くわしいあらすじの続きです。全くのネタバレですので、ご注意ください。


そして、1010日。出港まであと29日。宗谷の改造工事は無事に完成した。


「本当にありがとうございました」日本鋼管の畠中と握手を交わす倉持。そして、自分の任務は終わったと、白崎隊長と星野副隊長に「がんばってきてください」とあいさつする倉持だったが、白崎に「第一次南極観測隊に入ってもらう。隊長命令だ」と言われてとまどう倉持。信じられない言葉だった。「もういいんだよ。南極観測にはあなたが必要なんですよ」と星野。白崎と星野が大臣にかけあって、倉持の入隊を談判したのだった。「がんばって来い」と畠中に肩を押され、男泣きする倉持。作業員全員の喜びの声も広がった。


居酒屋で祝いの酒を飲む倉持たち。星野がそばに寄って来て、やはり南極観測は越冬すべきという考えを話す。それは隊長が反対しているのではないかと言うと、「選抜メンバーなら越冬してもいいそうです。倉持はんはどないですか?」


美雪の小学校に出かけた倉持は、ハルオたちから「先生、お見合いを断ったみたいだよ。お兄ちゃん、結婚してあけなよ」と言われて、照れる倉持。美雪は「お見合い、ふられちゃいました」と快活に答えながら、倉持が南極に行けなくなったと聞いていると話し、「正直、南極に行くのは危ないなと思っていたのでよかった」と言うのだが、「ごめん。行くことになったんだ。しかも越冬して1年間はとどまろうと思っている。美雪ちゃんにだけは言っておきたかったから」と話し、呆然としている美雪に「必ず帰って来る。美雪ちゃんはおれのたったひとりの家族だと思っているから」と言い残して立ち去る。


隊員それぞれの家族との別れもすみ、昭和31118日。第一次南極観測隊の出発の日が訪れた。


港には宗谷を見送る人、人、人で埋め尽くされている。


「多くの方たちに尽力していただき、本当にありがとうございました。冷静かつ科学的に合理的にすべての任務を尽くします」とあいさつする白崎隊長。マイクを譲られた星野は「倉持っちゃん、あんたがしてくれ」と倉持に頼む。テレビの中継で世話になったみんなが倉持の姿を見守る中、「この日を迎えられたこと、喜びでいっぱいです。それ以上にこんなにたくさんの方たちに見送りに来ていただいて感謝しています。今回の観測は学術調査だけではなく、宗谷にはタカラモノが積まれています。それは日本人の誇りです。未来を担う子供たちの夢です。僕はこの一年間、たくさんの方たちに助けられ、支えられてここに立たせてもらっています。僕たちは必ずまだ見ぬ大陸に日本の旗を立てて来ます」


拍手するみんな。「生きて帰れよ」。テープが投げられ、いよいよ、宗谷は岸壁を離れた。


隊員の中に氷室を見つけて驚く倉持。「夢で日本を変えられるなら、この目でたしかめないとな」と、相変わらず近寄りがたい顔で言う氷室だった。


岸壁には「倉持のお兄ちゃん、がんばって」という横断幕を掲げて走る子供たちと美雪の姿があった。


「行ってらっしゃい」つぶやく美雪。「行ってくる」答える倉持。


宗谷ははるばる2万キロの航海に旅立ったが、それは想像を絶する困難のはじまりだった。(Fin)


※感想

第一回でこんなに長くあらすじを書かせてもらって、ごめんなさい。大作と言われるだけある、濃い内容のドラマで、あらすじを書くことで、2度楽しませてもらった感じです。本当にあった話をベースに。歴史的な背景をきちんととらえてあって、見ごたえのあるドラマに仕上がっています。2回め以降はこんなにくわしくは書けないかもしれませんが、続いて見ていきたいと思っています。それにしても男の人ばかりで、撮影も大変だったでしょうね。綾瀬はるかちゃんが一輪の花ですね。

くわしいあらすじの続きです。全くのネタバレですので、ご注意ください。


倉持と犬塚が犬ぞりの準備に奔走している間、氷点下での観測機器のテストは一向に進まず、頓挫しかけていたが、犬たちの訓練をはじめた倉持たちも全く先は見えていない。先導犬のいない犬たちはバラバラで、けんかしたり、勝手にあちこちに走り出したりで、使い物にならないのだ。手を焼きながらもあきらめずにチャレンジし続ける倉持。


「たくさんの子供たちの夢のためにも、戦争で亡くなった人たちにも見せたいんです。大切なのは無事に帰ってくることです。だれひとり欠けることなく。その姿を未来の子供たちに見せてあげたいんです。こんな時代に南極まで行った事実を。…デカイこと言ってる自分は行けないんですけどね」


それを聞いている綾子や亮、遥香、そして、リキ。犬たちをじっと見つめていたリキは子供たちのところから犬たちの方に走り出し、「ワンっ」とひと鳴きして走り出すと、今までバラバラだった犬たちがいっせいにそりを引いてひとつになって走り出した。「すごいな、先導犬!」倉持たちは驚きながらもうれしさを隠せない。


遥香は「リキ、南極に行きたいのかなあ」とつぶやき、「もし、行きたがっていたらどうする?」と綾子に問われ、子供たちは思案顔。「みんなの役に立つの?」と遥香。


綾子が倉持たちに告げる。「連れて行ってもいいと言っています。その代わり、必ず連れて帰って来ると約束してもらえますか?」


懸命に南極観測への夢に向かい、挑戦し続ける倉持の姿に、「倉持さんは南極に行くべきだと思います」と声をかける犬塚だが、倉持はそれには答えず、「タロ、ジロ、みんな南極で頑張れよ」と犬たちを励ますのだった。


一方、宗谷の改造工事では放水試験を行ったものの、失敗し、重傷者が出た。「南極観測は中止か」という新聞の見出しが躍る中、北海道から駆けつける倉持。しかし、そこでは、観測中止を決定付けようとしている最中だった。倉持の脳裏によみがえるのは、寄付をしてくれた多くの子供たちの笑顔、リキを差し出してくれた遥香たちの顔…。


