公演題材研修⑥~漆作家さんの工房へ~
本日2回目のブログです。
10月6日(日)に決行した、公演題材研修の様子をご紹介しています
出発の様子や松島の赤い3つの橋については
雄島、渡月橋については
福浦島、福浦橋については
松島 表禅房 おりこ乃での昼食の様子は
五大堂、透かし橋については
をご覧くださいませ。
公演題材研修レポート、いよいよ最終回です!!
松島の3つの赤い橋を渡った一行、
次は大和町の漆芸作家さんの工房に向かいました
「うるしworks MOTO工房」さんに到着
お世話になります。
今回のお芝居では「漆塗り」も重要なキーワードになります。
ぜひ職人さんのお仕事を見せていただきたいということで
見学を申し込んだのでした。
漆芸作家の鈴木元子先生。
とても気さくで優しくてステキな方でした
鈴木先生はこちらの工房で作品作りをしながら、
金継ぎや漆塗り教室を開いておられるそうです。
道具の説明を受けます。
へら。
漆を混ぜ合わせたり、顔料や染料(赤や黒などの色を出すための材料)を
混ぜ合わせたりする時に使うそうです。用途に合わせて形が違います。
こちらは先生の手作りだそうです。
刷毛(はけ)。
漆を木の器(うつわ)に塗るための道具です。
なななななんと、漆を塗る刷毛の毛の部分は、人間の髪の毛で
できているそうです!!
しかも日本人の女性の髪の毛が一番いいとか。
今はなかなか黒髪で伸ばしている女性は少ないので、中国の奥地の
女性の髪を使用しているとか。
1本の刷毛を作るのに30cm必要とのことです。
(鉛筆の芯のように削って行くそうです)
透漉し(とうごし)。
漆の中にあるごみなどを漉す時に使う道具だそうです。
漆は最低6回塗るそうですが、塗る前に必ず「研ぐ」作業をするそうです。
「せっかく塗ったのにもったいない」と思われがちですが、
この作業をしないと「くいつき」が良くないそうです。
漆塗りの作業は「研ぎ」の作業に一番時間をかけるそうです。
塗る、乾かす、研ぐ、そしてまた塗る。
とてつもなく繊細な時間のかかる作業を経て
美しい作品が出来上がって行くのですね。
他にも変わった道具をたくさん教えていただきました。
螺鈿(らでん)細工用の道具など。
こちらも先生の作品の一つ。
そして作業も見せていただきました。
刷毛の油や埃を落とされているところ。
漆を塗る先生。
先生の塗る様子を見ながら真似てみます。
先生の刷毛が塗り進めるにつれ、黒く美しい光が増して行きます。
一同ため息が漏れました。
先生や教室の生徒さんの作品がズラリ。
実際に作業の様子を見ることができて、本当に勉強になりました!!
鈴木元子先生、お忙しい中ありがとうございました!!!
「ただいま~」
16:30頃 登米市役所 中田庁舎駐車場に到着。
公演題材研修レポート、これにて終了です。
盛りだくさんでしたが、ブログに書いて行くことで私自身も整理できました。
お付き合い下さってありがとうございました。
今後の稽古からガンガン生かしていきたいと思いますっ
(くまはち)