今日は患者さんたちが色々なところに塗っておられる診療所特製 手作り軟膏Sザルベについて、先日受診された患者さんから嬉しい報告があったのでご紹介
手荒れや肌荒れ、かかとのカサカサ・ひび割れに使っておられる方が多いのですが、今回はなんと巻き爪と抗癌剤の副作用による皮膚炎に使われたそうです
巻き爪が化膿して痛くて歩くのもツライ状況だったそうですが、Sザルベを塗ったら、みるみる治っていったと
感染を起こしているところにSザルベ
と不思議に思ったのですが、よく考えてみたら手術を受けられた患者さんの肛門の傷に塗っている軟膏ですから、確かに巻き爪に塗っても悪くはないですね。
また抗癌剤の副作用でひどい皮膚炎になって、皮膚科から色々な軟膏を塗っても全然良くならなかったので、「そうだSザルベ塗ってみよう」と思って塗ってみたところ、あんなに何を塗っても治らなかった皮膚炎がキレイに治ったそうです
すごく喜ばれていました。
Sザルベはワセリンとミツロウで作った診療所の秘伝の軟膏です。
抗生物質やステロイドなどの薬の成分は一切入っていません。
なのになぜこんなに色々なものに効くのか
というと、皮膚表面の保護作用だと私は考えています。
皮膚の表面には皮脂膜という天然の皮脂があり、これが皮膚を守ってくれています。
第一次バリアーと言われ、なくてはならない皮膚免疫の要。
これがあるから細菌やウイルスの侵入を防止し、皮膚内部から水分が蒸発せずにすんでいるワケです。
傷や皮膚炎の部分は皮脂膜が無くなっているので、Sザルベが皮脂膜の代わりとなってくれます。
一度塗ったら洗ってもなかなか取れないのもポイント
取れてしまっては皮脂膜の代わりにならないから。
化粧品はビタミンCやコラーゲン、ヒアルロン酸など有効成分を肌の内部に届けようとしますが、Sザルベは肌の内部ではなく肌の表面に働きかけるもの。
しっかりとガードしてあげると、肌の内部は自然治癒力で整ってくる。
だから傷や皮膚炎が自然に治っていったのでしょう。
ある意味、自然治癒力、自己治癒能力を引き出すものとも言える。
そしてどこに塗っても害無し
リップクリームにしている患者さんも多く、小さな容器に入れて持ち歩いている人も。
私もカバンの中に小さな軟膏容器に入れたSザルベを持ち歩いています。
ちょっとしたすり傷や切り傷に塗ると天然のバンドエイドになりますから
ヤケドから犬の褥瘡や皮膚炎にまで用途は多彩
診療所のセラピードッグ「ラブ」にも塗っていますよ
是非、色々なところにお試し下さい。
そして良ければ効果を報告して下さると嬉しいです。
Sザルベについての記事はコチラ
診療所のセラピードッグ「ラブ」
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ラブは大好きよね
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
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是非、本屋さんで買ってください