「ここで僕たちがあきらめたらおしまいじゃないですか。少ないお小遣いを寄付してくれて、あんなにたくさん、募金に並んでくれた子供たちのこと…、白崎先生は世界から負け犬と呼ばれないようにしようって約束しましたよね。もう一度、日本が世界と渡り合える機会だと。戦争で亡くなった僕の妻も、多くの人たちも日本が負けていくために、死んでいったんじゃないはずです。南極観測にはみんなの夢や希望が託されているんです。…この夢は日本を変える力を持っているんです!」


倉持の死に物狂いの説得だったが、隊長の白崎は首を縦に振らない。


「私が国民のみなさんに謝罪します。この状況で出港することはできません。全責任は私が取ります」

倉持の、日本国民の夢が砕け散ろうとしたその瞬間、「失礼します。今、外に…」と知らせが入る。


外に出てみると、それはトラックに山ほど乗り込んだ職人たちだった。


「人手がいるんだろ?」


宗谷の事故の報に「我こそは」と名乗りをあげた建築に関する職人たちだったのだ。


が、そこに水をさしたのは氷室である。「ここで必要なのは南極観測のプロでしょう? こんなしろうとに何ができますか?」「南極観測のプロ? そんな人間、どこにいるんだ? みんな南極には行ったことがないんだぞ」と氷室に反論する倉持。すると、「皆さん、助けてください。みなさんの力を貸してください」と頭を下げる白崎隊長の姿があった。「おうっ」職人たちはどっとなだれ込んだ。


「また、負け犬になったらいけないよな」と言う白崎に「出港まで手伝います」と告げる倉持だった。


敗戦から11年。ホンダやソニー、のちの日本の名だたる企業として成長していく企業の技術者たちからの観測機器の技術支援もはじまった。造船所で一体となって必死で働く倉持たちの成果が実を結び、宗谷の放水試験も無事に成功し、抱き合って喜ぶ姿があった。

※次に続きます。

くわしいあらすじです。全くのネタバレですので、ご注意ください。



隊員の募集も行われ、さまざまな職種の者たちが詰め掛けてにぎわう中、大蔵省主計局では顔をしかめる氷室の姿があった。その後、氷室は白崎隊長と星野副隊長にある知らせを持って行く。


隊員も決まり、任命式が行われる会場に倉持が入って行くと、帝都新聞の内海の怒声が響いていた。


「なにごとですか?」と、あわてて人を掻き分けながら近づいてみると、白崎教授から「倉持君、すまない。君は南極に連れて行けない」と頭を下げられる。


氷室の知らせは、倉持が山岳部のリーダーだったとき、登頂中に死亡事故を起こしていたことを問題視して、{隊員にふさわしくない}という指示を伝えるためだったのだ。


「あの事件は倉持のせいなんかじゃない。おまえだって、一緒にいたからわかっていただろう? それをなぜ?」と内海は激しく氷室に詰め寄るが、氷室は相変わらず冷たい顔をして答えない。


そこに割って入ったのは星野で、「まあまあまあ…。そんなこと言うても、倉持はんかて、これでもう終わりちゅうわけにはいかんやろ? そやから、北海道に行ってもろて、犬ぞりのことをお願いしたらどないやろ? みんな宗谷の工程で手いっぱいなんやしね。そうそう、犬の訓練経験があるという、なんちゅうたかな…犬塚はん(山本裕典さん)…、あんたも倉持はんと一緒にどうぞ」「いいですね?」と氷室に向かって言うと、「報告しておきます」と、相変わらずクールな表情で答える氷室。


「申し訳ない」と頭を下げる白崎に、「これまで参加させていただいてありがとうございました」と、悔しさを押し殺し、潔く礼を言って辞する倉持だった。


義妹の美雪に報告をしようと小学校を訪ねると、「美雪先生はお見合い」と聞いて、焦る倉持。走って家まで行くと、美雪はひとり洗濯物を干しているところで、その姿を目にすると、言葉をかけられず、倉持は帰っていく。



広大な北海道の果てしない道を歩いている倉持と、京都大学の大学院生・犬塚夏男(山本裕典さん)。「休みませんか」と、もはや疲労困憊という顔で言う犬塚に、険しい表情の倉持は耳を貸さない。が、犬塚はさっさと通りがかった車に声をかけ、北海道大学の古館智大教授(山本さん)のところに案内を頼むのだった。


案内してくれた女性は教授の娘、綾子(木村多江)で、夫が亡くなって、遥香(芦田愛菜ちゃん)と、亮(井上瑞稀くん)のふたりの子供を父の元で育てている。


教授のところには樺太犬が10頭、研究のために飼われていた。「一頭当たり40キロは引けるから、犬ぞりには20頭はいるな」という古館教授。貸してほしいという倉持に「この10頭は鍛えているから、役に立つだろう。犬たちも南極に行けるとなれば、名誉なことだろうから」と快諾。「残りの10頭は自分らで探せ」と言われた倉持たちだったが、そこにリキという別の犬が飼われていることがわかる。


犬ぞりの先導犬の経があると聞いて、喜ぶ倉持に、「リキは渡さない」と怒る遥香と亮。事故で亡くなった父親がわりのような存在のリキを遥香たちは手放すことはできないのだ。

倉持たちは古館の家に泊まりこんで、樺太犬を借りて歩くが、どう見ても犬の扱いが苦手そうな犬塚に、「おまえ、犬の訓練経験があるってうそだろ?」と言う倉持。犬塚はあわてながらも、必死で、自分は大学院生で何の将来の見通しもなく、観測隊に参加することで、何かを見つけたかったが、身につけている技術も経験もないために、犬の訓練経験があるとうそをついたのだった。ただ「オーロラの研究をしていたのは本当だ」と語る犬塚に「うそってバレないようにしろよな」と、温かく声をかける倉持。


ふたりは樺太犬がいるという桧山農場に向かうが、そこには「金返せ」のびらが多数張られていて、人気がない。探してみると、一頭は首輪につながれたまま死んでいて、あと2頭のタロとジロは生きていたものの、荒れてとても人になつく様子ではない。倉持は2匹にえさを投げてやり、帰っていく。


古館教授と犬塚の前で、父親が明治45年、日本人初の南極探検を行った白瀬陸軍中尉と一緒に行ったことを当時の写真を見せながら語る倉持に、古館は驚く。研究で飼われている「風連のクマ」は、白瀬たちが連れて行った樺太犬の末裔だというのだ。しかも、桧山農場にいるのはその息子たちで、その名前も、探検隊にいた犬たちの名前にあやかってつけられたという。不思議な縁を聞き、あわてて桧山農場に向かう倉持と犬塚。


