第30回メディアドクター研究会 | のだま(野球)カンタービレ

第30回メディアドクター研究会

朝7時に往診車を出す。

一昨日に退院してきた患者さん。
なんか呼吸の様子がおかしいと。

患家に伺うと下顎呼吸になっている。
今際の際におきる呼吸状態。
意識は朦朧。

呼吸がいつ止まってもおかしくない状態である事を告げる。

入院前は10年、私が往診で診ていた。
我儘だけど人の良いお爺さん。
何回も肺炎で入退院を繰り返していた。

その度に奇跡的な回復力で事なきを得ていた。

でも今回は…

ご家族と話し合い、ご自宅で看取る事にした。

変化があったらすぐ連絡するように伝えクリニックに戻る。

さて、土曜午前の外来開始。
と、一本の電話。
「センセ、呼吸が止まったみたいだ」

急遽患家に向かう。

大往生でした。

前の日まで食事をし、家族と会話をし、そして自宅で皆に見守られながら静かに逝かれました。

私は淡々と死亡診断書を作成し、30分遅れで外来を開始。

終了と同時に着替え、クルマに飛び乗り、ギリギリで新幹線に飛び乗る。

東京へ。

第30回メディアドクター研究会。
勉強と討論の場。

築地がんセンター研究所。
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扉の向こうは神聖な勉強の場。
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自分を高めるための大切な時間。
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認知症に関しての最新の知見とそれに対する討論。

あっという間の2時間。

その後の懇親会は色々な裏話やら本音やらが飛び交い、笑いと驚きの世界。

うん、勉強になった。

たくさんの事があった濃い一日。

相変わらず体調は最悪だけど来てよかった。

ホテルの殺風景なシングルルームでこうしてボーッと過ごすのも、悪くないな。