「そちらの診療所で手術の予約待ちはどれくらいですか？」
とか
「すぐにでも手術したいんですけど、いつなら可能ですか？」
など
手術する気マンマンの方から尋ねられることがあります。
もちろん、うちの診療所におかかりの患者さんではありません。
これからうちの診療所の受診を検討している見込み患者さんです
えっ・・・と
手術ね・・・
でもちょっと待ってよ
手術が必要かどうか診察しないと分からないし・・・
事情をお聞きすると
「他の肛門科で診察してもらったけど、手術と言われて、手術の予約が3ヶ月先でなければ取れないと言われたんです。そんなに待てないんですけど、そちらの診療所なら手術の予約はどれくらい先になりますか？」
フムフム。
手術と言われて、自分の病状がそんなにも悪いのか・・・
と不安になり、それなら早く治してしまいたい！
と焦ってしまっているようです。手術するにしてもまずは診察に来て下さいってことで来院してもらいました。
でも診察すると・・・
全然手術なんて必要ないやん！
という軽症例だったり
ん？
痔なんてないぞ！
という状況だったり
本当に手術が必要なケースはほとんどありません
こういうケースが最近多いんです
手術いらないと思うんですけど・・・
と説明すると患者さんもビックリ。
何に困っているのか
手術によって困っている症状が無くなるのか
手術で得られるモノは何か
患者さんに考えてもらいます。
中には何も困ってることがないのに手術を受けようとしている患者さんもいました。
よほど不安だったのでしょうか・・・。
ずっと切れ痔を繰り返すから・・・
という理由で手術を受けようとしている人もいました。
でもね
手術をしても「切れない肛門」は作れません。
肛門が狭いわけでもないのに
手術をしても何も変わらないと思います。
見張りイボが気になりますか？
確かに切除すれば無くなります。
でも切れ痔を繰り返せばまた出来ます。
何度でも出来ます。
何度も繰り返し手術を受けている患者さんも来られていますが
痔になった原因である便通を直さずに
手術で悪い部分を取り除いても
また痔を繰り返しますよ。
だから
痔の根本治療は手術ではなく便通を直すことなんです。
そこを治さずに何度手術を受けても同じ結果が生まれます。
それにしても
手術が3ヶ月待ちの肛門科って
正直、私たちの感覚では
ありえない！ですね
手術が必要なケースは非常に少ないです。
別にね
手術待ちのある肛門科が悪いって言ってるわけじゃないですよ。
院長が研修した施設は、全国から患者さんが集まってくる有名な施設だったので、手術は半年待ちでした。
でもそこの施設の手術率は2割程度です。
手術率が9割以上ある肛門科は普通の感覚では考えられないです。
だから受診した肛門科で手術と言われても
その場でスグに手術を決めずに
セカンドオピニオンで
他の肛門科も受診してみましょう。
もしかして全然違う診断になるかもしれません。
そして肛門科を選ぶ時には
ちゃんと専門の先生探して下さいね。
肛門科の専門性についての話はコチラ↓
「肛門科専門医の探し方」
「何が専門？」
「本業か副業か」
「女医さんはもうこりごりです(;。;)」
「ちゃんと肛門科の先生に診てもらってる？」
「専門じゃないって書いてて欲しかった！」
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
犬のようちえんで
他のワンコとトレーニング♪
左側がラブです
犬のようちえんで
他のワンコとトレーニング♪