しかし、農場はすでに人手に渡り、壊されている最中で犬たちは市場で売られたという。あわてて市場にかけつけると、間一髪、タロとジロは車に積んで去るところで、倉持はありったけの金を出して「売ってくれ」と言うと、大金にほくほく顔の男は快諾してくれたが、2匹は警戒してうなり声を上げる。倉持がなだめながら手を出すと、かみつかれる。それでも、ひるまず、何もしないからおいでとやさしく声をかける倉持にやっと心を開くいた2匹はぺろぺろと手をなめてくれるのだった。



※次に続きます。


【北海道】


くわしいあらすじの続きです。全くのネタバレですので、ご注意ください。


大学の庭で「あきらめるしかないのか」と、ぼんやりと思案する倉持のところに、小学校の教師をしている高岡美雪(綾瀬はるかさん)が訪ねてくる。美雪は戦争で失った倉持の妻の妹だった。


暗い顔の倉持を案ずる美雪だったが、そこに美雪の教え子のハルオが赤ん坊をおぶったまま、やって来る。ハルオは倉持が小学校で鉱物の話や南極観測の話をして聞かせている子供たちのひとり。「倉持のお兄ちゃん」と慕っているのだが、新聞で南極観測への寄付募集の記事を見て、そこに倉持の顔写真があったことから、「はい」と倉持にお金を渡す。


そこにはしっかりと握り締めて、遠い道のりを歩いてきた5円玉があった。南極に行くには「お金がかかるんでしょ?」と。倉持は驚き、「歩いてきたのか?」と、ぼろぼろになって穴が開き、指が見えている靴を見つめていうと、「遠かったよ」とにこにこしながら、「それじゃ、足りない?」と聞く。子守をしてやっともらったお駄賃を倉持の夢に差し出す気持ちに胸が熱くなる倉持。「十分だ。ありがとう」。


そして、ハルオの後からやって来たのは、さらにほかの子供たち。みんなが倉持を取り囲んで、「はい、募金」と、10円、5円、1円と、目を輝かせながら、それぞれが握り締めてきたお金を手渡したが、それが奇跡のようなできごとのはじまりだった。国も企業も見向きもしなかった南極観測に、手を差し伸べてくれたのは子供たちだったのだ。


全国の学校に募金箱が設置されて、募金活動がはじまり、それが大人たちにも広がって、街頭の募金箱には列ができるほどだった。その民意はとうとう国も動かし、とうとう南極観測は国会で正式に認められた。それは、戦後はじめて、日本がひとつになったできごとだった。


南極観測隊が結成され、隊長に就任した白崎。南極観測隊の出発までのスケジュールが発表される会議には、大蔵省の氷室の姿もあった。国からのお目付け役である。


第一次南極観測隊は翌年の11月に出発。隊員は民間からも募集することになったが、観測に向かう船がない。砕氷船がないので、改造できる船を探すしかなかった。「命がけの旅になるが、10年後、20年後、あきらめなかった日本の象徴になるように成功させよう」と、決意を新たにするが、難題は山積みだった。


雪上車だけの移動はクラックなどがあり、困難であることから、移動手段を考えなくてはならない。そこに「犬ぞりを使ったら、どないです? 犬ぞりやったらクラックがあっても移動ができます」と。のんびりとした京都弁で人懐っこい笑顔で入ってきたのは、京都大学理学部の星野英太郎(香川照之さん)教授だった。星野の提案で、樺太犬が犬ぞりを引くのに向いているということで、犬たちを連れていくことが検討された。


海上保安庁から船が見つかったという知らせが来て、倉持たちが見に行ってみると、ぼろぼろにしか見えない中古船「宗谷」だった。しかし、担当者が言うには「船には強運な船とそうでない船がある。戦艦大和は最新の技術が詰め込まれた船だったが一回の航海で散った。この宗谷は奇跡の船と呼ばれ、どんな闘いに出ても必ず戻ってきた強運な船なんです。しかも4000tもの排水量を持つ船はなかなかない。改造しだいではいい船になると思いますよ」。


「宗谷」を観測船として使うことにした倉持たちだったが、迫る出発スケジュールの厳しさから、改造に力を貸してくれる会社はなかなかなかった。「ほかをあたってくれ」とにべもない日本鋼管の畠野に「運の悪い船を作ったことがあるか?」と聞く倉持。彼には「宗谷」改造の設計を託したい人間がいた。


それは、「戦艦大和」を設計した牧野茂である。牧野を訪ねた倉持だったが「大和は生涯の自信作だった。ほかの船を設計するのは、戦死した者たちが許さないだろう」と、断られる。しかし、そんなことであきらめる倉持ではない。「戦艦大和には致命的な欠陥があった。攻撃に重点を置きすぎて、防御が甘かった点だ。今度の船には大和のように軍隊ではなく、日本の夢を乗せるべきではないか」と熱く語る。「先生に向かってなんと失礼な。帰りなさい」と牧野のおつきの者に言われるが、「やめなさい。…君の言うとおりかもしれないな」と牧野はゆっくりと頷くのだった。


昭和311月。日本鋼管の畠中に牧野の設計図を見せる倉持。「わざと横揺れをさせて、その力を利用して氷を割りながら進むのか。牧野先生、よく考えたなあ。牧野先生、最後の設計の船と聞いてはやらないわけにはいかないなあ。わかった。君にとことん付き合うよ」。改造はスタートしたが、なんと言ってもスケジュールがなく、人手が足りない。宗谷の改造は出発までに間に合うかどうかわからない状態で、倉持は「隊員が決定したら、こちらに回します」と畠中に約束した。


※次に続きます。

詳しすぎる?あらすじを書きます。



木村拓哉主演!TBS開局60周年記念ドラマ!

日本復活の扉を開くため、そして愛する人の想いを胸に南極大陸に命がけで挑んだ一人の若き学者と、彼と運命を共にした ”同士” 樺太犬の愛と絆のドラマ!




