のだま(野球)カンタービレ -11ページ目

やっと満開。

相変わらず体調はLow。
昨夜は院長室(タコ部屋ともいう)で
眠ってしまった。
気が付くと朝6時。

ありゃー。
自己管理失格だな。

急いで往診の準備をしてVitzに飛び乗る。
往復1時間かかるけど求められれば何処でも行くのがポリシー。

キラキラの眩しい海岸沿いから山の中へ。

総合病院から胃瘻をつけて寝たきりのまま退院してきたお爺ちゃん。

follow upをウチが依頼された。

甲斐甲斐しく介護をしているお婆ちゃん、何とか口から食べさせたいと言う…

うん、痩せちゃったから入れ歯が合わなくなっているのだな。

目標 経口摂取、胃瘻抜去。

早速知り合いの歯科医に連絡、訪問治療をして頂いた。

合わなかった入れ歯がピッタリ合うように。

お婆ちゃんの頑張りで少しずつゼリーを食べれるようになった。

「早ぐ良ぐなってけらっせん。オラ、あんだの好ぎなもん、たぐさん作ってけっからね」

お婆ちゃん、張り切る!

お爺ちゃん、咀嚼をする事で意識もはっきりしてきた。

寝たきりでほとんど喋れなかったのが今ではお婆さんに文句を言い、何と歩行器に掴まって歩けるようになった!

よし、いける!

口から食べて少しは歩けて人間的生活に戻れる!

その矢先のお婆ちゃんからの電話…

「熱が出て下がんねぇんだぁ」

はい、行きます。

昨日の夜、伺って診察と採血。

誤嚥性肺炎。

帰り、夜の海沿いの道で往診車を停め、暫し考える。
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このまま白い病室に入院させるとまた元の状態に戻ってしまう…

点滴するにも今週は他の往診で朝は土曜日まで塞がっているし…

夜は会議で一杯。

お婆ちゃんと相談し、更に早い時間に点滴を入れに行く事にした。

今朝は7時に伺い、点滴の管理をお婆ちゃんに教え、別の患者さんの点滴を入れに行く。

急いでクリニックに戻り、午前中の外来をこなし、点滴抜去に向かう。

13時からは某企業の健康相談に伺わねばならない。

手早く抜去、サンドイッチを咥えてマニュアルミッションをコキコキしながら運転。

と、目の前に飛び込む綺麗な風景。

満開の桜に海と空…

サンドイッチもぐもぐしながら撮影。
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健康相談を終え、クリニックに戻るとすぐ午後外来。

18時終了。

19時から会議。

やっと終わって今、晩御飯。

これから明日の点滴の用意。

忘れ物、しないように…

頑張っていこうぜ!

連休を前にして往診依頼が多い。
明日も朝早くから点滴に出なければならない。

半島を横断して点滴を入れに行き、クリニック近くまで戻ってもう一件。

午前外来終了と同時に2ヶ所の点滴抜去に行き、返す刀で企業に赴き産業医健診。

午後外来が始まる時点で朝昼食抜きの状態だな。
往診車にサンドイッチかなんか積んでおかなきゃ…
マニュアルミッションの車だと食べながらでの運転はキビシいのがネック。
夜10時まで予定ビッシリだから晩ご飯も怪しいな。

今週はずっとこんな感じ。

土曜日は夕方から東京。
Aさんから整備の上がったボーラを受け取り、東北道を朝になる前に仙台に戻る。

いいねぇ!ムチャクチャだねぇ!

疾風怒濤の生活、嫌いじゃないぜ。

あの時のように、走りまくるのだ!
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第30回メディアドクター研究会

朝7時に往診車を出す。

一昨日に退院してきた患者さん。
なんか呼吸の様子がおかしいと。

患家に伺うと下顎呼吸になっている。
今際の際におきる呼吸状態。
意識は朦朧。

呼吸がいつ止まってもおかしくない状態である事を告げる。

入院前は10年、私が往診で診ていた。
我儘だけど人の良いお爺さん。
何回も肺炎で入退院を繰り返していた。

その度に奇跡的な回復力で事なきを得ていた。

でも今回は…

ご家族と話し合い、ご自宅で看取る事にした。

変化があったらすぐ連絡するように伝えクリニックに戻る。

さて、土曜午前の外来開始。
と、一本の電話。
「センセ、呼吸が止まったみたいだ」

急遽患家に向かう。

大往生でした。

前の日まで食事をし、家族と会話をし、そして自宅で皆に見守られながら静かに逝かれました。

私は淡々と死亡診断書を作成し、30分遅れで外来を開始。

終了と同時に着替え、クルマに飛び乗り、ギリギリで新幹線に飛び乗る。

東京へ。

第30回メディアドクター研究会。
勉強と討論の場。

築地がんセンター研究所。
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扉の向こうは神聖な勉強の場。
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自分を高めるための大切な時間。
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認知症に関しての最新の知見とそれに対する討論。

あっという間の2時間。

その後の懇親会は色々な裏話やら本音やらが飛び交い、笑いと驚きの世界。

うん、勉強になった。

たくさんの事があった濃い一日。

相変わらず体調は最悪だけど来てよかった。

ホテルの殺風景なシングルルームでこうしてボーッと過ごすのも、悪くないな。