最終回「命の金」


くわしいあらすじ(思いっきりネタバレ)の続きです。


如月に意識が戻り、向島、大野の顔にも笑顔が戻る。


「死んじゃうかと思いましたよ」と大野が言えば、「そう簡単に死ぬか」と言う向島。

「佐々倉亜希子は容疑を否認しているらしいな。しぶといな」

「前の案件は民事裁判も起きているから、いずれは…」


向島と如月の話を聞いていた大野は「よかった、正義は勝つですね」と言ったものの、会社に戻ったところに「リークの犯人は大野、おまえだな」と言われて、驚く。


返事に窮していると、「それ、私です」と入って来たのは、大日生命の一ノ瀬だった。


「社員の横領を隠すために、犯罪を犯した人間に保険金を支払うなんて、社会的にどうなんでしょうね?」と藤堂専務に毅然として言い放つと、「社会正義と会社の正義は違うことくらい、君にだってそれくらいはわかるだろう? 君のこともただではすまさないからな」と返され、「さあ、私にはわかりません。私はただの査定員ですから。保険を払うべき人に払う。それだけの仕事ですから」と、堂々と言う一ノ瀬に頭を下げる大野だった。


向島は亜希子に面会に行き、翔に会って元気そうだったこと、如月が回復したことを報告し、「自供をこばんでいるそうですね。本当のことを話してください」と言うが、亜希子は「向島さん、考えてみたんだけど、私、やっぱり違う生き方はできないみたい」と言い残して、さっさと立ち去ろうとする。


が、ふと足を止めて振り返り、「人を殺した人間が死んだら、その保険金は支払われるのかしら」という疑問を向島に投げかけて去った。


拘置所の布団の上で横になる亜希子は、翔に寄り添っているかのように、頭をなでるしぐさをしている…。


そして、亜希子は首を吊って自殺した。


清和生命には亜希子の6歳の息子、翔の代理人から3000万円の代理請求をされていた。


支払いをすべきかどうか、重役たちは議論を重ねるが、「そんな必要はない」と専務の藤堂は一喝。「3人も殺した殺人犯に支払うなんて、世間の常識を考えろ。約款も保険法も関係ない。保険は支払わない。会議は以上だ」と言い放つ。


「そうか、一筋縄ではいかないか。向島ちゃん、あんた、どうする? あの女からの最後のお題だろ?」と如月に言われ、考え込む向島は5年前の事件の被害者で亡くなった敦史の墓に向かう。


シロクマのフィギュアを供えていると、「知らんのか? このごろ墓地もうるさくなってな。こういうものを供えて置くと、すぐに捨てられてしまうんだ」と、祖父の水谷がシロクマを取り上げながら言う。


水谷老人から家に案内された向島は、整理の途中らしいダンボール箱を目にする。


「…敦史のものをぼちぼちとな。あ、その写真はまだ敦史が元気だったころだから、5年前だな」


水谷の言葉を聞きながら、元気だったころの敦史の写真に目を落とし、「俺、何をやっているんでしょう? 今まで何をやって来たんでしょうか。もうだれも保険で死なせないと誓ったはずなのに、結局、だれも救えなかった…」とつぶやく向島。


水谷はその言葉に「救う? たかが保険屋のくせに、何を思いあがってるんだ? 人間なんて、そんなに簡単に救えるわけはないんだ。思いあがるなっ」と向島を一喝する。


水谷はいくつかの箱に入ったものを持って来て向島に手渡す。箱の中には、向島が敦史の見舞いの度に持参した敦史の大好きな動物のフィギュアがいっぱいに入っている。敦史がよくなったら動物園に連れて行くと約束したが、果たせなかった代わりに届け続けたものだった。


115個ある。あんたは115個分の誠意で救ってくれたんだ。あんたじゃなきゃ。敦史も俺も救われなかった。あんたのやって来たことは無駄じゃない。これからもあんたは思ったとおりにやればいいんだ」


そして、水谷は向島の持つ箱の中にその日持参してきたシロクマをやさしく入れ、向島は水谷の思いに触れて、涙があふれてくるのだった。


※次に続きます。


最終回「命の金」


くわしいあらすじ(思いっきりネタバレ)の続きです。


東京では緊急ニュース速報で、「3人殺害か…」という見出しが躍り、保険会社が横領事件を隠蔽するために、保険金殺人をも見逃したことが記事になり、それを街中で見上げる一ノ瀬はにやりと笑う。一ノ瀬は新聞社にリークすることで、向島を救おうという考えだったのだ。


清和生命の藤堂専務(伊武雅刀さん)は、ニュースに激怒。「保険会社の名前は伏せられているが、すぐにうちのことだとわかるだろう。あんなにくわしい内容が漏れているんだから、リークした人間は社内の人間のばすだ。だれがリークしたか、探せ」と命じる。


一方、新潟では神奈川県警の刑事たちも到着して、新潟県警に捜査協力を依頼して、亜希子を探そうとしていた。


大野と奥居も佐渡に到着して、やっと向島に連絡がついて「どこです?」と聞くと、そばにいた奥居が電話を取り上げて話そうとするので、「なんで、連れてきたんだ?」と向島はあきれる。


「奥居さんが自分自身の目で、佐々倉亜希子がどんな女なのか確認した方が納得すると思って」と大野。が、「僕は亜希子さんを信じます。全部がうそじゃなかったはずです」と奥居は最後まで、亜希子を信じるつもりのようだ。


亜希子の夫が自殺した「金山跡地に来い」という向島。


金山跡地を歩く亜希子は翔に「それまでのことはすべて忘れて、ここからはじめたつもりだったのに、どうしてこんな風になったんだろう」と、ひとりごとのように口にする。


「翔。もうすぐ、離れ離れになってしまうけど、お母さんはそばにいられなくなっても、ずっと翔のことを見ている。それだけは絶対に忘れないでね」と翔に言うが、幼い翔には意味がわからず、不思議そうな顔をする。


清和生命に調査を頼んでいたことの報告の電話が入り、「そうか、わかった」と返事をする向島。向島を翔が見つけて、「おじちゃん」と呼んで走ってくる。「おじちゃんはママと話があるんだ。少し向こうに行っててくれるかな」と言うと、大野、奥居が待っているのを見つけて、走って行く。


亜希子と対峙する向島。


向島は亜希子のことを調べて、結局、亜希子は夫の保険金が愛人へと渡ったことで、自分を救ってくれなかった保険を憎み、復讐したかったのだろうと口にする。


「最初の案件もずっと引っかかっていたんだ。わざわざ食べてはいけないものを入れた弁当を作って食べさせたのも、酒に弱い教授に酒を飲ませて運転させて帰らせたのも、わざとだったんだろう? そして、横村さんも本当は見殺しにしたんだ。生きろといわれたなんてうそなんだろう? あんたが殺したんだ。頼む、本当のことを言ってくれ」


