メンチンショック(日記)
メンチンが嫌いです。あ、メンチンてメンチカツのことではなくて、麻雀の役のひとつのことです。麻雀を知らない人には何のことやらだろうけど、今日はメンチンの話なのです。すいません。
で、なんでメンチンが嫌いかと言われれば、なんたって待ちが判りにくいから。
6面待ちとか7面待ちなんてザラだし。だから俺はなるべくメンチンには向かいたくないんだけど、牌の流れには逆らえないので時々メンチンになってしまうんですよ。
そして先日の日曜日、覚えたてのフリーで打っていると、来ましたメンチン。その日5戦目に迎えた東ラスの親番で。ハー。
ドラ
待ちはペンで、赤に一通がついて親倍確定。
まあまだ、この時点ではどうってことは無い。
待ちは判り易いし、こんな自分で一枚使ってるペンなんてまず出ないし。
問題は、こっから何をツモってくるかだ。
と、思っていると、対面からリーチが。
メンチン第2の欠点、もう手が固まったら待ちが悪かろうが点差がどうだろうが攻撃一辺倒になってしまうところ。
一発目はリーチの現物を引き、そのままツモ切り。
そして「厳しいなあ」と思っているところに引いてきたのが。
ツモ
ドラ
メンチン第3の欠点、待ちの変化が多様で激ムズ。
でも、ここは迷わずに切れた。
一通は消えるけど、の多面待ちに受け変え。
実際は一瞬で全てを判断出来たわけじゃなく、切り牌は牌理に則って選んだだけ。
を切っても聴牌は崩れず、待ちの形が良くなることは確信が持てていた。
を切りながら待ちは
かなと確認。メンチンは迷ったら負けだから。
メンチン第4の欠点、少しでも迷うと周りに聴牌がバレバレ。
フリーで打っているような人のレベルでは言わずもがな。
しかしメンチン恐怖症の俺は既に1回の手変わりでアップアップ。
迷わずを切ったものの、ふと本当に待ちは
だけなのか不安に。
あまつさえ、切ったすら後々フリテンとなって俺に牙を剥くのではないかと心配に。
メンチン第5の欠点、場が煮詰まれば煮詰まるほどに疑心暗鬼の不安が募る。
三途の川の奪衣婆が、俺の心に不安の石牌塔を暇つぶしに積み上げてゆく。
そんな妖怪にも魅入られた満身創痍の俺の下に、次にやって来た牌が。
ツモ
ドラ
根性で、ノータイム切り。
タンヤオがついて親倍復活だぜ!とか思ったわけじゃない。
無論、より
のほうが更に有利!とか思ったわけでもない。
もう端っこ切っとこうよくらいの気力。
たぶんの待ちだよねくらいの意識。
でもひょっとしたらとかも当たり牌?ていうか実は
がフリテンとか?
という、自信の無さに裏打ちされた奪衣婆の魔力に翻弄されまくる俺。
そんな死にかけの俺の眼前で、暢気な下家がポロっと打。
俺「ア…ロン…」
ロン
ドラ
疲れ切った声を絞り出し牌を倒す俺。倒すと同時に緊張でギックリ腰に。超痛い。
そして打った下家は暢気にウオ!とか言いながらパッと12000点を俺に渡そうとする。
俺「24000カナ…」
と言うと、下家は
「ああ、親か」て。
いやいや、親だろうが子だろうが12000点じゃねえだろ。
疲れ切ってギックリ腰にまでなってる人を騙そうとするなーーー!!
結局この親倍で気力を使い果たした俺は、その後まくられ2位に。
その後は4連続2位を記録し、更に無駄に疲れる。
それでもその前の方の好調が効いて、その日はかなりプラスで打ち止め。
でもなんか、あのメンチンの1局のほうが、全8戦分よりも疲れた。ハー。
おわりー。
これは、20年ほど前に、俺がまだ20代半ばだった頃にブログで書いた記事です。
当時はブログではなく日記サイトとか、テキストサイトと呼ばれていましたけれど。
最近は、昔書いた日記のような記事を読み返しています。
自分で言うのも何ですが、昔の自分、可愛らしいな。
麻雀についてはまだまだ、慣れてなかったり拙いなあと思うところがあるけれど。
でもそういったところが、逆に初々しくて可愛らしいと思う。
面白いので、もうしばらく昔の自分巡りの旅に行ってきます。