
Run for Anti-Aging は6時50分集合、7時15分スタートで、8時過ぎに閉会式。すぐに着替えて、9時から始まるシンポジウムに向かいました。東京都老人総合研究所の白澤卓二先生、国立長寿医療センター研究所の田平武先生のお二人が座長のセッション「基礎老化とアンチエイジング」にシンポジストとして参加させていただきました。
抗加齢医学や老年病学の分野で話題になっている「カロリー制限、ダイエットと長寿との関係」をテーマに、4人の演者がまず講演。その後にフロアーの先生方も交えたバトルトークにという構成です。
初めに東邦大学薬学部の後藤佐多良先生が「食餌制限の抗老化作用:老齢げっ歯類研究からの視点」というタイトルで、続いて長崎大学病理学教室の下川功先生が「カロリー制限と寿命:神経内分泌系の適応」を。3番手は白澤先生で、「インスリンシグナルと個体寿命」。ラストに臨床の現場からの視点で、私が「ダイエットとアンチエイジング:アンチエイジングクリニックにおけるダイエット外来の実際」について講演させていただきました。
医学の分野においては基礎研究での知見が、臨床の現場でどのように応用されていくかが非常に重要です。人間という対象に最新のサイエンスの成果が、多くのベネフィットをもたらすことこそが、基礎と臨床の究極の連携プレーといえます。
アンチエイジング(抗加齢)医学においては、特にそれが強く求められることでしょう。なぜならば、これまでの医学があくまで、病気・疾患の治療を目的にしてきたものが、ここに来て、その最終ゴールが「病気にならず快適に歳を重ね、健康的な長寿を全うする」ことや、「いつまでも若々しくきれいで、あるいは格好よくいられる」ことに置かれたからであります。
人々がそれを必要としない医学研究は、研究のための研究に過ぎないことになります。これから21世紀を生きていく人々が何を考え、どのように生きていくかを的確に捉えた上での抗加齢医学でないと、それこそ絵に描いた餅になりかねません。
白澤先生はその辺の所を非常に良く考えていらっしゃいます。私のようなコテコテの臨床家にも分子生物学的な最新知見をわかりやすく教えて下さり、その上で臨床医の向かうべき方向性も示して下さいます。
今回のシンポジウムでは基礎医学のフィールドの先生方の非常に難解なテーマのお話が多かったのですが、私は私の得意な分野の話を臆することなく、堂々と話すことが出来、大変充実したセッションになりました。こういうような異なる分野の専門家が、違う視点で同じことについて語り合えるのが、本学会の特徴であり、素晴らしいところでもあると思います。






