
Rt(実行再生産数)が 1未満となってきた今、自粛優先の生活から、新しい新型コロナとの共存のライフスタイルを構築していくことも非常に重要です。
まずは、自分がソムリエであり、元自衛隊医官の医師でもあることを生かして、飲食店を応援したいと思っています。
先日、この新しいプロジェクトの発案者でもある田中経一さん、すずきびぃさん(お二人はCHEF-1×GOETHE 北参道倶楽部の仕掛け人)らを交え、「ラ・ロシェル」のオーナーシェフのムッシュ坂井とZOOMミーティングしました。

自粛で店を閉めていた飲食店を再開するには様々なハードルが存在します。
・店で食事をすることで感染してしまうのではないか?
・自分が不顕性感染者だった場合、一緒に食事している人やお店の人にうつしてしまうのではないか?
・店主にしてみれば、お店を再開することで、お客様やスタッフを感染させてしまうリスクがあることが非常に気がかりである(かと言って、これ以上収入が無い状態が続けば、店が潰れてしまう…)
4/7からのこの一ヶ月間ちょっと、我々は人との接触を8割減にすることを国から要請されてきてそれに頑張って応じてきました。その結果、いい状況になってきています。
もう、Rt<1となっていて、新型コロナウイルスによる死者も749人と欧米に比べると 人口100万人対比で1/100程度に抑え込んでいる日本は、新しいスタンスで再出発する時期に来ていると思います。「人との接触8割減!」ではなく、「感染機会8割減!」にすれば本質的には同じで経済を止めないで済みます。
医者のフィールドは普通は診療所、クリニック、病院などの医療機関です。今も第一線で新型コロナウイルス感染症と日夜闘ってくれている我らが同胞がいます。本当に頼りになります。頭が下がります。
私は、彼らが出来ないことで、日本を少しでも応援したいと思っています。飲食のプロフェッショナルでもあるソムリエの資格と医師免許を持ったソムリエドクターが今、出来ることは何なのか?
それは新型コロナウイルスありきの現状で、飲食店をどのようなスタイルで運営していくかを医師として監修・アドバイスし、お客様にもお店のスタッフにも、オーナーにも喜んでもらえる安全・安心な飲食店をプロデュースしていくこと。
まずは、叩き台として、以下のことを提案しています。
〜NO密レストラン・ポリシー〜
ウイルス感染リスクを最小限にし、お客様に安全・安心な環境で食事を楽しんでいただくことを第一に考えるのが、NO密 レストランです。
<NO密集>
・同じ時間帯には、十分なフィジカル(=ソーシャル)ディスタンスを保てる組数に限って、お客様には入店、着席いただきます。
<NO密閉>
・店内の換気を徹底し、密閉状態になることを避けます。
<NO密接>
・カウンターでの横並びは一席分開け、テーブル席では対面にならないような座席配置を心がけます。
・異なる組(パーティ)のお客様が、入退店の際や化粧室に立たれる際に近づかれることがないよう、ご案内に十分配慮します。
・スタッフもお料理やお飲み物の提供時以外は、安全な距離を保ち、会話のタイミングや時間に留意いたします。
・食事中は唾液の分泌が多い状態であるうえ、咀嚼しながら話すので細かい唾液が散り安い状況にあり、通常の会話時よりも食事中の方が飛沫感染するリスクが高いことをご理解頂くようご説明いたします。
<その他>
・ご予約時に、御来店いただくお客様には各自、健康管理を徹底していただきますようお願いを申し上げます。
・ご来店時にはご体調のチェックをさせていただき、手指消毒をしていただきます。
・お食事が終わった後の御歓談時には、マスクを着けて頂くようお願い申し上げます。
・店員(マスク着用)、店舗の衛生管理を徹底します。お客様の入れ替わりごとに、座席、テーブル、食器類の清拭消毒作業を徹底して行います。
・店舗には常にUp-to-dateな新型コロナウイルスに関する防疫衛生上の情報を提供し、共有していただきます。
早速、先週末の土曜日、恵比寿にあるDAL-MATTOさんにお邪魔して店内の状況やスタッフの方々の動きをチェックさせていただきました。

平井シェフに店内を案内してもらい、足りないところや改善して欲しいところをアドバイス。バッチリ、NO密 レストランの太鼓判を押させていただきました。
さぁ、次はどこへお邪魔しようかな?