詰問する向島にも動じることなく、亜希子は「ねえ、知ってる?」とおだやかに言う。老人は家族にはだれにも相手にされず、寂しい思いをしていたし、教授もだれにも認められずに一緒に喜んでくれる人がほしかった。横村は前にも言ったとおり、死にたがっていた。


「だから、私はみんなが望むようにしてあげただけ。それが殺したことになる?」

「みんなが保険を残したのはあなたへの愛情の証じゃないか」

「愛情? 意味、わかんない。私は何も求めてないし…」「

「それじゃあ、なぜ、翔君の保険をかけているんだ? 翔君の父親の保険を調べたら、野沢亜希子…、結婚していたころのあなたの名前で翔君を受け取り人にした保険の掛け金が、あの苦しかったときでも支払われているじゃないか。


ほかの人たちの保険はあなたが意図的に陥れたものだと確信している。あなたが愛情を注ぐのは翔君だけだからな。でも、もっと、ちゃんと生きればよかったんじゃないか。あなたなら、もっと違う生き方ができたはずだ」

「たかが、保険屋のくせに、よく言うわよ」


冷たい顔をして、亜希子が向島に侮蔑の表情を向けたとき、「佐々倉亜希子だな。如月洋大殺人未遂容疑で逮捕する。前の3件についても調べさせてもらうからな。長いつきあいになりそうだな」と、神奈川県警の刑事たちがやって来て、亜希子に手錠をかけた。


奥居は去って行く亜希子にすがるように「僕だけは違いますよね? 僕だけは?」と叫ぶが、亜希子は答えない。「お母さん、お母さん」と翔が叫ぶが、それにも答えず、亜希子は去り、向島は亜希子を追いかけようともがく翔を静かに抱き止めるのだった。


次に続きます。

最終回「命の金」


おもしろいドラマでした。とても現実的で、実際の事件例を思い出されるような場面もありでしたが、それでいて、ありきたり感がなかったのは、やはり、保険とは何かというテーマがぶれず、人の欲や愛情や、殺意や連帯やと、人間のあらゆる側面を忠実に描き出した力によるものだと思います。亜希子が天使か悪魔かわからなかったように、すべての人間が両面を持ち、ひとことで悪い人間、よい人間などとくくることができない。結果は同じだったとしても、それぞれの人の背負うものは違う。それをどう理解するのか、どう寄り添い、どう行動するのか…。難しい判断をあるべき方向に導き出した結果に、とても共感を覚えました。


くわしいあらすじ(思いっきりネタバレ)です。


如月が鉄パイプで亜希子に殴られ、意識不明の重体になったことが、ニュースになり、清和生命では「向島を呼び出せ」と大騒ぎになるが向島には連絡が取れない。同僚たちが案じて大野に連絡を取り、「連れ戻して。でないと、向島さんは今度こそクビよ」と叫ぶ。


大野は向島の後を追うことにしたが、そこに現れたのは弁当工場の奥居だった。奥居は亜希子と連絡が取れないと言い、「行き先を教えろ」と大野に迫るが、「知らないですよ。僕が知るわけないでしょう」と突き放すと、大野が乗ったタクシーに自分も乗り込んでしまう。


「バカだと思うでしょうが、僕が彼女の無実を証明してあげたいんです」と言い張る奥居に、大野はあきれ顔だ。


新潟に着いた向島は、亜希子が話していた実家の酒蔵を訪ねるが、そこに娘はいるが、亜希子ではないことがわかる。当時の事情を知る人に尋ねると、亜希子の母親は早くに亡くなって、父ひとり子ひとりだったが、父親は飲んだくれで体を壊し、亜希子が小学2年のころに死んでしまったのだという。その酒蔵の「おじょうさんと同じ年齢なのに、どうしてここまで境遇が違うのかと、思った」と言う。


その後、「佐渡にもらわれていった」という話を向島が聞いているとき、亜希子と翔は佐渡をゆっくりと、歩いていた。「ここが僕の生まれた場所なの?」と聞く翔だが、「明日は学校だよ」と、心配に口にする。亜希子はやさしく、「もう少し、お母さんにつきあって。もう少しだけ…」と語りかける。


一ノ瀬もニュースを見て驚き、大野に連絡を取ってくる。電話口で「向島さん、クビになっちゃうかもしれない。一ノ瀬さん、俺、どうしたらいいんでしょう。向島さんを助ける方法はないんでしょうか」と、切羽詰った口調で言と、「向島さんを助けるためには、大野君自身がどうなっても後悔しない?」一ノ瀬が聞き返す。大野が迷うことなく、あっさりと「はい」と言うので、少し微笑んだ一ノ瀬は、「これは一保険会社の問題じゃないわ。保険業界全体の問題なの。一緒にがんばりましょう」と答える。


向島は佐渡に渡る。


佐渡で亜希子が住んでいた家の近所の人に話を聞くと、亜希子は10年ほどおばさんのところに住んでいて、「亜希ちゃんはとてもいい子だったけど、おばさんのだんなっていうのが業突く張りでね。小さい亜希ちゃんに新聞配達や子守りをさせてこき使った上に、中学を卒業したころにおばさんが死んでしまうと、亜希ちゃんは学校にも行けず、年をごまかしてスナックで働かされていたの。何とかしてあげたかったけれど、何もできなくて…。いつの間にかアパートも出て行っていたわ」と話す。


さらに、そのスナックを訪ねると、ママが「亜希ちゃんはねらったいた男たちもたくさんいたのに、さえない男と一緒になってね…。それにあんなこと…」「あんなこと?」向島が問いただすと、亜希子の夫、野沢は自殺してしまったのだと言う。しかも、「自分にできるのはこれだけだから」と言って、保険を残したのは、亜希子ではなく、愛人の女だったのだ。借金があり、まだ、赤ん坊だった翔を抱えて路頭に迷うわけにはいかない亜希子は保険の査定員たちに土下座をして、「そのお金がないと、困るんです。どうか支払ってください」と死に物狂いで追いすがって頼むが、「受取人の名前が奥さんから書き換えられているから無理なんです」と言って振り払われてしまい、残ったのは借金だけだったのだ。


話を聞いた向島は「保険なんてなかったらよかったのに。そうしたら、みんな苦しまずにすんだ。あなたも私も…」と言っていた亜希子の言葉を思い出す。


清和生命に電話をかける向島。部長が「向島、今、どこにいる? 大野がそっちに向かっているから…もう、いい加減にしろ」と怒鳴りつけるが、向島は「調べてほしいことがあるんです。大事なことを見落としている気がして…」と話す。


話を聞いていた部長は「くわしく聞かせてみろ」と態度を変えた。


亜希子はそのまま佐渡に泊まり、眠る翔に寄り添い、いとおしそうに頭をなでる。


※次に続きます。

詳しすぎる?あらすじを書きます。

木村拓哉主演!TBS開局60周年記念ドラマ!


