山村美紗さんの狩矢警部(田村亮さん)と、娘の和美(藤谷美紀さん)親子のシリーズ。


山村さんの作品は明るいキャラが出て来るし(もっぱら、お嬢さんの山村紅葉さんのことが多いわけですが)、謎解きもそう簡単なものではないものを用意しているので、おもしろいドラマです。


ただし、今回の謎解きの姓名判断の画数というのは、ちょっとどうかなあと。私自身が姓名判断をするので思うのですが、名前の画数そのものよりも、それで運命付けられる運勢の数字の方が気になるので、名前のそれぞれの画数をそう覚えているものかしらという疑問と、ツアーで一緒だった人のすべてを姓名判断しているのもおかしいし、そのあたりが納得できませんでした。


その上、ちょっと要素が詰め込まれ過ぎていて、わかりにくいところがあったように思いました。複雑にすると、犯人をボカすのには具合がいいわけですが。でも、今回はあの人が犯人でないと、出演するにはチョイ役過ぎるという見方をすると、すぐに犯人がわかりました。


あらすじ(ネタバレ)です。


京都府警捜査一課・狩矢警部の娘・和美は、編集プロダクション『唐竹企画』の記者兼カメラマンで、京日新聞の社会部記者の夏目利彦(原田龍二さん)という恋人がいる。


ドラマは3年前の火事の現場からスタートする。眠っているのか眠らされているのかわからない女性が椅子に座っていて、天ぷら鍋のコンロに火をつけ、それが炎上して火事に…。だれが火をつけたのか、殺されたのはだれだったのか…ミステリアスな場面が一転、和美の撮影する美しい京都の日常写真に切り替わる。

京日新聞の京都ツウ記者が案内する人気ツアーに同行取材することになった和美。集合場所に遅れそうになって着いてみると、京日のガイドは夏目だった。担当するはずの記者が腹痛を起こし、近くで取材していた夏目に急遽、代役が回ってきたという。

ツアーの参加者には、染物会社の広報課長・戸辺侑哉(湯江健幸さん)とその部下・井丘尚美(映美くららさん)、売れない女優・野村映子(大島蓉子さん)と着物のリフォームを手がける中本あかね(伊藤かずえさん)、クラブママの立田リカ(大家由祐子さん)とスポンサーの仏具チェーン社長・酒井義夫(峰蘭太郎さん)、リカの店のホステス・相川みどり(堀まゆみさん)たちがいた。

慣れない観光ガイドにカンペを見ながら、四苦八苦して、こなす夏目だったが、女性たちからはイケメンガイドだと大人気だ。


そんな中、和美と夏目はリカが戸辺を「なぜあんな女を連れてきたのよ」となじり、しがみついたところを、尚美に見られ、リカを突き放して尚美を追う戸辺の姿を見かけ、不審に思う。

滞りなくツアーは進行し、ハイライトの嵯峨野トロッコ列車に乗り、その終点、亀岡から乗り込む保津川下りへと向かった。


保津川下りを楽しむ一行だったが、そんな中、飲み物を口にしたリカが突然、倒れ、絶命、同行者の悲鳴が上がる。トロッコ列車の中で飲んでいたときは異常のなかったはずのリカが持参したポットの飲み物だったが、捜査を開始した狩矢警部らは、毒物による中毒死と判断。トロッコ列車から船に乗り換えるまでの30分間に、何者かがポットに毒物を混入したのではないかと思われた。

まずは、ツアー中に被害者と口論していた戸辺が疑われるが、戸辺はリカとは初対面で、店に来るようしつこく誘われて断っただけだと話し、部下の尚美もそう聞いていたと証言する。


警察の調べで、リカの店は売り上げが落ちてきていたことがわかり、金銭トラブルがあったのではないかと推察され、さらに、みどりがリカに多額の金を借りてトラブルになっていたことが判明する。リカからさんざん借りておきながら、踏み倒すつもりだった上に、酒井社長からも借りて、それがバレて、大喧嘩になったのだと言う。

だが、警察での取調べにも、みどりは350万円の借金を大した額ではないと言い放ち、「私は、やっていない」と強気な態度を崩さず、「任意でしょ? 私は帰らせてもらうわ」と、おびえるそぶりもない。その帰り、「私は犯人を知っているから大丈夫。あなたの番号と一緒だったの」と、警察署の前で知人に電話しているのを偶然、通りかかった和美が聞きとがめ、確認しようとするが、みどりはタクシーであわてて立ち去る。さらに、和美はその様子を、離れたところから帽子をかぶった年配の男がうかがっていることにも気づく。 


その夜、みどりが胸を刺され、橋から突き落とされて死んでいるのが見つかった。


あやしげな帽子の男の目撃証言から、狩矢警部は娘の和美が撮影した写真にその男が写っていることを確認し、和美もその男が警察署の前で会った男に似ていることを確認する。


和美と夏目は、みどりの言っていた「ますやの福ちゃん」を探す。警察署の前でみどりが電話をしていた相手の男、福ちゃんは金は貸していたが特に恨みを持っているようすではない。番号に心当たりはないかと聞くと、暗証番号だろうと言う。みどりに金を貸すとき、一緒にATMまで行って、番号を見られたのだという。みどりが口にした番号は「4589」だとわかったが、何の番号なのかがわからない。


※次に続きます。