昔の人財は「徳」を学んでいた。
これは竹田和平さんの本の中にあった内容だ。
江戸時代に政治を支えた武士たちが皆学んだのは、宗派は違えど「儒学」。
「儒学」とはいわゆる道徳書だと思うので、「徳」を学んでいたという考え方は正しいと思う。
戦前の日本人は「修身」という教科があったし。その意味では戦後、そういった学びは社会から一掃された。
しかし、それらは必要のないものだろうか。
私は全くそうと思わない。
「徳」の教育を受けなかった戦後のエリートが今の日本の政治を支えている。
だから日本は長期低迷しているのではないか?
経済界では少々異なる。
「徳」を備えた経営者は多いと思う。
松下幸之助、稲森和夫、昔だと渋沢栄一。代表的な経営者以外でもたくさんいる。
アメリカのMBAの資格も大切かもしれないが、それはあくまで経営の技術であって、
根本にはやはり「徳」が必要ではないかと思う。
しかし今の日本の教育システムでは「徳」の教育はどこにも出てこない。
松風塾高校では宗教情操教育をとおして、徳の教育を怠らない。
これからの日本には「徳」の教育が必要ではないか。
日本人は世界に冠たる民度を持っていると思うが、それでも
これからの時代、どのような変化が起こるかわからない。
「徳」を教える教育を今一度見直す必要があるのではないか。