第2回あらすじ(思いっきりネタバレ)の続きです。


クリスマスイブ。サンタの格好をした星野がビールを配って、みんなの気持ちを引き立てる。が、倉持に反発する鮫島たちは、倉持の呼びかけも無視したまま、なかなか垣根が取り払われない。


横峰は妻が分娩室に入ったという電報を受け取り、「男の子だったら、赤い太陽、女の子だったら、白い雪」と知らせてもらうことになっていると、息をはずませる。みんなも「横峰の前祝い」だと、祝杯を上げようとするが、そのとき、宗谷は低気圧の多発地帯に突入してしまう。


またも、大揺れに揺れ、船体がローリングするだけでなく、大量の水がどんどん入ってきて、隊員たちはどっと流され、頭を打って気絶する者、けがをする者、大騒ぎとなる。


さらに調理場が火事になるが、鮫島が水をかぶり、火のぎりぎりにまで近づいて消火活動をするのを倉持が懸命に助け、バケツリレーで水をかけ続ける。そこに犬たちがいなくなっているとの知らせを受けて、「早く行け」と、倉持の代わりにバケツを持ったのは氷室だった。


タロとジロを探していた犬塚は階下の船室に落ちているジロを発見して、はしごを伝って階下におりて行くが、天井の入り口が閉まって開かなくなってしまう。船室にはどんどん水が溜まり、犬塚とジロは溺れかけるが「頑張るぞ、ジロっ。倉持さんが必ず助けてくれるからな」と励まし、ジロを抱えながら、必死ではしごにしがみつく。


「助けてくれ」と叫ぶ犬塚の声を確認した倉持は開かなくなった入り口を必死で開けようと奮闘するがなかなか開かない。手伝ってくれるほかの隊員ふたりと、死にもの狂いで開け、溺れかけた犬塚たちをぎりぎりのところで救い出す。


さらにいなくなったタロを探して歩くと、タロは居住区にいた。船室の入り口で何かを訴えるように吠えるタロに倉持が近づくと、中には血だらけになって気を失っている鮫島がいて、倉持は背負って救出する。


賞状入れを大事に持っていた鮫島は医務室で目を覚ます。入っていたのは、息子のケンタが描いた絵だった。息子のために越冬したいと語る鮫島。


そして、「悪かった。あんたの言うとおり、命を預けあう覚悟がなければできないことだ。越冬できるようになったら、よろしく頼むよ、大将」と、倉持に手を差し出し、倉持は「大将」の呼びかけに照れながらも、鮫島とかたい握手を交わす。


水が浸入して機械がショートしてしまった通信室だったが、横峰は「僕の持ち場ですから」と、毅然として言い放ち、懸命に修理して復旧させる。そこに電報が入ってくる。「赤い太陽、白い雪、ともに無事」と。


横峰の子供は双子だった。その報告に、みんなの喜びの声がひとつになった。


夜中の2時に警報が鳴り響き、起こされる隊員たち。


夜中なのに明るい。沈まない太陽に驚く隊員たちに、「ついに南極圏に入ったんですよ」と倉持。


寒い甲板に出た倉持は、氷の向こうに大陸の影を見つける。

「南極…大陸」


「倉持君、あれ!」

白崎も気付いて声を上げる。

「とうとう来たんだなあ、南極に…。おーーーーいっ」


南極圏入りに祝杯を上げる隊員たち。そっと氷室に近づき、「一緒に夢を見ないか」と誘う倉持。


「基地があっても道がなければ行けない。今の僕たちになら、道が切り開ける。あんなにでっかい大陸を見てしまったら、後には引けないよな」と言う倉持に、越冬しないと決めていた通信の横峰も頷く。


「隊長の責任はわかりますが、自分たちの命は自分たちで守ります」と言うと、星野も加わって頭を下げ、「責任は私が持ちますから」と言うと、白崎もやっと折れ、「わかりました。政府にかけあってみます」と約束。


白崎が越冬による事前調査が必要という意見をつけたことで、やっと政府も納得したのだった。


第一次越冬隊の隊長は星野。副隊長は倉持。広報と庶務の内海、通信の横峰、医師の谷、機械担当の鮫島、設営担当の船木と嵐山、調理担当の山里、犬ぞり担当の大塚が次々に名前を呼ばれ、最後に監査役として名前をつらねたのは、氷室だった。


「星野越冬隊長以下11名を南極越冬隊に任命します」と高らかに宣言する白崎。


観測隊は南極大陸を目前に、希望に満ち溢れていた。(Fin)

詳しすぎる?あらすじを書きます。

木村拓哉主演!TBS開局60周年記念ドラマ!


2回もなんとか見ることができました。録画ができないので、連続ドラマを欠かすことなく、網羅するのは難しいですね。初回と最終回は押さえたいと思っていますが、途中はちょっと無理かもしれません。見ることができたときだけになったときはどうか、ご容赦くださいね。それから、1回見ただけの記憶だけを頼りに書いていますので、細かいところでの勘違いなどもあるかと思います。そのあたりも広い心で読んでいただければ。


ドラマの内容は変わらず、充実していて、映画さながらの迫力あるシーンも続きました。あの時代に南極に行くなんて、想像を絶する困難なこと。やはり、ドラマとは言え、事実がベースにあると思うと、感慨深い思いでいっぱいになります。木村拓哉さんが骨太のカッコイイキャラを自然に演じていることは言わずもがなですが、倉持のトップではなく、セカンド、サード位置でのちょっとしたやんちゃぶりがいいんですね。これから、どんなリーダーに育つのかなという期待もあるし、それぞれの俳優さんたちの個性も光り、バランスのよいドラマとなっているのが、魅力的です。


第2回あらすじ(思いっきりネタバレ)です。


未知の大陸・「南極」へと旅立った「宗谷」は一路、南シナ海を南下していた。


第一次南極観測隊副隊長の星野(香川照之さん)は、隊長の白崎(柴田恭兵さん)に、南極越冬を願い出るが、白崎はこれまで通り、いきなりの越冬は自殺行為と、反対の姿勢をくずさない。しかし、星野は星野で、第二次観測隊も結局ははじめての越冬になるわけで、さらに、せっかく建てた観測基地をそのまま放置して帰ってしまって、大丈夫だろうかと、白崎に疑問を投げかける。