さて、いよいよ始まった大作・『南極大陸』。初回は2時間拡大版でした。テレビのあらすじを書くようになって気がついたことがあります。2時間ドラマのあらすじを順序だてて記憶するのは難しい! 1時間だとほぼ楽勝なのですが、2時間となると、概要しかわからなくなりますね。


いつも書いていますが、録画は全くできない環境なので、1回見るだけ。何か用をしていたりすると見逃すシーンもあるし。でも、こんな大作、1回めくらいはしっかり書きたいので、できるだけ思い出してくわしく書きますね。くわしく書きすぎて、長くなっちゃいますので、概要が知りたい方はTBSのHPでどうぞ。



あらすじ(もちろん、ネタバレ。詳細なあらすじです)


敗戦から10年が経った昭和30年。東京大学理学部の助教授で地質学の研究者である倉持岳志(木村拓哉さん)は、八ヶ岳の切り立った崖をひとり、懸命に登っていた。山頂で亡くなった仲間の冥福を祈り、石を積み上げた倉持が、山小屋に戻ってくると、ひとりの男が待っていた。東京大学理学部の名誉教授で、倉持の恩師である白崎優(柴田恭兵さん・特別出演)だった。


倉持は学術研究で海外の山への登頂を切望しているのに、敗戦国である日本では、学術研究のための海外渡航は禁止されていて、行動派の倉持は研究する材料がないと腐っていて、大学にもなかなか顔を出さないために、わざわざ「こんなところまで」足を運んだのだという。白崎教授の話は「南極会議」に同行しないかという誘いだった。


そのころ、世界各国で地球観測の動きが活発化。アメリカ、ソ連など戦勝国を中心に 「国際地球観測年特別委員会」 が設置され、未知の大陸 「南極」 観測が計画されていた。南極観測でなら、世界と肩を並べられるという白崎の話に、倉持の目にも光が灯った。


アジア諸国で唯一、参加を表明した日本だったが、白崎と倉持が南極会議に出席してみると、敗戦国日本への風当たりはすさまじく、「だれが日本なんかを招いたんだ?」「参加する資格なんかない」「負け犬は犬小屋にすっこんでろ」などと罵詈雑言を浴びせかけられる。懸命に応戦して、国としての誇りを守ろうとする白崎たちに何とか参加は認められたものの、今度は帰国してからの日本側の対応もひどいものだった。白崎たちの用意した南極観測の予算は5億円。当時の日本の国家予算にも匹敵するような額で、今の日本に必要なものは、パンであり、夢ではない、そんなものに金は用意できないと激しく拒絶されてしまう。


苦境に立たされた倉持は、ある人物に声をかける。それは激しい雨の中、ぬれねずみになりながらでも、懸命に取材をする熱血漢、帝都新聞社次長の内海典章(緒形直人さん)だった。内海は倉持の大学の先輩で、南極観測の話に興味を示し、「自分も南極に行ってみたいしな」と笑顔を見せ、まずは企業からの寄付がもらえるよう、記事にしてみると、力強く約束してくれたのだった。


ところが、その記事を見て国側は激怒。企業からの寄付も全くなく、白崎と倉持は反論さえできない。さらに、大蔵省事務補佐官の氷室晴彦(堺雅人さん)は倉持に対して冷たく突き放し、厳しい態度を取る。氷室は東大理学部出身で倉持と同じ東大山岳部に所属していて、倉持とも仲がよかったのだが、登山中の死亡事故をきっかけに疎遠になっていた。ところが、南極観測計画によって、倉持と再会すると、壁のように立ちはだかり、壮大な夢をかなえようとする倉持たちを踏みにじろうとするのだった。


そんなとき、南極観測の割り当て地域が決まった知らせが白崎に届くが、倉持とその場所を確認してみると、そこはなんと、インアクセサブル・接近不可能な場所。氷点下50度、風速100メートルのブリザードが吹き荒れる最悪の場所であることがわかる。全く期待されていないどころか、日本の参加そのものを拒否しているような仕打ちであった。



※次に続きます。




グッと!地球便 ~海の向こうの大切な人へ~

#167「ベルギー/ブリュッセル」2011 109(日)午前1025


ブログをやっていると、いかに海外で生活している日本人が多いかを知る機会があるわけですが、そんな国際化の進む日本を背景に、海外に離れて暮らす家族に、日本の家族が「贈り物を届ける」ということで、日ごろ言えない「思い」も届けるという『グっと!地球便』。


『地球上ならどこへでも!』をキャッチコピーに、世界各国に取材陣を派遣、海外在住の日本人の生活ぶりや、その国の文化・風習も紹介する内容がおもしろくて、実はかなり好きな番組で、よく見ているのです。


毎回欠かさず見ることができていないので、見ることができた回だけになってしまうかもしれませんが、この番組もぜひ、見ていただきたいので、内容を書いておきたいと思います。また、この番組の内容を書くのはタイムリーではないと思いますが、そのあたりもご了承ください。


毎回、総合司会である山口智充さんがスーツケース型のモニターを日本の家族の元に運んで、現地で取材したビデオを見て、ご家族と思いを語り合うスタイルです。


109日放送分内容


この回ではベルギーのブリュッセルで、プロのジェットスキーライダーとして活躍する倉橋優樹さん(31)と日本の京都で暮らすお父さんをつなぎました。プロのジェットスキーライダーだった父と、そのサポーターだった母の元で育った優樹さん。高校生でジェットスキーを始めると、めきめきと頭角を現し、厳しい父の指導のもと、18歳で全日本チャンピオンに輝いた。そして3年前、最高峰といわれるヨーロッパで戦いたいと、ベルギーに拠点を移すことにします。


ちょうどそのとき、優樹さんがベルギーに行くのを後押ししてくれていた母親が交通事故で他界するという不幸が襲います。心臓に病を抱えた父をひとり残してベルギーに行っていいのかと、自問自答した優樹さん。


が、父はこともなげに「何をやっているんだ?早く用意しろ」と、ベルギー行きの背中を押してくれたのです。最愛の妻を亡くしたばかりで、娘までが父の元を去る…。しかも父親は病を抱えているにもかかわらず、娘の夢を一番に考えてくれたことを思い出すと、胸がつまる優樹さんです。

