くわしいあらすじの続きです。全くのネタバレですので、ご注意ください。
そして、10月10日。出港まであと29日。宗谷の改造工事は無事に完成した。
「本当にありがとうございました」日本鋼管の畠中と握手を交わす倉持。そして、自分の任務は終わったと、白崎隊長と星野副隊長に「がんばってきてください」とあいさつする倉持だったが、白崎に「第一次南極観測隊に入ってもらう。隊長命令だ」と言われてとまどう倉持。信じられない言葉だった。「もういいんだよ。南極観測にはあなたが必要なんですよ」と星野。白崎と星野が大臣にかけあって、倉持の入隊を談判したのだった。「がんばって来い」と畠中に肩を押され、男泣きする倉持。作業員全員の喜びの声も広がった。
居酒屋で祝いの酒を飲む倉持たち。星野がそばに寄って来て、やはり南極観測は越冬すべきという考えを話す。それは隊長が反対しているのではないかと言うと、「選抜メンバーなら越冬してもいいそうです。倉持はんはどないですか?」
美雪の小学校に出かけた倉持は、ハルオたちから「先生、お見合いを断ったみたいだよ。お兄ちゃん、結婚してあけなよ」と言われて、照れる倉持。美雪は「お見合い、ふられちゃいました」と快活に答えながら、倉持が南極に行けなくなったと聞いていると話し、「正直、南極に行くのは危ないなと思っていたのでよかった」と言うのだが、「ごめん。行くことになったんだ。しかも越冬して1年間はとどまろうと思っている。美雪ちゃんにだけは言っておきたかったから」と話し、呆然としている美雪に「必ず帰って来る。美雪ちゃんはおれのたったひとりの家族だと思っているから」と言い残して立ち去る。
隊員それぞれの家族との別れもすみ、昭和31年11月8日。第一次南極観測隊の出発の日が訪れた。
港には宗谷を見送る人、人、人で埋め尽くされている。
「多くの方たちに尽力していただき、本当にありがとうございました。冷静かつ科学的に合理的にすべての任務を尽くします」とあいさつする白崎隊長。マイクを譲られた星野は「倉持っちゃん、あんたがしてくれ」と倉持に頼む。テレビの中継で世話になったみんなが倉持の姿を見守る中、「この日を迎えられたこと、喜びでいっぱいです。それ以上にこんなにたくさんの方たちに見送りに来ていただいて感謝しています。今回の観測は学術調査だけではなく、宗谷にはタカラモノが積まれています。それは日本人の誇りです。未来を担う子供たちの夢です。僕はこの一年間、たくさんの方たちに助けられ、支えられてここに立たせてもらっています。僕たちは必ずまだ見ぬ大陸に日本の旗を立てて来ます」
拍手するみんな。「生きて帰れよ」。テープが投げられ、いよいよ、宗谷は岸壁を離れた。
隊員の中に氷室を見つけて驚く倉持。「夢で日本を変えられるなら、この目でたしかめないとな」と、相変わらず近寄りがたい顔で言う氷室だった。
岸壁には「倉持のお兄ちゃん、がんばって」という横断幕を掲げて走る子供たちと美雪の姿があった。
「行ってらっしゃい」つぶやく美雪。「行ってくる」答える倉持。
宗谷ははるばる2万キロの航海に旅立ったが、それは想像を絶する困難のはじまりだった。(Fin)
※感想
第一回でこんなに長くあらすじを書かせてもらって、ごめんなさい。大作と言われるだけある、濃い内容のドラマで、あらすじを書くことで、2度楽しませてもらった感じです。本当にあった話をベースに。歴史的な背景をきちんととらえてあって、見ごたえのあるドラマに仕上がっています。2回め以降はこんなにくわしくは書けないかもしれませんが、続いて見ていきたいと思っています。それにしても男の人ばかりで、撮影も大変だったでしょうね。綾瀬はるかちゃんが一輪の花ですね。