「ちょっと待て、ちょっと待てお兄さ
ん!」
「舐めてもらっちゃ~困るよ」
「アンタ、何もわかっちゃいないな」
と
その人に面と向かってハッキリと
と!
![プンプン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/140.gif)
言えるワケがありません・・・。
![得意げ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/189.gif)
というより、
私は
「本当に理解されているな」
という印象を受けたのです。
「は?何で?こっちは苦労してるん
ですけど・・」
もしかして、そう思った方もいるかも
しれません。
ではいったい何を理解しているの
か?
10分で理解できるって?
それは、「複式簿記の原理」です。
実は、複式簿記の原理は物凄く単純で
す。
![べーっだ!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/188.gif)
取引があったら、この取引を5つの要
素(勘定)に分類します。
<5枚の要素(勘定)>
①資産の勘定
②負債の勘定
③純資産の勘定
④収益の勘定
⑤費用の勘定
そして、会社の取引を記録する会計帳
簿は、一度の記帳で取引の原因と結果
を記録するために、真ん中から左側
(借方といいます)と右側(貸方とい
います)分かれており、
取引によって、勘定が増加(発生)も
しくは減少(消滅)したかにより、左
側の借方と右側の貸方に振り分けま
す(仕訳)。
あとは、その取引の金額を記入すれば
会計帳簿の記入はバッチリです。
なお、一度の記帳で取引の原因と結果
を記録するわけですから、左側(借方)
の金額と右側(貸方)の金額は一致す
るように記入します。
簿記っていろいろパターンがあって
難しい・・・。
そう思う方がいるかと思いますが、そ
れは簿記を原理としてみていないか
らです。
つまり、5つの勘定の具体的名称であ
る「勘定科目」で仕訳を覚えようとし
ているために難しく感じているのです。
ですが、上述のとおり、実は複式簿記
というのは5つの勘定の組み合わせで
しかないのです。
難しい問題ばかり解いていると難しく
感じてしまいますよね。
![得意げ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/189.gif)
そういうことで、
ついつい難しく考えしまうそんな貴方
へ
簿記は「5枚のカード」で考えてみま
しょう。
わたくしは講義でよくこのようにアド
バイスしています。
5枚のカードってどう考えるのか?
例えば、次のような取引があった
としましょう。
【取引例】
会社に現金100円を出資した。
この取引の仕訳を次の5枚の
カードで考えることできります。
<5枚のカード>
①資産のカード
②負債のカード
③純資産のカード
④収益のカード
⑤費用のカード
上記取引について、5枚のカード
のうち、どのカードをきるのかを
考えます。
このとき、「複式簿記」では
取引の原因と結果という観点
からカードを2枚(同じカードもあり)
をきると考えます。
現金⇒①資産のカード
出資⇒③純資産のカード
次に、この2枚のカードを
「借方」と「貸方」それぞれに
おきます。
どのカードを「借方」または「貸方」
に置くのかは、複式簿記のルール
で、そのカードが「増加(発生)」
「減少(消滅)」したかにより、自動的
決まっています。
現金⇒①資産のカード
↓
現金の増加⇒①資産の増加⇒借方
出資⇒③純資産のカード
↓
出資による元手の増加⇒③純資産の増加⇒貸方
ということで、次のようなカードの
きり方になります。
【借方】資産 【貸方】純資産
ただ、このような「勘定」による仕訳
では、具体的に何なのかが分かりませ
んので、これを具体的名称である「勘
定科目」に書き換え金額を入れます。
【借方】資産 【貸方】純資産
↓
【借方】現金100 【貸方】資本金100
これで仕訳は完成です。
![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
これが簿記の根本原理ですので、例え
金融商品であろうと、特殊商品売買で
あろうとも、また、リース会計であろ
うとも同じです。
簿記が苦手な方は、ぜひ、このような
「複式簿記の原理」で考えるというこ
とをやってみてください
![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)