優樹さんは所属するチーム監督兼オーナーでもある婚約者ベンジャマンさん(35)と共に海外レースに参戦し、優勝を重ねてきましたが、世界大会では3年前の2位が最高位。父や亡き母、支えてくれる周りの人たちが、彼女の世界チャンピオンを望んできただけに、優樹さんは「それをクリアしないと結婚はしないと決めている」と話します。


そして、優樹さんが挑んだのは、地元ベルギーで開催されたヨーロッパ選手権最終戦。世界大会への出場権がかかった大事なレースです。日本ではあまりなじみのないジェットスキーの大会ですが、モータースポーツが盛んなヨーロッパでは、ジェットスキーの大会もそれぞれのチームが一丸となって取り組んでいます。


今大会ではアクシデントで棄権したチームがあり、ライバルの19歳女性とのほぼ一騎打ち。3戦を闘ってトータルの成績で勝敗が決まるのですが、スタートでつまづいた優樹さんは、初戦をいいところなしで落としてしまいます。が、その屈辱を晴らすべく、2戦ではぶっちぎりの1位。3戦でも1位をマークして優勝します。


そんな優樹さんに、お父さんからの贈り物は、なんとウェディングドレスでした。


「優勝するまでは結婚なんかするな」と厳しく言われていただけに驚く優樹さん。添えられた手紙には、そのウェディングドレスは、ありし日のお母さんと買い求めたもので、お母さんが気に入っていて優樹さんに着せたくて買ったもの。当時、経営するショップがうまくいっていなかったけれど、無理をして買ったことが書かれていて、優樹さんは涙に暮れ、改めて、みんなの夢をかなえるべく、世界チャンピオンへの挑戦を誓います。


※感想

この贈り物の場面はタイトル通り、本当に「ぐっと」来てしまいます。家族として離れ離れになっていることでの寂しさや切なさ。それを超えて、夢に向かって頑張っている家族へのエール。すてきだなあとしみじみと思うとともに、こんなに夢に向かって地球規模で頑張っている日本人の方たちがいらっしゃるんだなあと思うと、とても勇気をいただける気がします。優樹さん、世界チャンピオンに、手が届くといいですね。


あらすじ(ネタバレ)です。 


2-1】からの続きです。


友紀は無事に取り調べから解放されて料亭に戻り、美千花はやさしく声をかけるが、なかなか心を開かず、話ができない。友紀を忠雄から遠ざけたい千晶から忠雄の世話係は美千花に命令される。美千花はリフレクソロジーの資格を生かして忠雄の足をマッサージしたり、鉱物鑑定士の資格で庭石が珍しいさんご石であることなどを話したりして、次第に忠雄にも気に入られていく。

そんなある日、料亭に記者が客としてやってきて、友紀を目にするなり、北海道で起きた事件のときに自分もいたことを口にする。友紀は顔色を変え、持ち場を離れたので、美千花があとを追うと、激しく動揺して苦悩する友紀の姿を目にし、ただごとではないと感じた美千花は、小山田に報告して、急ぎ調べてもらう。


12年前、友紀は保育士をしていて、担当するクラスの男の子を川原の遠足で見失い、必死で探したのだったが、転落死をしていたのだが、ある女の子が「友紀が突き落とした」と言ったことで、殺人犯として起訴されていたのだった。


が、証拠もなく、幼児の証言は信憑性なしということで無罪判決を受けたのだが、犯人として逮捕されたことが響き、どこに行っても信用されず、ひとり疎外されて来たのだった。


美千花は友紀の留守中に荷物を受け取る。それは遠方の農園から友紀が取り寄せたもので、珍しい野菜だったことから、野菜ソムリエの資格を持つ美千花は小山田に連絡して、友紀がその野菜を農園で注文したときのようすを捜査してきてほしいと頼む。


美千花は友紀に荷物を受け取っておいたことを報告し、それががんに効果があると言われている野菜であること、また、忠雄に飲ませていた番茶もがんに効果的であることから、「忠雄のためにそうやって手を尽くしてあげているんですよね?」と確認する。


「調べたんですか」と、友紀は顔色を変えるが、「忠雄さんは家族にも内緒にしていることだから、黙っていてほしい」と頼み、忠雄ががんであることを告白する。


忠雄は事件のことから友紀が病院でも孤立している様子を見て、慰めてくれたのだという。美千花も「過去のことは忘れて、前だけを見つめて生きていけばいい」とやさしく声をかけ、友紀は「そんなことを言ってくれたのはだんなさまと、西郷さんだけ」と、やっと美千花に心を開き、「だんなさまは私には結婚などとひとことも言ったことはないのよ」と告白する。


忠雄のいない隙に忠雄の書類を物色する史也は、財産が友紀に譲られる遺言書を発見して荒れ狂い、友紀に殴りかかる。


千晶とともに、父親をなじる史也だったが、忠雄は「おまえたちは母親が亡くなったときも、今も、私のことを心配してくれたことがあったか? おまえたちは自分たちのことばかり考えている」「今までおまえたちにはしてやることはすべてしてやった。これ以上、おまえたちに何かをする必要はないし、おまえたちが旅館を継がないことはわかっているわけだから、今後のことは友紀に頼むのが「おおはら」にとって一番いいと思った。友紀は財産などほしがったことなどない。純粋に私のことを心配してくれている」と言い、それを障子の陰で聞く友紀。


小山田たちの捜査で、千晶の家への嫌がらせは史也の店の女の子がやったことがわかる。史也に頼まれての犯行だったが、史也はまた。千晶の夫の矢島から頼まれていたのだった。


美千花からの報告で農園を調べていた小山田たちは矢島の事件の日、美千花が農園に来ていて、確実なアリバイがあることが判明。調理長が「矢島には騙された」と言っていた早苗が犯人ではないかと言うので、調査しようとすると、今度は早苗が殺されていた。


結局、矢島に金を借りていた史也が怪しいのではないかと思われたが、美千花は「友紀さんにはちゃんとしたアリバイがあることがわかったんですから、もう辞めてもいいですよね?」と小山田に相談。小山田もいいだろうと、「安心して総務に行けよ」と声をかける。


千晶に辞めることを報告に行く美千花だったが、そのとき、警察から戻ってきた矢島の遺品を「納戸に入れておいて」と言いつけられ、箱から出していると、その靴にさんご石がはさまっていることに気がつく。


