Jrの憂鬱。 | のだま(野球)カンタービレ

Jrの憂鬱。

今年のGWは休日当番医にも当たっておらず、暦通りの仕事。

往診の患者さん達も安定している。

28、29日とJrの練習試合を見てきた。

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寒くて風が強かった28日。

Jrの不調ぶりがこれ程とは…

「ヒットが出ねぇんだ…」

なるほど、見事な3タコ。
何とかバットに当てようとギクシャク。

チームは連勝したが一人、首をうなだれる。

2試合目からはスタメンを外れ、途中出場するも音無し。

しょんぼり帰宅。

「焼肉食い行こうぜ!」

ベッドに潜ったまま出てこない。

そりゃそうだ。

6月の中総体直前の今、打撃不振イコールレギュラー落ちを意味する。

悔しさと焦りと…

ほぼ手中にしていたレギュラーの座を一番大事な時期に失うのは辛い。

「店、行ってるからさ、ハラ減ったら来いよな」

ま、こればっかりは本人次第だから仕方ない。メシも食わずに布団被って空きっ腹で試合に出て余計調子を崩すなら自業自得。

俺は何も言わんから自分で考えなさい。

結局Jrは来ず、朝まで布団を被っていた。

29日も2試合…

うって変わって暑い日。

で、連日のスタメン落ち。

Jr②とキャッチボールしつつ横目で試合を観る。

外野の更に奥の邪魔にならん場所で。
タンポポが無数に咲く中ノンビリと。

途中よりレフトの守備につくJr①。
photo:02



目の前でポーンと跳ねた打球に頭を越され、中継に投げたボールが逸れる間に失点…

負の連鎖って続くもんだな。

さて、打席。
粘ったあげくに倒れる…
でも当たりは悪くない。

昨日はバットにも当たらなかった。

2試合目。

2番レフトでスタメン…

この試合の意味は大きい。

レギュラーに残れるかどうか、境目の試合。

うん。

良く動いている。

サードとセンターのカバーも全力で走っている。
声もよく出ている。

打席はヒットは出なかったが2度出塁。

うち一回は果敢に盗塁を試みるも憤死。

でも相手をかき混ぜる積極性がこのチームには足りない。

脚が速くはないがベースランニングは何故かチーム1のJr①。

そう。
このチームでお前が使われているのはその積極性なのだよ。

まぁ、塁に出ない事には積極性もあったもんではないが。

終盤、3点ビハインド。
2アウトでお前が1塁にいてバッターは4番。
相手キャッチャーは強肩。

前の試合でHRぶっ放してる4番に任せるぜ、フツー。

ここで何故スチールの指示がベンチから出たのか考えないと。

点差から考えると塁を埋めたいところ。

それまで安定していた相手バッテリー。

それを崩すための盗塁の指示。

表向きはね。

「あ、Jr①、走る!」

オレでもわかったもん。

走るオーラ、ビシバシだったぜ。
当然、相手バッテリーも気が付いた。

外に外して2塁送球!

思いっきりアウト!

チャンスは潰えた。

「何でカントク、あそこで盗塁のサイン出すかなー。キャッチャー、あんなに肩、強いのに」

「アウトになって恥ずかしかった?」

「あぁ、思いっきりアウトでスゲー恥ずかしかった」

じゃなくてさ、

カントクさんもサイン出した瞬間、お前が盗塁オーラ、ビシバシ出し始めたのを見てアチャーだったと思うぜ。

調子の悪いお前を調子付かせようとしたサインだってのがワカランのか?

失った積極性を取り戻すのは大変なんだぞ。

そのための無理を承知のサインなんだぞ。

帰りのファミレスでサイコロステーキパクパクしながら文句を垂れる①を見つつ「そだよな、まだそこまで人がしてくれたコト、読める年齢じゃないよな」

妙に納得する私も私だが。

写真のようにウチのユニは紺色なのだが、中総体だけ着用を許される縦縞のファーストユニがある。

ベンチ入りした選手だけが着用を許されるユニ。

まぁね…

せいぜい頑張んな。

縦縞の背中に輝く背番号7を守りきれるかどうか、1ヶ月が勝負だ。