倉持(木村拓哉さん)は船内で犬たちの体力を落とさないために散歩させたり、体を洗ったりと、大忙しだが、犬たちはあり余る体力で、隙を見ては逃げ回ったりで、犬塚(山本裕典さん)とふたり、追いかけっこになってしまうこともしばしば。


そんな中、「倉持君も志願しているんだね」と、白崎が倉持に話しかけてくる。少し申し訳なさそうな顔の倉持に、白崎は「いや、いいんだ。僕も一隊員なら、志願していたと思う」と話す。それでも、「越冬は認めない」と反対の態度を翻すつもりは全くない。


「政府は許可しないし、第一、観測場所は“インアクセサブル”と呼ばれる前人未到の地。すべて予想はできないことだらけだ。はじめて尽くしの場所で、人間モルモットになる覚悟はできているのか。最悪の場合は遭難することだってあり得るんだぞ」と、倉持たちの越冬が無謀であることを説く。


氷室(堺雅人さん)も「やめた方がいい。死人が出たら、国家事業としてやっている以上、取り返しがつかない」と言葉を重ねるが、「ここで勝負すべき。命がけで南極探検をした白瀬陸軍中尉たちのように、我々がやらなくてはならない」と、倉持もあきらめない。


志願した隊員たちも、子供が産まれそうな横峰(吉沢悠)は、気もそぞろで「やはり志願は辞める」と言い出し、内海(緒形直人さん)は「通信担当のおまえが抜けたらどうなるんだ?」と言うが、「妻を心配して何が悪い」と叫び、志願者内部にも亀裂が生まれる。


一方、犬塚は相変わらず、頼りなげではあるが、あくまでも「倉持さんが残るなら残る」と、倉持を心酔しきっていて、どこまでもついて行く覚悟を示す。鮫島(寺島進)は鮫島で「何も知らないくせに…」と、越冬にかける秘めた思いをちらつかせる。


大型台風接近で、船体は大きくローリングして、隊員たちは船底に叩きつけられる。大きく船体を揺らすことで、氷を割って進む設計になっている宗谷。その揺れ方は半端ない。犬たちを心配して見に行く倉持だったが、犬も叩きつけられてけがをして、血だらけ。抱き上げた犬ごと、さらに壁に叩きつけられる倉持だ。


やっと落ち着いた船内で、医師の谷(志賀廣太郎)に犬のけがの治療をしてもらう倉持。「すみません。犬のことまで…」と謝ると、「いいんだよ。そのつもりでいろんなものを詰め込んできているんだから」と谷はあくまでもおだやかな口調で語りかける。


越冬隊員にも志願している谷を案ずる倉持は

「谷先生は、ご家族の反対はないんですか?」

「越冬には医者が必要だろう? …家族は戦争で亡くなったからいいんですよ。倉持君も奥さんを戦争で亡くしたんだろう? ほかにご家族は?」

「義理の妹がひとり」

「待っている人がいるのはいいことだね」


東京では、南極観測隊の家族が集められ、「宗谷は今、インド洋に入りました」と報告がある。美雪(綾瀬はるかさん)は「観測隊は越冬することになったんですか?」と聞き、会場がどよめく。「第一次南極観測隊は、越冬はしません」と言われ、腑に落ちない美雪だったが、おなかの大きな横峰の妻・奈緒美(さくらさん)が急におなかが痛いと言い出したので、鮫島の妻・純子(加藤貴子さん)と息子のケンタと一緒に付き添う。


クリスマスイブが出産予定日だと話す奈緒美。親戚もだれもいないので、「主人も頑張っているんだし、私も頑張らなくては。ひとりで産むつもり」と言うので、美雪は「手伝わせてください」と言い、純子も「残された者どうし、助け合いましょう」と励ます。


12月、インド洋に入った宗谷は灼熱の太陽に苦しめられていた。暑さに弱い樺太犬たちの犬舎には冷房がついてはいたが、暑さで犬たちはバテ気味で、犬塚は必死で犬たちを扇いでいる。


星野は相変わらず、白崎を説得していて、白崎が「危険を冒すつもりはない。隊員に肝心の結束力がないのが問題なんです」と言うが、「時間がないだけ。何でも最初というのが一度はあります。探検なき、学術調査はありえない」と語る。


一方、あまりの暑さにイライラが募る隊員たちだったが、鮫島は犬舎に冷房が入っていると聞き、「犬より俺たちの方を優遇しろ」と、犬舎の鍵を犬塚から取り上げようとする。そこに止めに入った倉持と大喧嘩になった鮫島。


倉持はそこで、外務省から「越冬なんて、余計なことはするな」という電報が入ったことから、怒りを募らせ、「国は俺たちには越冬なんてできないと思っているんですよ。第二次観測隊は南極の研究者たちを集めて作ると言っています。たしかに、こんなくだらないことで争っていたら、俺たちに越冬なんてできるはずはない。思いをひとつにしなければ、互いにいのちを預けあう覚悟がなければ、遭難するだけです」と声を荒げる。それを見ていて微笑む星野だ。


白崎は「敗戦国は参加する資格がない」と言われ、ここで乗り遅れたら、世界と肩を並べるチャンスを失うことを危惧する倉持の気持ちを受け止めながらも、「まずは南極にたどり着くことからだ」となぐさめる。


次に続きます。

あらすじ(ネタバレ)の続きです。


撮影所で映子とあかねに「あやしい帽子の男」について聞くが、ふたりとも心当たりがないと言う。映子はあかねがとても苦労して、今の店をやっていることを話し、「行ってあげて」と和美にすすめる。和美は撮影所で、偶然、唐竹企画の社長たちに会い、姓名判断をしてもらっている様子を目にして、「4589」は名前の画数ではないかと思い当たる。みどりは姓名判断が趣味だったようで、トロッコ列車の中でも、映子に「売れたかったら、改名した方がいいわ」と言っていたのだ。


ツアー客の名前を画数で調べてみると、4589はふたりいて、戸辺と尚美だった。「事件には何の関係もない」と、姓名判断の画数が一致したと聞き、「そんなことで来たのか」と怒る戸辺は廊下ですれちがった女性が持つ花瓶に咳き込み、「こっちを向けるな」と当り散らす。戸辺は花粉アレルギーだった。