そして、庭にさんご石で花壇を作っていた忠雄が「八幡神社の神主からあまりをもらった」という話を思い出し、小山田と神社に向かう。そこには矢島の靴にはさまっていたさんご石と全く同じ石があり、ここで矢島は殺されたのではないかと推理する。


矢島は脳挫傷が死因だったことから、神社の階段から転げ落ちて死に、それを犯人が船で江ノ島まで運んだのではないかと思い至り、忠雄が釣り船も持っていることを話していたことを思い出し、港に向かう。


一方、友紀は退職届を手にして、忠雄のところに向かうが、忠雄はそこにはいずに、友紀への手紙と、共に全財産が置かれていた。あわてて探す友紀。


美千花と小山田は忠雄の船を係留している港で、忠雄が先ほど船で出かけ、10日ほど前も江ノ島方向に向かって船を出していたことを聞き、江ノ島方面に向かう。漂う船に乗って、ぐったりと目をつぶる忠雄に声をかける美千花。「死んだら許しませんよ」


忠雄は死んではいなかった。そこで、美千花は連れの小田島が刑事であること、自分は警察署の事務員であることを告げ、忠雄を陸に上げて、話を聞くふたり。


忠雄は友紀のことを「あいつは人殺しだ。金のためには何でもできる女だ」と冒涜し、社長の座と財産をすべて寄越せと迫る矢島とけんかになり、もみあった挙句、神社の階段から矢島は転げ落ちて死んでしまったのだった。早苗の方も金を迫り、自分に財産分与をくれと激しく迫り、こちらとも、もみあううちに、うっかりと転んだ早苗は頭を打って死んでしまったのだった。


話を聞けば、どちらも殺人の意志はなかったこと。「情状酌量も勝ち取れるかもしれない。お茶を病気にいいものに変え、野菜を遠くまで買いに行って心配したきた友紀さんのことを考えて、死ぬことよりも生きることを考えてほしい」と説得する美千花。


そこに駆けつけた友紀も「長生きをしてほしい」と訴え、「手術をしてがんを治療し、罪をつぐなうように」と美千花たちは説得。忠雄は駆けつけた藤沢の所轄刑事たちに抱えられて去って行く。


これで総務に行けると喜んで復帰した美千花だったが、いざ総務に行くと、刑事課に行けと言われる。美千花の変わりに刑事課に入ったはずの女の子ができちゃった結婚して辞めることになったから仕方がないと課長に言われて、落胆したようすでデスクに座る美千花。あきらめ顔の笑顔でFin

テレビ朝日土曜ワイド劇場「100の資格を持つ女(5)~ふたりのバツイチ殺人捜査~」
~江ノ島・老舗旅館の壮絶家督争い!美人仲居の悲しき過去と連続殺人に秘められた驚愕の真実とは?


渡辺えりさん主役のシリーズ。たくさんの資格を持っているために、豊富な知識を生かして、刑事では探れない潜入捜査を無理やりにさせられるという設定は「ありえない」感はあるのですが、渡辺えりさんの親しみのある温かいキャラで、次第に人の気持ちに溶け込んで、真相を突き止めて行く脚本はいつもよくできていると感じます。展開にも無理がないので、落ち着いて見ることができるドラマです。


意外性はないけれど(ミステリーファンの私にとってはという感じですが)、だからといって浅くもなく、とてもバランスのいいドラマです。


今回も善悪がはっきりしていてわかりやすいけれど、容疑者を多数用意して、安易にわからない構造にしていて、少しずつキーワードを出して、それぞれの容疑者の心情の背景を理解させ、エンディングにつなげる手法は工夫があって楽しめました。


資格を生かした知識があちこちにちりばめられ、その度に資格者証が出てくるコネタもおもしろく、もちろん、犯人解決のキーワードにもきちんとつながっていました。


あらすじ(ネタバレ)です。


西郷美千花(渡辺えり)は、数え切れないほど資格を持っている警察署の事務職員。常に資格の勉強を欠かさないのは、バツ1でふたりの子供を育てているから。元夫は前科1犯で、お情けで警察署に置いてもらっているので、いつリストラされてもいいようにという思い。今日もラジコン飛行機の資格を取得したが、警察署の同僚たちには「そんなもの、必要あるの?」と首を傾げられている。


本来はたくさんの資格を生かせる総務課に異動させてもらいたいのだが、いつも希望が聞き入れられず、本人は望まない刑事課で仕事をしている。


ある日、美千花が電話を取ると、嫌がらせを受けているという苦情で、感情的になっている主婦、矢島千晶(宮本裕子)からだった。たらいまわしにされて刑事課に電話をして来たのだが、小山田雄策(草刈正雄)たちが話を聞きに行くと、頼んでもいないピザやすしが大量に届いて迷惑をしているという。心当たりはないかと尋ねると、千晶は実家の料亭旅館「おおはら」で仲居をしている三沢友紀(原沙知絵)のしわざではないかと言う。


友紀は65歳の千晶の父親が結婚をしたいと言っている30歳近く年の離れた女で、その女の嫌がらせに違いないと言うので、小山田たちは千晶を尋ねてみるが、きっぱりと否定されてしまう。


それと同時に、大学教授が殺害される事件が起きてしまい、小山田たちは事件捜査に入る。単位をもらえずに卒業できず、仕事につけなかったと逆恨みしている教え子が真っ先に疑われたが、証拠はない。捜査会議でたくさんの鉢植えが並ぶ被害者宅の写真を目にした美千花は、グリーンアドバイザーの資格を生かして、その中のひと鉢の位置がおかいしいことから、そこに犯人がぶつかって、血でもついたことから、隠すために動かしたのではないかと推理して、それが見事に当たり、小田島たちは証拠を上げて教え子を追い詰め、早期解決となった。


スピード解決に、刑事課長の栗林(笹野高史)は鼻高々だったが、翌日は署長から大目玉を食らう。まだ、捜査中だった嫌がらせ事件の被害者の夫・矢島博正(木下ほうか)が神奈川県・藤沢の海岸で、他殺体で発見されたのだ。


嫌がらせと殺人事件との関連は明らかではいないものの、妻の千晶はテレビの取材で嫌がらせを受けていたにもかかわらず警察に相手にされなかったことを訴え、小山田たちの捜査を非難したことで、美千花たちは週刊誌などの問い合わせの電話に忙殺される。

