たかがオシリ、されどオシリ。肛門のかゆみは悩ましい・・・ | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

肛門のかゆみで悩んでいる人が多いですね。

痔なんて全然ないけど

かゆみだけある


というケースも多く

肛門科を受診するのを躊躇している患者さんも見かけます。


また逆に

手術すればかゆみから開放される!

と思って受けたけど

ちっとも良くならないえ~ん


と言って受診される方も結構いますねえへへ…


今日、ご紹介する感想の中にも出て来ますが

手術のせいで

手術が失敗だったから

かゆみが出てるんじゃないか?


って思っている患者さんもいますえへへ…


でも違いますよ~

かゆみの原因は便です。

便通を直さなければ

どんな薬を付けても

何度手術を受けても

かゆみは繰り返されます。


私の外来に来られた肛門そう痒症の患者さんの感想を掲載します↓




ブログを書くようになってから

遠方の患者さんが増えました。


以前から海外や遠方の患者さんは結構おられたのですが

最近は専門医がたくさんいる関東地方からもたくさん来られています。


一番多い症状が「かゆみ」です。

痔は無いケースも多いです。


かゆみの治療が順調にいけば

2週間以内にかゆみが無くなり

あとは便通管理と

皮膚のバリアー機能が正常化するまで

診療所の手作り軟膏「Sザルベ」を塗ってもらっています。

初診で来られて

次に受診するのが2~3週間後、

そこでかゆみが治っていれば

軟膏をSザルベに切り替えて

次に来て頂くのが1ヶ月後です。

1ヶ月後の最終チェックで再発がなければ治療終了!となります9

だから初診を含め、3回来られたら終わりなんです。


毎週あるいは毎月

ずっと何年も肛門科通いしている人がいますが

うちの診療所では考えられないです。

だって治ったら通う必要がないんですから。


治すために肛門科に行ってるんですよね?

間違っても薬をもらいに行ってるわけじゃないですよね?


便通管理のための薬であればいいですが

治らずにダラダラ通っているのであれば

一度、セカンドオピニオンで他の肛門科を受診されることを検討されるといいでしょう。


なるべく専門性の高い先生を選んで受診して下さいね!

肛門科の専門性についての話はコチラ↓

「肛門科専門医の探し方」
「何が専門?」
「本業か副業か」
「女医さんはもうこりごりです(;。;)」
「ちゃんと肛門科の先生に診てもらってる?」
「専門じゃないって書いてて欲しかった!」



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診療所のセラピードッグ「ラブ」らぶ
ブログを読んでいる患者さんは
診察室に入ってこられるなり
「ブログで毎日見てるラブちゃんだ~!」
って大喜びされますニコッ