のだま(野球)カンタービレ -9ページ目

ふと考えた。

体調はほんの少しだけど良くなった。
相変わらず自己検査の値はアレだけど…

GWのある日、家族で外食。
ふと一人で歩きたくなり、BORAのキーを家内に渡し、ふらりと夜の街に彷徨い出た。

クリスロードを通り抜け、一番丁へ。

「少し呑んでから帰ろうか…」

ふらりと横丁に入り、ハウントへ。

店の前で立ち止まってしまった。

ガラスの向こうに「彼」が見えた。

にこやかに客と話しながらカウンターの中でお酒を作っている。

彼 ~ 中村真人 …

ドアを開けたら「いらっしゃい!」と声を掛けてくれるだろう。

私は逡巡してしまった。

やはり、私はこの現実を受け入れてはいない。

たとえ台湾に渡ってでもプレイする「彼」の姿を見たかったのだ。

その上で日本球界に彼が戻ってくるのを夢見ていたのだ。

「何で自分をクビにした会社で働かなあかんねん?」

球団職員としての誘いも一蹴。

あと一年、楽天のユニホームじゃなくてもいいから、海を渡ってもいいから、あと一年…

小さい可能性をトライする姿を見たかった。

店の扉は開けず、遅くまでやっている本屋さんでバイク雑誌を一冊買い求めた。

コーヒーを飲みながらざっと読み飛ばし、帰宅した。

家族は寝静まり、私も気がついたらソファで寝てしまっていた。

楽天の試合は全く観なくなり、順位すらわからない。

私の「楽天時間」は中村真人で止まったまま…

かろうじて、高須洋介選手の様子が気になるだけ。

Jrの中総体が終われば「野球時間」も止まるような気がする。








GW

夕日の松島。
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母親が松島での結婚式に招かれていたため、送り迎え。

それだけで1日が終わってしまった。

今日は仙台の自宅。

午前中は本屋へ。
お昼過ぎからJrの野球。
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楽天の試合をほとんど見なくなった今、このまま中総体が終われば野球自体見る機会も無くなりそう。

あれ程Kスタに通っていたのがウソのようだ。

さて、練習試合も終了。

Jr①を乗せて駐車場を出る。

「おっ!牛丼屋だっ!おとう!牛丼がオレを呼んでいるっ!」

ドライブスルーへ。

「おろしポン酢牛丼特盛りと生卵っ!あ、肉は別盛りでっ!」

何で?
結局、肉は載せるんでしょ?

「あっ!コボしたっ!」

あー、クルマが牛丼臭くなっちゃうぢゃん!
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ちなみに…
ご飯に生卵をかけ、醤油を垂らし、大根おろしを載せ、肉を載せて最後にポン酢をかけるという…

順番、逆じゃね?

「失敗したなー、でも、味は同じだよ」

人呼んで…

リバース牛丼。

喰って打って喰って寝て…

GWは正しい?野球生活で終わるのだろうな。


Jrの憂鬱。

今年のGWは休日当番医にも当たっておらず、暦通りの仕事。

往診の患者さん達も安定している。

28、29日とJrの練習試合を見てきた。

photo:01



寒くて風が強かった28日。

Jrの不調ぶりがこれ程とは…

「ヒットが出ねぇんだ…」

なるほど、見事な3タコ。
何とかバットに当てようとギクシャク。

チームは連勝したが一人、首をうなだれる。

2試合目からはスタメンを外れ、途中出場するも音無し。

しょんぼり帰宅。

「焼肉食い行こうぜ!」

ベッドに潜ったまま出てこない。

そりゃそうだ。

6月の中総体直前の今、打撃不振イコールレギュラー落ちを意味する。

悔しさと焦りと…

ほぼ手中にしていたレギュラーの座を一番大事な時期に失うのは辛い。

「店、行ってるからさ、ハラ減ったら来いよな」

ま、こればっかりは本人次第だから仕方ない。メシも食わずに布団被って空きっ腹で試合に出て余計調子を崩すなら自業自得。

俺は何も言わんから自分で考えなさい。

結局Jrは来ず、朝まで布団を被っていた。

29日も2試合…

うって変わって暑い日。

で、連日のスタメン落ち。

Jr②とキャッチボールしつつ横目で試合を観る。

外野の更に奥の邪魔にならん場所で。
タンポポが無数に咲く中ノンビリと。

途中よりレフトの守備につくJr①。
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目の前でポーンと跳ねた打球に頭を越され、中継に投げたボールが逸れる間に失点…

負の連鎖って続くもんだな。

さて、打席。
粘ったあげくに倒れる…
でも当たりは悪くない。

昨日はバットにも当たらなかった。

2試合目。

2番レフトでスタメン…

この試合の意味は大きい。

レギュラーに残れるかどうか、境目の試合。

うん。

良く動いている。

サードとセンターのカバーも全力で走っている。
声もよく出ている。

打席はヒットは出なかったが2度出塁。

うち一回は果敢に盗塁を試みるも憤死。

でも相手をかき混ぜる積極性がこのチームには足りない。

脚が速くはないがベースランニングは何故かチーム1のJr①。

そう。
このチームでお前が使われているのはその積極性なのだよ。

まぁ、塁に出ない事には積極性もあったもんではないが。

終盤、3点ビハインド。
2アウトでお前が1塁にいてバッターは4番。
相手キャッチャーは強肩。

前の試合でHRぶっ放してる4番に任せるぜ、フツー。

ここで何故スチールの指示がベンチから出たのか考えないと。

点差から考えると塁を埋めたいところ。

それまで安定していた相手バッテリー。

それを崩すための盗塁の指示。

表向きはね。

「あ、Jr①、走る!」

オレでもわかったもん。

走るオーラ、ビシバシだったぜ。
当然、相手バッテリーも気が付いた。

外に外して2塁送球!

思いっきりアウト!

チャンスは潰えた。

「何でカントク、あそこで盗塁のサイン出すかなー。キャッチャー、あんなに肩、強いのに」

「アウトになって恥ずかしかった?」

「あぁ、思いっきりアウトでスゲー恥ずかしかった」

じゃなくてさ、

カントクさんもサイン出した瞬間、お前が盗塁オーラ、ビシバシ出し始めたのを見てアチャーだったと思うぜ。

調子の悪いお前を調子付かせようとしたサインだってのがワカランのか?

失った積極性を取り戻すのは大変なんだぞ。

そのための無理を承知のサインなんだぞ。

帰りのファミレスでサイコロステーキパクパクしながら文句を垂れる①を見つつ「そだよな、まだそこまで人がしてくれたコト、読める年齢じゃないよな」

妙に納得する私も私だが。

写真のようにウチのユニは紺色なのだが、中総体だけ着用を許される縦縞のファーストユニがある。

ベンチ入りした選手だけが着用を許されるユニ。

まぁね…

せいぜい頑張んな。

縦縞の背中に輝く背番号7を守りきれるかどうか、1ヶ月が勝負だ。