世間からも身内からも非難を浴び、藤沢の所轄刑事たちには「しっかりと捜査しておけば、こんな事件は起こらなかったのでは?」と嫌味を言われ、自分たちの手で事件を解決したいといきり立つ渋谷中央署刑事課の面々だが、矢島の事件は管轄外の神奈川県で起きたもの。勝手に捜査を行うわけにはいかない。


そこで今回も、刑事ではない美千花に潜入捜査を依頼。美千花は総務課への異動と引き換えに、嫌がらせ事件の被害者である千晶の実家、「おおはら」に仲居として入り込むことになる。

千晶の父・大原忠雄(小野武彦)の料亭旅館「おおはら」。友紀は忠雄が病気で入院したときのヘルパーで、退院後、忠雄が頼んで料亭に来てもらったのだという。だが、一緒に働く仲居も含め、だれもが若い友紀が旅館の主人で財産を持つ忠雄をたぶらかしたのだと思って冷たくあしらっていた。


仲居頭で忠雄の従姉妹でもある早苗(石井めぐみ)は、忠雄の妻が亡きあとに「おおはら」に請われて来ていて、女将がわりを勤めているので、友紀が女将の座に就くのではと気が気ではないようす。美千花は陰日なたなくよく働く友紀を目にする一方で、早苗が板長の塚田哲夫(石田登星)とともに、矢島の死を歓迎している様子の話を耳にする。

友紀は矢島殺害の参考人として、取り調べを受けることになる。それを聞きつけた千晶は、忠雄を猛烈に批判。疎遠になっていた息子の史也(和田聰宏)までが「おおはら」に乗り込んできて、資産をめぐる騒動が繰り広げられる。千晶は夫の経営していた矢島不動産がうまくいっていないし、史也も自分の店の経営が思わしくなくて、「おおはら」の財産を手に入れたいのだ。

※あらすじ 【2-2】に続きます。

※その1からの続きです。

あらすじ(ネタバレ)です(感想も書いています)。


館の中には棺が置かれていて、そこに死体は運ばれている。その棺の中で寝ていた大迫と若菜だったが、若菜が巡回監視の交代ためにひとりで部屋を出たあと、大迫が殺されてしまう。リモコンで天井がうごく仕組みで、そのリモコンを持っていた真木が疑われるが、真木はこれは自分のではないと叫び、自分の凶器を持って来て抵抗するが、大迫との結婚を夢見ていた若菜の斧で殴り殺され、若菜も死んでしまう。


残ったのは、結城と祥子、安東、関水だったが、関水は心臓移植の子供のためにどうしてもお金が必要で、そのためには手段を選ばず、実は渕を殺したのも関水だったのを結城に見抜かれていて、筋弛緩剤をお茶に混ぜて結城を動けなくして、殺そうとする。


結城は動けない体で抵抗し、部屋から廊下に這い出て逃げるが、凶器を手にして追いかける関水。すると、そこに監視ロボット「ガード」が「部屋に戻ってください。戻らないと排除します」と警告音で呼びかけるが、どうしても結城を殺そうとする関水は結城の方に向かって来る。間一髪で、関水の体をロボットの方に押し出し、自分は部屋に逃げ込む結城。ロボットは関水を銃で抹殺する。


結城はそのまま眠り、ようやく体が動くようになって外に出ると、安東と祥子が関水の死体を発見しているところだった。「何があった?」と聞く安東。結城は自分ではなく、ガードが射殺したことを話し、西野は最初からここに死にに来ていて、わざと排除されたのではないかと語る。


みんなの疑心暗鬼をあおっておいて、自分が殺されるように仕向けていたのは、多分、死体となればボーナスポイントが出るせいではなかったのかと。凶器の毒薬が少し凹んでいたのは、自分で自殺をはかるつもりだったのではないかと。何か事情があって多額のお金が必要で、そのためにボーナスを稼いで、家族に残したかったのだろうと推察する。


だから、最初の殺人にもみなが自分たちを信じあえば、あとの殺人は起こらなかったはずだと。ここを無事に生き残るためには、人を信じる心しかないのだと言い、自分の凶器の銃をテーブルの上に置く。


安東も実は息子がここに来て死んでしまっていて、自分も死ぬ気だったこと。しかし、息子のような結城に

体の心配をされて、アルコール中毒から抜け出せそうな状態になって、生き残りたいと思うようになったと話す。ふたりが凶器を差し出したものの、祥子は出すことなく、あいまいな態度を取る。


安東は壁に変化する数字を指差し、これが多分、室内の様子を世界中に配信されていてみなが見ている数字だろうと語る。それでお金を稼いで、参加者に多額のお金を支払うようにしているのだろうと推測する。


最後の日の朝、結城は目覚めてふたりを探すが、部屋には見えず、あわてて探し回る。そして、なんと安東は棺の中で胸を打ちぬかれて横たわっている。そこに現れたのは投獄されたはずの岩井だった。岩井はピックで結城を刺し、安東を殺したのはおまえだろうと迫る。結城は刺されて足が不自由になりながらも必死で抵抗しながら逃げまわる。そんな戦いの中で、大迫を殺したのは岩井だったことがわかる。追い詰められて、殺されそうになったとき、岩井の頭に銃を突きつけたのは祥子だった。


結城は助かり、やっと外に出ることができるようになって、億単位の金を渡されるが、祥子は実はスタッフだった。祥子は数字を上げるのが役割だったと語る。そのために、結城の火かき棒をすり替えて銃を入れ、岩井を監獄から出したのだった。


「なぜ、自分に声をかけたのか」と結城が問うと、「怖がる弱い人ほどいい働きをするから」と冷たく語る。が、「じゃあ、最後になぜ助けた?」と聞くと、答えられない。


足を引きずりながら、やっと歩く結城の隣りにやってきたのは安東。実は殺されたふりをして、生き残ろうと画策したのだった。結城は足を引きずりながら、重たい金の入ったバッグを持っていたが、最後に投げ捨てるシーンで終わりました。


