^^こんにちはっ
一年ぶりの技術論だけど、気になってる事を書いていきますね。
↓まず、これは昔撮った懐かしい動画で ”手首の8の字運動” です。
8の字運動は、腕から先の動きの練習として古くからありますよね。
私も当初、高校でバド部だったという姉からこの練習を教わりました。
スイングの右側と左側で、フォアとバックの動きが連続的に行われます。
↓正直、何処からがフォアで、何処からがバックなんだ?ってのは微妙ですが。
● フォアの動きには、掌屈、 橈屈 、回内 の3つがセット。
● バックの動きには、背屈、 尺屈 、回外 の3つがセット。
この3セットが、縦 横 旋回 の3次元軌道を作り出し。
更に重要な事として、上半身⇒上腕⇒前腕 という運動連鎖の中で。
3セット ⇒ 3セット ⇒ 3セットという具合に、立体で運動連鎖していくと思われる。
↓例えば、上半身ならこうした3つの動き(縦、横、旋回)はセットになる。
この考え方によって、運動連鎖の瞬間を切り取って見た時に。
体各部がその時どういう状態になっていなければいけないのかを、チェックできます。
↑これとかね。
バックスイング時に、ヘッドの軌跡が外側へ膨らむ状態になるのも頷ける。
もしヘッドが内側から出てしまうと、腕周りの関節がクニャクニャ状態ですよね。
それでは、この後に続く前腕の3セット(掌屈、橈屈、回内)がビシっと決まりません。
時間を巻き戻して考えれば分かりますが。
前腕の3セットがビシッと決まるためには、その直前は3セットの逆状態であるはず。
つまり、背屈⇒掌屈、 尺屈⇒橈屈、回外⇒回内 となるわけだから。
↓直前の腕は 背屈、尺屈、回外、によって下図に示すような形状になる。
↑なので、バックスイングでヘッドの軌跡が外へ膨らむこの状態は必要です。
この時、腕の関節がギュッと軋んでひん曲がるような負荷を感じるはず。
それがバドミントンで使う ”タメ” の最終的な形だから。
筋肉でタメるというより関節で?タメます。
↓こちらはインドのプサルラ選手で、良い感じで腕が外へひん曲がっている。
↓こちらはマリン選手、関節が上手く軋んでる様子が伝わってくるね。
↓運動連鎖の話をすると、こういうシンプルな図を想像するかもしれないけど。
でも、バドミントンで使う運動連鎖は3セットによる3次元の連鎖であり。
また3セットを組み合わせてこそ、関節に負荷と張りをもたらせられる。
上図に示すような、平面的で自由にクニャクニャ動くようなものではない。
ショットに威力が出ない人達の原因も、ほとんどこれだと思います。
つまり、最終的に腕をあのキツい形状にもっていけてない事が原因。
それが出来てないからタメが利かなくて、だから筋力を使って飛ばすしかなくなってしまう。
↓そんな中で、よく見る事例はこれ。
↑上半身を正面へ向けようと体を平面的に回してしまい、腕が前へ出てしまった状態。
この状態で、体の後ろでヘッドだけを遠心力で外へ膨らませようとするパターン。
結構アルアルだと思う。自分も試行錯誤する中で以前はよくやってました。
今回の記事で焦点を当てているのも、この体の捻転の部分をどう作り出すか?です。
分かってるのは、上半身⇒上腕にかけての3セットの運動連鎖が上図では変だということ。
とりあえず、このままスイングしようとすればどうなるか?
↓こうなってしまう。
↑フォロースル―で、ヘッドが外へ大きく飛び出ていってしまう。
もしくはそれを誤魔化すために、手首をこねることで真っ直ぐ降り下ろす。
どちらにせよ腕の動きは不自然で、不適切な体の回し方とその向きがこうなってしまった原因だと思う。
ふと思ったんだけど。
土台となる上半身の向きとショットの射線軸について、一般的にはどう理解されてるんだろう?
↓私的には、スマッシュを3方向に打てば適正かどうかチェックできると思ってます。
↑例えば、真っ直ぐストレートに打った時に一番強く打てたなら、その体の向きは適正です。
土台となる上半身の向きと、ショットの射線軸は正しいと言える。
これがもし、クロスに打った時が一番強いのなら、それは問題ありです。
その場合は、ストレートスマッシュが一番強くなるように上半身の向きを修正します。
注意点として、変えるのは打ち方ではなく、土台となってる上半身の向きの方を調整します。
当然ながら、上半身が正面を向いていなかったとしても大丈夫です。
ゴルフを見れば明らかなように、体が向いてる方向と打ち出す方向が違っていても何ら問題ない。
むしろ、飛ばす方向と体の向きが一致する方が、都合良過ぎだと思う。
さて、話を冒頭の8の字運動に戻したいんだけど。
ちょっと記事が長くなってきたので、一旦区切りますね。
話の焦点は、上半身の3セットの在り方についてです。
m(_ _)m つづきは次回