尚美の方は「結婚しても字画が変わらないのね」とうれしそうで、ふたりが結婚するつもりであることを話す。


夏目が戸辺のことを調べてみると、3年前に母親が火事で亡くなっていることがわかる。3年前はリカが独立した年と同じで、何か関係があるのではないかと疑う和美。調べてみると、リカは戸辺とつきあっていて、結婚するつもりだったことがわかる。


和美はあかねのリフォーム店に行く途中、店から、あの帽子の男が出てくるのを見かけ、後を追おうとしたが、ちょうど靴のかかとが取れて走れずに断念。店に行って、あかねに何者かを聞くと、はじめてきた早田という客で知らない男だと言う。古い着物を作務衣にリフォームして欲しいと頼んだだけだと言い、あかねが知っている様子ではない。


戸部を訪ねる和美と夏目だったが、戸辺はいるすを使っているのか出てこない。庭に回ってみると、窓のすきまから、倒れている戸部を発見する。すべて鍵が閉まっている状態で、パソコンには遺書が書かれていた。


そこにはリカ殺しが自分であったことを告白する内容で、「3年前に母が亡くなった火事は当時は母の天ぷら鍋の不始末からの出火で起きた事故とされましたが、事故ではありません。当時、結婚を反対していた母に対しての嫌がらせとして、リカが火をつけたのです。今回のツアーの申し込みで、偶然、再会したリカの口から聞きましたが、謝罪もしなかったリカに腹が立ち、復讐をしようと考えました。トロッコ列車から保津川下りまでの待ち時間に、リカのポットに毒物を入れましたが、それをみどりに見られていて、脅されたことから、彼女をナイフで襲い、橋から突き落としました。母のもとに行きます」と綴られていた。


しかし、和美には納得がいかない。戸辺は毒薬を飲んだものの、苦しんだらしく、花瓶が倒れ、水が散乱し、カサブランカが落ちていた。しかし、花粉アレルギーの戸辺がカサブランカを飾るはずがない。


一方、狩矢警部は独自に、帽子の男の正体に行き着いていた。


和美は夏目とのデートをセッティングした狩矢警部のおかげで、竹に流すそうめんを見ていて密室のトリックを見破り、夏目とともに戸辺の家に行き、戸辺が自殺ではなく殺されたことを実証していた。犯人は鍵を外に持ち出して閉め、わずかに開いた通風孔に管を入れ、鍵を水で流して戸辺の死体のそばまで送りこんだのだが、それだと水がこぼれるため、それをカモフラージュするために花瓶をわざと倒しておいたのだった。戸辺が花粉アレルギーだと知らない人物が犯人だと考えられた。


和美は尚美が花束を持って戸辺に供えとしているのを見て、「戸辺さんは花粉アレルギーなのに?」といぶかしがると、尚美は腹立たしそうに花束を叩きつけて、「あの世で苦しめばいいのよ」と怒りを爆発させる。リカと一緒に戸辺が言い争っているとき、リカが自分のことを「過去の女」とか、「邪魔になったら消す」と言っていたことを聞いていたのだった。何もしらなかったと怒りをぶつける尚美の背後から、殴りつけたのは帽子の男だった。「事件は終わったのに、何をかぎまわっているんだ」と恫喝する男に、「戸辺さんは自殺じゃない」と言う和美だったが、「やっと守ってやれる火が来た」とつぶやく男は和美を殺そうとする。


もみあっているところに来たのは狩矢警部たちで、連れていたのはあかねだった。


「早田春平さん、この方をご存じですね?」


「明るい音のきこえる場所」というあかねの店のキャッチフレーズは「中本明音」からつけられたもので、あかねは「明音」で「4589」という字画なのだった。


3年前、あかねは戸辺の母親と、実の親子のようにつきあっていて、戸辺との結婚を望んでいたが、戸辺にはその気がなく、リカを家に連れてきたときに、「こっちは親戚」とあかねのことを紹介したので、母親は激怒。「結婚は許さへん」と、戸辺とリカのふたりを追い出し、「うちはあかねちゃんさえおったらええねん」と、本当に大事に思っていてくれたのだという。


ところが、1か月ほど前に、カフェで戸辺とリカが話をしているのを偶然に聞いて、リカが火をつけて、母親が殺されたことを知り、絶対に許せないと思ったのだと言う。自分にとっては、ただひとりだけの大切な人であった戸辺の母親の無念を晴らすために、リカを殺害し、それを目撃して脅してきたみどりを殺したのだという。


帽子の男は38年前に失踪宣告されたあかねの父親で、そっとあかねのことを見守っていたのだった。不思議な縁で、若いとき、あかねの父親は戸辺の母親とつきあっていて、事情があって、別々の人と結婚していたが、その人と娘のあかねが一緒にいることにとても驚いたのだと言う。


そんなあかねを守りたい一心で、自分がやったことにして欲しいと泣く父親の春平だったが、もちろん、そんなことは許されない。あかねはいつか父親と再会したときのためにと着物で作った上着を出し、「お父さん、着てもらえますか」とやさしく尋ねる。親子の再会ができたことが唯一の救いだったが、罪が消えることはない(Fin)

山村美紗さんの狩矢警部(田村亮さん)と、娘の和美(藤谷美紀さん)親子のシリーズ。


山村さんの作品は明るいキャラが出て来るし(もっぱら、お嬢さんの山村紅葉さんのことが多いわけですが)、謎解きもそう簡単なものではないものを用意しているので、おもしろいドラマです。


ただし、今回の謎解きの姓名判断の画数というのは、ちょっとどうかなあと。私自身が姓名判断をするので思うのですが、名前の画数そのものよりも、それで運命付けられる運勢の数字の方が気になるので、名前のそれぞれの画数をそう覚えているものかしらという疑問と、ツアーで一緒だった人のすべてを姓名判断しているのもおかしいし、そのあたりが納得できませんでした。


その上、ちょっと要素が詰め込まれ過ぎていて、わかりにくいところがあったように思いました。複雑にすると、犯人をボカすのには具合がいいわけですが。でも、今回はあの人が犯人でないと、出演するにはチョイ役過ぎるという見方をすると、すぐに犯人がわかりました。


あらすじ(ネタバレ)です。


京都府警捜査一課・狩矢警部の娘・和美は、編集プロダクション『唐竹企画』の記者兼カメラマンで、京日新聞の社会部記者の夏目利彦(原田龍二さん)という恋人がいる。


ドラマは3年前の火事の現場からスタートする。眠っているのか眠らされているのかわからない女性が椅子に座っていて、天ぷら鍋のコンロに火をつけ、それが炎上して火事に…。だれが火をつけたのか、殺されたのはだれだったのか…ミステリアスな場面が一転、和美の撮影する美しい京都の日常写真に切り替わる。

