^^こんにちは、今回のテーマはストリング(ガット)です。
ラケットに網目状に張ってある、あの細いやつですね(なに・・・その表現w)。
自分は、バドをするまでラケットスポーツをしたことがなかったのですが、なんか一般的に「ガット」という言葉は聞いたことがありましたけど、バドミントンの世界では「ストリング」という呼び名が正しいらしいです。
ただ、あまり気にせず普通にどこでも「ガット」で話通じちゃいますね。
ガットの方がむしろ一般的に言葉として使われてるような?
さて、そんなストリング(ガット)について、想い出をダラダラとつづってみようかと思います。
今ではガットについて、あれやこれやと思案するようになりましたけど、やっぱり当初は全く無知でした。
ガットって・・・、切れた時に変える(交換)んだよね?・・・くらいの知識しか持っておらず。。
初めてスポーツショップにラケットを持ち込んでガット交換をお願いしたときのことです。
店頭に数多く並ぶガット。何基準で選んでよいのかわからず、とりあえずハイテクっぽい説明が書かれて製品化されたばかりのガットを選んでレジへ持っていきました。
(ハイテクに弱いドッピョw・・・、この時ナノジー95を選んでいました)。
すると、レジで店員さんが「強さはどれくらいで張りますか?」と質問してきました。
(@。@;)ぇ、、なんか質問されたけど・・・。 強さ?そんなこと突然聞かれても・・・と、一瞬パニクるドッピョ。
とっさに「普通で」と答えましたw。
今思えば、普通って何・・・とつっこめますが、当時はそんなこと知るはずもなく。。
2秒くらいこちらの顔色を伺う店員さん。 頭の中は?マークで黙秘を決め込むドッピョw。
そしたらニコっと笑顔になって、「じゃぁ真ん中くらいのテンションにしましょうか」と提案してくれました。
真ん中?何のことだろぉ・・・と思って見ていると、なにやらラケットの持ち手辺りを確認している様子。
この時に教えてもらったんですが、ラケットはそれぞれガットを張る時の強さを範囲で指定されていて、それがラケットのグリップキャップ辺りに表示されてるんです。
「17-23 lbs」とかね。
安価なラケットには表示がない場合もありますけど、少し値のはるラケットは表示があります。
この時は結局20ポンドに決まりました。 ちなみに強さの単位を”ポンド”で表しているようです。
バドをやるまでポンドなんて全く縁のない単語でしたが。。。
ところで、ガットを張る強さっていうのは、ガット交換を依頼する時にこちらが指定するものらしいです。
なので依頼する時には、事前にどれくらいの強さで張るかを自分で決めておく必要があります。
(もちろん、困ったら店員さんに相談すればOKですが)
そして、何を基準にして強さを決めるかですが。 これがなかなか悩ましいところ。
基本的には、指定範囲の中で自分の好みに合わせて決めるわけですが。
例えばラケットに「17-23 lbs」と表示があったら、17ポンドから23ポンドの範囲で決めます。
ガットの種類によって特性があって、それぞれ打った時の感触もまた違ってくるんですけど、柔らかめで細いガットの場合。
17ポンドくらいで張ると、ガットを手で叩いた時の感触が、ポーンッポーンという感じでしょうか。
20ポンドくらいで張ると、コーンッコーン。
23ポンドくらいで張ると、カーンッカーン。
ガッチリした太めのガットの場合は、ボーンとかゴンッっていう感触になってくるかと思います。
強く張ることのメリット、デメリット。弱く張ることのメリット、デメリット。
これらは基本的に傾向はあるでしょうけれど、部分的には人によって意見が少し違ってきたりもするようです。
ネットの記事などを読んでいると、一部の上級者がとても高いテンション(30ポンド近く)でガットを張っているみたいで、そんな内容を見たドッピョ、物は試しということで高テンションにチャレンジした事があります。
とは言っても、その時は24ポンドでお店に依頼しました(ラケットの指定範囲の上限でした)。
後日、張りあがったラケットを受け取り、手に持ってガットを手で叩いてみたところカンッカンッと凄く高い金属音がしました。
なんか、凄いことになってるな・・・これで打ったら凄く強いショットが打てるのだろうか・・・ドキドキ。
そんな期待いっぱいの想いを胸に、バドサークルで張りあがったばかりのラケットで打った時のことです。
第一感。
(@。@;)「クリアーが飛ばん・・・」 何故・・・・(汗
ガットを高テンションにすることで反発力が向上するという話を真に受けていたドッピョは、どんなショットも威力が増すと勘違いしていました。 スマッシュは早くなり、クリアーは飛ぶようになるのだと・・・。
でも、一概にそうじゃないんです・・・。。
よくよく考えてみれば、ガットのテンション高くするだけで威力が増すなら誰だって高くしますよね・・・(浅はか万歳)。
この辺りの事情は、長くバドミントンをやってる方はご存知だと思いますが。
自分も勘違いしていた部分なので、初心者の方でガットに関する知識の乏しい方へむけて頑張って書きますと。
ガットの張りを強くする・・・いわゆる高テンションにした場合。 いったい何がおきるのか・・・。
実はこれ、ガットのテンションだけで語れることじゃなくて、ラケットのスイングスピードと交えて考える必要があります。
ガットを高テンションにすることで、スマッシュのスピードは上がるか? クリアーは飛距離が増すか?