感想

みなさんの演技は本当にすばらしくて、とても感心したのですが、綾瀬はるかちゃんは、最初から向こう側の人間だってわかったし(演技にこちら側な感じが一切しなかったので)、最初に西野が殺されていたのも、向こう側のしわざに違いないとわかっていたので、「え?どうして、自分たちを疑うの?」と、不思議でした。


ヒントがたくさんあったので、「えーっ?」みたいなことにはならなかったし、主役の藤原竜也さんはずっと「信じる心が大切」と言い続けていたので、生き残らせないと話にならないと、わかっていたので、ある意味、謎解きのどきどき感はなかったかなと。


殺されるシーンや不気味さはどきどきというよりも不快に感じるタイプなので、これは好みの問題ですね。そういうのがお好きな方にはいいのかもしれません。


できたら、安東さんのように、本当には死んでなくて、ほかの人もちょっと眠らされていただけとかだったら、よかったかな。設定としてもゲーム感覚で人が殺されるというのはいただけないし、世界中に配信されているとしたら、それまでも殺人は起きていたはずだから、ああいう施設がずっとあるとか、スタッフなのに顔出しできる祥子というのもどうなんだろうかと、ついつい思ってしまいます。


こういうのは、そんなところを無視しなくちゃいけないんでしょうけれどね。ついつい、悪いクセです。


藤原竜也さん、やっぱりうまいなあとつくづく。不気味な犯人役も似合いますが、気が弱くて、人のいいところのあるふつうの人ながら、推理力の切れ味も持っている結城をやり過ぎず、違和感なく仕上げていたのはさすがでした。すぐにこのアルバイトがおかしいとわかったときに、「出してくれ」と騒ぐシーンや、アイスピックを足に刺されて痛がるシーンなんか、本当によかったですね。

昨年10月にロードショーとなった『インシテミル』が日本テレビ地上波に登場です。


実はこの手の映画はかなり苦手。ゲームみたいな殺し合いには、かなり抵抗があるので、あまり見たくはなかったのですが、ほかに見たいものがなかったので…。俳優さんたちは好きな方ばかりでしたから、作品としては悪くはないだろうとは思いながら。


人気ミステリー作家・米澤穂信さんの「インシテミル」を『リング』の中田秀夫監督が映画化したものだそうで、外部から隔絶された密室で起こる殺人事件に、疑心暗鬼に陥っていく人間の狂気を描いています。「イン、してみる?」つまり、狂気の密室ゲームに「入ってみる?」というタイトルの意味があるようです。「incite mill」うろうろうろつかせるように仕向けるといったような隠しタイトルの意味もあるとか。このあたりは定かではありません。


藤原竜也さん、北大路欣也さん、片平なぎささん、武田真治さん、石原さとみさん、綾瀬はるかさんと実力派ぞろいの俳優陣ですから、リアリティーは抜群。内容は現実離れしているし、もしもこんなことをしたら、大変な事件になることでしょうが、演技力でそういう点をカバー。


「怖さ」「不気味さ」はさすがによくできていて、飽きさせない内容でしたが、どんどん人を殺していくという内容は、かなり辛くて、途中でちょっと退去。全部は見ませんでしたので、最後がどうなるのか知りたいという方のために、最後を重点的にあらすじを書きます。


これからご覧になる方は、ネタバレしていますので、ご注意くださいね。あらすじの内容も見なかった部分があるので、ちょっと誤解している箇所があるかもしれません。そのあたりもごめんなさい。


あらすじ(ネタバレ)です。

フリーター青年の結城(藤原竜也)は、コンビニで偶然出会った元OLの祥子(綾瀬はるか)に、高額のバイトについてどう思うかと尋ねられる。そのバイトはなんと時給112000円と、信じられないくらい高額のバイト。内容は“7日間にわたる心理学の実験に参加すること。結城は祥子と謎の施設、暗鬼館に行くことに。


アルバイトに集まったのは10人の男女。結城と祥子以外には、倒産した元会社社長の安東(北大路欣也)、専業主婦の渕(片平なぎさ)、経歴不明の岩井(武田真治)、リストラされた中年の西野(石井正則)、研修医の大迫(阿部力)、ネイリストの若菜(平山あや)、WEBデザイナーの関水(石原さとみ)、大学生の真木(大野拓朗)。それぞれに大金を必要とする理由があり、常識はずれな高額のバイト料に誘われてやってきていた。


アルバイトのルールは極めてシンプル。ここで体験する事件を解決するだけ。発生した事件の犯人を参加者全員で推理し、多数決で犯人を決定、監獄へ投獄するというもの。その目的は、人間心理のサンプルデータ収集という。うまくいけば、わずか7日間で億万長者になれるはずだが…。

実験2日目、1人が死体となって発見され、参加者たちはパニックに陥る。殺されていたのは西野。参加者それぞれに「あんたの顔は新聞で見たことがある。○×事件の犯人に似ている」などと中傷し、参加者たちを激怒させていた男だが、胸を銃で数発打たれて死んでいた。


それぞれの部屋には、専用のカードを差し込むと開く、謎の箱が置いてあり、それを開けると凶器が入っていて、結城の部屋には重い火かき棒が入っていて、カードには「撲殺」と書いてあったが、西野の部屋の凶器を確かめると、毒薬が入っていて、カプセルが少し凹んでいた。


さらにもう一度、結城が自分の部屋を再確認すると、自分の凶器がいつの間にか銃にすりかえられていて、自分が疑われると焦る結城。


パニックに陥りながらも、参加者はルールに従って犯人を決定するしかない。この実験では犯人と死体にもボーナスが出ることになっていた。それは、金のために殺人が起きる可能性を示すもの。みなが恐怖に震えているところに、最も遅くやってきた岩井は笑い、少しも動揺していない様子。


そこで、大迫は犯人を岩井と断定。それに恋人の若菜は賛成し、渕、真木も賛同する。結城はもっとちゃんと調べるべきだと主張して反対し、結城に安東と、関水も賛成したので、4対3となって、祥子にあとは託されたが、祥子は棄権してしまったので、岩井は天上に吊るされて、みなを監視しているロボット「ガード」に連れ去られ、監獄に入れられてしまう。


主婦で特に金が欲しいわけではないが、ミステリー好きの渕は、犯人探しを積極的に行い、各部屋を探る。結城は止めるが、渕はやめず、今度は渕が殺されてしまう。


その2に続きます。