京日新聞の京都ツウ記者が案内する人気ツアーに同行取材することになった和美。集合場所に遅れそうになって着いてみると、京日のガイドは夏目だった。担当するはずの記者が腹痛を起こし、近くで取材していた夏目に急遽、代役が回ってきたという。

ツアーの参加者には、染物会社の広報課長・戸辺侑哉(湯江健幸さん)とその部下・井丘尚美(映美くららさん)、売れない女優・野村映子(大島蓉子さん)と着物のリフォームを手がける中本あかね(伊藤かずえさん)、クラブママの立田リカ(大家由祐子さん)とスポンサーの仏具チェーン社長・酒井義夫(峰蘭太郎さん)、リカの店のホステス・相川みどり(堀まゆみさん)たちがいた。

慣れない観光ガイドにカンペを見ながら、四苦八苦して、こなす夏目だったが、女性たちからはイケメンガイドだと大人気だ。


そんな中、和美と夏目はリカが戸辺を「なぜあんな女を連れてきたのよ」となじり、しがみついたところを、尚美に見られ、リカを突き放して尚美を追う戸辺の姿を見かけ、不審に思う。

滞りなくツアーは進行し、ハイライトの嵯峨野トロッコ列車に乗り、その終点、亀岡から乗り込む保津川下りへと向かった。


保津川下りを楽しむ一行だったが、そんな中、飲み物を口にしたリカが突然、倒れ、絶命、同行者の悲鳴が上がる。トロッコ列車の中で飲んでいたときは異常のなかったはずのリカが持参したポットの飲み物だったが、捜査を開始した狩矢警部らは、毒物による中毒死と判断。トロッコ列車から船に乗り換えるまでの30分間に、何者かがポットに毒物を混入したのではないかと思われた。

まずは、ツアー中に被害者と口論していた戸辺が疑われるが、戸辺はリカとは初対面で、店に来るようしつこく誘われて断っただけだと話し、部下の尚美もそう聞いていたと証言する。


警察の調べで、リカの店は売り上げが落ちてきていたことがわかり、金銭トラブルがあったのではないかと推察され、さらに、みどりがリカに多額の金を借りてトラブルになっていたことが判明する。リカからさんざん借りておきながら、踏み倒すつもりだった上に、酒井社長からも借りて、それがバレて、大喧嘩になったのだと言う。

だが、警察での取調べにも、みどりは350万円の借金を大した額ではないと言い放ち、「私は、やっていない」と強気な態度を崩さず、「任意でしょ? 私は帰らせてもらうわ」と、おびえるそぶりもない。その帰り、「私は犯人を知っているから大丈夫。あなたの番号と一緒だったの」と、警察署の前で知人に電話しているのを偶然、通りかかった和美が聞きとがめ、確認しようとするが、みどりはタクシーであわてて立ち去る。さらに、和美はその様子を、離れたところから帽子をかぶった年配の男がうかがっていることにも気づく。 


その夜、みどりが胸を刺され、橋から突き落とされて死んでいるのが見つかった。


あやしげな帽子の男の目撃証言から、狩矢警部は娘の和美が撮影した写真にその男が写っていることを確認し、和美もその男が警察署の前で会った男に似ていることを確認する。


和美と夏目は、みどりの言っていた「ますやの福ちゃん」を探す。警察署の前でみどりが電話をしていた相手の男、福ちゃんは金は貸していたが特に恨みを持っているようすではない。番号に心当たりはないかと聞くと、暗証番号だろうと言う。みどりに金を貸すとき、一緒にATMまで行って、番号を見られたのだという。みどりが口にした番号は「4589」だとわかったが、何の番号なのかがわからない。


※次に続きます。

日曜日2330分からの『ホンネ日和』もなかなかおもしろい番組で、ときどきチェックしています。今夜はちょっと見ることができなくて、最後の数分だけ見たのですが、かなり衝撃的? なトークだったので、少しご紹介しますね。


ジャーナリストとして現役で活躍中の鳥越俊太郎さんと、プロデューサー、タレントとして活動しているテリー伊藤さんの組み合わせで、いくつになっても変わらない男のサガについてトークしていたようです。

雰囲気のいい大人のお店で、お酒も入ってついついだったのかもしれませんが、死ぬまでにしたいこととして、鳥越さんが語ったのが、「自分の子供がほしい」ということ。


もちろん、鳥越さんにはふたりの成人したお嬢さんがいらっしゃるのはよく知られているところ。鳥越さんは71歳。2歳半のお孫さんもいらっしゃるのにもかかわらず、自分の子供が欲しいとは、驚きの発言です。


もちろん、その場合、奥様との間のお子さんではないわけですが、テリーさんが「たとえば、こういうお店で若い女性と知り合って、私は鳥越さんの子供を産んでもいいと言われたら?」と聞くと、「もちろん、産んでもらいます」ときっぱり。「奥さんには?」との問いかけには、「自分の気持ちをきちんと説明するしかないでしょうね」と鳥越さん。


「孫はかわいいけれど、自分の子供が欲しいじゃないですか」と、これが男の本能ということでしょうか。さらに、もうひとつやりたいことは、「映画をつくること。しかも悲恋の物語」だそうで、「それじゃ、鳥越さんが若い女性と恋して子供をつくりたいというのをそのまま映画にしたらいいですよね。それは絶対おもしろいと思う」「ま、映画だったらフィクションですからね。問題はないでしょうね」と言いながらも、鳥越さん、気持ちの上ではかなり本気の子供が欲しい発言のようでした。


テリーさんじゃないけど、本当におもしろい。どちらかと言えば、硬派なジャーナリスト、いい加減なことはしない、家庭人としても家族に愛されているというイメージで、こんな自由な考えを持っている方とは思わなかったので、これぞ「ホンネ日和」という番組のおもしろさだなと。


この番組はじっくりと語りたい相手のために、小さな旅を自らが企画して、その中で一緒の時間を過ごすことで、自然に方の力が抜けて、「素」の部分が見えるところがおもしろい番組なので、こういう発言も出ちゃったんでしょうね。鳥越さんが「テリーさんはやっぱりうまい」と最後にホンネも。言わなくていいことまで言ったと少し奥様に対して、反省のコメントもありました。


また、そのトークに対して、タレントのYOUさんと、俳優のARATAさんが、MCとして、毎回、感想のゆるゆるトークを展開するのも、この番組の特徴なのですが、YOUさんが鳥越さんの子供が欲しい発言を聞いて、「私は一夫一婦制には反対」と。経済的な理由で、一夫一婦制ができたのだろうけれど、私なんかのように経済的に自立しているような女性はたくさんいる今、一夫一婦にこだわる必要はないんじゃないかと。