という質問に関して、答えはYesの場合もあるし、Noという場合もあると思います。
初めての方は、ぇ?どういうこと?っていう風に思われる方もいらっしゃると思いますが、事実です。
問題は、ガットが本来設計された通りに伸び・縮み(たわみ)をしているかどうか?なのだと思います。
インパクト時にしっかりたわんで、つまりシャトルとの衝突によってガットが伸ばされて、そのあと収縮するという動きを最大限しているか?が重要です。
高テンションのガットは、インパクトによってガットが伸ばされた後に収縮時には強い力を発揮します。
この強い収縮力が、ショットの威力を増す原動力になるわけですが。しかしその代償として、伸ばすのにも強い力が必要になります。 つまり、強い収縮力を得るためには、まず最初に強い衝撃によって、ガットをしっかり伸ばさなきゃなりません。 強い衝撃・・・つまりそれはラケットを高速スイングしてインパクトさせた時に得られますが、力の弱い人はラケットを速く振れません。
ラケットを速く振れない人が高テンションのラケットを振ると、そもそもインパクトでガットをたわませる(伸び・縮み)事が出来ないので、ガットが持っているバネ効果を得られなくなります。
これが、さきほどのドッピョの実体験となって起きた現象「クリアーが飛ばん・・・」です。
筋力が強く、ラケットを高速で振れる人は高テンションでガットを張るメリットを活かせますが、速く振れない人の場合は期待はずれになるというわけです。 期待はずれどころか、自分のショットの威力が落ちてしまう場合があるというわけです。ただ、筋力が強い人だったとしても、ゆっくりラケットを振った場合には結局同じことが起きます。
また逆に、筋力の強い人が低テンションで張られたガットのラケットを打つとどうなるか。
この場合はガットをしっかりたわませる事は出来ますが、ガットにも変形の限度というものがあるので、必要以上に加えられた力はガットが蓄えられずにその瞬間にシャトルを押す力になると思われます。
そうなると、押し出すタイミングがガットの収縮タイミングとズレてしまうので、せっかくガットに蓄えた力が有効利用されなくなってしまい、打った本人の感触としては自分が使った力がラケットに吸収されたような感覚がします。
つまり、強い力でラケットを速く振っている割には、その力が報われない・・・なんだか思ったような威力が出ない。
(ガットが悪い意味でクッションのような役割を果たしてしまう)
とまぁ、こんな事が起きているのだと思います。
結論から言うと、筋力が弱い人はテンションを低く設定して、筋力が強い人はテンションを高く設定するのが、ガットの能力を発揮するのに効果的だという考え方になります。
ですが、ガットのテンション選びは、それ以外の要素も含めて考えるべきだとは思いますので、一概に絶対こうすべきだ・・・ていうわけじゃなくて。
あくまで、ガットにはそういう事情があるんだよ?という話です。
また、身体能力的に筋力がある・なしということもありますが、それぞれの人によってプレイスタイルが違うのでラケットを強く振る・弱く振るというのも、プレイヤーの選択しだいです。プレイの組み立て方にもよるでしょう。
スマッシュ主体で組み立てる人もいれば、そうでない人もいますよね。
自分のプレイスタイルの主軸のショットに合わせて考えるというのも理にかなってます。
他にも高テンションにすると、ガットが切れやすくなる(寿命が短くなる)ということがあります。
ガットは使っていくうちに、交差部分が擦れて擦り切れていくようになっていきますが、高テンションのほうが擦れが強くなりガットの寿命は短くなります。擦れた部分からガットが毛羽立つようになって痛んでいきますよね。
他にも、非常に高テンションの場合はスイートスポットを外して打った時に、ガットの寿命ではないのにいきなりブチッと切れることがあります。
他人様のバドブログなどで「下手切れ」と呼ばれている現象でしょうか。
ドッピョも一度だけ経験があって、ぉぉぉお~~本当に切れた・・・と、ちょっと感動したことがあります。
(自分の下手さに感動したわけじゃないですよ?w、その時はBG66MAXIMAを24ポンドで張ったときに発生)
スイートスポットを外すと、なぜいきなり切れてしまうのか。
最初、この話をネットで見た時には、なぜそんな事が起きるのだろう?と不思議に思っていました。
その時は、理由まではそこには書かれていなかったので不明だったのですが、自分で実体験して理由がわかった気がします。
スイートスポットを外すとは、つまりフレームのすぐ近くのガットに当たって打ってることになります。
インパクトがスイートスポット、つまりフレームのちょうど中心近くでシャトルを捉えた場合、ガットにかかる負荷は周囲へ均等に分散化します。実際にシャトルが当たった部分だけじゃなくて、その周囲にあるガットも負荷を受け持ってくれます。また、フレーム中心付近のガットは縦横でもっとも長いガットなので、ガットの伸びしろの許容量も最も大きくなっているので、懐が深い?というかまぁ伸縮量にゆとりがあるので、そうそう切れないというわけです。
しかし、スイートスポットを外してフレーム近くでインパクトしてしまうと、上記にあげたような効果が期待できません。
ごく一部のガットだけでインパクトの衝撃全てを受け止めることになり、また、ガットを固定しているフレーム枠との距離が近いので短いガットで受け止めることになり、変形の許容量も中心と比べるとグッと小さくなってしまいます。
そんなわけで、スイートスポットを外してインパクトすると、あっさりと切れてしまう・・・という現象がおきます。
ただ、これは非常に高テンションでガットを張るとか、細いガットを高テンションで張るとかしなければ、そうそう起きることじゃないと思ってます(低いテンションなら、フレーム近くのガットでも伸びしろにゆとりがあるはずだからです)。
(^_^;) なんか、ダラダラ書いてるので、長くなってきちゃいましたね。
ガットの愚痴はまだまだあるので、続きはまたの機会にでもw