来週から、プロ麻雀Mリーグがいよいよファイナルステージに突入します。
ファンにとってはとても楽しみ。
俺の応援していたコナミ麻雀ファイトクラブはセミファイナルで敗退となってしまいました。
ですが、個人的にはセミファイナル最終戦の佐々木寿人選手に物凄く感銘を受けました。
大局観というか、麻雀観がすごい。
麻雀て、「残酷ゲーム」だと、私的には思っています。
上手に打った人が、勝てるとは限らない。
上手に打った結果、さらに悪い結果になることなどしばしば。
簡単な例で言うと、相手の待ち牌を読んで当たり牌を止めた結果、四暗刻ツモられるとか。
順位に関しても、4人の中で一番上手だった人が4位になる展開なんて日常茶飯事です。
牌の織りなりの残酷さが、ひとりの打牌選択の意義を簡単に超えて行くんですな。
佐々木選手はそういう麻雀の残酷性を、とても深く腑に落とし込んでおられると感じました。
麻雀の残酷性って、少なからず誰でも感じていると思いますが、理解度は人それぞれ。
佐々木選手といえば、以前は聴牌即リーの、スポーツ麻雀的なイメージでした。
今はもう全然違う、懐が宇宙のように深い、鬼の胆力と雀力を併せ持った打ち手です。
岡目八目と言いまして、観戦していて自分と同等だと思える相手は、自分より格上です。
見ていて自分より遥かに凄いと思う佐々木選手は、今の俺には手の届かない人です。
麻雀の残酷性の理解度は、雀力の差に直結すると私的には思っています。
自分の手牌都合ばかりが先に立ちすぎる人は、勝てません。
麻雀の残酷性の理解度がすごいなと思える選手が、もうひとりいます。
それは、渋谷ABEMASの多井隆晴選手です。
佐々木選手はセミファイナルで消えちゃったから、ファイナルは多井選手を応援しようかな。
呆れるくらい内容の濃い麻雀を、来週もまた期待しています。