一夫多妻であれ、逆であれ、それぞれが自由に選択すれば、三角関係とか、そんなまどろっこしいこと、なくなるんじゃないかと。これもまた、YOUさんの独特の世界観があっていいですね。


私もその意見には賛成ですが、正直、鳥越さんやYOUさんの思いが現実として通用するためには、それぞれが自立した大人であることが大前提にありますね。


あまり成熟している社会とは思えない日本ではなかなか簡単にはいかないことかもしれません。逆手に取ってやりたい放題なおこちゃまな大人が多そうです。

6回保険が殺した愛 


くわしいあらすじ(ネタバレ)の続きです。


大野は弁当工場の奥居に会い、保険の申し込みを「撤回しろ」と迫っていた。


「あなた、このままでは殺されますよ」と声を荒げる大野に、奥居は「あなたたちは亜希子さんのことを何も知らないんだ。亜希子さんはさりげないやさしい気遣いのできる女性なんだ。余計なお世話はやめてください」と拒絶する。


翔の病室を訪れた向島だったが、検査もせずに帰ったと聞いて、あわてる。亜希子のアパートに行って、また、スープを飲ませようとしている亜希子の手を止める向島。


「腹痛の原因はこのスープじゃなのか」


しかし、その野菜スープを飲んでみなさいと渡され、飲んでみると、ただのおいしい野菜スープだった。


公園で向島と亜希子は歩きながら話をする。


「あれで野菜を食べてくれたら、ほっといても育つのに」と、翔の野菜嫌いを嘆く亜希子。


笑う向島は自分も野菜嫌いだったけれど、ちゃんと育ったというと、「それはお母さんがえらいのよ。野菜だとわからないようにして、こっそりと食べさせている。そういうものよ、母親は」と亜希子。


「あなたは? あなたはどんな育ち方をしたんですか?」


向島が尋ねると、亜希子は新潟の大きな蔵元のお嬢様で、蝶よ花よと育てられたのだという。ところが親の反対を押し切って東京に出てきたとき、くだらない男に引っかかって産んだのが翔だと。それからの人生は「好きになった人はみんないなくなる…。みんな、ね」


考え込みながらひとり歩く向島は、鳴り響く携帯電話にやっと出る。大野はじれたように「どこで何をやってるんですか?」と電話口で叫ぶが、向島の顔には反応がない。「スープはシロでした」という亜希子のスープの検査報告にも興味を示さず、向島は亜希子のことを「ふつうの母親なんだよね…」とつぶやくように言って、一方的に電話を切ってしまう。


定食屋で昼食をとりながら、如月に向島のようすが変だと言って、また、愚痴をこぼす大野。

「ミイラ取りがミイラになったのか?」と、向島が亜希子に取り込まれたんじゃないかと案ずる大野に「俺が過去でも調べてみるわ」と言う如月。

公園で遊ぶ翔にお母さんの友達だと言って近づく如月。「どこで生まれたのか聞いたことある?」と質問をはじめると、亜希子が激しい剣幕で近づいて来る。


「子供は関係ないでしょ。2度とこの子に近づかないで」と叫ぶと翔を連れ去る。

「俺はだまされないよ。絶対にだまされない」と亜希子に向かって叫ぶ如月。

向島が敦史の病院に行くと、ベッドが空になっていた。

霊安室に寝かされた敦史のかたわらで祖父が寄り添っている。

「もう長くはないってわかっていたんだ。結局、1日も学校には行けず、子供らしいことは何一つできなかった。何のために生まれたのかな…」つぶやくように語る祖父にただ頭を下げることしかできない向島だった。

敦史の見舞いに持って行った動物のフィギュアを握り締め、川原に座り込み、敦史に動物園に連れて行くと約束した日のことを思い出し、苦しげな顔をする向島だったが、その帰り、翔がボールを取ろうとしてプールに落ちる現場にさしかかり、向島もプールに飛び込んだ。


溺れている翔を向島はやっとの思いで救い上げ、げぼっと水を吐き、息を吹き返した翔は間一髪で助かった。


そのまま、亜希子の家に行った向島は翔も動物が好きで、動物園にもよく連れて行っている話を聞き、「あの子は一度も行ったことがない…連れて行ってやるって約束したのに…のらねこを抱くことさえできずに死んだ…母親が…いや、俺が殺したんだ。俺がもっとちゃんと調べていれば…、保険を払わなかったら…」と後悔の気持ちが胸に迫る。


自分を責めて泣く向島に、亜希子はやさしく後ろから手をまわして抱きしめ、「あなたは悪くない…罰は罪を犯したものが受けるべきでしょ…保険なんかなければよかった…そうしたら、あなたも私も苦しまずにすんだ…だから、あなたのせいじゃない」


ひとり歩く向島を待ち受けていた如月は、激しく詰め寄った。


「どういうつもりだ? あの女の何もかもシロってわけにはいかないだろう? 5年前の件は向島さん以上に俺だって後悔している。もっと俺がちゃんと調査しておけばって。だからもう、絶対に後悔したくないんだ。向島さん、目をさませ。俺はあの女の過去を調べたんだよ…」


言葉を続けようとする如月を押しのけ、「ほっといてくれないか」と立ち去る向島。

「向島さん、あんた…」亜希子に取り込まれた様子の向島に失望を隠せない如月。


如月は最後の手段に打って出る。


翔を連れ出し、亜希子を廃工場に呼び出したのだ。子供を人質にとられて、あわてる亜希子。


「あんたの出生や育ちを調べたんだ。このままじゃあんた、つかまるよ。翔くんともお別れだ。その前に保険の請求を取り消せ」と、恫喝する如月。そのちょっとした隙に、亜希子は鉄パイプを振り下ろし、如月の頭を殴りつける。


「子供には手を出さないでって言ったでしょう」と叫びながら、何回も振り下ろし、血だらけになった如月は地べたに崩れ落ちる。ちょうどそのとき、電話をかけてきたのは奥居で、「僕はあなたを信じていますが…」と、警察が工場に来ていることを教える。さすがに亜希子も平静ではいられず、奥居もいぶかしがる。


通りがかりの男たちが、如月が血だらけで倒れているのを少し遠くから見つけて「救急車だ」と騒ぎ立て、亜希子は鉄パイプを放り出して、翔を探し回る。


翔は工事現場用の大きな車に乗って楽しく遊んでいるところだった。


弁当工場に行った刑事たちは「任意でひっぱろう」と、亜希子を探しているようすだ。


救急車で病院に運び込まれる如月に「如月さん」と懸命に呼びかける向島と大野。如月はやっとの思いで「新潟」と口にする。


一方、亜希子は翔を連れて夜行バスに乗り込み、「生まれたところを見せてあげる。そこはお母さんが生まれたところでもあるんだけど」と翔に話をする。


新潟に向かう亜希子と翔。向島も如月の「新潟」という言葉から亜希子を追う。(Fin)



6回保険が殺した愛 


今週もとてもおもしろい展開でした。亜希子は天使なのか、悪魔なのか。強い疑いを持っていながらも、亜希子のやさしさに触れて混乱する向島と、その向島をサポートしながらも向島の動きが読めずに案ずる大野、徹底的に追求しようとする如月と一之瀬の対比が興味深い場面が続きました。来週は最終回。だれることなく、急ぎすぎもせず、丹念に描く内容はとても魅力的です。どのような結末になるか、楽しみですね。


くわしいあらすじ(ネタバレ)です。


「横村さんと心中するつもりだったんだろ? それなのに、なぜ、あんただけ生きているんだよ? 横村さんに何をしたんだ?」向島(伊藤英明)の激しい問いかけに、「私が横村さんを殺したんです」という亜希子(高島礼子)。


「私は横村さんから金銭的な援助を受けていました。一緒に死のうと言い出したのは私。私も疲れていたんです。出会う人、出会う人がみんな死んで行く。これで楽になれると思ったとき、横村さんが言ったんです。もうこれでいい。一緒に死んでくれるかどうか試しただけだって。おまえだけは生きろって」

「いい加減なことを言うな」怒声を上げる向島に「信じてくれないんですね」と冷たく言い放つ亜希子。


「信じてくれなくても、これが真実で、すべてです」


「あんた、いい加減にしてくれ!」

割って入ったのは奥居(山崎樹範)だ。


「僕が保険に入りますよ。亜希子さんはあんたたちの言うような人じゃないって照明してみせます。僕は亜希子さんを信じていますから。亜希子さんを受取人にして保険に入ります」


会社に戻った向島は心配する同僚たちにも心を開かず、あわただしく、ひとり専務のもとに談判に行くが、専務は相変わらず相手にはしない。査定部出身の専務に、向島は間違った保険の支払いはみんなを不幸にすると訴えるが、「心中するという手紙だけじゃ証拠にはならないし、その女に残してやりたいという横村の気持ちは本当だろう。保険金の支払いは決定したんだ」と告げ、部長からは「有給がたまってんだろ? 休め」と、この件から離れることを言い渡されてしまう。


心配する大野(中丸雄一)に「奥居が新しいターゲットだ。目を離すな」と指示し、向島はひとり、警察に遺書を持って行き、事件性をアピールすると、「とりあえず、受け取っておくよ」と、曖昧な返事だった。


亜希子は7000万円と、3000万円の保険金を2回受け取っている。向島はその調査を開始する。


最初の老人のときは、亜希子はハウスキーパーとしてその家にいて、老人が入院したら老人の面倒を看なくてもいい立場だったのに、本当の家族のように付き添いに来ていたという。家族は「父親の面倒なんか看ないのに、遺産の話ばかりしていた」と言い、亜希子は病院の食事なんか食べたくないとわがままを言う老人のために好きなもののお弁当まで作って持って行って食べさせていたという。医師からは怒られていたけれど、とても幸せそうに笑っていたという老人。「そう、保険金は本当に残したい人にあげることができたのね。それはよかった」という看護師の話にはどこにも不信な点はない。


さらに、次の大学教授とは、学生食堂で働いていた亜希子が教授におまけのコロッケをのせてあげたりして親しくなり、それまでさえない、学生にも人気のなかった教授が、人が変わったように明るくなって自信も深め、学生たちとも楽しく会話するようになり、亜希子にプロポーズをするんだと楽しみにしていたのに、飲酒運転の事故で亡くなったというが、この件でもとても幸せそうな話には作られたところがあるようには思えなかった。


一方、向島の考えていることがわからず焦る大野は食事を共にしながら如月に愚痴をこぼすと、「あんな女に保険金を渡してたまるか」と如月は宣言。如月は気するものがある様子だ。


向島は亜希子のアパートに行くが、「まだ、横村さんのことで何か?何を聞いたって、信じられないくせに」とあきれたように言う亜希子。


「横村さんの写真も飾っていないんだな。横村さんはあなたに会わなければ、死なずにすんだ。…わからないんです。なぜ、あなたは横村さんが死ぬのを止めなかったのか」


「幸せそうだった」と亜希子。「私が出会ったとき、横村さんは何のために存在しているのかわからなくなっていたんです。とても退屈そうで…違う生き方を探していて、別の場所に行きたかったんだと思います。私にお金を渡してくれる横村さんは、どこか得意げでとても男らしかった。けど…気がついたときには」と話す

亜希子の横で突然、腹痛を訴える翔の姿が。「救急車を呼んでください」と叫ぶ向島。


病院に入院させ、眠る翔の横で、「向島さん、ご心配をかけました」と明るい顔の亜希子。いつも腹痛を訴えるが、病院では原因はわからず、「あとはケロッとしているんです」という。翔はたしかに目覚めるといつも通りで、元気が出るようにと、手作りのスープを飲ませる亜希子に、5年前の案件がよみがえる向島。子供に飲ませるスープに毒物を混入させていた母親。あのときも子供は腹痛を訴えていたのに、わからなかったのだ。


ちょうどそのとき、5年前の被害者・敦史は容態が悪化して集中治療室に移され、祖父が懸命に呼びかけているところだった。「敦史、目を開けてくれよ。おじいちゃんを見て笑ってくれよ。どうしちゃったのかな?…あっちゃんはね、敦史っていうんだ、ほんとはね」小さく子守唄のように歌う声が病室に流れ、切ない。泣きながら立ち去ることしかできない向島。


大野が一之瀬の呼び出しに出かけてみると、「奥居さんがうちの保険に入ったわよ。書類に不備はないし、こちらとしては受け付けるしかないけど、向島さんは何やってんのよ」と一之瀬は婚約者として受取人の欄に亜希子の名前が書かれた奥居の保険申込書に腹立たしさを隠せない。大野もどうしていいのかわからず、「こっちはこっちで何とかするわ」と言う一之瀬。「これは挑戦なの。保険制度に対する、そして私たちのようにしっかりと自分の足で生きている女に対する…、あの女のしっぽ、絶対につかまえてみせるわ」


次に続きます。